(54)【考案の名称】陳列什器用懸吊具

(73)【実用新案権者】株式会社オカトー

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、基端側から先端側に向けて延出し、その間に陳列物を懸吊支持することが可能な細長体からなる懸吊部と、この懸吊部の基端側を陳列什器の被取付対象に取り付けるためのブラケットとを備える陳列什器用懸吊具に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、専門店や百貨店などの小売業者は、タオルやトイレマットなどの商品を、店舗内に設置した陳列什器に「陳列物」として展示陳列し、商品に対する魅力を高め、商品に対する購買意欲が向上するように工夫している。
【0003】
陳列物は、商品を販売用容器に収納し、販売用容器の上部に設けた引掛部を、陳列什器から延出する懸吊具に掛け止めることにより、顧客が手に取り易いように工夫されている。また、陳列物は、懸吊部への引掛作業のみで商品を効率良く且つ整然と陳列することができるように工夫されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
ところで、陳列什器から延出する懸吊具としては、特許文献1に記載された懸吊具のようなもの、即ち、細長体からなる懸吊部90とこの懸吊部90を陳列什器の被取付対象(図示せず、以下同じ。)に取り付けるためのブラケット91とを備える陳列什器用懸吊具9のようなものがある(図5参照)。
【0005】
陳列什器用懸吊具9は、懸吊部90が基端部901から先端部902に向けて延出する金属製の棒状又は帯状の細長体であり、その間で陳列物8を懸吊支持する。即ち、陳列什器用懸吊具9は、陳列什器の被取付対象に取り付けられた状態で、被取付対象から正面側に延出しており、複数の陳列物8を被取付対象から正面側に向かって並ぶように懸吊支持する。
【0006】
陳列物8は、商品80が販売用容器81に収納され、販売用容器81の上部に引掛部82が設けられている。本実施の形態において、「陳列什器」とは、商品を展示陳列するための器具である。また、「被取付対象」とは、陳列什器の支柱の間に横杆状に架け渡された部材である。また、「被取付対象の正面側」とは、陳列什器の商品を手に取る際に顧客が立つ位置を指す。また、「被取付対象の背面側」は、正面側と逆方向を指す。
【0007】
また、陳列什器用懸吊具9は、懸吊部90の先端部902が、上方に曲折し、懸吊支持する陳列物8が正面側に摺動して先端から落ちることがないように規制している。
【0008】
また、陳列什器用懸吊具9は、懸吊部90の基端部901にブラケット91が溶接されている。ブラケット91は、陳列什器用懸吊具9が陳列什器の被取付対象に取り付けられた状態で、懸吊部90との溶接面をなす略方形板状の第1挟持片910と、この第1挟持片910から曲折して垂下する第2挟持片911及び第3挟持片912とからなり、これらの挟持片が陳列什器の被取付対象を上方から挟み込む。
【0009】

【効果】

【0020】
本考案にあっては、陳列物を掛ける箇所に応じて、陳列物の懸吊方向を容易に変更することができ、陳列物の内容に応じて、限られた陳列空間を有効に用いることや、厚み寸法をアピールしやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本考案に係る陳列什器用懸吊具の全体構造を示す斜視図である。
【図2】図1に係る陳列什器用懸吊具の先端部への、表示用板部材の装着を説明する斜視図である。
【図3】図1に係る陳列什器用懸吊具の全体構造を示す側面図である。
【図4】図1に係る陳列什器用懸吊具の先端部への、表示用板部材の装着を説明する部分断面図である。
【図5】従来の陳列什器用懸吊具の全体構造を示す斜視図である。

