(54)【考案の名称】薬飲み忘れ防止箸箱

(73)【実用新案権者】岳南有機株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図5

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、持病を持つ患者が薬局で処方された薬を、食前や食後に適正に服用できるようにするために、食事で使用する箸を保管する箸箱本体の中に薬を入れるスペース設けた薬飲み忘れ防止箸箱に関する。

【従来の技術】

【0002】
高齢化が急速に進む中で、病院や自宅での療養者や高血圧、高脂血しょう、糖尿病などの慢性疾患を抱えながら普通に勤務している人は数多い。処方された薬は,決まった量を決められた時間に服用するものであるにもかかわらず、高齢者は服用したかどうかを忘れたり、通常勤務の人は忙しさに任せ、飲み忘れが多発しているのが現状である。
【0003】
従来、薬の飲み忘れ防止装置として、特開2003−225284号公報や実用新案登録第3114969号公報に掲載されているような電子制御技術を活用し、電子タイマーによる薬収納箱の蓋開閉を自動化したり、服薬時刻をアラームで知らせる機能を持つもの、また、特開2005−81067号公報に掲載されているような薬を収納する複数の薬箱と箸箱・箸立てを合体させ、薬箱のどれか一つを引き出すことによりロックが外れて箸箱・箸立ての蓋が開く構造としたものが提案、販売されている。しかし、電子制御技術を活用したものは、操作が複雑で高齢者本人が使用するには不向きであり、価格も高額となる。薬を収納する複数の薬箱と箸箱・箸立てを合体させたものは、薬箱と箸箱・箸立てを合体させるためコンパクトさに欠け、携帯機能を持ち合わせていない。
【0004】

【効果】

【0009】
以上のように、食前薬を呑んだ後に箸を取り出し、食事が済んでから食後薬を取り出せる構造としたため、食前食後の薬剤の呑み忘れを防止し、操作が簡単で低価格の薬呑み忘れ防止箸箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】薬呑み忘れ防止箸箱外観図
【図2】食前薬入れ部蓋開状態図
【図3】箸取り出し状態図
【図4】(a)食前薬入れ部詳細部 (b)A部断面図 (C)B部断面図
【図5】(a)カバー取り外し状態図 (b)ラッチ部14の断面図 (C)カバー逆方向スライド防止爪部の断面図
【図6】カバー逆方向スライド状態図
【図7】カバー正常方向スライド状態図

