(54)【考案の名称】多段スライド型蓋開け構造

(51)【国際特許分類】

H05K 5/03 ・・カバー

(73)【実用新案権者】株式会社ナカヨ通信機

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】 図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、操作部または小物収納部を覆う蓋を有する筐体の蓋開け構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来の操作部または小物収納部を覆う蓋を有する筐体において、蓋を開ける場合は、回転ドアー式に蓋を回転して開ける構造、又はスライドドアー式に蓋をスライドして開ける構造が一般的であった(例えば特許文献1)。
【0003】

【効果】

【0007】
本考案によれば、蓋を開ける為の操作がスライド操作及び回転操作から成る2つの異なる操作を要することと、かつスライド操作については、1度スライドして係合を外しただけでは蓋が開かず、2段階のスライドを必要とする為に、誤って蓋に触れた程度では蓋が開かない蓋開け構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案による一実施例の蓋開け構造を有する筐体で、蓋を開けた状態の斜視図である。
【図2】本考案による一実施例の蓋開け構造を有する筐体で、蓋を閉じた状態の斜視図である。
【図3】本考案による一実施例の蓋開け構造を有する筐体で、蓋を開けるためにスライドした、図2のあとの状態の斜視図である。
【図4】本考案による一実施例の蓋開け構造を有する筐体で、蓋を開けるためにスライドした、図3のあとの状態で、蓋と筐体の係合が外れた状態の斜視図である。

【0009】
以下、図面を参照して本考案の実施の形態について詳細を説明する。図1は本考案による一実施例の構成を示す、蓋を開けた状態の斜視図である。
【0010】
1は筐体、11は筐体が有する操作部、12は操作部11内に有するスイッチ、13は第一の係合用リブ、14は第二の係合用リブ、15は蓋21の回転軸を受ける窪み、21は操作部を覆う回転自在な蓋、22は蓋21が有する回転軸用突起、31は蓋21が有する第一の係合用突起、41は蓋21が有する第二の係合用突起、である。
【0011】
装置1において、スイッチ12を操作する必要があるときだけ蓋21を開けてスイッチ12を操作する。ただし、普段はスイッチ12を誤って押さないようにするため、蓋21を閉じておくことを意図している。
【0012】
なお、ここではスイッチを覆う蓋を例として挙げたが、蓋で覆うものはスイッチに限らず、装置のソフトを書き換えるなどの目的でケーブルを一時的に接続するコネクタ接続部や、保守作業者向けの操作手順表示などの小物収容部で、通常使用時には露出させておく必要がなく、意図した時だけ露出させたい部位に適用すると効果的である。
【0013】
また、蓋21が回転自在になっているのは、蓋21が回転軸となる回転軸用突起22を有していて、かつ操作部11が回転軸用突起22を受ける窪み13を有しているためであり、蓋21を操作者が持ち回転させることで蓋の開閉を行うものである。なお、第一の係合用リブ13、第二の係合用リブ14、回転軸を受ける窪み15、第一の係合用突起31、第二の係合用突起41については、図2以降で説明する。
【0014】
図2(a)は、本考案による一実施例の構成を示す図で、蓋21を閉じた状態である。31は第一の係合用突起、41は第二の係合用突起を示す。
【0015】
図2(b)は、図2(a)の断面B−Bを示す。32は第一の係合用突起31の先端、33は第一の係合用突起31の根元を示す。第一の係合用突起の先端32よりも、第一の係合用突起の根元33の方が板厚が厚くなっており、第一の係合用突起の先端32と第一の係合用突起の根元33によって形成する傾斜面が係合用リブ13と係合している。この係合によって、蓋21は閉じた状態を保っている。なお、第一の係合用突起の先端32は、実際の設計において係合を外しやすくする為に先端が薄くなっているものであるため、平坦であっても良いものとする。
【0016】
図2(c)は、図2(a)の断面C−Cを示す。42は第二の係合用突起41の先端、43は第一の係合用突起41の根元を示す。第一の係合用突起の根元43の方が、第一の係合用突起の先端42よりも板厚が厚くなっている。また、44は係合用突起41と隣接していてかつ第二の係合用突起の根元43よりも板厚が薄い平面部である。本図の状態において、係合用リブ14と係合用突起41の距離は離れており係合していない。また、平面部44は係合用突起41よりも厚さが薄い為平面部44と係合用リブ14の距離は離れており係合していない。
【0017】
図3は図2(a)の状態から、蓋21を図3に記す矢印方向にスライドした後の状態を示す図である。蓋21の回転軸用突起22を受ける窪み15は、蓋21が矢印方向にスライドする量以上の空間、すなわち第二の係合用突起41が有する長さよりも長い空間を有する。
【0018】
図3(b)は図3(a)の断面B−Bを示す。蓋21を図3(a)の矢印方向にスライドしたことで、係合用リブ13と係合用突起31の係合が外れる。
【0019】
図3(c)は図3(a)の断面C−Cを示す。本図において、第二の係合用突起の先端42と第二の係合用突起の根元43によって形成する傾斜面が係合用リブ14と係合している。
【0020】
図2の状態から、蓋21を図3(a)に記す矢印方向にスライドすることで、第一の係合用リブ13と第一の係合用突起31の係合が外れるが、第二の係合用リブ14と第二の係合用突起41が係合している。そのため、蓋21は閉じた状態を保っており、回転して開けることはできない。
【0021】
図4は図3(a)の状態から、蓋21を図4に記す矢印方向にさらにスライドした後の状態を示す斜視図である。
【0022】
図4(b)は図4(a)の断面B−Bを示す。本図の状態において、第一の係合用リブ13と第一の係合用突起31の距離は離れており、係合していない。
【0023】
図4(c)は図4(a)の断面C−Cを示す。本図の状態において、第二の係合用リブ14と第二の係合用突起41の係合が外れる。
【0024】
この状態に至って、ようやく蓋21と筐体1の係合がすべて外れ、蓋21が回転自在になり、蓋21を回転して開けることが可能となる。
【0025】
このように、本考案において蓋21を開けるためには、1段階のスライドにより第一の係合用リブ13と第一の係合用突起31による係合を外し、さらに2段階のスライドにより第二の係合用リブ14と第二の係合用突起41の係合を外した後に回転操作を行う事が必要となる。そのために、蓋を開ける意図を持たずに蓋を触ったとしても、開く可能性が低い多段スライド型蓋開け構造を提供する事が可能となっている。
【0026】
1・・・筐体
11・・・操作部
12・・・筐体の蓋取付け部内にあるスイッチ
13・・・第一の係合用リブ
14・・・第二の係合用リブ
15・・・回転軸を受ける窪み
21・・・蓋
22・・・回転軸用突起
31・・・第一の係合用突起
32・・・第一の係合用突起の先端
33・・・第一の係合用突起の根元
41・・・第二の係合用突起
42・・・第二の係合用突起の先端
43・・・第二の係合用突起の根元
44・・・第二の係合用突起41と隣接している平面部

(57)【要約】

【課題】 蓋を有する筐体で、蓋を開ける意図無く蓋を触ったとしても、容易に蓋が開く可能性が低くなる蓋開け構造を提供する。【解決手段】 蓋21を開ける場合に、蓋21が設置された筐体1の面に対して水平方向にスライドすることで第一の係合用突起31と第一の係合用リブ13の係合が外れ、さらにスライドを続けることで第一の係合用突起31より長く形成した第二の係合用突起41と第二の係合用リブ14の係合が外れることで、蓋21と筐体1の係合がなくなり蓋21を回転軸用突起22を軸にして開閉することができる。


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