(54)【考案の名称】原動機付き三輪車

(51)【国際特許分類】

B62K 5/027

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、原動機を後輪軸より後部に配置し、重心を低くした原動機付き三輪車に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
二輪車は鞍跨式の構造を持つため、垂直進行状態での重心位置は非常に高い。このため、旋回時は遠心力を打ち消すため車体を内側に傾斜させ、重心位置を内側下方に変化させることで安定した旋回が可能となるよう設計されている。
【0003】
この二輪車を前一輪後ろ二輪の構造を有する原動機付き三輪車に改造した場合、旋回時に車体を傾斜させることができなくなり、その結果重心位置が高いまま旋回しなければならず、遠心力を打ち消すことができずに外側に膨らむ力が多くかかってしまい非常に不安定な旋回となり、転倒する危険があるという問題があった。
【0004】
また、二輪車においては運転者は身体を安定させるために、ハンドルを握り、内股や足で車体を抑え体全体を使い操縦しなければならない構造となっている。そのような二輪車を原動機付き三輪車に改造した場合も身体を安定させる行為は変わらず、乗降に関しては高度な運動機能を必要とし、足腰の弱い者は身体を安定させて走行することが困難であるという問題があった。
そこで、高度な運動機能や、強い足腰を必要とせずに、安定的な走行を可能にする原動機付き三輪車が求められていた。
【0005】
改善策としては、特許文献1のように傾斜用動力装置を有する原動機付きバイクがあるが、これは体重移動が苦手な車いす使用者でもバランスを崩した際に復元できるものである。しかしながら、特許文献1では重心が高い問題点は解決されておらず、高速で旋回することは困難であり、体重移動を必要としない原動機付き三輪車が求められていた。
【0006】

【効果】

【0011】
本考案の原動機付き三輪車は、座席の位置が低いことから、原動機付き三輪車への乗降を簡単にし、遠心力の影響を受けにくく、より安定した旋回を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は低重心化原動機付き三輪車概要側面図である。(実施例1)
【図2】図2は低重心化原動機付き三輪車概要上面図である。(実施例1)
【図3】図3は車体前部構造説明図である。(実施例1)
【図4】図4は後輪構造説明上面図である。(実施例1)
【図5】図5は後輪構造説明側面図である。(実施例1)
【図6】図6は後輪から原動機の構造説明図である。(実施例1)
【図7】図7は減速装置による前進機能説明図である。(実施例1)
【図8】図8は減速装置による後進機能説明図である。(実施例1)
【図9】図9は原動機による前進機能説明図である。(実施例1)
【図10】図10は原動機による後進機能説明図である。(実施例1)
【図11】図11は原動機設置位置説明図である。(実施例1)

