(54)【考案の名称】船底の付着物除去具

(51)【国際特許分類】

B63B 59/06 ・船殻の清掃装置[3]

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、小型船舶の船底に付着したふじつぼ等の付着物を除去するために使用する船底の付着物除去具に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来、船底に付着したふじつぼ等の付着物除去は、船をクレーンで陸に上げたり、潮汐を利用して船を石の上に乗せた後、へらなどを使って除去していた。
【0003】
また、金属製コイルばねで形成された本体で船底をこすって除去する方法もある。(例えば特許文献1参照)
【0004】

【効果】

【0007】
イ、金属板の除去具本体に内装されたフロート付きパイプはその浮力で除去具本体を船底に良く当接して、除去具本体にジグザグに複数列に設けられた付着物除去孔と相俟って、両舷のロープを交互に引っ張る動作を繰り返すたびに除去具本体が当接している幅で効果的に船底のふじつぼ等の付着物が除去される。
ロ、除去具本体にはへら先のような尖った刃は無いから船底を傷つけず、しかも、必ずしも平面ばかりではない船底の凹曲線部のふじつぼ等の付着物は除去具本体の楕円形状の左右の曲線部の付着物除去孔が対応して除去される。
ハ、船を海に浮かべた船上でのふじつぼ等の付着物除去作業であるから、クレーンを使う経済的負担は無く、船を石の上に乗せるときのような潮汐待ちの無駄な時間もなく、また、中腰で上向きのきつい作業姿勢も無い。
ニ、平成12年春、下げ潮を待って船を石の上に乗せて、へらを使って船底の付着物除去作業を行った結果、所要時間/人数は、9時間/3人であり、うち、ふじつぼ等の付着物除去の実働は3時間で、残りの6時間は潮汐待ちなどの準備時間であった。同年夏、船速が落ちてきたので船釣りのたびに、港内のブイ間の直線2,500mをエンジンの回転数3,500rpmで船速調査した結果は、平均9ノットであった。同年秋、当考案の試作品で船底のふじつぼ等の付着物除去をした所要時間/人数は、2時間/3人であり、事後の船釣りのとき夏と同じ条件での船速は平均10ノットであった。以上のようにこの船底の付着物除去具による効果があった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案の船底の付着物除去具を示す斜視図である。
【図2】本考案の図1に示す左右のロープ孔の中心を結ぶ線に於ける断面図である。
【図3】本考案の使用状態図である。

【0009】
以下、本考案を実施するための形態について説明する。
図1は、本考案の船底の付着物除去具を示す斜視図である。かまぼこ屋根形に形成された金属板から成る本体1aにはジグザグに複数列の付着物除去孔2が設けられており、操作用のロープ孔3が両側に2個ずつ設けられている。この付着物除去孔2は、除去具本体1が船底に当接する幅のふじつぼ等の付着物を余すところなく除去するために孔列ごとに半ピッチずらしたジグザグ状に設けられたものであり、孔の大きさは前記半ピッチの寸法より大きくしている。前記本体1aと同じもの1bを本体1aの下方から組み込んで、4隅の付着物除去孔2に針金を通して本体1aと1bを針金縛り4で固定して楕円形状の除去具本体1が合体形成される。前記針金縛り4はスポット溶接でも可。また、金属板の除去具本体1に浮力を与える発泡スチロール材等のフロートと、ロープ6を通して除去具本体1を内から支えて楕円形状を保持するための塩ビ材等のパイプ2本を、除去具本体1のロープ孔3の間隔Sと同じ寸法に置いて接着剤などで一体化したフロート付きパイプ5が形成される。前記パイプの長さは除去具本体1の内寸Lであり、孔の大きさはロープ孔3と同径である。
【0010】
除去具本体1に前記フロート付きパイプ5を内装して、所定の長さの2本のロープ6を除去具本体1の一方から各ロープ孔3及びフロート付きパイプ5に通して除去具本体1の両外側で結び目7を作ることによって、除去具本体1はロープ6と連繋され、フロート付きパイプ5は除去具本体1の中でその部位が固定される。除去具本体1の両外側に長く出たロープ6は数個所で二本結び8にして船上でロープの操作時につかみ易くしておく。
図2は、本考案の図1に示す左右のロープ孔の中心を結ぶ線に於ける断面図である。
本考案は、以上のような構造である。
【0011】
上述のように構成された船底の付着物除去具の使用方法を図3に基づき説明する。
小型船舶を海に浮かべた船上に於いて、両舷で付着物除去具のロープ6の端を持って船首部から付着物除去具一式を海に投入する。手に持った両舷のロープ6のたるみをとると除去具本体1はフロート付きパイプ5の浮力により船底9に当接した状態を保つ、その後両舷のロープ6を交互に引張る動作を繰り返しながら場所を移動して船底全体のふじつぼ等の付着物を除去する。
但し、船尾と両舷側10に付着したふじつぼ等の付着物は、長柄のへら等で除去する。
【0012】
1 除去具本体、2 付着物除去孔、3 ロープ孔、4 針金縛り、5 フロート付きパイプ、6 ロープ、7 結び目、8 二本結び、9 船底、10 舷側。

(57)【要約】

【課題】船底のふじつぼ等の付着物を短時間で容易に除去できる船底の付着物除去具を提供する。【解決手段】楕円形状に合体形成された金属板から成る除去具本体1にはジグザグに複数列の付着物除去孔2とロープ孔3が設けられ、フロート付きパイプ5を除去具本体1に内装して、ロープ6を除去具本体1の一方からロープ孔3及びフロート付きパイプ5に通して除去具本体の両外側で結び目7を作ることによって除去具本体1とロープ6が連繋され、且つ、内装されたフロート付きパイプ5は除去具本体1の中でその部位が固定されるようにした。小型船舶を海に浮かべた船上に於いて、両舷で付着物除去具のロープ6の端を持って交互に引張る動作を繰り返しながら船底全体の付着物を除去する。


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