(54)【考案の名称】供養用アルバム

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】 図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、近親者等に物故者が出た場合などに仏事において、簡易で、かつ心のこもる供養をなし得る供養用アルバムに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、肉親、近親者などに、物故者が出た場合、その仏事に係る追悼・供養をする告別式の葬儀場において物故者の遺影を掲げるとともに、式後の焼場への移動の際には、物故者の遺影(写真)、戒名、位牌などの、それぞれを、近親者が数人で個別に手にして移動し、それぞれ告別式場、焼却場、続く各場に応じた供養を行うようにしている。
一方、従来、仏事における物故者に係る写真及び戒名が多くの参列者に配布されることは、それほどなく、仏事の際、親族などから、新仏の記念となる写真等を求められ、求めに応じて焼き増しした写真を渡し、撮影の時期・場所などを説明していたのが一般的であったところから、将来、新仏の生前を思い出す資料として利用出来るよう、新仏となった肉親者の追悼と供養にふさわしい品として、主体は撮影時の状況など説明文を付けた10枚前後の写真、巻頭に新仏に棒呈する詞、巻末に配偶者若しくは遺族代表者による惜別の詩、これに相応する表紙、の四段階の編集で作成するようにした記念アルバムが開示されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】

【効果】

【0013】
本考案によれば、第1の厚手表紙と第2の厚手表紙の相対向する紙面の一方に供養写真装着部を設け、相対する紙面の他方に戒名装着部を設けているので、本考案の供養用アルバムを用いて仏事に係る法事を行うことにより、次の効果を得ることが出来る。
1)従来の法事に比し安価に実施できる。
2)葬儀当日の移動が容易である。
3)場所を選ぶことなく保管できる。
4)設置場所を特定する必要がないので手元供養に適している。
5)従来の供養形態を崩すことなく、それでいて従来より法事の煩わしさを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の実施形態1に係る供養用アルバムを示す図であり、(a)は、同供養用アルバムの平面図、(b)は、同供養用アルバムの側面図である。
【図2】同実施形態に係る供養用アルバムを机上などに立てた状態を示す斜視図である。
【図3】同実施形態に係る供養用アルバムの供養写真装着部の具体例を示す平面図である。
【図4】同実施形態に係る供養用アルバムの戒名紙を示す平面図である。
【図5】本考案の実施形態2に係る供養用アルバムを示す図であり、(a)は、同供養用アルバムの平面図、(b)は、同供養用アルバムの側面図である。
【図6】本考案の実施形態3に係る供養用アルバムの要部である戒名装着部の分解斜視図を示す図である。
【図7】本考案の実施形態4に係る供養アルバムの要部である戒名装着部の分解斜視図を示す図である。

