(54)【考案の名称】太陽電池封止用シート

(73)【実用新案権者】三井化学東セロ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、簡便にシートの種類を識別できる太陽態様電池封止用シートに関する。

【従来の技術】

【0002】
太陽電池モジュールは、例えば受光側より、保護ガラス、太陽電池封止用シート、太陽電池素子、太陽電池封止用シート、バックシートをこの順に積層し、ラミネートして得られる。太陽電池封止用シートは、受光側と背面側で素材や厚み等が異なるシートを用いることがある。
【0003】
図4は、従来の太陽電池封止用シートの一例を示す図である。この例においては、長尺の受光側シート11のロール1及び長尺の背面側シート21のロール2を予め用意する。長尺の受光側シート11及び背面側シート21は、通常、熱可塑性樹脂を連続押出シート成形等の公知のシート成形法で得られる長尺シートをロールに巻き取って得られる。長尺のシート原反をロールに巻き取る際には、図5に示す様な円盤状のスリッター7を用い、シート原反の端部は耳部分5、中央は中抜き部分6として除去し、所望幅のシート11又は21をロール11又は21に巻き取る。
【0004】
図4においては、両ロール1及び2の受光側シート11及び背面側シート21をカットし(カット部分3)、所望サイズの単葉のシートとする。このようにして得た単葉の両シート11及び21を用いて上述した積層工程を実施し、太陽電池モジュールを製造する。ここでは、先に述べたように受光側と背面側で樹脂シートの素材や厚み等が異なるシートの場合である。そしてこのような場合は、通常はロール側に何らかの表示がされているのであるが、単葉にカットされた後のシートでは両者の区別がつき難い。したがって、単葉の両シート11及び21であっても簡便に識別する必要が生じることになる。
【0005】
例えばシートを識別する為に着色することも考えられるが、太陽電池封止用シートには高い光透過性が要求されるため、シートを着色することは望ましくない。
【0006】
特許文献1には、フィルムの情報表示をエンボス加工により施した塗装用マスキングフィルムが開示されている。しかしながら、文字情報のように不均一なエンボス加工では、高い光透過性が要求される太陽電池モジュールには好ましくない。
【0007】
特許文献2には、複数の合成樹脂シート片の端部を繋いで成形される長尺の合成樹脂シートであって、接合される接合部に、凹凸でなる情報を付与したシートが開示されている。しかしながら、長尺シートを一旦単葉シートに切断した後に再度接合部に情報表示する必要があり、効率の点で好ましくない。
【0008】

【効果】

【0012】
本考案によれば、シートの着色やエンボス加工は不要であり、光透過性や封止性能を損なわずに、簡便にシートの種類(例えば受光側と裏面側)を識別できる太陽電池封止用シートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本考案の太陽電池封止用シートの一例を示す図である。
【図2】本考案の太陽電池封止用シートの製法の一例を示す図である。
【図3】本考案の太陽電池封止用シートの非直線状端部の例を示す図である。
【図4】従来の太陽電池封止用シートの一例を示す図である。
【図5】従来の太陽電池封止用シートの製法の一例を示す図である。

【0014】
[熱可塑性樹脂]
太陽電池封止用シートを構成する熱可塑性樹脂は特に限定されず、従来より太陽電池を封止する為の材料として使用可能なことが知られている各種の樹脂を使用できる。具体的には、例えばポリオレフィン、エチレン−極性モノマー共重合体が好ましい。
【0015】
ポリオレフィンの具体例としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、及びそれらと他のポリオレフィンの共重合体等が挙げられる。中でも、エチレン・α−オレフィン共重合体が好ましい。エチレン−極性モノマー共重合体の具体例としては、例えばエチレン−酢酸ビニル、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル、エチレン−(メタ)アクリル酸、エチレンアイオノマー等が挙げられる。中でも、エチレン−酢酸ビニルが好ましい。
【0016】
[太陽電池封止用シート及びその製法]
太陽電池封止用シートは、熱可塑性樹脂を溶融成形、すなわち押出成形やカレンダー成形など公知の成形法によりシート状に成形して得ることができる。通常は連続成形によりロールに巻き取りながら長尺シートを得た後、所望のサイズにカットして単葉シートを得る。
【0017】
図1においては、長尺シートの一端を非直線状刃を有するスリッタでカットし、非直線状端部4を有するロール1を用意する。両ロール1及び2の受光側シート11及び背面側シート21を長さ方向と垂直にカットし(カット部分3)、所望サイズの単葉のシートとする。このようにして得た単葉の両シート11及び21を用いて上述した積層工程を実施し、太陽電池モジュールを製造する。ここで、受光側シート11の一端は非直線状端部4になっているので、裏面側シート21と簡便に識別できる。そして例えば受光側より、保護ガラス、太陽電池封止用シート(受光側シート11)、太陽電池素子、太陽電池封止用シート(裏面側シート21)、バックシートをこの順に積層し、ラミネートして太陽電池モジュールを製造できる。
【0018】
非直線状端部4の形成手段は、必ずしも図1の方法に限定されるものではない。例えば押出成形やカレンダー成形で得たシート原反(この時点では端が直線状となっている)の端部を、波型、鋸刃型等所望の形状を有する刃によりカットして得ることもできる。さらに、シート原反の両端部をカットして、一枚のシートを得てもいいし、図2のように両端部および中抜き部をカットして、シートを2枚取りしても良い。
【0019】
[端部]
本考案の太陽電池封止用シートは、少なくとも一方の端が、非直線状となっていることを特徴とする。端部の形状は肉眼又は光学認識で識別できればよく、特に限定されない。その形状の具体例としては、波型、鋸刃型、矩形波型、半円が連続する形等が挙げられ、これらの組み合わせでも良い。特に波型、鋸刃型、矩形波型が好ましい。図3は、本考案の太陽電池封止用シートの非直線状端部の例を示す図であり、(a)は波型、(b)は鋸刃型、(c)は矩形波型を示す。
【0020】
端部の形状はシートの長さ方向全体にわたって付与することが望ましい。ただし識別できればよく、一部のみ波型等の非直線状とし、残りが直線状であっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本考案のシートは太陽電池封止用シートとして使用されるものであり、特に、簡便にシートの種類(例えば受光側と裏面側)を識別できる太陽電池封止用シートとして有用である。
【0022】
1 受光側シートロール
11 受光側シート
2 背面側シートロール
21 背面側シート
3 カット部分
4 非直線状端部
5 耳部分
6 中抜き部分
7 スリッター
7’ 非直線状端部形成用スリッター

(57)【要約】

【課題】光透過性や封止性能を損なわずに、簡便にシートの種類(例えば受光側と裏面側)を識別できる太陽電池封止用シートを提供する。【解決手段】熱可塑性樹脂からなる太陽電池封止用シート(例えば受光側シート11)であって、少なくとも一方の端部が非直線状の端部(例えば波型、鋸刃型又は矩形波の端部4)であることを特徴とする太陽電池封止用シート。


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