(54)【考案の名称】溶接トーチ

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、アーク溶接等に用いる溶接トーチに関する。

【従来の技術】

【0002】
アーク溶接では、溶接トーチの先端にあるノズルから溶接ワイヤとシールドガスを出しながら、溶接ワイヤと鉄鋼等の被溶接物を溶融させて溶接している。このため、高熱の影響や被溶接物との接触によって、ノズルの先端が変形してしまう。先端が変形してしまったノズルは新品と交換することになるが、ノズルの先端以外の部分は使用できるため、ノズル全部を交換するのは資源のムダである。
【考案が解決しようとする課題】
【0003】
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、省資源の溶接トーチを提供することを目的とする。

【効果】

【0007】
本考案によれば、省資源の溶接トーチが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案の実施形態に係る溶接トーチの部分断面図である。
【図2】本考案の実施形態に係る溶接トーチのノズルの部分断面図である。
【図3】本考案の他の実施形態に係る溶接トーチのノズルの部分断面図である。

【0009】
以下、本考案の溶接トーチについて、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。なお、図面は、溶接トーチ、溶接トーチを構成する部材、および溶接トーチの周辺部材を模式的に表したものであり、これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。
【0010】
図1は、本考案の実施形態に係る溶接トーチ10の構造を示す部分断面図である。溶接トーチ10は、パワーケーブル12と、ハンドル14と、スイッチ16と、ボディ18と、チップ20と、ノズル22とを備える。パワーケーブル12は、電源からハンドル14を経由してボディ18に電力を、ガス源からハンドル14を経由してボディ18にシールドガスを、溶接ワイヤのリールからハンドル14を経由してボディ18に溶接ワイヤをそれぞれ供給する。
【0011】
ハンドル14は、溶接をする者が持つ部分である。溶接をする者がハンドル14を持ちながら、指でスイッチ16を押すことによって、パワーケーブル12から電力、シールドガス、および溶接ワイヤがボディ18に送られる。ボディ18の先には、チップ20が取り付けられている。チップ20の内部である軸心を溶接ワイヤが通過する。ノズル22は、チップ20を囲むように配置されている。シールドガスは、ノズル22の内側とチップ20の外側との間を通過する。すなわち、スイッチ16を押している間、ノズル22から溶接ワイヤとシールドガスが出て、溶接ワイヤと鉄鋼等の被溶接物が溶融し、溶接できる状態になる。
【0012】
ノズル22は、溶接ワイヤおよびシールドガスの進行方向の下流側に配置される第一ノズル部材24と、溶接ワイヤおよびシールドガスの進行方向の上流側に配置される第二ノズル部材26とを備える。すなわち、第一ノズル部材24と第二ノズル部材26とが連結されてノズル22が構成される。高熱の影響や被溶接物との接触等によってノズル22の先端が変形しても、ノズル22全体を交換する必要がなく、第一ノズル部材24のみを交換すればよい。したがって、本実施形態に係る溶接トーチ10は省資源である。
【0013】
図2は、ノズル22の部分断面図である。第一ノズル部材24の第二ノズル部材26との連結部分に雄ネジ24aが形成されている。また、第二ノズル部材26の第一ノズル部材24との連結部分に雌ネジ26aが形成されている。雄ネジ24aと雌ネジ26aとがネジ止めされて、第一ノズル部材24と第二ノズル部材26とでノズル22が構成される。このため、ノズル22の組み立てと分解が容易にできる。なお、第二ノズル部材26の根元にも雌ネジが形成されており、この雌ネジでネジ止めすることによって、第二ノズル部材26がボディ18に固定されている(不図示)。
【0014】
また、雌ネジ26aの形状を第二ノズル部材26の根元の雌ネジの形状と同じにすれば、第二ノズル部材26の根元と先端とを入れ替えて使うことができる。したがって、第二ノズル部材26の先端部が多少変形しても、根元と入れ替えればノズル22として機能できる場合には、第二ノズル部材26を交換する必要がなく省資源である。さらに、本実施形態では、第一ノズル部材24と第二ノズル部材26との連結部の内壁が平らであるため、一体型のノズルの内壁と同じ状態である。したがって、ノズル22を第一ノズル部材24と第二ノズル部材26の2つのノズル部材から構成しても、シールドガスの流れ方にほとんど影響しない。
【0015】
図3は、他のノズル32の部分断面図である。ノズル32は、第一ノズル部材34と第二ノズル部材36とから構成される。このノズル32では、第一ノズル部材34が、先端の外径が異なる他の第一ノズル部材44,54と交換できる。すなわち、第一ノズル部材34は先端の外径が大きいが、先端の外径が中程度の第一ノズル部材44や先端の外径が小さい第一ノズル部材54と交換できる。このため、溶接する部分の周囲が狭い場合や、被溶接物が厚い場合等に応じて、最適な第一ノズル部材34,44,54に付け替えることができる。
【0016】
以上、実施形態に基づいて本考案の溶接トーチを説明したが、本考案の溶接トーチは上記実施形態に限定されない。例えば、ノズルは、3つ以上から構成されてもよい。すなわち、本考案の他の溶接トーチは、溶接ワイヤが内部を通過するチップと、チップを囲むように配置され、その内側とチップの外側との間をシールドガスが通過するノズルと、を有する溶接トーチであって、ノズルは、溶接ワイヤおよびシールドガスの進行方向に沿って分割された3以上のノズル部材が連結して構成される。そして、各ノズル部材の連結部分に雌ネジまたは雄ネジを形成して、隣接するノズル部材同士をネジ止めすることができる。また、各ノズル部材を連結してノズルを構成したときに、各ノズル部材の連結部の内壁が平らであることが、シールドガスの流れ方の点で好ましい。
【0017】
10 溶接トーチ
12 パワーケーブル
14 ハンドル
16 スイッチ
18 ボディ
20 チップ
22,32 ノズル
24,34,44,54 第一ノズル部材
26 第二ノズル部材

(57)【要約】

【課題】省資源の溶接トーチを提供する。【解決手段】溶接トーチ10は、溶接ワイヤが内部を通過するチップ20と、チップ20を囲むように配置され、その内側とチップ20の外側との間をシールドガスが通過するノズルとを有する。ノズルは、溶接ワイヤおよびシールドガスの進行方向の下流側に配置される第一ノズル部材24と、溶接ワイヤおよびシールドガスの進行方向の上流側に配置される第二ノズル部材26とが連結して構成される。第一ノズル部材24の第二ノズル部材26との連結部分に雄ネジが形成され、第二ノズル部材26の第一ノズル部材24との連結部分に雌ネジが形成され、雄ネジと雌ネジとがネジ止めされてノズルが構成される。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):