【0022】
(陳列什器用懸吊具の構造について)
本考案に係る陳列什器用懸吊具について、本実施の形態を示す図面に基づき以下説明する。図中において、1は、陳列什器用懸吊具である。
【0023】
陳列什器用懸吊具1は、細長体からなる懸吊部10と、この懸吊部10と交差する懸吊補助部11と、これらを陳列什器の被取付対象に取り付けるためのブラケット12と、陳列物8に関する情報を表示する表示用板部材13とを備える。
【0024】
懸吊部10は、基端部101から先端部102に向けて延出する金属製の棒状又は帯状の細長体となるように形成されている。また、懸吊部10は、基端部101から先端部102に向けて延出する部分が、陳列物8を懸吊支持するようにされている(図5参照)。
【0025】
即ち、懸吊部10は、陳列什器用懸吊具1が陳列什器の被取付対象に取り付けられた状態で、陳列什器の被取付対象から正面側に延出しており、被取付対象から正面側に向かって並ぶように複数の陳列物8を懸吊支持する。
【0026】
また、懸吊部10は、陳列什器用懸吊具1が陳列什器の被取付対象に取り付けられた状態で、先端部102が、上方に向かって曲折し、懸吊支持する陳列物8が正面側に摺動して先端から抜け落ちることを規制する。
【0027】
懸吊補助部11は、金属製の棒状又は帯状の細長体となるように形成されている。また、懸吊補助部11は、懸吊部10の中間部分で交差するように溶接され、交差する懸吊部10から離れるように交差地点103から延出している。また、懸架補助部11は、陳列什器用懸吊具1が陳列什器の被取付対象に取り付けられた状態で、先端部111,111が、上方に向かって曲折し、懸吊支持する陳列物8が先端側に摺動して抜け落ちることを規制する。
【0028】
ブラケット12は、金属により形成されている。また、ブラケット12は、懸吊部10の基端部101に溶接されており、陳列什器用懸吊具1が陳列什器の被取付対象に取り付けられた状態で、懸吊部10との溶接面となる略方形板状の第1挟持片120と、この第1挟持片120から曲折して垂下する第2挟持片121と、第2挟持片121から曲折して第1挟持片120と平行する第3挟持片122とからなり、これらの挟持片が陳列什器の被取付対象を挟み込むようにされている。
【0029】
更にまた、ブラケット12は、第3挟持片122に挟持調整用ねじ123が螺設されてあり、この挟持調整用ねじ123が螺旋によって第3挟持片122を進退することにより、陳列什器の被取付対象を挟み込む力を変化させる。
【0030】
表示用板部材13は、合成樹脂により形成されている。また、表示用板部材13は、表示板部130と、この表示板部130を懸吊部10に装着するための取付基部131とを備える。
【0031】
表示板部130は、板片状に形成されており、表側面が透明幕体132により覆われている。また、表示板部130は、表面と透明幕体132との間に間隙133が形成されており、この間隙133に、陳列物8に関する情報が記載された紙葉(図示せず、以下同じ。)が差し込まれる。
【0032】
紙葉には、懸吊部10及び懸吊補助部11が懸吊支持する陳列物8に関する情報、例えば、商品名、商品内容紹介、価格、バーコードなどが記載されており、顧客への商品のアピールや品切れの際の告知などを行うようにされている。
【0033】
取付基部131は、表示板部130の裏面側から突き出ており、懸吊部10の先端部102の曲折箇所が嵌まり込んで密着し得る寸法及び形状を有する嵌挿溝134が形成されている。また、嵌挿溝134は、溝底に貫通孔135が形成されており、この貫通孔135に、懸吊部10の先端部102の曲折した先端が嵌まり込むように形成されている。また、嵌挿溝134は、溝壁の一部に突起136が形成されており、嵌まり込む懸吊部10の先端部102が容易に外れることがないように圧している。
【0034】
(陳列什器用懸吊具1の使用方法)
陳列什器用懸吊具1は、以下のように用いられる。陳列什器用懸吊具1は、ブラケット12の挟持調整用ねじ123が緩められ、陳列什器の被取付対象に取り付けられる。
【0035】
次に、陳列什器用懸吊具1は、陳列什器の被取付対象を挟み込んだ状態で、ブラケット12の挟持調整用ねじ123がねじ込まれ、陳列什器の被取付対象を締め付ける(図1及び図3参照)。その結果、陳列什器懸吊具1は、陳列什器の被取付対象に固定される。
【0036】
このとき、陳列什器用懸吊具1は、陳列什器の被取付対象に取り付けられた状態で、懸吊部10が被取付対象から正面側に延出するとともに、懸吊部10に交差する懸吊補助部11が懸吊部10から離れるように延出する。
【0037】
次に、陳列什器用懸吊具1は、懸吊部10の先端部102に表示用板部材13が嵌め込まれる(図2及び図4参照)。このとき、表示用板部材13には、陳列物8に関する情報が記載された紙葉が差し込まれる。
【0038】
次に、陳列什器用懸吊具1は、懸吊部10又は懸吊補助部11のいずれかに陳列物8が引っ掛けられ、これらを懸吊支持する。このとき、懸吊部10が懸吊支持する陳列物8は、商品正面が被取付対象から正面側を向いた方向に支持され、懸吊補助部11が懸吊支持する陳列物8は、商品側面が被取付対象から正面側を向いた方向に支持される。
【0039】
1 陳列什器用懸吊具
10 懸吊部
101 基端部
102 先端部
103 交差地点
11 懸吊補助部
111 先端部
12 ブラケット
120 第1挟持片
121 第2挟持片
122 第3挟持片
123 挟持調整用ねじ
13 表示用板部材
130 表示板部
131 取付基部
132 透明幕体
133 間隙
134 嵌挿溝
135 貫通孔
136 突起
8 陳列物
80 商品
81 販売用容器
82 引掛部
9 (従来の)陳列什器用懸吊具
90 懸吊部
901 基端部
902 先端部
91 ブラケット
910 第1挟持片
911 第2挟持片
912 第3挟持片

(57)【要約】

【課題】陳列物を掛ける箇所に応じて、陳列物の懸吊方向を容易に変更することができる陳列什器用懸吊具を提供する。【解決手段】基端部101から先端部102に向けて延出し、その間に陳列物を懸吊支持することが可能な細長体からなる懸吊部10と、この懸吊部10の基端部101側を陳列什器の被取付対象に取り付けるためのブラケット12を備え、この懸吊部10と交差し、交差地点103から延出する部分に陳列物を懸吊支持することが可能な細長体からなる懸架補助部11を更に備える。


【パテントレビュー】

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