(54)【考案の名称】自動巻きヘアーアイロン

(73)【実用新案権者】株式会社クレイツ

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、理容店や美容院等の業務用品として、また、家庭用市販品として供され、特に毛髪にカールやウエーブを付ける際に使用する自動巻きヘアーアイロンに関する。

【従来の技術】

【0002】
ヘアーアイロンは、ハンドルの先端にアイロン部が連結されたもので、このアイロン部としては、例えば、加熱手段としての巻付胴部とグローブを備え、この巻付胴部とグローブの間に毛髪の先端部を挟持させた状態で巻付胴部の外周に毛髪を巻き付けることで毛髪にカールやウエーブを付けるもの(特許文献1参照)が知られている。
又、加熱手段としての固定バレルと開閉バレルを備え、開閉バレルを閉じて両バレルの対向面間に毛髪の先端部を挟持させた状態で両バレルの外周に毛髪を巻き付けることで毛髪にカールやウエーブを付けるもの(特許文献2参照)など、種々の構造のものが知られている。
【0003】
使用に際しては、片方の手でハンドルを持ち、加熱手段(巻付胴部やバレル等)に毛髪を巻き付けていくことになるが、このとき施術者はハンドルを持った手の手首をひねりながら毛髪を巻き付けていくといった動作を行う必要がある。
このような手首のひねりで毛髪を巻き付けていくには高度の熟練した技術を要する。
【0004】
又、アイロンの振れ動きを抑えるために他方の手でもアイロンを支える必要があり、このため他方の手の自由が利かず、毛髪の毛流れや偏りを他方の手で整えたりすることができず、巻き付け状態に乱れが生じたり仕上がりが不十分になったりするなど、納得する仕上がりが得られ難いという問題があった。
【0005】
尚、回転アイロン部を備えた自動巻きヘアーアイロン、及びこの自動巻きヘアーアイロンにおいて回転アイロン部の加熱手段に多元素鉱物ミネラルパウダーや遠赤外線放射パウダーを含有させたものは見当たらない。
【0006】

【効果】

【0012】
本考案の自動巻きヘアーアイロンは(請求項1)、ハンドルの先端に正逆回転可能な電動モータによって回転駆動される回転アイロン部が連結された構成に特徴がある。
従って、使用に際し片手でハンドルを持ったまま回転アイロン部を自動で回転させることができ、これにより手首のひねりで毛髪を巻き付けていくといった熟練した技術を必要としない。
【0013】
特に、カールやウエーブは、外巻きカールと内巻きカール、フォワードウエーブとリバースウエーブという様に、正巻きと逆巻きを行う左右対称のヘアースタイルでは高度の熟練した技術が要求されるが、本考案では正逆回転可能な電動モータによって回転アイロン部を自在に正逆回転させることができ、高度の熟練した技術を要することなく、簡単に正巻きと逆巻きを行うができるようになった。
【0014】
又、回転アイロン部の加熱手段に多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物ミネラルパウダーを含有させることができる(請求項2)。
これにより、多元素鉱物ミネラルパウダーから放射される微弱エネルギーにより毛髪をケアしながらスタイリングすることができる。
また、多元素鉱物ミネラルパウダーの作用によって静電気が発生せず、回転アイロンによるカール施術やウエーブ施術をスムーズに行なうことができると共にスタイリングも容易にできる。
【0015】
しかも多元素鉱物ミネラルパウダーから発生するマイナスイオンによって髪や頭皮の血行を良好にでき、また、マイナスイオンによって毛髪の水分にクラスター現象(水の分子集団を小さくする力)が生じ、毛髪のツヤ感と潤い感を高めサラサラでまとまりのあるデザインに仕上げることができる。
また、マイナスイオンが毛髪のキュ−ティクル(ガラス状の繊維)に作用し、常にツヤのよい状態に保つことができ、特に、ダメ−ジヘアや細くてまとまりづらい毛髪に効果的である。
【0016】
又、前記多元素鉱物ミネラルパウダーに加えて遠赤外線放射パウダーを含有させることができる(請求項3)。
このように、多元素鉱物ミネラルパウダーに加えて、遠赤外線放射パウダーを含有させると、この遠赤外線放射パウダーから遠赤外線が放射され、毛髪や頭皮を内部から温めることができる。
これにより、毛髪を効果的にケアすることができる。
又、遠赤外線放射パウダーから放射される遠赤外線によって毛髪を内部から温めることができるので、毛髪のカールやウエーブを形成し易くなるし、作ったカールやウエーブを長時間キープできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本考案の実施例1に係る自動巻きヘアーアイロンを示す一部切欠側面図。
【図2】本考案の実施例2に係る自動巻きヘアーアイロンを示す側面図。
【図3】本考案の実施例3に係る自動巻きヘアーアイロンを示す側面図。
【図4】本考案の実施例4に係る自動巻きヘアーアイロンを示す一部切欠側面図。

