(54)【考案の名称】雑煮入りレトルトパウチ食品および加圧加熱食品

(73)【実用新案権者】フジミツ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、レトルトパウチおよび加圧加熱食品容器に雑煮を封入し、簡単な加熱調理だけで、手軽に美味しい雑煮を食べることができる雑煮入りレトルトパウチ食品および加圧加熱食品に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、正月料理といえば、家庭の主婦が各家庭で、家庭料理として作ってきた。しかし近年、核家族化や単身世帯が増え、正月料理も少人数のために手間をかけて作るのではなく、市販のものを購入して済ませる傾向が多く見られるようになった。正月料理として欠かせない雑煮についても、簡単な調理だけで食べることができるものに関する発明が開示されている。
【0003】
例えば特許文献1には、発明の名称を「冷凍雑煮及びその冷凍雑煮の製造方法」とし、餅と具材とスープとを一体化させた状態で凍らせ、これを袋ごと湯煎して、解凍するだけで食べることができる発明が開示されている。当該発明では、具材をお椀上の枠型内に配置し、常温以下の温度のスープを注ぎ入れ、冷凍することが記載されている。そして、120日間の冷凍保管で、品質に異常がないことが確認されたとしている。
【0004】
また、特許文献2には、発明の名称を「即席雑煮食品」とし、中央部に穴を設け、薄切りにした複数枚の餅と、圧縮乾燥野菜と、パック入りのスープとで構成され、熱湯を注ぐだけですぐ食べることができる即席雑煮食品について開示されている。
この発明によれば、従来の乾燥タイプの雑煮の具を入れる容器の構成が簡単であっても、餅に対する湯通しが容易となる工夫がされている。
【0005】

【効果】

【0015】
以上説明したように、請求項1記載の考案である雑煮入りレトルトパウチ食品は、そもそも地域毎に異なる雑煮の具や雑煮用の調味液を選択的に選び、地域毎に合ったレトルトパウチ入りの雑煮を提供することができる。
【0016】
また、本考案の請求項2に記載の雑煮入り加圧加熱食品は、袋の中身を確認することができるため、商品として陳列したとき、消費者に対してより訴求力を発揮することができる。
また、アルミを使ったレトルトパウチに比べ、ナイロン製(ポリプロピレンやポリアミド)を使った加圧加熱食品用の包装資材の方が安く、その分消費者にも商品価格を抑えて提供することができる。
【0017】
また、請求項3に記載の雑煮入りレトルトパウチ食品は、消費者が加熱し当該レトルトパウチ食品を加熱して食べるときに、好適な軟らかさになるよう加工された餅を最初から入れておくことにより、雑煮として、より完成された状態で提供することができる。
【0018】
最後に、請求項4に記載の雑煮入り加圧加熱食品は、請求項3に記載の遮光性のある袋から、餅を含めた内容物の確認ができ、消費者に対してより商品としての訴求性を持たせることができると同時に、レトルトパウチよりも包装材料が安いため、消費者にもより安く商品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本考案に係る雑煮入りレトルトパウチ食品の概念図である。
【図2】本考案に係る雑煮入りレトルトパウチ食品の製造工程を示すフローチャートである。
【図3】図1のA−A線断面の概念図である。

