(54)【考案の名称】LED照明灯及びそのLED照明灯を光源として用いた街路灯

(73)【実用新案権者】中愛株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、街路灯に装着するLED照明灯、特に既存の街路灯に装着された水銀灯などに換えてLED照明具を装着することが可能なLED照明灯及び街路灯用LED照明灯に関する。

【従来の技術】

【0002】
近年のLED光源の高出力化、高寿命化に伴い、省電化にも有利なLED光源を光源として採用した照明器具が普及しつつあり、白熱電球代替用のLED光源として、白熱電球と同じE形の口金を備え、白熱電球と同じ外観形状を有するLEDランプが例えば特許文献1などで提案されている。しかし、特許文献1に示すLEDランプは、一般家庭用の白熱電球の代替品として利用可能であるが、光源としてHIDランプ等の放電ランプを使用する街路灯をLED化する場合、特許文献1に示すような白熱電球の代替品と用いるLEDランプでは、LEDの個数に制約があり、幅員のある自動車道など広い照射範囲が必要な街路灯照明用として用いるには光量が不足する。
【0003】
そこで、特許文献2には、街路灯のLED照明灯としては、基板上に複数個のLEDを配置し、給電部に街路灯のねじ込み式ソケットに接続する照射方向調節機構付き口金を備える街路灯用のLED照明灯が提案されている。この特許文献2に示すLED照明灯は、平板状の放熱板に複数個のLEDを配置することによって、街路灯に要求される照射範囲を、必要な照度でほぼ均等に照明することができ、また、照射方向調節機構付きねじ込み口金を備えることによって、街路灯のねじ込み式ソケットにLED照明灯をねじ込んで装着した後、ねじ込み口金の照射方向調節機構によってLED照明灯の向きが調整できるようになっている。
【0004】

【効果】

【0013】
本考案は、既存の街路灯の水銀灯をLED照明灯に交換するだけで簡単にLED化することでき、省電化に寄与できる。また、LED照明灯の給電部を街路灯のソケットに押し込むだけで、LED照明灯の端子片がソケットのねじ型接点に接触し、さらに、接点部がソケットの底部接点に接触して街路灯のソケットにLED照明灯を電気的に接続することができる。この時、平板状の放熱板の片面に設けたLEDを街路灯の反射板に向けた状態で保持する必要があり、一方、既存の街路灯はねじ型接点を備えたソケットを採用しているため、従来型のねじ込みタイプの口金では、ねじ込み終了位置において正確に放熱板のLEDを街路灯の反射板に向いた状態で位置決めすることができないが、本考案は、端子片がソケットのねじ型接点の凹凸に沿って弾性変形して、接点部がソケットの底部接点に接触した状態で端子片自体の弾性力によって各端子片がソケットのねじ型接点に圧接してLED照明灯が保持される。すなわち、単に放熱板の片面に設けたLEDを街路灯の反射板に向けた状態でソケットにLED照明灯の給電部を押し込むだけでよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の一実施例を示すLED照明灯の正面図である。
【図2】同上、LED照明灯の側面図である。
【図3】同上、LED照明灯の背面図である。
【図4】同上、LED照明灯を街路灯に装着した状態を示す断面である。
【図5】同上、給電部の斜視図である。
【図6】同上、ソケットとLED照明灯の接続状態を示すソケットの断面図である。
【図7】同上、放熱フィンの変形例を示す背面図である。
【図8】同上、LED照明灯の変形例を示す正面図である。