【0013】
本明細書において、「本車両」とは、原動機を備えた、前輪1輪後輪2輪の構造を持つ原動機付き三輪車をいう。
二輪車は鞍跨式の構造を持つため、垂直進行状態での重心位置は非常に高い。このため、旋回時は遠心力打ち消すため車体を内側に傾斜させ、重心位置を内側下方に変化させることで安定した旋回が可能となるよう設計されている。その二輪車を前一輪後ろ二輪の構造を有する原動機付き三輪車に改造することにより、旋回時に車体を傾斜させることができなくなり、その結果重心位置が高いまま旋回しなければならず、遠心力を打ち消すことができずに外側に膨らむ力が多くかかってしまい非常に不安定な旋回となり、転倒する危険がある。
【0014】
また、二輪車は運転者は身体を安定させるために、ハンドルを握り、内股や足で車体を抑え体全体を使い操縦しなければならない構造となっている。そのような二輪車を原動機付き三輪車に改造した場合でも身体を安定させる行為は変わらず、乗降に関しては高度な運動機能を必要とし、足腰の弱い者に対しては身体を安定させて走行することが困難な乗り物である。本考案は、原動機付き三輪車に関して最も重要な重心位置を低く抑え、安全に乗降及び走行するための考案である。
以下、本考案について実施例を用いて説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
【0015】
図1及び図2は本考案の概要図であり各構成部品の位置関係を示す。運転者及びカバー類、本来二輪車等に装備されているメインスイッチ・方向指示器、ホーン、前照灯、ブレーキランプ、及びそれらを動かすためのスイッチ又はレバー類は省略した。本車両は、1前輪、2前輪用制動装置、3前輪用サスペンション、4操舵装置、5フレーム、6座席、7後輪、8後輪用制動装置、9後輪用サスペンション、10減速装置兼差動装置、11動力伝達装置、12原動機、18ダミータンクから構成される。
【0016】
なお、18のダミータンクとは、側車付軽二輪登録を行う上で、「跨り式である」という要綱を満足させるためのダミータンクである。又、これを装着することにより、運転者はあたかも風を切って走るバイクに跨っているイメージができる。
【0017】
図3は、前輪からフレームまでの関係を示す。フレーム5は前輪操舵装置4部分から本来二輪車にある原動機部分を無視し後輪軸13後方へ向けて設置する。この時に、座席6位置を確保するためある程度水平な部分を設け、そこに大型の座席6を設置する。また、座席6の高さが極端に地面へ近くならないように地面とのスペースを確保し、そのスペースに原動機用燃料又は原動機用蓄電池14等を設置することで、運転者の重量及び原動機用燃料又は原動機用蓄電池等の重量物を低い位置に設置し、車体全体の重心位置を低く抑える。但し、車両が段差又は大きな凹凸を越えようとする場合、地面や突起物に接触しないよう最低地上高15を90mm以上確保する。前輪用制動装置2は前輪一輪に対して1つ以上の制動装置を有する構造とする。
【0018】
図4及び図5は、フレームから後輪までの関係を示す。後輪7である後2輪は、スムーズな旋回を行うため左右の後輪軸13の間に差動装置10を設置する。また、後輪7は重量が集中する部分になるため、走行時路面の凹凸から車体を守り且つ乗り心地を快適にするためのサスペンション9を有する構造にし、後輪用制動装置8は一輪に対して1つの制動装置を有する構造とする。
【0019】
図6は、後輪から原動機までの関係を示す。後輪軸13は動力を伝達するための減速装置10を有する構造とする。また、本車両は乗車したまま前進又は後進する機能を有する構造にする。後進機能は2種類から選択可能である。図7は、原動機12に逆転機能を持たず、減速装置10に動力逆転機能を持ち、前進する場合の動作を示す。原動機12に逆転機能がない場合、動力逆転機能を持つ減速装置10で前進する場合は減速装置10に付けられた前進後進切替レバー17を前進に切り替える事で後輪7の回転方向を前進に向け回転させることができる。
【0020】
図8は、原動機12に逆転機能を持たず、減速装置10に動力逆転機能を持ち、後進する場合の動作を示す。原動機12に動力逆転機能がない場合、動力逆転機能を持つ減速装置10で後進する場合は減速装置10に付けられた前進後進切替レバー17を後進に切り替える事で後輪7の回転方向を後進に向け回転させることができる。図9は、原動機12に逆転機能を持ち、前進する場合の動作を示す。原動機12に逆転機能を持つ場合、減速装置10は動力逆転装置を必要としない構造とし、前進する場合は動力12の回転方向を前進にすることで、後輪7の回転方向を前進に向け回転することができる。
【0021】
図10は、原動機12自体に逆転機能を持ち、後進する場合の動作を示す。原動機12に逆転機能を持つ場合、減速装置10は動力逆転装置を必要としない構造とし、後進する場合は原動機12の出力回転方向を後進にすることで、後輪7の回転方向を後進に向け回転することができる。図11は、原動機12の設置位置を示す。後輪軸より後方に設置する原動機12は、車両が段差又は大きな凹凸を越えようとする場合地面や突起物に接触しない位置に設置する。このため、後輪オーバーハング角16は15度以上45度以下に保つよう原動機12及び原動機12を支える原動機用フレームを設置する。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本考案の原動機付き三輪車は自動車産業での製造や、商品の運搬業等に利用することができる。
【0023】
1 前輪部
2 前輪制動装置
3 前輪サスペンション
4 操舵装置
5 フレーム
6 座席
7 後輪
8 後輪制動装置
9 後輪サスペンション
10減速装置兼差動装置
11動力伝達装置
12原動機
13後輪軸
14原動機用燃料又は原動機用蓄電池
15最低地上高
16後輪オーバーハング角
17前進後進切替レバー
18ダミータンク

(57)【要約】

【課題】乗降を簡単にすると共に、体の安定性を向上させ、高い旋回性能を持ち安全な走行を可能とする原動機付き三輪車を提供する。【解決手段】原動機12を後輪軸13より後方に配置し、フレーム5自体を低く製作することにより、運転座席6を低することを可能とし、原動機用燃料または蓄電池を座席6の下に設置することにより、重量を後輪軸を中心に配置することを可能とした。また、運転時の重心位置を低く抑えることを可能にした。


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