(54)【考案の名称】I形切り餅

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は切り餅に関する。

【従来の技術】

【0002】
切り餅を焼いて調理すると、加熱された餅の内部から発生する水蒸気によって切り餅が膨らみ、切り餅の表面の柔らかい部分から内部の餅や水蒸気が飛び出したり、餅の表面が均一に固化した場合には不特定の箇所の表面が割れて、その割れた部分から内部の餅や水蒸気が飛び出して、餅の本体を空洞化し、焼き網に深く付着して取り出しに難儀したり、表面が黒く焼け過ぎて健康を害する二酸化炭素化して、奇麗に整った外観に切り餅を焼くことは非常に困難でした。
【0003】
三菱電機製(B0−R60JB)オーブントースター1200℃で芯まで柔らかく焼くためには、4〜5分ほど焼き、扉を開けずに余熱で2分温めなければ芯まで焼け上がらず、それまでに6分〜7分の時間を要しました。
【0004】
餅の芯まで柔らかく焼き上げるために、6分〜7分加熱すると、中には大きく膨れ上がり、表面が黒く焦げて、白く奇麗な餅肌を活かすキャラクター商品には不向きである。
【0005】
切り餅を鍋で煮て調理する場合は、煮たった鍋に餅を入れて5〜6分、そのまま待ちますか、中心部の芯まで熱が通るまでに、外部が煮崩れして出し汁を濁らせ、焦げ付きの原因となり、風味を損ねる事が多い。
【0006】

【効果】

【0016】
本考案は、上記の欠点を克服して、表面を黒く焦がさず、大きく膨らませず、整った外観で、しかも餅が持つ白い肌の状態で、芯まで柔らかく焼くことができ、調理時間を本来の6〜7分から、3分30秒に短縮した。
【0017】
市販の切り餅は、最初の調理時間の3分30秒経過の段階では、中央の芯の部分にはまだ固さは残っており、割り箸の通りは悪く、スイッチが自動で切れた状態で、扉を開けずに余熱で3分間温めなければならないが、本考案はこの時間を短縮して、消費電力を大幅に節電し、又、調理人の仕事の効率を高める事ができた。
【0018】
オーブントースターで餅の芯まで柔らか仕上げるために、表面が黒く、大きく膨れ上がるまで焼き上げた場合に、調味料の醤油に浸けると、裂け目から多くの調味量を吸収して、味の均一は損なわれ、しかも塩分の摂取量を制限される者の健康を害する要因となる。本考案はその問題を解決した。
【0019】
本考案は、餅の表面に餅を分割する切り込みはないが、外形が奇麗に仕上がり、濡れ包丁で簡単に適当なサイズにカットができて、ノドに詰まる事故を防ぐことができる。
【0020】
オーブントースターで餅を調理する際に、大きく膨れ上がって外観を損なわないために、餅の表面や側面に切り込みを入れる刃物を使用する製法もあるが、疲弊して破片が混入する危険性がある。本考案はその回避に刃物を使用しなことから、刃物費用と検査のための金属片探知装置を不要として、生産性を高めて製造コストを低減する。
【0021】
本考案は、刃物による切り込み工程が不要なことから、その取り付け外しの作業が省かれて、ベルトコンベアーでの量産が可能なことから、生産性は極めて高く、製造コストを低減する。
【0022】
本考案は、刃物による切り込みを入れないことから、切り込みに雑菌の侵入を防ぎ衛生的である。
【0023】
本考案は、餅の膨れ上がりによる表面の変化少なく、奇麗に焼き上がるために、文字や12支、四季の草花、言葉遊び等の印刷による付加価値が可能であり、キャラクター商品としての用途は広く実現性は高い。
【0024】
切り餅を速く焼き上げる方策として、型抜きで餅の表面から中央部の肉を薄くする製法もあるが、この製法は型抜き加工であるために、連続生産のラインでは、装置に費用を要してメンテナンスも大変であり、又、形トレーでの形抜き加工では、その作業場と容器保管場所を必要とし、人海人戦術で生産コストを高くして実現は難しい。
【0025】
市販の切り餅には、スリット入りのものもあるが、実際にオーブントースターで調理すると、必ずしも切り込み線から膨れ上がる事はなく、餅の肉厚が一体に均一である事から、餅の中央部の焼き上げに時間を要して、外部との焼き上げ時間のアンバランスが原因で、軟化した脇腹から水蒸気と餅が外え飛び出す事が多く、本考案はこの問題を改善した。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本考案の切り餅における請求項1記載の実施状態を示す説明図である。
【図2】本考案の切り餅における請求項1記載の焼上げ状態を、スリットのある餅と比較する説明図である。
【図3】本考案の切り餅における請求項1記載の焼上げ状態を、スリットのない餅と比較する説明図である。

