(54)【考案の名称】収納パネルおよびドアパネル

(73)【実用新案権者】みはし株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2B

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、トイレブースに用いて好適な収納パネルおよびドアパネルに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
公共トイレのトイレブース内の壁面や扉面には、一般にフックが設けられている。利用者は、コートなどの衣類やハンドバッグ、あるいは買い物袋などの手荷物があるときは、そのフックに手荷物を掛けることにより、トイレの使用中に荷物が汚れたり、あるいは衣類にシワが入ったりするのを防止することができる。
しかしながら、トイレブース内のフックの数は限られており、通常は一つしか設けられていないため、荷物が多い場合には、荷物を掛けきれないこともあった。また、無理に複数の荷物を一つのフックに掛けると、許容荷重をオーバーして、フックが破損する虞もあった。また、利用者の荷物の中には、フックに引っ掛け難い荷物が含まれる場合もあり、そのような場合、フックだけでは、荷物の置き場所に困ることもあった。
【0003】
なお、物品を収納するトイレブース内の設備として、例えば、特許文献1のような壁面収納設備も知られている。しかしながら、この種の設備は、トイレットペーパー等のトイレ用品や清掃具などを収納するためのものであるため、公共トイレにおいては、施錠されていることも多く、それら設備を、一般利用者の手荷物等の一時的な収納に用いることはできなかった。
【0004】

【効果】

【0009】
本考案によれば、互いに形態の異なる複数種類の物品収納部を備えているため、トイレの利用者が所持する様々な手荷物(例えば、バッグ類、傘、ステッキ、帽子、買い物袋、アクセサリー、財布、携帯電話、サングラスなど)や衣類(例えば、コート、ジャケットなど)を効率良く収納することができる。
また、トイレブース内の壁面または扉面に沿って収納パネルまたはドアパネルを設置するようにしたので、それらパネルの占有スペースを最小限に抑えることができ、トイレブース内の限られたスペースを有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本考案に係る収納パネルの一実施形態を示す斜視図である。
【図2A】図1の収納パネルを設置する前のトイレブースを示す斜視図である。
【図2B】図1の収納パネルを設置した後のトイレブースを示す斜視図である。
【図3】図1の収納パネルの設置可能位置を示す平面図である。
【図4】図1の収納パネルの別の設置例を示す斜視図である。
【図5】折畳式の棚の一例を示す縦断面図である。
【図6】図1の収納パネルの縦断面図である。

