(54)【考案の名称】引き手を交換可能なスライダー構造

(51)【国際特許分類】

A44B 19/26 ・・スライダー

(73)【実用新案権者】中傳企業股▲ふん▼有限公司

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は引き手を交換可能なスライダー構造に関し、特に引き手を交換できるようにスライダーに間隙を開けることが可能なスライダー構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来のファスナーヘッドは、ファスナーを開閉することが可能な連結部材であり、操作が容易である特性によって、今日に至るまで、ファスナーヘッドはカバンや衣服に幅広く応用されている。ファスナーの原理は、対向して噛み合わせることが可能な務歯を利用し、ファスナーヘッドを引っ張り往復移動させることで開閉を行う。
【0003】
従来のファスナーヘッドは概して、スライダー、鉤爪、弾性板、カバー及び引き手を含む。鉤爪は弾性板の押圧によってスライダーの案内溝内に深く進入する。引き手は一端が鉤爪の下方に位置する。カバーは、鉤爪と弾性板がカバー内部に位置するようスライダーに蓋をするように固定される。このような従来技術として、例えば、台湾実用新案公告第M292296号(出願番号:95200113)に「ファスナーヘッド組み合わせ構造(二)」が開示されている。
【0004】

【効果】

【0009】
本考案は、以下の有益な効果を有する。即ち、本考案に係るスライダー構造によれば、引張案内ブロックの設計によって、引き手の取り外し及び取り付けができるようにスライドファスナーヘッドに間隙を開けることができるとともに、操作が簡便で、人的コストを効果的に低減することができ、ひいては引き手を交換するために機械を再度設計する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造の組立後を示した図である。
【図2】本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造の分解図である。
【図3】本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造の断面図(一)である。
【図4】本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造の断面図(二)である。
【図5A】本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造の動作分解図(一)である。
【図5B】本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造の動作分解図(二)である。
【図5C】本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造の動作分解図(三)である。