【0015】
以下、実施の形態により、本考案をさらに詳細に説明する。
〔実施形態1〕
図1は、本考案の一実施形態供養用アルバムを示す図であり、図1の(a)は、同供養用アルバムの平面図、図1の(b)は、同供養用アルバムの側面図であり、図2は同供養用アルバムを机上などに立てた状態を示す斜視図である。
【0016】
この供養用アルバム1Aは、外形が通常市販の写真アルバムの写真収納ページを除いた表表紙と裏表紙とからなるものと同様、四角形の第1の表紙2と、同じく四角形の第2の表紙3が、連接部4により、それぞれの表面を互いに接離開閉自在に連接されている。
第1の表紙2,及び第2の表紙3は、一体的な一枚の布地あるいはビニール地等の生地5に、厚手の紙、樹脂材等の板体6,7が貼着されて厚手に形成されている。この第1の表紙2及び第2の表紙3は、板体6,7が布地等によって被覆されて、厚手に形成されるものであっても良い。
【0017】
第1の表紙2の裏面の板体6の角4隅には、板体6の横辺から縦辺にかけて布地のテープ8a、8b、8c、8dが、設けられている。この板体6とテープ8a、8b、8c、8dで、供養写真装着部9を構成している。一方、第2の表紙3の裏面の板体7は、その表面に後述する故人の戒名を記載した短冊紙を貼着する戒名装着部10を構成している。
本実施形態供養用アルバムは、身内等に物故者が出たときに使用されるものであり、新仏の写真12を、図3に示すように四辺形の紙片13に貼り付け、この写真12貼付の紙片13の4角14a、14b、14c、14dをそれぞれ供養写真装着部9の4隅のテープ8a、8b、8c、8dに潜らせて装着する。また、例えば、図4に示す故人の戒名の記載された短冊(戒名紙)15を、板体7の貼付部7Aに貼付して使用される。
【0018】
本実施形態供養用アルバムにおいて、上記したように、供養写真装着部9に、新仏の写真12貼付の紙片13を装着し、戒名装着部10の板体7上に戒名短冊15を貼付した供養用アルバム1Aを、図2に示す姿勢で卓上、机上、墓前、等において立てて使用することにより、葬儀場、寺院、墓地、焼場などの場所に関わることなく法事を営み、故人に対する供養を行うことができる。
【0019】
また、この供養用アルバム1Aを必要に応じ複数冊作成し、法事出席者や近親者に配布することができ、配布を受けた法事出席者、近親者は、この供養用アルバムを用いて、それぞれ末長く故人を供養することができる。これらの点は、後記する他の実施形態供養用アルバムにおいても同様である。
【0020】
なお、この実施形態1においては、供養写真装着部9は、4隅のテープ8a、8b、8c、8dで、台紙13に貼付された供養写真12を装着するようにしており、戒名装着部10は、戒名を記載した短冊15を貼付するようにしているが、供養写真装着部9への写真の装着をテープ8a、8b、8c、8dを設けることなく、直接貼付するようにしてもよい。また、戒名装着部10は、4隅にテープを設け、戒名を貼付した用紙を装着するようにしても良い。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2について説明する。図5は、本実施形態の供養用アルバムを示す図であり、図5の(a)は、同供養用アルバムの平面図、図5の(b)は、同供養用アルバムの側面図である。
【0021】
この実施形態供養用アルバム1Bも、四角形の第1の表紙2と、同じく四角形の第2の表紙3が、連接部4により、それぞれの表面を接離開閉自在に連接されているものである点、及び供養写真装着部9の四隅にテープ8a、8b、8c、8dを設ける点で実施形態1のものと変わるところはない。
【0022】
この実施形態供養用アルバムの特徴は、第2の表紙3の裏面の板体7上に、中央部分に長穴16を有する四辺形状のガイド枠板17を備え、このガイド枠板17の上辺部17aを、板体7の上面7aに貼着するようにしたことである。このガイド枠板17の上辺部17aのみが第2の表紙3の裏面の板体7上に貼着されており、他の端辺部17b、17c、17dは開放されている。
【0023】
この実施形態供養用アルバムにおいて、戒名短冊を装着する場合に、例えば、図4に示す戒名短冊15を、ガイド枠板17の下端辺17cを少し持ち上げて板体7面とガイド枠板17の間に戒名短冊15を挿入し、戒名短冊15の上端15aがガイド枠板17の上辺17aの貼着部に達した状態で挿着を終了する。挿着後、図2に示す態様で使用しても、戒名短冊15が落下する恐れが無いが、より安定した状態で戒名短冊15を装着しておくために、挿着後、板体7の下端の上面7cとガイド枠板17の下端辺17c部分とを糊着けするか、透明テープで留めておいても良い。
【0024】
なお、この実施形態2においては、ガイド枠板17の上辺部17aを板体7の上端の上面7aに貼着しており、戒名短冊15を、ガイド枠板17の下辺部17cの方より挿入するようにしているが、これに代えて、ガイド枠板17の上辺部17aは板体7の上端の上面7aと開放しておき、逆にガイド枠板17の下辺部17cと板体7の下端の上面7cとを貼着しておき、戒名板15をガイド板17の上辺部17aより下方に向けて戒名板15を装着するようにしても良い。