【0027】
本考案は、長方形の平板方形体で形成される小片フイルムパック包装の切り餅において、該長方形の平板方形体を形成する上面と下面の中央部に、餅体の容積を7〜10%を減少させるために、深さ1.5〜2.0mmを切削して凹部を設け、凹部の形状は長辺方向に肉厚を薄くして、中央部の加熱を速めて、長形外部の肉厚部との焼き調理時間のバランスをよくしたことを最大の特徴とするものである。
【0028】
以下、図1〜図3においては、本考案の切り餅の実施状態を図面と一部写真をもとに説明し、従来の十字スリットのあるものと、ないものとの焼き上げ状態を写真をもとに説明する。
【0029】
以下、焼き上げ実験を行う上において共通する設定条件を下記に記載する。
《設定条件》
切り餅の形状は、長方形の平板方形体で形成された、国産水稲餅米100%の餅を試験品として使用し、電熱器は三菱電機製1200Wの両面焼きオーブーントースターを機能に沿って使用した。実験室内温度は23℃、湿度は62%であった。
【0030】
電熱器の機能は、初熱から2分30秒で1度の加熱を終えてスイッチは切れ、余熱2分30秒後に、2度目の加熱が始まり1分30秒でスイッチは切れ、2度目の余熱は3分、3度目の加熱は1分30秒である。
【0031】
本考案品は、初熱の2分30秒では餅の芯に固さはあるが、余熱1分で芯まで加熱して、外観と餅特有のモッチリ感を損なわず焼き上げて、過熱による水蒸気の発生で起こる餅の飛び出しや、飛び出しによる空洞化、空洞化部分を加熱して起こる焦げ付による二酸化炭素化を防ぎ、しかも調理時間を短縮したことで、中央部の膨らみを小さくして、表面を奇麗に仕上げて印刷を可能にし、使用電力を大幅に節電して、従来の切り餅の調理で発生する多くの問題を解決した。
【0032】
図1は、本考案の切り餅における請求項1記載の実施形態を示す説明図である。
図(A)は、本考案の切り餅の全体斜視図を示すものである。
図(B)は、本考案の切り餅の側断面図を示すものである。
図(C)は、本考案の切り餅の焼き上がり形状を示すものである。
本考案の切り餅は、長方形の平板方形体で形成される小片フイルムパック包装の切り餅において、該長方形の平板方形体を形成する上面2と下面3の長方両側面から、内側の並行線に沿って、中央部6を2と3の表面から、深さ1.5〜2.0mmを切削して薄く加工し、厚さ5の中央の芯の部分の加熱を早めて、長方両側面の肉厚部分との加熱時間のバランスを取る形状としたことで、局部的過熱による異常な膨れ上がりや、それによって起こる餅体の空洞化による焦げ付き、餅の飛び出しとともに必要な水分も放出して、モッチリした食感を損ねる等の問題を解決した。
【0033】
中央6を2と3の表面から2.0mm以上深くして、中央の5肉厚をより薄くすると加熱時間は早まるが、長方両側面の肉厚部分との加熱時間のアンバランスから、形状を崩して表面に張りを失い印刷効果を低下させる要因となる。
【0034】
中央6を2と3の表面から1.5〜2.0mmを削減して、5の肉厚を薄く加工した本考案は、3分30秒を少し超える時間で調理しても、餅の中で発生する水蒸気を、切削した深さの部分で吸収して上下面に膨らみを見せるが、長辺の脇腹から餅が大きく飛び出すことも、空洞化することもない。但し、必要以上に加熱した場合はその限りではない。
【0035】
図2(A)は、従来の十字スリットを設けた切り餅の全体斜視図を示すものである。
図(B)は、スリットの入った餅の焼き上がり形状を示すものである。
切り餅の形状は、長さ65mm×幅40mm×厚み15mm、重さ50gで形成され、上面2と下面3を二等分する直角に交差する深さ6mmのスリット7が直線状に入っている製造メーカーの市販品の餅を使用した。