【0011】
本考案の特徴及び技術内容をより深く理解することができるように、以下、本考案について図面を参照しながら詳細に説明する。但し、これら説明及び図面は本考案を説明するために用いるものに過ぎず、本考案の権利範囲を何ら制限するものではない。
【0012】
図1及び図2に示すように、本考案に係る引き手を交換可能なスライダー構造は、スライドファスナーヘッド1、鉤爪2、引張案内ブロック3、ストッパー4、引き手5、弾性素子6及び軸心7を備える。また、スライドファスナーヘッド1、鉤爪2及び引張案内ブロック3によって収容空間8が形成される。スライドファスナーヘッド1は、スライダー11及びカバー12を備える。ここで、弾性素子6は、スライダー11内部に収容され、鉤爪2がスライダー11に挿設されるとともに弾性素子6を押さえるように覆う。カバー12は、一端が軸心7を介してスライダー11及び鉤爪2と相互にヒンジ接続され、他端が引張案内ブロック3にヒンジ接続される。ストッパー4は、カバー12内に設けられるとともに、スライダー11及び引張案内ブロック3に当接し、収容空間8に係止される。
【0013】
図2及び図3に示すように、スライダー11は、上顎部111、下顎部112及び上顎部111と下顎部112とを接続するための接続部113を有する。この上顎部111、下顎部112及び接続部113は、一体に成形される。ここで、接続部113の内部には、第1の溝部1131及び第1の位置決め部1132が形成される。上顎部111には、第2の溝部1111が開設されるとともに、第1の溝部1131と第2の溝部1111が上顎部111の表面で連通している。第1の溝部1131には、弾性素子6が収容される。第1の溝部1131と第2の溝部1111とが連通する箇所の表面には、更に2つの挟持板1112が設けられ、この2つの挟持板1112のそれぞれに第1の貫通孔1113が開設され、突起部である第1の位置決め部1132が、2つの挟持板1112の間に位置している。上顎部111と下顎部112との間には、一組の務歯(図示せず)と互いに結合されるための案内溝114が形成される。
【0014】
図2乃至図4に示すように、カバー12は、受話器のような形状であり、先頭端121及び後尾端122を有し、内部は空洞を呈するとともに外部に連通している。先頭端121の両側にはそれぞれ内部に向かって凸部1211が形成される。後尾端122の両側にはそれぞれ第2の貫通孔1221が開設されるとともに、後尾端122の2つの縁部は、第1の位置決め点1222及び第2の位置決め点1223を有する。カバー12の内側には、1つの第1の突起123及び2つの第2の突起124が設けられるとともに、カバー12の後尾端122が2つの挟持板1112に被せられる。挟持板1112上の第1の貫通孔1113と、カバー12上の第2の貫通孔1221とが互いに対応し、カバー12がスライダー11と相互に結合される際、カバー12の後尾端122が第1の溝部1131の上顎部111に位置する延在部に当接して位置が制限される。
【0015】
鉤爪2は、ほぼ木の枝状を呈し、ヒンジ接続基部21、ヒンジ接続基部21から延在されるフック部22、及び停止部23の3つに分かれている。ここで、ヒンジ接続基部21は、その下側に前述した第1の位置決め部1132と互いに対応し且つ陥没部である第2の位置決め部211を有し、後方に外側に向かって制動フック212が延在されている。鉤爪2がスライダー11の上顎部111の中に挿設されると、フック部22が第2の溝部1111内に進入し、ヒンジ接続基部21が前述した弾性素子6を押さえるように覆う。ヒンジ接続基部21は、挟持板1112上の第1の貫通孔1113、カバー12上の第2の貫通孔1221と位置が互いに対応しているため、軸心7を穿設することで、第1の貫通孔1113、第2の貫通孔1221及びヒンジ接続基部21が相互にヒンジ接続される。注意すべき点は、このカバー12は上顎部111に当接するため、実際に軸心7に沿って回動できるのは鉤爪2のみであることである。鉤爪2が静的平衡状態にある場合、制動フック212が第1の位置決め点1222に当接し、ヒンジ接続基部21の上方の凸縁が第2の位置決め点1223に当接し、ヒンジ接続基部21の下方が弾性素子6によって当接されるとともに、第2の位置決め部211が第1の位置決め部1132に当接する。但し、鉤爪2が外力に押されると(例えば、ユーザがファスナーを引っ張り動かす等)、鉤爪2は上側に向かって跳ね上がるとともに弾性素子6を圧縮し、外力が停止すると、弾性素子6は元の状態に復帰し鉤爪2を元の位置に押し戻す。
【0016】