【0011】
図1は、本考案に係る収納パネル10の一実施形態を示す概略構成図である。この収納パネル10は、矩形状のパネル本体11を備え、このパネル本体11が、図2Aおよび図2Bに示すように、トイレブース1内の扉面3a(扉3を閉じたときに、トイレブース1内を向く扉面)に着脱自在に取り付けられるように構成されている。この実施形態では、扉面3aのほぼ全体を覆うようにパネル本体11が形成されて、その隅部が、ビスや木ネジ等の周知の取付手段15によって扉面3aに取り付けられている。なお、便器2と扉面3a間の距離が僅かで便器2とパネル本体11との間に一定の空間を確保することが困難である場合や、扉3がスライド式である場合など、パネル本体11を扉面3aに取り付けるのが困難である場合には、扉面3aではなく、仕切壁4の壁面4a等に収納パネル10を設けることも可能である。例えば、図3(a)のように、便器2の側方に扉3が配置されるトイレブース1の場合には、扉面3aにパネル本体11を取り付けることも可能であるが(図3においては“P”がパネル本体11の設置可能位置を示している。)、図4に示すように、便器2正面の壁面4a等にパネル本体11を取り付けることも可能である。また、図3(b)のように、便器2の正面に扉3が配置されるトイレブース1の場合にも、同様に、扉面3a、便器2の側方の壁面4aの何れかにパネル本体11を取り付けることが可能である。また、図3(c)のように、便器2の正面に扉3が配置されるトイレブース1と、便器2の側方に扉3が配置されるトイレブース1が混在する場合には、パネル本体11の取付位置を扉面3aまたは壁面4aの何れか一方に必ずしも統一する必要は無く、トイレブース1毎に取付位置を適宜に設定することが可能である。また、壁面4aに収納パネル10を取り付ける場合には、その取付位置の壁面4aを刳り抜いて、その部分に収納パネル10を嵌め込むように取り付けることも可能である。
【0012】
パネル本体11は、図6に示すように、中空部12aを有するパネル状の中空成形体12と、この中空成形体12の中空部12a内に充填される発泡材13とにより構成されている。中空成形体12は、例えば、FRP、塩化ビニールなどの合成樹脂により形成することができる。発泡材13としては、例えば、発泡ウレタン、発泡スチロールなどを使用することができる。なお、中空成形体12のみで必要とされる強度が達成される場合には、発泡材13の充填を省略することも可能である。中空成形体12の裏面側には、例えば、合板、パーティクルボードなどからなる補強材14が貼設されている。
【0013】
パネル本体11の前面側には、図1に示すように、互いに形態の異なる複数種類の物品収納部が設けられている。これらの物品収納部は、例えば、棚部材、フック部材、ボックス部材などの収納部構成部材を別途用意して、それらをビスや接着剤等の周知の取付手段によって中空成形体12に取り付けることにより構成されるものであっても、あるいは図6に示すように、中空成形体12自体が収納部構成部材に対応する部分を含んでそれら部分とともに一体に成形されるものであってもよい。
【0014】
本実施形態では、複数種類の物品収納部として、ボックス型の収納部、棚型の収納部およびフック型の収納部を用いている。具体的には、図1に示すように、パネル本体11の上部の中央に、棚21(棚型の収納部)を有し、その左右両側に、コートフック22(フック型の収納部)を有する。また、それらの下方、すなわち、パネル本体11の中段部に、大小の収納ボックス23,24(ボックス型の収納部)を有し、その下方に棚25を有し、その更に下方に、下端に向けて漸次幅狭となる傾斜ボックス26(ボックス型の収納部)を有する。そしてさらに、パネル本体11の下部の左側部に、傘立て27(フック型の収納部)を有し、右側部に、杖等を掛けるフック28(フック型の収納部)を有する。ここでは、物品収納部の様々な形態を示すために、数多くの物品収納部を有するパネル本体11を例示しているが、実際には、トイレブース1の設置場所(例えば、商業施設、公共交通機関、病院など)や利用者層等に応じて、収納され得る物品を想定し、それら物品の収納に適した物品収納部の形態、大きさ、位置を適宜に選択することができる。
【0015】