【0018】
本考案で使用する多元素鉱物とは、例えば、真珠岩や松脂岩、それにトルマリン(電気石)のように珪素を主成分とし、多数の元素がバランスよく含まれている鉱物をいい、この多元素鉱物はマイナスイオンを出すことが知られている。
【0019】
多元素鉱物ミネラルパウダーは、多元素鉱物をボールミル等で粉砕してパウダーに形成したもので、この場合の粉砕数値は1〜3ミクロンが望ましいが数値は変わってもよい。
多元素鉱物ミネラルパウダーは単独或いは組み合わせて使用することができるが、2種類以上を適宜配合して使用することが好ましい。
この多元素鉱物ミネラルパウダーはそのまま使用してもよいし、これを水と混合し、加熱又は加圧した後、上澄み液を真空凍結乾燥や噴射乾燥により粉末にしたものを使用してもよい。
【0020】
尚、真珠岩は下記の表1で示す成分からなるものである。
【0021】
【表1】[fig000003]


【0022】
多元素鉱物ミネラルパウダーから放射される4〜14μmの波長の電磁波(微弱エネルギ−)には、原子の核の周囲を電気的に変化させて原子、さらにその物質を励起状態(振動)にし、その結果、水のクラスタ(cluster)の重合を切断・短縮させ、水の容積の縮小、比重の増加、動植物の細胞外膜への水(自由水)の十分な付着をもたらし、細胞内にCa2+と共に水の浸透が亢進し、細胞の諸機能を賦活化させる作用がある。
【0023】
そこで、この電磁波(微弱エネルギー)を毛髪や頭皮に当てることにより、毛髪や頭皮中の水分をミネラル化して毛髪や頭皮の中の蛋白質を活性化し、常に健康毛でツヤのある毛髪とすることができる。
【0024】
また、遠赤外線放射パウダーは、遠赤外線放射材料としてのアルミナ(Al)、チタニア(TiO)、フェライト(Fe)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)、イットリア(Y)、マグネシア(MgO)等をパウダーにしたもので、これらの遠赤外線放射パウダーを毛髪や頭皮の吸収に適した波長の遠赤外線を放射するようにブレンドして使用するのが好ましい。
【0025】
又、本考案でいう「含有」には、多元素鉱物ミネラルパウダーや遠赤外線放射パウダーを加熱手段自体に練り込んで所定の形状に成型したもの、又、多元素鉱物ミネラルパウダーや遠赤外線放射パウダーをコーティング剤に混合させて表面に塗布することでコーティング層(例えば、セラミックコーティング層、メッキ層、フッ素コーティング層、ナイロン層、合成樹脂層、シリコンラバー層、フッ素ラバー層等)を形成させたものを含む。
【0026】
実施例1の自動巻きヘアーアイロンAは、図1で示すように、合成樹脂によるハンドル1の先端に回転アイロン部2が連結されている。
前記回転アイロン部2は、内部にヒータ4が組み付けられ、このヒータ4の発熱によって加熱する巻付胴部2aが加熱手段として設けられている。
巻付胴部2aとしては、アルミ材、スチール材、ステンレス材、セラミック材等を用いることができる。
【0027】
又、回転アイロン部2の基端には回転台座20が取り付けられ、前記巻付胴部2aの基端側外周に対して当接又は離反するグローブ2bが軸21によって前記回転台座20に軸着されている。
前記グローブ2bは、図示省略したスプリングによって常時は巻付胴部2aの外周面に対して当接する状態に付勢され、レバー22を押えることで巻付胴部2aの外周面から図1の仮想線で示す解放状態に開くことができる。
【0028】
前記回転台座20は、その基端部に突設した支持軸20aが前記ハンドル1の先端内部に設けた軸受10により回転可能に軸支され、この回転台座20に電動モータ3からの回転動力を動力伝達部を介して伝達することで回転アイロン部2が回転するようになっている。
【0029】
前記電動モータ3には正逆転可能な電動モータが使用され、ハンドル1の内部に組み付けられている。