引張案内ブロック3は、特殊な設計のブロック体であり、その設置によって本考案は引き手5を交換することが可能となる。引張案内ブロック3の一端の両側それぞれに、カバー12上の凸部1211と互いにヒンジ接続されるための凹部31が設けられる。また、引張案内ブロック3の外形は、凹部31の外周方向に沿って内側に向けて漸次狭くなり、斜面と平面を形成しており、その斜面には摺動溝32が開設されている。引張案内ブロック3は、凹部31に対する他端の両側それぞれに翼体33を有し、この2つの翼体33のそれぞれは更に、引き手5を交換する際に引張案内ブロック3を調整するのに用いられる力受け孔331を有する。更に言えば、2つの凹部31が凸部1211にヒンジ接続されることによって、ユーザが引き手5を交換際する際には、力受け孔331に力を加えることで引張案内ブロック3を回動させることができる(針状の物体を力受け孔331に差し込むことによって行うことができる)。そして、摺動溝32が鉤爪2の停止部23と互いにぴったりと嵌まるので、鉤爪2が回動している時に停止部23は摺動溝32に沿って移動することができる。ファスナーを正常に使用している時に、ユーザがどの方向から引き手5を引っ張り動かしてファスナーを調整したとしても、引き手5が脱落することのないように、引張案内ブロック3によって必ずスライダー11とカバー12との間の間隙が塞がれる。
【0017】
図2及び図5Aに示すように、ストッパー4は、カバー12の空洞部内に設置され、第1の曲折段部41と第2の曲折段部42とを有するとともに、開口43が開設されている。第1の曲折段部41は、前述した挟持板1112の上方に当接し、第2の曲折段部42は、引張案内ブロック3の当接面34に当接する。開口43の一端がカバー12の第1の突起123に被せられるとともに、2つの第2の突起124が第1の曲折段部41と第2の曲折段部42の曲折箇所に当接する。第1の曲折段部41と第2の曲折段部42は、スライダー11の方向に向かって一定の角度曲折する。この曲折角度によって、ストッパー4が引張案内ブロック3の意図せぬ回動(例えば、衣服を洗濯している時に水流に押し動かされること等)を阻止するのに用いられる。開口43の寸法は鉤爪2の停止部23と互いにぴったりと嵌まるようにしてもよい。従って、鉤爪2のヒンジ接続基部21が軸心7に沿って回動する時、停止部23は、ストッパー4を貫くことができ、阻止されることはない。
【0018】
図5A乃至図5Cに示すように、スライダー11、鉤爪2及び引張案内ブロック3によって、収容空間8が形成される。引き手5は、その表面に異なる様式の模様(図示せず)を印刷することができ、位置決め軸51が設けられる。位置決め軸51は、収容空間8に位置し、鉤爪2又は引張案内ブロック3が力を受けて回動すると、位置決め軸51が収容された収容空間8はこれに伴って変化し、収容空間8に間隙81が出現すると、ユーザは引き手5を出し入れすることができる。
【0019】
全体的に言って、本考案は以下の特色を有する。即ち、引張案内ブロックの設計により、ユーザが簡単な道具を用いるだけで、引き手の取り外し及び取り付けができるようにスライドファスナーヘッドに間隙を開けることが可能であるとともに、操作が簡便で素早く行え、組み立て時に引き手を交換するために機械を再度設計する必要がないため、製造コストを効果的に低減し効率を向上することができる。また、ストッパーの設置により、引張案内ブロックが洗濯時に意図せず間隙を形成して引き手の脱落を招くことがない。
【0020】
上記は本考案の好ましい実施例に過ぎず、本考案の範囲を限定するものではない。従って、本考案の明細書及び図面の内容を運用した等価の構造変化はすべて本考案の範囲に含まれる。
【0021】
1 スライドファスナーヘッド
11 スライダー
111 上顎部
1111 第2の溝部
1112 挟持板
1113 第1の貫通孔
112 下顎部
113 接続部
1131 第1の溝部
1132 第1の位置決め部
114 案内溝
12 カバー
121 先頭端
1211 凸部
122 後尾端
1221 第2の貫通孔
1222 第1の位置決め点
1223 第2の位置決め点
123 第1の突起
124 第2の突起
2 鉤爪
21 ヒンジ接続基部
211 第2の位置決め部
212 制動フック
22 フック部
23 停止部
3 引張案内ブロック
31 凹部
32 摺動溝
33 翼体
331 力受け孔
34 当接面
4 ストッパー
41 第1の曲折段部
42 第2の曲折段部
43 開口
5 引き手
51 位置決め軸
6 弾性素子
7 軸心
8 収容空間
81 間隙

(57)【要約】

【課題】引き手を交換する際に組立のための機械を再度設計せずに、コストの節約ができる、引き手を交換可能なスライダー構造を提供する。【解決手段】第1の位置決め部1132が設けられたスライダー11と、スライダーにヒンジ接続されたカバー12と、スライダー内に設けられた弾性素子6と、第1の位置決め部に対応する第2の位置決め部211が設けられ、スライダーに挿設されると共に、弾性素子を押さえるように覆う鉤爪2と、位置決め軸51が設けられた引き手5と、カバーの一端にヒンジ接続され、鉤爪と相互に当接し、スライダー、鉤爪と共に収容空間を形成し、位置決め軸が収容空間に設けられた引張案内ブロック3と、スライダー及びカバーに穿設されると共に鉤爪と相互にヒンジ接続された軸心7と、を備える。これにより、簡易な道具と軽微な力を用いるだけで引き手の交換を行うことが可能である。


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