【0036】
オーブントースターで3分間加熱した状態では、餅の中央に竹箸は立たず、少し加熱した外側に辛うじて立つ。
【0037】
5分間加熱した状態では、表面が30%ほど柔らかくなって箸は立つが、内部の芯は固い。
【0038】
6分間加熱したじ状態では、餅の長辺と短辺の外側から膨れ上がるが、必ずしも十字線からパリッと焼き上がるとは限らず、餅の芯まで加熱する前に、長辺の側面が柔らかくなって水蒸気と共に餅が飛び出す例は多い。
【0039】
餅体30を加熱調理したが、全てが長辺側面と短辺側面からの加熱による膨れ上りが速く、餅の平面中央を底にして窪みが発生して、餅の厚さが一様であることが中央部の加熱条件を悪くして、安定した調理が実現しない要因として挙げらる。
表面印刷においては、餅の上面と下面に十字のスリットを入れたことで、表面が膨れ上がった時に、スリット線から左右に焼け割れが発生して、表面に印刷した文字や絵柄は原形をとどめず効果は低い。
【0040】
図3(A)は、従来のスリットのない切り餅の全体斜視図を示すものである。
図(B)は、スリットのない餅の焼き上がり形状を示すものである。
切り餅の形状は、長さ65mm×幅40mm×厚み15mm、重さ50gで形成された製造メーカーの市販品の餅を使用した。
【0041】
試験結果は、スリットがある場合と類似して、大きな変化は見られないが、十字のスリットがないことで、水蒸気で発生する餅の飛び出す方向は一様ではない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
餅に関する商品開発は、他の製菓、食品に比べて少なく、スリット加工の問題で業界が揺れているが、水蒸気の発生で起こる餅の飛び出し、餅の飛び出しによる空洞化、空洞化による焦げ付く等、問題の解決に至っていない。本考案は多くの問題と向き合い、QualityControlとValueAanalysis手法で現実の中に真実を追求して、原理原則を確認、IndustrialEngineeringで製造方法を検討して本考案を思いつく。
過当競争の激しい業界に生き残るためには、現商品の付加価値を高めて新たな市場を開発しなければ、過小資本の企業は淘汰されていくであろう。本考案の切り餅は、従来の商品の一部を改善したものではあるが、これまでに餅に関わる厄介な問題を解決したことで、新たな消費が期待される。
殊に、餅の表面に文字や絵柄の印刷を可能にして、しかも、型トレー等を必要とせず、量産システムによる生産が可能な事から、消費者に低価格での提供を可能にして、キャラクター次第で販路は無限に考えられ、国の食に対する自給率の向上にお役に立てば幸いに思う。

(57)【要約】

【課題】長方形の餅を、オーブントースターで調理する場合に、電力消費量を大幅に節電して、焼け過ぎによる黒こげと、膨れ過ぎによる内部の水蒸気と餅の飛び出しを防ぎ、餅の表面を奇麗に仕上げて、更にキャラクター等の印刷も施せる切り餅を提供する。【解決手段】餅一体の厚さ調整と表面の美化に、切削具を使用して表面の切削加工を行うが、その際に、凹部切削のロータリーカッターを装着して、1.5〜2.0mmの深さで中央部分6の表面切削を行い、厚さを薄くする。表面印刷は別に行う個包装の前工程で行うと合理的である。餅の中央部6を、2.0mmを超える深さで切削すると、餅を焼く調理時間は更に短縮されるが、膨らみも大きく収縮の際に表面に窪みが発生して表面の張を失う。


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