(54)【考案の名称】支柱支持具

(73)【実用新案権者】株式会社タカショー

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、建物壁面に設けられた窓や戸などの開口部から建物内に差し込む日光を遮光する日除け装置の支柱を支える支柱支持具に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、建物壁面に設けられた窓や戸などの開口部から建物内に差し込む日光を遮光する伝統的な日除け装置として、多数の葦の茎を並べて糸で編み連ねた「葦簀」が利用されている。
【0003】
また、近年、伝統的な葦簀に代わり、雨風に対する耐久性と、通気性と、遮光性と、水洗いできる取扱容易性とを兼ね備えている「洋風たてす」が広く利用されている。洋風たてすは、幕布が複数の支柱の間に平面的に展張支持される構造を備える(例えば、特許文献1)。
【0004】
ところで、従来の日除け装置(洋風たてす)は、特許文献1に記載のとおり、複数の支柱の上端部が建物壁面の開口部より上方の位置に当接するように建物壁面に斜めに立て掛けられ、立て掛けられた支柱の間に展張支持された幕布が開口部から建物内に差し込む日光を遮光するように用いられる。
【0005】
そのため、従来の日除け装置は、利用者の身体の接触や雨風などにより、支柱が設置地面の上を滑動して倒れ、支柱の直下にいる利用者の頭部を打撃するなど、危険性を有する。
【0006】
そこで、従来の日除け装置は、支柱の下端部付近に適宜の重量物が取り付けられ、設置地面に固定される。従来の日除け装置の支える支柱支持具としては、コンクリート製ブロックや岩などの定形重量物からなる器具のほか、袋状本体に水や砂などの不定形重量物を充填するようにしてある器具が提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3)。
【0007】

【効果】

【0017】
本考案にあっては、不使用の際に本体が小さく纏められて運搬や収納を容易にすることができるとともに、複数の支柱と設置地面との間の設置角度を所定の角度となるように統一的に規制することができる。また、本考案にあっては、設置地面に設置したときの安定感を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本考案に係る支柱支持具が建物壁面に対して斜めに立て掛けられた日除け装置の支柱を支える一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す支柱支持具の全体構造を示す斜視図である。
【図3】図1に示す支柱支持具の全体構造を示す斜視図であって、上面に設けられた充填口が開蓋する状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示す支柱支持具の全体構造を示す斜視図であって、側周面に設けられた支柱受け部が日除け装置の支柱を支持する状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示す支柱支持具の全体構造を示す斜視図であって、上面に設けられた紐繋留部が日除け装置の幕布から垂下する引き紐を繋留する状態を示す斜視図である。
【図6】図1に示す支柱支持具が建物壁面から垂下する日除け装置に荷重をかける状態を示す斜視図である。