【0020】
以下、この考案の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。(請求項1に対応)。図1は、本考案にかかる雑煮入りレトルトパウチ食品の概念図である。本図においては、レトルトパウチ容器を用いているが、これに変えて遮光性のある加圧加熱食品容器を用いてもよい。
【0021】
図2は、本考案にかかるレトルトパウチ食品の製造方法を示すフローチャートである。レトルトパウチ食品の製造方法を示すフローチャート2は、大きく分けて全体を7工程で示すことができる。
第一段階の具材のボイル工程3では、一般的な雑煮の具材の、だいこん、にんじん、しいたけなどの野菜類、そして肉類として、よく出汁の出る鶏肉などを、一度この段階でボイルする。
【0022】
次いで、具材の充填4の工程で、具材のボイル工程3で下処理した野菜類、肉類をレトルトパウチの中に充填する。続いて、雑煮用調味液の充填5の工程において、常温の雑煮用調味液を、具材の入ったレトルトパウチの中に充填する。
【0023】
続いてプレス脱気5の工程で、脱気装置で当該レトルトパウチから空気を抜く。そしてシール部溶着7に進み、当該レトルトパウチの開口部分を溶着する。
シール部溶着7の工程の後、製品として出荷する場合、金属探知機による異物混入の検査、および重量検査によって製品1個あたりの重量を軽量して統一させることが望ましい。
【0024】
次いで、加圧加熱殺菌7では、当該レトルトパウチを加圧加熱装置に入れ、ボイル加熱時間を約15〜30分、ボイル加熱温度を90〜95℃、加圧はおよそ0.01〜0.2MPA(メガパスカル)の間で適宜調節する。
最後に、冷却8の工程で、加圧加熱装置内の製品に5〜15分間、およそ70度まで温度が下がるよう、流水によりレトルトパウチおよび加圧加熱装置内を冷却する。
なお、以上述べた製造方法は一例であり、その他の手段および管理方法によってレトルトパウチ食品および加圧加熱食品を製造しても良い。
【0025】
最後に、図1で示した雑煮入りレトルトパウチ食品1のA−A線断面図について説明する。雑煮入りレトルトパウチ食品1は、図2で示した工程により、具材として、だいこん10、にんじん11、しいたけ12、鶏肉13と、雑煮用調味液14とが充填された状態を示している。
【0026】
ここでは一例として、符号10〜13までの具材を示したが、消費者の好みや地域毎の特色に合わせて、野菜類を白菜やほうれそう、里芋類に代えたり、魚類としてえびなどを加えても良い。同様に、雑煮用調味液14は、かつおやいりこ、あごなどの魚を使った出汁、あるいは昆布出汁など、とその他の調味料を選択し、組み合わせて調合する。この雑煮用調味液14は、白味噌、鶏ガラなどに代えてもよい。最後に飾りつけとして蒲鉾、ゆずの皮などを入れると、正月らしく見栄えもさらに良くなる。
【0027】
このようにしてできた雑煮入りレトルトパウチ食品は、パウチのまま、熱湯に入れ5分程度温めるか、あるいはパウチから中身を出して、鍋で加熱する、あるいは電子レンジで加熱する。
予め餅を封入していないレトルトパウチ食品あるいは加圧加熱食品の場合は、加熱時に餅をいれるか、あるいは別に焼くあるいはゆでておいた餅を好みにより加えるとよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本考案に係る雑煮入りレトルトパウチ食品および加圧加熱食品は、地域に特有の出汁や具材を入れて販売することによって、地域ごとに異なる雑煮の味を提供することができる。
請求項1および2に記載の雑煮入りレトルトパウチ食品および加圧加熱食品は、特に高齢者や幼児など、餅がのどに詰まるようなことを防止しなければならない場合、雑煮の具材として、白玉や麩を加えてもよい。あるいは、販売の形態として、これら商品と餅とを同一パッケージに入れて販売してもよい。
【0029】
また、災害への備えての備蓄食料や、万一自然災害が起こった時には非常食としても活用することができる。その際、例え加熱調理ができない状況であっても、本考案に係る雑煮の素であれば、開封するだけで食べることができ、栄養補給することができる。
【0030】
以上の通り、本考案によれば、常温状態で大量に輸送可能であり、冷凍状態を維持する必要がないため、輸送コストを低く抑えることができる。さらに自然災害時でも衛生的な、雑煮の素を封入したレトルトおよび加圧加熱食品を提供することができる。
【0031】
1 雑煮入りレトルトパウチ食品
2 雑煮入りレトルトパウチ食品の製造工程を示すフローチャート
3 具材のボイルを示す製造工程
4 具材の充填を示す製造工程
5 雑煮用調味液の充填を示す製造工程
6 プレス脱気を示す製造工程
7 シール部溶着を示す製造工程
8 加圧加熱殺菌を示す製造工程
9 冷却を示す製造固定
10 だいこん
11 にんじん
12 しいたけ
13 鶏肉
14 雑煮用調味液

(57)【要約】

【課題】正月料理の一つである雑煮をレトルトパウチすることで、簡単な加熱調理をするだけで、高齢者、単身者を含め、誰でも容易に食べることのできる雑煮入りレトルトパウチ食品を提供する。【解決手段】だいこん10、にんじん11、しいたけ12などの野菜類と、鶏肉13などの肉類、あるいは魚介類等の具材と、雑煮用調味液14とを、加圧加熱食品容器に封入したことを特徴とする雑煮入りレトルトパウチ食品。


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