【0015】
以下、添付図面を参照して本考案のLED照明灯の一実施例について説明する。
【0016】
本考案のLED照明灯1は、既存の街路灯30に装着される水銀灯などを交換してLED照明化するものであり、図1に示すように、放熱板2と、この放熱板2の一側面に固定する放熱フィン5、放熱板2の他側面に配置した複数のLED10及び前記放熱板2に一端部に突設する給電部15などによってLED照明灯1を構成している。
【0017】
前記放熱板2は、アルミニウムなどに伝熱性に優れた平板状であり、図1に示すように、形状として前記既存の街路灯30に装着される水銀灯の外形にほぼ沿った楕円形状に成形されている。また、放熱フィン5は前記放熱板2と同様、アルミニウムなどに伝熱性に優れた平板状の基板6と、この基板6に一体形成した平行する複数のフィン7とで構成され、基板6を放熱板2に密着させて該放熱板2に一体的に固定している。
【0018】
街路灯30は、図4に示すように、形例えば水銀灯などの光源と接続するためのねじ込み式のソケット31と、前記水銀灯の照射光を反射する反射板32、水銀灯を覆う透光性カバー33とから成る。また、図6に示すように、前記ソケット31は、その内周面のねじ型接点34と、底部接点35とを有しており、前記放熱板2の一端に形成する前記給電部15を前記街路灯30のソケット31に挿入してLED10の電源を得ている。
【0019】
前記給電部15は、前記放熱板2の一端に突出する円柱部16と、この円柱部16の外周に設けた可撓性を有する複数の複数の端子片17と、円柱部16の底部に設けた接点部18とで構成されている。前記円柱部16は前記ソケット31の内径より小径であり、円柱部16をソケット31に挿入する際、前記端子片17がねじ型接点34の凹凸部に沿って弾性変形し、その弾性復元力によって端子片17をねじ型接点34に押圧させて接触した状態で円柱部16の底部に設けた接点部18がソケット31の底部接点35に接触し、これによりLED10に電源が供給される。
【0020】
また、本実施例のLED照明灯1は、120W〜140W用を示しており、このLED照明灯1に用いる放熱フィン5は、図3に示すように、同一形状の放熱フィン5を4枚組み合わせている。このように、同一形状の放熱フィン5を複数、成形し、LED照明灯1の大きさに応じて放熱フィン5を組み合わせることによって、例えば、図8に示すように、180W用のLED照明灯1Aは、LED10の個数も多く、放熱板2の大きさも大型化するが、120W〜140W用のLED照明灯1、180W用のLED照明灯1Aにも同一形状の放熱フィン5を用いることができ、部品の共通化が可能であり、汎用性にも優れる。なお、このように、共通する放熱フィン5を組み合わせてそれぞれのLED照明灯1又は1Aに取り付ける以外でも図7に示すように、例えば、120W〜140W用のLED照明灯1において、放熱板2の形状に応じて放熱フィン5Aを成形してもよい。このように放熱板2の形状に応じて楕円状の放熱フィン5Aを成形すれば、より効率的に放熱することができる。
【0021】
以上のように構成される本実施例において、LED照明灯1の取付手順について説明する。
【0022】
図4に示すように、LED照明灯1は、LED10を反射板32側に向けるようにして円柱部16を街路灯30のソケット31に挿入する。この際、前記各端子片17がねじ型接点34の凹凸部に沿って弾性変形し、各端子片17の弾性復元力によって端子片17が弾性的に前記ねじ型接点34を押圧し、LED照明灯1のLED10が前記反射板32側に向けた状態で姿勢が保持される。なお、LED照明灯1の電源としては街路灯30の支柱(図示しない)内に別途、直流電源を組み込んで電源としてもよい。この場合であってもソケット30はそのまま既存の街路灯30のものを流用する。
【0023】
以上のように、本実施例においては、既存の街路灯30の水銀灯をLED照明灯1に交換するだけで簡単にLED化することでき、省電化に寄与できる。また、LED照明灯1の給電部15を街路灯30のソケット31に押し込むだけで、LED照明灯1の端子片17がソケット31のねじ型接点34に接触し、さらに、接点部18がソケット31の底部接点35に接触してLED10に給電することができる。この時、平板状の放熱板2の片面に設けたLED10を街路灯30の反射板32に向けた状態で保持する必要があり、一方、既存の街路灯30はねじ型接点34を備えたソケット31を採用しているため、従来型のねじ込みタイプの口金では、ねじ込み終了位置において正確に放熱板のLED10を街路灯31の反射板32に向いた状態で位置決めすることができないが、本考案は、端子片17がソケット31のねじ型接点34の凹凸に沿って弾性変形して、接点部18がソケット31の底部接点35に接触した状態で端子片17自体の弾性力によって各端子片17がソケット31のねじ型接点34に圧接してLED照明灯1が保持される。すなわち、単に放熱板5の片面に設けたLED10を街路灯30の反射板32に向けた状態でソケット30にLED照明灯1の給電部15を押し込むだけでよい。このように、各端子片17を変形させて給電部15をソケット30に押し込むようにしてソケット31にLED照明灯1を接続することによって、LED照明灯1の姿勢が保持され、簡単かつ確実にLED10を街路灯30の反射板32に向けた状態で保持することができる。なお、ソケット30に挿入して保持したLED照明灯1は、必要に応じてLED照明灯1の外端部に形成する固定用孔8に固定用ボルトあるいは固定ワイヤなどの適宜手段(図示しない)を通して街路灯30に固定するようにすればより安定的に固定することができる。
【0024】
以上、本考案の実施例について詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、放熱板や端子片の形状、あるいは街路灯の構成などは適宜選定すればよい。
【0025】
1,1A LED照明灯
2 放熱板
5,5A 放熱フィン
6 基板
7 フィン
10 LED
15 給電部
16 円柱部
17 端子片
18 接点部
30 街路灯
31 ソケット
32 反射板
33 透光性カバー
34 ねじ型接点
35 底部接点

(57)【要約】

【課題】既存の街路灯の放熱ランプをLEDに交換してLED化するための街路灯用LED照明灯を提供する。【解決手段】放熱板2の一側面に放熱フィン5を形成し、放熱板2の他側面に複数のLED10を配置してLED照明灯を構成する。放熱板2に一端部に形成する給電部15が、円柱部16の外周に設けた複数の端子片17と、円柱部16の底部に設けた接点部18とを備え、街路灯のソケットに給電部15を挿入する際、端子片17がソケットのねじ型接点の凹凸部に沿って弾性変形し、端子片17とねじ型接点とが接続され、接点部18がソケットの底部接点と接触してLED10に給電される。


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