【0019】
(日除け装置1の構造について)
本考案に係る支柱支持具について、本実施の形態を示す図面に基づいて以下説明する。図中において、1は、日除け装置である。
【0020】
日除け装置1は、図1に示すように、複数の支柱10,10と、これらの支柱10,10の間で展張支持された幕布11とを備える。
【0021】
複数の支柱10,10は、アルミニウムやステンレス鋼などの金属により形成された直管状のパイプ部材であり、軸方向が上下方向となる状態で、建物壁面9に対して斜めに立て掛けられる。複数の支柱10,10は、斜めに立て掛けられた状態で、上端部100,100が、建物壁面9に設けられた開口部8より上方の位置に当接する。
【0022】
また、複数の支柱10,10は、下端部101,101が設置地面Lに接地する。このとき、複数の支柱10,10は、下端部101,101が設置地面Lとの間に設置角度を生じさせる。
【0023】
また、複数の支柱10,10は、上端部100,100の間に架け渡された横杆12を備える。複数の支柱10,10は、横杆12にて連結されることにより、建物壁面9に立て掛けられる際、互いに略平行な位置となるように保持される。
【0024】
また、複数の支柱10,10は、後述するように、下端部101,101が本考案に係る支柱支持具3に支持されることにより、下端部101,101と設置地面Lに生じる設置角度が所定の角度となるように規制され、全ての支柱10,10の設置角度が統一的に規制される。
【0025】
幕布11は、雨風に対する耐久性と、通気性と、直射日光や紫外線に対する遮光性と、水洗いすることができるなどの取扱容易性とを兼ね備えたシート素材により形成されている。このような素材としては、例えば、ポリエチレンが該当する。幕布11は、例えば、ポリエチレンの編糸により編成された布地からなり、上述する耐久性、通気性、遮光性及び取扱容易性を兼ね備える。
【0026】
また、幕布11は、正面視略四角形状をなすシート部材であり、シートの上端部110と、下端隅部111と、左端部114と、右端部115とを備える。幕布11は、上端部110、左端部114及び右端部115が、直射日光の差込側から、複数の支柱10,10及び横杆12に覆い被さるように取り付けられ、複数箇所から伸び出たベルト部材(図示せず。以下同じ。)が複数の支柱10,10及び横杆12に巻き付けられることにより固定される。
【0027】
また、幕布11は、下端隅部111,111に穿設された鳩目孔112,112を備える。幕布11は、鳩目孔112,112に、張り紐113,113が通され、張り紐113,113が下端隅部111,111から伸び出るように垂下する。
【0028】
鳩目孔112を形成する鳩目は、例えば、真鍮などの金属により形成されている。その結果、鳩目孔112は、雨風に対する鳩目の耐久性と、鳩目の錆び付きによる張り紐113の切断を回避する安全性とを有する。
【0029】
また、幕布11は、後述するように、張り紐113,113が本考案に係る支柱支持具3に繋留されることにより、シート全体に支柱支持具3の荷重がかかり、ピンと張った状態で支柱10,10の間で展張支持される。
【0030】
日除け装置1は、上述する構成を備えることにより、複数の支柱10,10の上端部100,100が建物壁面9に設けられた開口部8より上方の位置に当接し、複数の支柱10,10が建物壁面9に対して斜めに立て掛けられた状態で、複数の支柱10,10の間に展張支持された幕布11が開口部8から建物内に差し込む日光を遮光する。
【0031】
(支柱支持具3の構造について)
図中において、3は、本考案に係る支柱支持具である。支柱支持具3は、図1に示すように、日除け装置1が備える複数の支柱10,10の下端部101,101を受け止めて支持する。
【0032】
支柱支持具3は、図2乃至5に示すように、本体30と、本体30の側周面31と、本体30の隅角部32と、本体30の上面33と、本体30の下面(図示せず。以下同じ。)とを備える。
【0033】
本体30は、例えば、ポリエチレンなどの合成樹脂により形成された袋状の部材である。また、本体30は、袋内部に水、砂及び小石などの不定形重量物が充填可能であり、不定形重量物が充填された状態で略錐台状をなすように形成されている(図2乃至5参照)。
【0034】
また、本体30は、略錐台状をなした状態で、平面視略多角形をなす上面33を備える。本体30は、上面33の中央部分に形成された紐繋留部330と、紐繋留部330から外れた位置に形成された充填口332とを備える。
【0035】
紐繋留部330は、上述する幕布11から伸び出る張り紐113を繋ぎ留めるための部品であり、繋留孔331を備える。繋留孔331は、図5に示すように、張り紐113がを繋ぎ留めることができる。
【0036】