【0011】
箸箱本体を長手方向に2分割し、2分割された片面に箸入れ部を、他面に食前薬入れ部と食後薬入れ部を、それぞれ箸箱本体の左右側面部に設け、箸箱カバーを箸箱本体の長手方向にスライドさせることにより箸入れ部と食後薬入れ部を開閉可能とし、食前薬入れ部には箸箱カバーとは別の開閉蓋を設け、さらに、箸箱本体の食前薬入れ部と食後薬入れ部を連結する平面上に、カバー逆方向スライド防止爪部を、箸箱カバーの背面にラッチ部を設け、その爪部とラッチ部が契合することにより箸箱カバーのスライド位置を保持する機能とスライド方向を一方向に規制する機能を備え、箸箱本体の食前薬入れ部、食後薬入れ部および箸入れ部の底面に薬剤や箸が、それぞれの入れ部底面に付着しないように複数本の浮かしリブを、更に箸入れ部の外郭側面部に箸取り出し凹分を設けることにより、薬剤や箸を指で容易に取り出せる形状とした。
【0012】
以下、本考案の一実施例について、図を用いて説明する。図1は、実施形態に係る薬呑み忘れ防止箸箱の外観を示す。箸箱本体1、箸箱カバー2及び箸箱本体1に開閉可能に取付けられた食前薬入れ部蓋3で構成されている。
【0013】
図2は、食前薬入れ部蓋3の開状態を示す。
箸箱カバー2は、食前薬入れ部6をカバーするものであり、食前薬入れ部蓋3を開けることにより、食前薬入れ部6内の薬剤を取り出して呑むことができる。食前薬入れ部6の底部には、薬剤が底部に付着することなく、指で摘み出し易くするための食前薬浮かしリブ7が複数本形成されている。また、食前薬入れ部蓋3を閉状態にすると、開閉用マグネット付きつまみ4が箸箱カバー2の磁性ボタン5に吸着され、箸箱本体1から箸箱カバー2のスライドを防止している。これにより、箸箱カバー2が箸箱本体1から外れ、薬剤や箸が箸箱本体1から外れ出ることは無い。
【0014】
図3は、食前薬入れ部蓋3を開き、薬剤を取り出した後に箸箱カバー2を矢印方向にスライドさせ、図示していない箸を取り出す状態を示す。箸入れ部9には、箸を指で容易に摘み出せるように、箸取り出し凹部10と箸浮かしリブ11が形成されている。また、箸箱本体1には、箸箱カバー逆方向スライド防止爪部8bが形成されており、そのストッパー機能により、箸箱カバー2を反矢印方向にスライドさせることはできない。従って、使用者が食前薬を呑み、箸を取り出したことを記憶保持する効果があり、次の行動は、箸箱カバー2を更に矢印方向にスライドさせ食後薬を取り出して呑むことであることを認識することができる。
【0015】
図4(a)は、箸箱カバー2をスライドさせた状態での食前薬入れ部6の詳細図を示す。図4(b)は、図4(a)のA部断面を示す。また、図4(C)は図4(b)のB部詳細図である。食前薬入れ部6の底部に形成される薬浮かしリブ7は図4(a)、(b)に示すようにリブが箸箱本体1の反長手方向に複数本形成されているために、食前薬入れ部6の底部に薬剤が付着することがなく浮き上がっているため、容易に薬剤を指で摘み出せる。
【0016】
図5(a)は、箸箱本体1から箸箱カバー2を取り外した状態図を示す。箸箱カバー2の背面には複数本のラッチ部14が形成されており、その断面形状を図5(b)に示す。また、箸箱本体1には、箸箱カバー逆方向スライド防止爪部8bが形成されており、その断面形状を図5(c)に示す。箸箱本体1を箸箱カバー2でカバーし、箸を取り出すために箸箱カバー2をスライドさせると、ラッチ部14と箸箱カバー逆方向スライド防止爪部8が契合するためカチカチと音が出ると同時に箸を取り出せる位置に箸箱カバー2を保持することができる。ラッチ部の断面形状図(b)と箸箱カバー逆方向スライド防止爪部の断面形状図5(c)に示すようにラッチ部14と箸箱カバー逆方向スライド防止爪部8bが契合した場合には、箸箱カバー2は一方向のみにスライドが可能となる。即ち、食前薬剤を取り出した後に、箸箱カバー2を元の状態に戻そうとしても、ストッパー作用が働くためスライドさせることはできない。食前薬を飲み、箸入れ部9から箸を取り出し食事を済ませた後には、箸箱カバー2を更にスライドさせ、食後薬入れ部12にある食後薬剤を呑むことになる、
【0017】
図6および図7は、箸箱本体1に箸箱カバー2をスライド挿入する状態図を示す。図6はカバー逆方向スライド状態で、箸箱カバー2が箸箱カバー逆方向スライド防止爪部8に当たるため図6に示す矢印の方向からは、箸箱カバー2を挿入することができない。従って、カバー正常方向スライド状態図7に示す方向からのみ、箸箱カバー2を挿入することがでる。食後薬入れ部12には、食前薬入れ部6と同様に食後薬浮かしリブ13が複数形成されており、薬剤を取り出し易い形状となっている。
【0018】
以上、一実施例について説明したが、食前薬入れ部蓋3を上下方向に開閉する方式の例を示したが、左右方向にスライドさせる方式とすることも可能である。
【0019】
1 箸箱本体
2 箸箱カバー
3 食前薬入れ部蓋
4 開閉用マグネット付きつまみ
5 磁性ボタン
6 食前薬入れ部
7 食前薬浮かしリブ
8a 連結平面
8b 箸箱カバー逆方向スライド防止爪部
9 箸入れ部
10 箸取り出し凹部
11 箸浮かしリブ
12 食後薬入れ部
13 食後薬浮かしリブ
14 ラッチ部

(57)【要約】

【課題】持病を持つ患者が薬局で処方された薬を、食前や食後に適正に服用できる薬飲み忘れ防止箸箱を提供する。【解決手段】箸箱本体1の中に食前薬、食後薬および箸を入れるスペース6,12,9を設け、食前薬を呑んだ後に箸を取り出し、食事が済んでから食後薬を取り出せる構造とする。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):