(54)【考案の名称】包装容器用保形具及び重量物吊上げ用包装容器

(73)【実用新案権者】トライウォールジャパン株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、一部に強化段ボールを含む包装容器に重量物を収容して梱包した状態でクレーン等を用いて荷役運搬作業を行う際に、前記包装容器の変形を防止する保形具に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
一部に強化段ボールを含む包装容器に重量物である荷物を収容して梱包した状態でクレーン等を用いて荷役運搬作業を行うものとして、溶接用ワイヤを収容する大容量の縦長の筒状収納容器を、外筒、底板、蓋及び底パットを強化段ボールで製作するとともに、強化段ボール製の底板及び蓋に対して、それぞれ鋼製の外部底板及び外部蓋を添わせることにより、スリングベルト等により吊り上げた際における強化段ボールの変形や破損を防止するものがある(特許文献1参照。)。
また、オートバイ運送専用の包装容器として、強化段ボール製のカバーの内部に、オートバイの前端のハンドル及び後端の把手部分を固定するのに用いられる固定部品を前後に設け、この固定部品を、カバーの内壁に螺着される一対のアングル材である壁梁、及びこれらの壁梁間に跨設されるアングル材である横梁、並びに、横梁に取り付けられるオートバイの上部固定用の挟持リングにより構成したものがある(特許文献2参照。)。
【0003】

【効果】

【0012】
以上のように、本考案に係る包装容器用保形具及び重量物吊上げ用包装容器によれば、(ア)重量物である荷物を収容した状態でスリングベルト等により吊り上げた際に、一部に強化段ボールを含む包装容器における強化ダンボールの変形や破損を、包装容器用保形具により確実に防止できること、
(イ)包装容器用保形具が比較的軽量で簡素な構成であるので、製造コストの増大を抑制できるとともに、現場における作業性が低下しないこと、
(ウ)荷造り作業が容易であるとともに、包装容器全体の軽量化及び低コスト化が図れること、
(エ)輸送の際における、工場、トラック、コンテナ又は倉庫等における荷役作業が容易になること、
等の顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本考案の実施の形態に係る重量物吊上げ用包装容器にスリングベルトを掛けて吊り上げている状態を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施の形態に係る包装容器用保形具の斜視図である。
【図3】重量物吊上げ用包装容器の強化段ボール製のスリーブの上端部に包装容器用保形具を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】包装容器用保形具の変形例を示す斜視図である。
【図5】別の変形例を示す斜視図である。
【図6】さらに別の変形例を示す斜視図である。

