(54)【考案の名称】寝袋付き担架

(51)【国際特許分類】

A61G 1/00 担架

(73)【実用新案権者】株式会社フロムハート

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、寝袋としても使用できる、寝袋付き担架に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来より、災害、事故、病気等の緊急時に怪我人等を搬送するための用具として、担架が使用されている。一般的には、左右一対の支持棒の間にシート状の布を張って構成されており、簡易に製造できるため、長年使用されてきた。
【0003】
しかし、このような担架の場合、支持棒には鉄製のパイプが使用されていることが多いため、重量があり、持ち運びや取り扱いが大変で、救助作業にも影響するという問題があった。
そこで、近年では、例えば特許文献1に開示されているように、軽量化をはかり、取り扱いを容易にした担架が考案されている。
【0004】

【効果】

【0008】
この考案の寝袋付き担架によれば、軽量で取り扱いが容易である上に保温性が高く、搬送される者の保温対策を別途必要とすることがない。また、足場の不安定な場所でもあっても、搬送者も動きやすい上に、寝袋としても使用できるため、搬送に時間がかかる場合であっても、保温性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 この考案の実施の形態における寝袋付き担架を表面側から見た全体構成を示す平面図である。
【図2】 図1に示す寝袋付き担架を裏面側から見た背面図である。
【図3】 敷布部の構造を示す断面概略図である。
【図4】 右掛布部、左掛布部の構造を示す断面概略図である。
【図5】 この考案の実施の形態における寝袋付き担架を裏面側から見た背面図の別の例である。
【図6】 図1の状態から足元布部を開いた状態を示す図である。
【図7】 図6の状態から左掛布部を開いた状態を示す図である。
【図8】 図7の状態から右掛布部を開いた状態を示す図である。