なお、上記棚25には、固定式の棚と、折畳式の棚が含まれる。折畳式の棚は、例えば、図1および図5に示すように、荷物載置面25bを有する矩形状の棚部材25aと、この棚部材25aの荷物載置面25bが略水平となる展開位置(図1を参照)から、荷物載置面25bが扉面3aまたは壁面4aとほぼ平行に対向配置される折畳位置(図5を参照)まで、棚部材25aの基端部を回動自在に保持する軸および軸受け25c(回動保持部材)と、棚部材25aを展開位置で支持する支持部材(図示省略)と、棚部材25aを折り畳み方向に付勢するバネ材(付勢部材:図示省略)とを備える。この折畳式の棚は、不使用時には、バネ材の付勢により棚部材25aが折畳位置で折り畳まれた状態となっている。この状態から、利用者がバネ材の付勢方向と反対方向に棚部材25aを引いて展開位置まで回動させると、棚部材25aの荷物載置面25bが略水平となって、荷物載置面25b上に荷物を置くことが可能になる。その後、荷物載置面25bから荷物を取り除くと、バネ材の付勢により棚部材25aが閉じる方向に回動して、自動的に元の折畳位置へと戻る。なお、図5に示すように、パネル本体11に、棚部材25aを折畳位置で収容するための窪み29を形成するようにしてもよい。また、上記バネ材を設ける代わりに、棚部材25aを折畳位置で係止する留め具を設けるようにしてもよい。
【0016】
なお、図1のパネル本体11には設けられていないが、トイレブース1外からの荷物の釣り上げ盗難を防止するために、パネル本体11の上端部に、図6に示すように、トイレブース1の内側に突出する庇30を設けるようにしてもよい。
【0017】
以上のように、本実施形態に係る収納パネル10によれば、互いに形態の異なる複数種類の物品収納部21,22,23,24,25,26,27,28を備えているため、トイレの利用者が所持する様々な手荷物(例えば、バッグ類、傘、ステッキ、帽子、買い物袋、アクセサリー、財布、携帯電話、サングラスなど)や衣類(例えば、コート、ジャケットなど)を効率良く収納することができる。
また、トイレブース1内の壁面4aまたは扉面3aに沿って収納パネル10を設置するようにしたので、それらパネルの占有スペースを最小限に抑えることができ、トイレブース1内の限られたスペースを有効に活用することができる。
また、本実施形態では、便器2の正面または側方の壁面4aまたは扉面3aに沿って収納パネル10を設置して、各物品収納部に収納した手荷物が利用者の視界の範囲に入るようにしたので、手荷物の置き忘れを極力防止することができる。
【0018】
なお、本実施形態では、扉3の高さ方向および幅方向のほぼ全体に亘るように収納パネル10の高さ寸法および幅寸法を設定したが、本考案はこれに限られるものではなく、例えば、高さ寸法が扉3の高さ寸法と同じで、幅寸法が扉3の幅寸法の数分の一(例えば、1/2)となるように収納パネル10の寸法を設定したり、あるいは幅寸法が扉3の幅寸法と同じで、高さ寸法が扉3の高さ寸法の数分の一(例えば、1/2、1/4)となるように収納パネル10の寸法を設定することも可能である。
また、本実施形態では、パネル本体11として矩形状のパネル本体を例示したが、本考案はこれに限られるものではなく、例えば、矩形状以外の多角形や、円形、楕円形、ハート形など、任意の形状のパネル本体を採用することが可能である。また、女性用のトイレブースの場合には女性的なハート形、男性用のトイレブースの場合には矩形状など、トイレブース毎にパネル本体の形状を変えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、収納パネル10をトイレブース1の扉面3aまたは壁面4aに取り付けるものとして説明してきたが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、収納パネル10に扉としての機能を持たせて(例えば、収納パネル10にドアノブを設けて、この収納パネル10をトイレブース1の出入口に対して開閉自在に取り付けることにより)、ドアパネルとして使用することも可能である。
【0019】
1 トイレブース
2 便器
3a 扉面
4a 壁面
10 収納パネル
11 パネル本体
12 中空成形体
13 発泡材
14 補強材
21,25 棚(棚型の収納部)
22 コートフック(フック型の収納部)
23,24 収納ボックス(ボックス型の収納部)
26 傾斜ボックス(ボックス型の収納部)
27 傘立て(フック型の収納部)
28 フック(フック型の収納部)
30 庇

(57)【要約】

【課題】トイレの利用者が所持する様々な手荷物や衣類等を効率良く収納することができ、トイレブース内の限られたスペースを有効に活用することができる収納パネルおよびドアパネルを提供する。【解決手段】本考案に係る収納パネルは、トイレブース用の収納パネル10である。トイレブース内の壁面4aまたは扉面3aに沿って取り付けられるパネル本体11を備え、このパネル本体11が、その前面側に互いに形態の異なる複数種類の物品収納部21,22,23,24,25,26,27,28を備える。また、本考案に係るドアパネルは、トイレブースの出入口を開閉するドアパネルであって、その前面側に互いに形態の異なる複数種類の物品収納部を備える。


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