【0014】
次に本考案の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本考案は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、本明細書においては、便宜上、図1〜図3中の矢印Fの方向を前方とし、前方に向かって前後左右をいうものとする。
【0015】
図1の斜視図に示すように、本考案の実施の形態に係る重量物吊上げ用包装容器6は、一部に強化段ボールを含むものであり、重量物である荷物が固定される、例えば木製であるパレット7、下端縁がパレット7に嵌合する、2層又は3層の強化段ボール製のスリーブ8、及び、スリーブ8の上面開口を塞ぐ、2層又は3層の強化段ボール製の蓋体10、並びに、包装容器6に梱包ベルトA,Aを掛けて荷造りが完了した状態で、スリングベルトBを掛けてクレーンフックCにより吊り上げた際における、強化段ボール(スリーブ8及び蓋体10)の変形及び破損を防止するためにスリーブ8に装着される包装容器用保形具1を備える。
【0016】
図2の斜視図に示すように、本考案の実施の形態に係る包装容器用保形具1は、一対の掛止部材2,2と、掛止部材2,2の左右両端部に固定される横架部材3,3とからなる、平面視矩形状のものである。
ここで、掛止部材2,2は、対向する前後の垂直板2A,2A及び一方の垂直板2Aの上端から他方の垂直板2Aに向かって前後方向内方へ延びる水平板2B,2Bからなる、垂直板2A,2Aの対向方向(前後方向)に直交する水平方向(左右方向)に長い一対のアングル材により構成され、標準品である等辺山形鋼に、垂直板2Aの長手方向(左右方向)両端部に通孔4A,4Aを、水平板2Bの長手方向(左右方向)両端部に通孔4B,4Bを穿設したものである。
また、横架部材3,3は、前記対向方向(前後方向)に長く、垂直板2A,2Aとは前後方向の隙間5,5を空けて水平板2B,2Bの下面に当接した状態で水平板2B,2Bに固定され、掛止部材2,2間を繋ぐ木製の角材であり、前記水平方向(左右方向)に離間するように並設される。
よって、水平板2Bの通孔4B,4Bから図示しない木ねじを横架部材3に螺着することにより、掛止部材2,2及び横架部材3,3を容易に固定できる。
【0017】
次に、荷造り作業について説明する。
図3の斜視図に示すように、先ず、パレット7に図示しない重量物である荷物(例えば、例えば500kg以上の機械装置等)を固定し、次に、前後左右の側板(前側板9F,後側板9B,左側板9L,右側板9R)により構成され、平面視矩形状で上面及び下面が開口した強化段ボール製スリーブ8の下端縁をパレット7に嵌合する。
次に、前側板9F及び後側板9Bの上端部を包装容器用保形具1の前後の隙間5,5(図2参照。)に入れるように、包装容器用保形具1をスリーブ8上に載置し、包装容器用保形具1の左右方向の位置を、重量物である荷物の重心位置に応じてスリングベルトB(図1参照。)を掛ける位置に合わせる。
次に、垂直板2Aの通孔4A,4Aから図示しない木ねじを横架部材3,3の端面に螺着することにより、包装容器用保形具1をスリーブ8に固定する。
この状態では、包装容器用保形具1は、前側板9F及び後側板9Bの上端縁から水平板2B,2Bの板厚分が高くなっているだけであるので、スリーブ8の上面開口を塞ぐように強化段ボール製蓋体10を被せた際に蓋体10がぐらつくことはなく、スリーブ8を閉蓋した状態で蓋体10は安定する。
次に、図1に示すように梱包ベルトA,Aを掛けることにより、荷造り作業が完了する。
【0018】
次に、包装容器用保形具1の変形例について説明する。
例えば図1において、スリングベルトBが掛けられる蓋体10及びスリーブ8(前側板9F,後側板9B)の範囲(スリングベルトBが掛けられる角部の左右方向の間隔)が広くなる場合は、前記範囲に合わせて、例えば図4の斜視図に示すように掛止部材2,2の長さを長くすればよい。
また、図5の斜視図に示すように、横架部材3を3本としてもよく、あるいは4本以上としてもよく、横架部材3は複数であればよい。
さらに、包装容器用保形具1は、図2及び図4のような平面視矩形状(ロ字状)のもの、図5のような平面視日字状のもの等のように、横架部材3,3を掛止部材2,2の左右両端部に固定する構成ではなく、図6の斜視図に示すような平面視II字状のものように、
横架部材3,3を掛止部材2,2の左右両端部よりも内方に寄せた位置に固定した構成等であってもよい。
【0019】
以上のような包装容器用保形具1の構成によれば、掛止部材2,2の垂直板2A,2Aと横架部材3,3との隙間5,5に重量物吊上げ用包装容器6の強化段ボール製スリーブ8(前側板9F及び後側板9B)の上端部が入った状態では、包装容器用保形具1はスリーブ8上に載置され、その状態が保持される。
したがって、機械装置等の重量物である荷物の重心位置に応じてスリングベルトBを掛ける位置に包装容器用保形具1を容易に合わせることができるとともに、包装容器6(スリーブ8)に包装容器用保形具1を固定する作業も容易になる。
また、重量物である荷物を収容した包装容器6にスリングベルトBを掛けて吊り上げた際に、包装容器6の強化段ボール製スリーブ8(前側板9F及び後側板9B)の上端部のスリングベルトBが掛かる部分には、包装容器用保形具1のアングル材により構成される掛止部材2,2があるとともに、一対の掛止部材2,2間には横架部材3,3がわたっている。
したがって、掛止部材2,2及び横架部材3,3により構成される比較的軽量で簡素な構成により、一部に強化段ボールを含む包装容器6における強化ダンボール(スリーブ8及び蓋体10)の変形や破損を確実に防止できるとともに、製造コストの増大を抑制できる。
【0020】
さらに、アングル材である掛止部材2,2が鋼製であるので、所要の強度及び剛性の確保が容易であるとともに、標準品である等辺山形鋼等の形鋼を用いて製造コストを低減できる。
さらにまた、一対の掛止部材2,2間を繋ぐ横架部材3,3が木製であるので、容易に切断できるため現場での長さ調整が容易であるとともに、掛止部材2,2と横架部材3,3との固定を木ねじ等により容易に行うことができる。
また、掛止部材2,2の垂直部材2A,2Aと横架部材3,3との隙間5,5に包装容器6の強化段ボール製スリーブ8(前側板9F及び後側板9B)の上端部を入れた状態で、包装容器用保形具1を強化段ボール製スリーブ8に木ねじ等により容易に固定できる。
【0021】
以上のような重量物吊上げ用包装容器6の構成によれば、パレット7に重量物である荷物を固定した状態で、強化段ボール製スリーブ8の下端縁をパレット7に嵌合し、強化段ボール製スリーブ8(前側板9F及び後側板9B)の上端部に包装容器用保形具1を装着し、強化段ボール製蓋体10により閉蓋して梱包ベルトA,Aを掛けることにより荷造り作業が完了するので、荷造り作業が容易になるとともに、包装容器6全体の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、包装容器用保形具1により強化ダンボール(スリーブ8及び蓋体10)の変形や破損を確実に防止しながら、クレーン等により容易に吊り上げることができるとともに、重量物である荷物がパレット7に固定されているため、フォークリフト等により容易に運搬できるので、輸送の際における、工場、トラック、コンテナ又は倉庫等における荷役作業が容易になる。
【0022】
A 梱包ベルト B スリングベルト
C クレーンフック F 前方
1 包装容器用保形具 2 掛止部材
2A 垂直板 2B 水平板
3 横架部材 4A,4B 通孔
5 隙間 6 重量物吊上げ用包装容器
7 パレット 8 スリーブ
9F 前側板 9B 後側板
9L 左側板 9R 右側板
10 蓋体


(57)【要約】

【課題】重量物を収容した状態でスリングベルトにより吊り上げた際に、強化段ボールを含む包装容器の変形や破損を防止できる包装容器用保形具を提供する。【解決手段】対向する垂直板2A及び垂直板の上端から他方の垂直板に向かって延びる水平板2Bからなる長い一対のアングル材により構成される掛止部材2と、垂直板2Aとは隙間5を空けて水平板2Bとは当接した状態で水平板2Bの下面に固定され掛止部材2間を繋ぐように離間並設された一対の横架部材3とからなる。包装容器の強化段ボール製側板の上端部を隙間5に入れた状態で包装容器に装着する。


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