前記電動モータ3からの動力伝達部は、電動モータ3の前部にギヤアッセンブリで形成した減速ギヤ部31を設け、この減速ギヤ部31に動力伝達軸32を介して前記回転台座20の支持軸20aを連結させる構造になっている。尚、図中11は動力伝達軸用軸受である。
従って、電動モータ3の回転動力が減速ギヤ部31で減速されたのち動力伝達軸32を介して前記回転台座20に伝達され、回転アイロン部2全体を回転させることができる。
【0030】
前記ハンドル1の内部には制御基板5が組み付けられ、この制御基板5には電源コード60、電源スイッチ61、ヒータ調温スイッチ62、モータ正転スイッチ63、モータ逆転スイッチ64等が接続され、各スイッチに対応してヒータ4や電動モータ3の作動を制御する。
尚、前記ヒータ4は回転アイロン部2の内部に組み付けられているため、このヒータ4への通電は、前記支持軸20aの外周に取り付けたリング接点70に、ハンドル1の内部に固定したブラシ接点71を弾性によって接触させるようにしたロータリコネクタを用いている。
【0031】
又、前記回転アイロン部2は、毛髪を巻き付けて回転するため、毛髪に過度のテンションが加わることで毛髪や頭皮を傷付けてしまう恐れがあり、これに対処するため、電動モータ3に一定の以上の負荷が加わった場合には、動力伝達部の途中に動力切断構造を設けて安全性を確保する必要が生じる。
本実施例では、電動モータ3に一定の以上の負荷が加わった場合、ギヤ減速部31のギヤの噛み合いにスリップを生じさせて電動モータを空回りさせる動力切断構造(図示省略)を採用しているが、これに限らず、例えば電動モータ3自体を停止させるなど、適宜の動力切断構造を採用できる。
【0032】
本実施例では前記巻付胴部2a及びグローブ2bに、多元素鉱物ミネラルパウダーと、遠赤外線放射パウダーの混合パウダーを含有させている。
尚、この多元素鉱物ミネラルパウダー、遠赤外線放射パウダーは必ずしも含有させる必要性はない。
【0033】
この場合、巻付胴部2a及びグローブ2bの表面にコーティング層を形成させることで混合パウダーを含有させている。
このコーティング層は、混合パウダーをコーティング剤である耐熱性フォーマイカに加えて塗料状にしたものを表面に塗布し、これを加熱炉に通してコーティング剤を飛ばし焼き付けている。
耐熱性フォーマイカに対する混合パウダーの混合割合は、容積比で3〜15%が望ましいが数値は変わってもよい。
【0034】
従って、ヒータ4により巻付胴部2aを加熱し、この巻付胴部2aとグローブ2bの間に毛髪の先端部を挟持させ、その状態で電動モータ3を作動させれば、従来と異なり手首をひねって毛髪を巻き付けるといった熟練した技術を要することなく巻付胴部2aに毛髪を巻き付けることができ、簡単な作業でカールやウエーブを付けることができる。
このとき、巻き込む角度を決め、その位置から自動回転を使って巻き始めればスタイリングに応じた任意の巻き具合でカールやウエーブを付けることができるし、左右対称のデザインも回転アイロン部2の正逆回転を利用することで簡単にできる。
【0035】
この際、巻付胴部2aとグローブ2bに含有させた多元素鉱物ミネラルパウダーから放射される微弱エネルギーや遠赤外線放射パウダーから放射される遠赤外線により毛髪をケアしながらスタイリングすることができる。
【0036】
実施例2の自動巻きヘアーアイロンBは、図2で示すように内部にそれぞれヒータ4が組み付けられ、このヒータ4、4の発熱によって加熱する固定バレル2cと開閉バレル2dを加熱手段とした回転アイロン部2がハンドル1の先端に設けられている。
【0037】
前記固定バレル2cは基端が回転台座20に固定され、開閉バレル2dは基端が前記回転台座20に軸23によって軸着されている。
両バレル2c、2dは対向内面側が平面に形成され、対向外面側が円弧面に形成された断面略半円形の鞘状に形成され、その対向面が毛髪挟持面24、24に形成されている。
一方の開閉バレル2dは、図示省略したスプリングによって常時は毛髪挟持面24、24同士が当接する状態に付勢され、レバー25を押えることで図2の仮想線で示す解放状態に開くことができる。