【0025】
また、ガイド枠板17の上辺部17aを除き、右辺部17b、下辺部17c、左辺部17dを板体7に貼着して、板体7とガード枠板17との間で戒名短冊15を上方より挿入可能に構成し、ガイド枠板17の上辺部17aから戒名短冊15を下方に向けて挿着するようにしても良い。
〔実施形態3〕
次に実施形態3について説明する。図6は、実施形態3の供養用アルバム1Cの要部分解斜視図である。
【0026】
この実施形態供養用アルバム1Cも、四角形の第1の表紙2と四角形の第2の表紙3が連結部4により、それぞれ内面に開閉自在に連接されてなるものである点で実施形態1,2のものと変わるところはない。この実施形態供養用アルバムの特徴とするところは、戒名装着部10として、第2の表紙3の裏面の板体7の上面に、中央部分に戒名を記載した戒名板18を挿入するための長方形状の長穴19を形成したガイド枠板20を設け、このガイド枠板20の長穴19に、戒名板18を挿着するように構成したことである。
【0027】
この実施形態供養用アルバム1Cの戒名装着部10では、戒名板18の脱着を容易にするとともに、装着中は、戒名板18の脱落を防止するために、戒名板18の裏面全体あるいは、部分的に、磁性体金属21を設けると共に、板体7の中央部分の長穴19に相当する領域に磁石22を設けている。
【0028】
この実施形態供養用アルバムを葬儀等に使用する時は、故人の供養用写真を、供養写真装着部9に装着するとともに、表に戒名が記載された或いは戒名が添付された戒名板18を、ガイド枠板20の長穴19に挿着し、ガイド枠板20の裏面の磁性体21が長穴19の磁石22により吸着固定される。
【0029】
この実施形態供養用アルバムによれば、戒名板18を、ガイド枠板20の長穴19に挿着するだけで簡単に戒名を供養用アルバムに装着でき、しかも磁性体21と磁石22で強固に装着することができ、供養用アルバムを卓上などに安定して設置できる。
〔実施形態4〕
さらに実施形態4について、説明する。図7は実施形態4に係る供養用アルバムの要部分解斜視図である。この実施形態供養用アルバム1Dも、実施形態3に係るものと同様、戒名装着部10として、第2の表紙3の裏面の板体7の上面中央部分に戒名板18を挿着するための長方形状の長穴19を形成したガイド枠板20を設け、このガイド枠板20の長穴19に戒名板18を挿着するように構成した点、及び戒名板18の脱着を容易にし、かつ戒名板18の脱落を防止するために、戒名板18の裏面に磁性体金属21を設けると共に、長穴19の底部に磁石22を設けている点で、実施形態3と同様である。
【0030】
この実施形態供養用アルバムでは特徴として、さらに図7に示すように、長穴19の底部の板体7に磁石22設けるとともに、さらに磁石22に並置して、戒名板18の裏面(板体7の上面)よりも深く凹部を形成した遺骨収容部23を設けている。焼場で遺骨を収集する際は、戒名板18を、長穴19から外し、収集した粉状・粒状の遺骨を、遺骨収納部23に入れる。その後、戒名板18をガイド枠板20の長穴19に装着し、遺骨収納部23を蓋して供養用アルバム1Dとともに、法事箇所に移動して供養する。これにより、従来遺骨は、故人の写真、位牌などとは別に、壺に入れて飾り、あるいは運んでいたものであるが、本実施形態供養用アルバムでは、写真、戒名等と併せて、遺骨を収納し、この供養用アルバムで供養することができる。
【0031】
この実施形態供養用アルバムには、供養写真装着部と、戒名装着部が設けられるとともに、さらに遺骨収納部を備えるので、この1つの供養用アルバムだけで、故人の仏事に係る法事を実行することができる。それゆえ、少人数の世話人、少ない予算でも、その法事を容易に遂行できる。
【0032】
1A、1B、1C,1D 供養用アルバム
2 第1の表紙
3 第2の表紙
4 第1の表紙と第2の表紙の連接部
5 第1と第2の表紙用生地
6 第1の表紙用板体
7 第2の表紙用板体
8a、8b、8c、8d 供養写真掛止用テープ
9 供養写真装着部
10 戒名装着部
12 物故者写真
15 戒名記載短冊
17 戒名短冊装着用ガイド枠板
19 戒名用長穴
18 戒名板
20 戒名板装着用ガイド枠板
21 磁性体金属板
22 磁石
23 遺骨収納部


(57)【要約】

【課題】従来の供養形態を崩すことなく、従来よりも低コストで、簡易に法事を行い得る供養用アルバムを提供する。【解決手段】第1の表紙(2)と第2の表紙(3)とを連接部(4)で折返し可能に連接したアルバム本体(1A)において、前記第1の表紙(2)の裏面に、四方形の板体(6)と、この板体(6)の4角に配した掛止用テープ(8a、8b、8c、8d)からなる供養用写真装着部(9)を設けて記念写真(12)を装着し、前記第2の表紙(3)の裏面に、四方形の板体(7)に戒名装着部(10)を設けて、この戒名装着部(10)に戒名短冊(15)を装着する。


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