【0010】
以下、この考案の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この考案における寝袋付き担架を表面側から見た全体構成を示す平面図である。また、図2は、図1に示す寝袋付き担架を裏面側から見た背面図である。
【0011】
この寝袋付き担架は、敷布部1、右掛布部2、左掛布部3、足元布部4の4つの部材、および、この担架を持ち運ぶための持ち手51〜58から構成されており、基本的には、災害、事故、病気等の緊急時に怪我人等を搬送する担架である。
【0012】
持ち手51〜58は、図1および図2に示すように、搬送される怪我人等の両側であって、敷布部1の裏面に全部で8つ縫い付けられており、通常は4人で搬送することができるようになっている。ただし、搬送する足場の悪さ等に合わせて、5人以上で持ち運ぶようにしても構わない。また、持ち手の数についても8つに限らず、例えば6人で搬送することができるように、12個の持ち手が縫い付けられていてもよい。
【0013】
図3は、敷布部1の構造を示す断面概略図である。
敷布部1は、図3に示すように、表面から、不織布11、中綿12、ビニール素材13の3層で構成されている。すなわち、図2は、敷布部1のビニール素材13が見えている状態を示している。
【0014】
図4は、右掛布部2、左掛布部3の構造を示す断面概略図である。
右掛布部2、左掛布部3の2つの部材は、それぞれ、表面から不織布11、アルミ蒸着シート21、不織布11の3層で構成されている。
また、足元布部4は、表面から不織布11、中綿12、不織布11の3層で構成されている(図示省略)。なお、足元布部4も、右掛布部2、左掛布部3と同様にアルミ蒸着シート21をはさんだ3層構造であっても構わない。
また、敷布部1、右掛布部2、左掛布部3、足元布部4の4つの部材は、それぞれの不織布11の表面に、撥水加工が施されている。
【0015】
また、持ち手51〜58は、例えばアクリル素材などの丈夫な紐部材で構成されており、敷布部1、右掛布部2、左掛布部3、足元布部4のそれぞれの部材の接続部分も、持ち手51〜58と同じ素材の紐部材で縫製されている(図示省略)。また、敷布部1、右掛布部2、左掛布部3、足元布部4のそれぞれの部材の接続部分以外の縁部にも、持ち手51〜58と同じ素材の紐部材が縫い付けられている(図示省略)。
【0016】
図5は、この寝袋付き担架を裏面側から見た背面図の別の例を示す図である。
図2に示すように、8つの持ち手51〜58は、それぞれが独立して取り付けられていてもよいし、図5に示すように、搬送される怪我人等の両側の持ち手一対ずつ、すなわち、持ち手51と52、53と54、55と56、57と58が、それぞれ1本の紐部材で構成されており、敷布部1の裏面に縫い付けられていてもよい。
【0017】
この図5に示すように、搬送される怪我人等の両側の持ち手一対ずつを1本の紐部材で構成した場合には、敷布部1の裏面に縫い付けられたこれら持ち手の紐部材が、怪我人等をより安定した状態で保持する補助部材としての役目も担うことになり、怪我人等をより安定した状態で搬送することができる、というメリットがある。
【0018】
図6は、図1の状態から足元布部4を開いた状態を示す図である。また、この図6は、図1の状態から左掛布部3を少しだけ折り返した状態も示している。
図6に示すように、右掛布部2と左掛布部3の合わせ部分、および、右掛布部2と左掛布部3に足元布部4を合わせる部分には、それぞれマジックテープ6が縫い付けられており、怪我人等を敷布部1に寝かせた後、簡単に右掛布部2、左掛布部3、足元布部4で包むことができるようになっている。
【0019】
そして、図4に示すように、右掛布部2、左掛布部3、足元布部4の内部にはそれぞれアルミ蒸着シート21が縫製されていることにより、保温性に優れたものとなっている。また、それぞれの部材の表面に撥水加工が施されていることにより、雨天であっても搬送される怪我人等が濡れることがないので、天候にかかわらず保温性を保ったまま使用することが可能である。
【0020】
このようにすることにより、この担架は、寝袋として使用することも可能なものとなっている。そして、寝袋としても使用できるため、天候が悪い場合や山間部等で、怪我人等の搬送に時間がかかる場合であっても、搬送される怪我人等の保温性を保つことができる。
【0021】
また、図7は、図6の状態からさらに左掛布部3を開いた状態を示す図である。さらに図8は、図7の状態から右掛布部2も開いた状態を示す図である。
右掛布部2の裏面の足元付近には、ポケット7が縫い付けられており、図8に示すように、足元側からカイロ10を入れることができるようになっている。このようにカイロ用のポケット7を備えることにより、天候、季節、場所等に応じて、より保温性を保つ必要がある場合には、カイロ10を入れて、柔軟に保温性を調節することが可能となる。
【0022】
なお、ここでは、カイロ用のポケット7は、右掛布部2の裏面の足元部分にのみ設けているが、右掛布部2の裏側の中央付近や頭部に近い部分(図の左方向部分)にもポケットを設けてカイロ10を入れることができるようにしてもよい。このようにすれば、より保温性を保つことができる。
また、この実施の形態では、右掛布部2が左掛布部3よりも内側(下側)になるため、より搬送される怪我人等に近い側の右掛布部2の裏面にカイロ用のポケット7を設けるようにしたが、左掛布部3が右掛布部2よりも内側(下側)である場合には、左掛布部3の裏面にカイロ用のポケット7を設けるようにすればよい。
【0023】
このように、この寝袋付き担架は、すべての部材が柔軟な素材で構成されているため、コンパクトに収納することができ、また、全体でも約2.5kgほどの軽量なものであるため、女性でも簡単に持ち運ぶことができる。
さらに、軽量であるにもかかわらず、150kgの重量に耐える強度を持っている。
また、軽量であるため、搬送する人たちの寝袋として人数分を持っていく場合にもかさばらず、怪我人等の搬送に時間がかかる場合には、搬送する人たちの寝袋として使用することもできる。
【0024】
以上のように、この実施の形態の寝袋付き担架によれば、軽量で取り扱いが容易である上に保温性が高く、搬送される者の保温対策を別途必要とすることがない。また、足場の不安定な場所でもあっても、搬送者も動きやすい上に、寝袋としても使用できるため、搬送に時間がかかる場合であっても、保温性を保つことができる。
【0025】
なお、本願考案はその考案の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【0026】
1 敷布部
2 右掛布部
3 左掛布部
4 足元布部
6 マジックテープ
7 カイロ用ポケット
10 カイロ
11 不織布
12 中綿
13 ビニール素材
21 アルミ蒸着シート
51,52,53,54,55,56,57,58 持ち手

(57)【要約】

【課題】軽量で、取り扱いも容易であり、かつ、保温性に優れ、寝袋としても使用できる、寝袋付き担架を提供する。【解決手段】敷布部1、右掛布部2、左掛布部3、足元布部4の4つの部材を縫い合わせて構成されている寝袋付き担架であって、敷布部1は、表面から不織布、中綿、ビニール素材の3層で構成されており、寝袋付き担架を持ち運ぶための持ち手51〜58が、敷布部1の裏面に縫い付けられており、少なくとも右掛布部2、左掛布部3のそれぞれは、表面から不織布、アルミ蒸着シート、不織布の3層で構成されているので、軽量で取り扱いが容易である上に保温性が高く、搬送される者の保温対策を別途必要とすることがない。


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