充填口332は、上述する不定形重量物を本体30の内部に充填するための開口部であり、開口を閉塞するための蓋体333を備える。蓋体333は、充填口332に開閉自在に取り付けられ、図3に示すように、不定形重量物が充填される際に、充填口332から外される。
【0037】
また、本体30は、不定形重量物が充填されることによって略錐台状をなした状態で、丸みを帯びたアール形状をなす隅角部32を備える。
【0038】
また、本体30は、略錐台状をなした状態で、傾斜を有する側周面31を備える。また、本体30は、隅角部32付近の側周面31に形成された凹溝310と、側周面31に形成された支柱受け部311とを備える。
【0039】
側周面31は、本体30の下面が設置地面Lに接地する状態で、設置地面Lとの間に設置角度を生じさせる。
【0040】
凹溝310は、隅角部32付近の側周面31の傾斜に沿って刻設されている。凹溝310は、本体30の内側に向かって凹みをなしている。
【0041】
支柱受け部311は、略筒状の部品であり、支柱10を上下方向に且つ側周面31の傾斜に沿うように筒内に受け入れることができる寸法、方向及び角度となるように側周面31上に形成されている。
【0042】
このとき、支柱10は、支柱受け部311の筒内を通過して下方に突き抜け、下端部101が設置地面Lに接地する。また、支柱10は、支柱支持具3の側周面31の傾斜により、設置地面Lとの間で生じる設置角度が所定の角度となるように規制され、上端部100が建物壁面9に当接する。
【0043】
また、複数の支柱10,10は、それぞれ、支柱支持具3の側周面31の傾斜により、設置地面Lとの間で生じる設置角度が所定の角度となるように規制され、全ての支柱10,10の設置角度が所定の角度となるように統一的に規制される。その結果、複数の支柱10,10の間に展張支持される幕布11は、捻れることなく、日除け装置1は、その機能及び意匠が阻害されることがない。
【0044】
なお、本実施の形態は、開口部8が、建物壁面9に設けられた戸である一例を説明する(図1及び図6参照)。しかしながら、本考案は、これに限定されるものではなく、開口部8が、窓や通気孔などであってもよい。
【0045】
また、本実施の形態は、幕布11が、正面視略四角形状をなすシート部材である一例を説明する。しかしながら、本考案は,これに限定されるものではなく、幕布11が、正面視略円形状をなすシート部材や正面視略多角形状をなすシート部材であってもよい。
【0046】
また、本実施の形態は、支柱支持具3が、図1に示すように、建物壁面9に対して斜めに立て掛けられる複数の支柱10,10を備える日除け装置1の支柱10,10を支持する一例を説明する。しかしながら、本考案に係る支柱支持具3は、上述する使用方法のみならず、支柱10を備えていない幕布11からなる日除け装置1を支持することも可能である。
【0047】
この場合、日除け装置1は、図6に示すように、幕布11の上端部110に穿設された鳩目孔116,116,116,116のいずれかに、建物壁面9から伸び出るフック7が引っ掛けられることにより、建物壁面9に固定され、垂下する状態となる。また、日除け装置1は、幕布11の下端部117から垂下する張り紐113,113が、各支柱支持具3の紐繋留部330に繋ぎ留められる。その結果、日除け装置1は、幕布11全体に荷重がかかり、平面的に拡げられた状態を保持する。
【0048】
1 日除け装置
10 支柱
100 上端部
101 下端部
11 幕布
110 上端部
111 下端隅部
112 鳩目孔
113 張り紐
114 左端部
115 右端部
116 鳩目孔
117 下端部
12 横杆
3 支柱支持具
30 本体
31 側周面
310 凹溝
311 支柱受け部
32 隅角部
33 上面
330 紐繋留部
331 繋留孔
332 充填口
333 蓋体
7 フック
8 開口部
9 建物壁面

(57)【要約】

【課題】 複数の支柱と設置地面との間の設置角度が所定の角度となるように統一的に規制することができるとともに、設置地面に設置したときの安定感を増やすことができる支柱支持具を提供する。【解決手段】上端部100が建物壁面9の開口部8より上方の位置に当接するように建物壁面9に対して斜めに立て掛けられる複数の支柱10,10と、これらの支柱10,10の間に展張支持されて開口部8から建物内に差し込む日光を遮光する幕布11とを備える日除け装置1の支柱10に取り付けられる支柱支持具3であって、支柱支持具3の本体が、不定形重量物が充填可能な袋状に形成され、且つ不定形重量物が充填された状態で略錐台状をなすように形成され、日除け装置1の支柱10を支持する支柱受け部311が、本体の側周面の傾斜に沿って形成されている。


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