(54)【考案の名称】パーティション用基体、及び該基体を用いたパーティション

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(73)【実用新案権者】国立大学法人 和歌山大学

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、災害時の避難所等で避難者のプライベートスペースの確保や目隠し、防寒等のために設置されるパーティションを形成するための基体、及びこの基体により形成されるパーティションに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、災害時の避難所として、学校の体育館や講堂等の床面積の広い施設が用いられる場合には、各避難者の専用スペースを囲ったり避難者同士を間仕切りしたりするために、段ボールで間に合わせに作ったパーティションが用いられている。
【0003】
ところが、この段ボール製のパーティションは、救援物資等を収納していた段ボール箱等を展開して、ガムテープ等でつなぎ合わせて組立てるため、1スペースを囲むためのパーティションを組立てるだけでも、かなりの時間と労力がかかるという問題が有った。
【0004】
そこで、特許文献1では、段ボール製の板状部材をクリップにより連結する簡易間仕切り構造が提案されている。
【0005】

【効果】

【0013】
以上説明したように、本考案のパーティション用基体、及びパーティションによれば、組立、解体が容易で、繰り返し使用することによるパーティションの破損やパーティションにより床を傷つけることが少ない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の一の実施形態に係るパーティションの斜視図である。
【図2】本考案の一の実施形態に係るパーティション用基体の斜視図である。
【図3】本考案の一の実施形態に係るパーティション用基体の(a)正面図、及び(b)背面図である。
【図4】本考案の別の実施形態のパーティション用基体の(a)正面図、及び(b)背面図である。
【図5】本考案の一の実施形態のパーティション用基体2枚を直列に連結する方法を示した要部斜視図である。
【図6】本考案の一の実施形態のパーティション用基体2枚を互いに垂直に連結する方法を示した要部斜視図である。
【図7】本考案の一の実施形態のパーティション用基体3枚をT字に連結する方法を示した要部斜視図である。
【図8】本考案の一の実施形態のパーティション用基体4枚を十字に連結する方法を示した要部斜視図である。
【図9】本考案の一の実施形態のパーティション用基体を床に敷くために4枚をシート状に連結する方法を示した平面図である。