前記両バレル2c、2dの両側縁部は毛髪を挟持したときに、毛髪に折り跡線が入らないように丸みを持つアール面に形成されている。
【0038】
使用に際しては、開閉バレル2dを閉じて両バレル2c、2dの毛髪挟持面24、24間に毛髪を挟持させた状態で電動モータ3を作動させ、自動で両バレル2c、2dの外周に毛髪を巻き付けることで毛髪にカールやウエーブを付ける。
又、毛髪を挟持させた状態でモータ駆動による回転をさせずに従来と同様の施術、例えばストレートヘアや頭頂部のボリュームアップといった施術、毛髪の中間部を挟持して手首を180度回転させ、そのまま毛先に向かってスライドさせることによりカールやウエーブを付けるといった施術を行うことができるのは勿論である。
尚、その他の構成及び作用は前記実施例1と同様である。
【0039】
実施例3の自動巻きヘアーアイロンは、図3で示すように前記実施例2で示した自動巻きヘアーアイロンBの固定バレル2cの基端部に、実施例1で示した開閉グローブ2bと同様の開閉グローブ2eを設けたものである。
尚、その他の構成及び作用は前記実施例1及び実施例2と同様である。
【0040】
実施例4の自動巻きヘアーアイロンDは、図4で示すように内部にそれぞれヒータ4、4が組み付けられ、このヒータ4、4の発熱によって加熱する一対の加熱筒部材2f、2fを加熱手段とする回転アイロン部2がハンドル1の先端に設けられている。
【0041】
前記加熱筒部材2fは対向内面側が平面に形成され、対向外面側が円弧面に形成された断面略半円形の鞘状に形成され、間に毛髪受入れ間隙26を保持した対向状態で回転台座20に突設され、いわゆる音叉形状に形成されている。
【0042】
使用に際しては、毛髪受入れ間隙26に毛髪を取り込んだ状態で電動モータ3を作動させ、自動で両加熱筒部材2f、2fの外周に毛髪を巻き付けることで毛髪にカールやウエーブを付ける。
尚、その他の構成及び作用は前記実施例1と同様である。
【0043】
以上、本考案の実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても本考案に含まれる。
例えば、動力伝達部の具体的構造は、何ら本実施例に限定されるものではなく。適宜な動力伝達構造を採用できる。
又、本考案の自動巻きヘアーアイロンを回転させずに使用できるのは勿論であり、毛髪にカールやウエーブを付けるためだけでなく、ストレートヘア用や癖毛矯正用、ボリュームアップ用等として使用することもできる。
【0044】
A 自動巻きヘアーアイロン
B 自動巻きヘアーアイロン
C 自動巻きヘアーアイロン
D 自動巻きヘアーアイロン
1 ハンドル
2 回転アイロン部
2a 巻付胴部(加熱手段)
2c 固定バレル(加熱手段)
2d 開閉バレル(加熱手段)
2f 加熱筒部材(加熱手段)
3 電動モータ
4 ヒータ


(57)【要約】

【課題】片手でハンドルを持ったままアイロン部を自動で回転させて手首のひねりで毛髪を巻き付けていくといった高度の熟練した技術を必要とせず、他方の手の自由を確保して毛髪の毛流れや偏りを他方の手で整えたりドライヤーを他方の手で持ったりすることができ、十分で納得する仕上がりが得られる自動巻きヘアーアイロンを提供する。【解決手段】内部に正逆回転可能な電動モータ3が設けられたハンドル1の先端に回転アイロン部2が連結される。回転アイロン部2はヒータ4により加熱される巻付胴部2aを備えると共に、基端部に回転台座20が設けられ、回転台座がハンドル1の先端に回転可能に軸支され、かつ電動モータ3に動力伝達部を介して連結されて回転アイロン部2が回転するように形成されている。


【パテントレビュー】

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【インターネット特許番号リンク】

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