【0015】
以下、適宜図面を用いながら本考案の実施形態について詳述する。図1は、本考案の一の実施形態に係るパーティション100を示している。パーティション100は、多数のパーティション用基体10を連結することにより形成されている。パーティション用基体10は、図2に示すように、矩形の段ボールからなる板状部材2と、板状部材2の表面21及び裏面22の両面に貼付された面状接着部材3(以下、3a,3b、又は3cと区別して表す場合がある。)と、を備えている。尚、本考案は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0016】
板状部材2は、一対の対向する辺に平行な折線25,25により折り曲げ自在な一対の連結部23,23と、一対の折線25,25に挟まれた本体部24とを有している。連結部23は、本体部24と一体的に形成してもよいし、別途形成したものをテープ等で連結してもよい。
【0017】
面状接着部材3は、略長方形状をなし、折線25の両端部において、一の長辺が折線25に沿い一の短辺が板状部材2の端辺26に沿うように、かつ一対が折線23を挟んで対向するように板状部材2に貼付されている。面状接着部材3は、図3に示すように、板状部材2の表面21側及び裏面22側合わせて計8対が設けられている。
【0018】
図3は、面状接着部材3が、雄の面ファスナー3a及び雌の面ファスナー3bからなる例を示している。折線25を挟んで雄・雌の面ファスナー3a,3bが対向するように、板状部材2の表裏で雄・雌の面ファスナー3a,3bが背中合わせとなるように、かつ本体部24の4つの角部には、雄の面ファスナー3aと雌の面ファスナー3bが交互に隣り合うように設けられている。雄の面ファスナー3aと雌の面ファスナー3bとは、区別が付きやすいよう異なる色や符号が付されることが好ましい。
【0019】
また、面状接着部材3としては、図4に示したように、雌雄の区別のない雌雄フリーの面ファスナー3cを用いることもできる。あるいは、マグネットシートを用いてもよい。
マグネットシートを用いる場合は、図3の雄の面ファスナー3aの位置と雌の面ファスナー3bの位置のうち、一方の位置にマグネットシートを配設し、他方の位置に磁性体を配設してもよい。
【0020】
次に、本考案のパーティション用基体10を用いて、避難所にパーティションを設営する方法について説明する。パーティション用基体10は、多数枚が避難所となる体育館等に常備される。併せて、その避難所の床面積や形状に合わせて作成したパーティションの全体図(図1参照)及びパーティション用基体10の連結方法を示す連結図(図5乃至図8参照)が用意されている。図5は、2枚のパーティション用基体を直列に連結するAタイプの連結方法を示し、図6は、2枚のパーティション用基体10を互いに垂直に連結するBタイプの連結方法を示している。また、図7は、3枚のパーティション用基体10をT字に連結するCタイプの連結方法を、図8は4枚のパーティション用基体10を十字に連結するDタイプの連結方法を示している。
【0021】
災害が起こって、避難してきた避難者は、ワゴン等に収納されたパーティション用基体10を順に取り出し、図1の全体図、及び図5乃至図8の連結図を見ながら、1枚ずつパーティション用基体10を連結していく。図1に従って、Aタイプの連結部が必要になった場合は、図5の連結図を見ながら連結部を形成する、同様に、形成したい連結タイプの連結図を見ながら、パーティション用基体10を連結していく。
【0022】
ここで、パーティション用基体10は、1種類の形状しか有さないため、適宜の形状のものを探す必要が無く、組立時間を短縮することができる。また、雄の面ファスナー3aと雌の面ファスナー3bとが、色分けや符号により容易に識別可能であるため接着可能な面ファスナーの組み合わせを容易に見つけることができる。
【0023】
図1に示したパーティション100は、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプ、及びDタイプ全ての連結タイプを用いて形成され、入口付きの個室12を10個有する。入口には、扉11を設けることもできる。また、パーティション用基体10を用いて、図9に示すような、敷部材30を組立てて、個室12の床面に敷設してもよい。
【0024】
本考案のパーティション用基体、及びパーティションは、上記の実施形態に限られるものではなく、例えば、板状部材2は、段ボールに限らず、木製や樹脂製の板により形成してもよい。本体部24は正方形でなく長方形にすることもできる。折線の中間部を挟むように対向する面状接着部材をさらに追加して設けてもよいし、折線の全長にわたって面状接着部材を設けてもよい。また、パーティション用基体10の連結方法は、A〜Dタイプに限らず他の連結方法を採用してもよい。パーティションの個室は矩形に限らず、三角形や他の多角形状としてもよく、部屋数は9以下でも11以上でもよい。連結部を個室の外側へ向けるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本考案のパーティション用基体及びパーティションは、簡単に多様な形のパーティションを組立てることができるため、組立て方法を指導する指導員が不在の避難所にも好適に採用することができ、床に傷が付きにくいため、木や畳の床であっても好適に採用することができる。
【0026】
10 パーティション用基体
2 板状部材
21 表面
22 裏面
23 連結部
24 本体部
25 折線
3 面状接着部材
3a 雄の面ファスナー
3b 雌の面ファスナー
3c 雄雌を有さない面ファスナー
100 パーティション

(57)【要約】

【課題】組立・解体が容易で、何度も繰り返し使用でき、床を傷つけることが少ないパーティション用基体、及びこれを用いたパーティションを提供する。【解決手段】パーティション用基体10は、複数個を連結してパーティションを形成するために用いられる。パーティション用基体10は、矩形をなす板状部材2と、パーティション用基体10同士を連結するための面状接着部材とを備え、板状部材2は、一対の対辺に平行な一対の折線25と、一対の折線25に挟まれた本体部24と、折線25で本体部24に対し折り曲げ自在な連結部23とを有する。面状接着部材は、板状部材2の表裏両面において、少なくとも、本体部の4つの角部と、折線25を挟んで本体部24の4つの角部に対向する一対の連結部23,23の2つの角部とに設けられている。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):