(54)【考案の名称】電線ヒューズ

(73)【実用新案権者】金邦電気株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、配電線路の引込線に接続される電線ヒューズに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来の電線ヒューズとして、例えば、特許文献1に開示されているものがある。この電線ヒューズは、引込線に接続される一対の接続端子間に接続されたヒューズエレメントと、ヒューズエレメントを収容するプラスチック製の内筒と、内筒を覆うプラスチック製の外筒とを備えている。外筒の両端部には、それぞれ弾性体からなる防水キャップが装着されているとともに、防水キャップを覆うようにプラスチック製のキャップが装着されている。一対の接続端子は、対応する端部の防水キャップ及びキャップを貫通して配置されている。なお、キャップから外部に突出する接続端子は、キャップに着脱可能な弾性体からなる端子カバーで覆われるようになっている。
【0003】

【効果】

【0008】
本考案に係る電線ヒューズによると、内筒及びヒューズエレメントを収容する外筒の水密性を長期間に亘って確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本考案の一実施の形態に係る電線ヒューズの全体構成を示す外観図及び断面図である。
【図2】図1に示した断面図の部分拡大図である。
【図3】図1に示した内筒の拡大外観図である。
【図4】図1に示した外筒の拡大外観図である。
【図5】図1に示した防水キャップの拡大外観図及び拡大断面図である。

【0010】
以下、本考案の実施の形態について、図を参照して説明する。
【0011】
図1(a)及び(b)は、本考案の一実施の形態に係る電線ヒューズの全体構成を示す外観図及び断面図である。図2は、図1(b)の部分拡大図である。本実施の形態に係る電線ヒューズは、配電線路における引込線に接続されるもので、引込線に直列に接続される接続端子1R,1Lと、接続端子1R,1L間に接続されたヒューズエレメント2と、ヒューズエレメント2を収容する一端が有底の絶縁性の内筒3と、内筒3を覆う絶縁性の外筒4と、外筒4の両端部に接続端子1R,1Lを貫通して設けられた絶縁性の防水キャップ5R,5L及びキャップ6R,6Lとを有する。
【0012】
キャップ6R,6Lから外部に突出する接続端子1R,1Lは、キャップ6R,6Lに着脱可能な端子カバー7R,7Lで覆われるようになっている。内筒3、外筒4及びキャップ6R,6Lは、例えばプラスチックの剛体からなる。防水キャップ5R,5L及び端子カバー7R,7Lは、例えばゴム等の弾性体からなる。
【0013】
接続端子1Rは、内筒3の有底の端部を貫通して配置される。接続端子1Lは、内筒3の開放端部を閉塞する塞栓8を貫通して配置される。
【0014】
ヒューズエレメント2は、所望の溶断特性(例えば250V,50A)に対応するもので、過負荷電流域で溶断する可溶体11と、可溶体11に直列に接続されて短絡電流域で溶断するしゃ断体12とを有する。可溶体11としゃ断体12との間には、導電性の仕切ピン13が設けられ、この仕切ピン13に内筒3を仕切る絶縁性の仕切板14が嵌合している。これにより、内筒3は可溶体11の収容室と、しゃ断体12の収容室とに分離される。しゃ断体12の収容室には、珪砂等の消弧剤15が充填される。
【0015】
内筒3の両端部には、接続端子1R,1Lを貫通して接続ピン21R,21Lが設けられ、これら接続ピン21R,21Lに接続して、内筒3の外周にニクロム線等の高抵抗線22が螺旋状に巻回されている。これにより、接続端子1R,1L間に、ヒューズエレメント2と高抵抗線22とが並列に接続される。なお、図示しないが、高抵抗線22の途中には、必要に応じて低溶融合金製の温度ヒューズが接続される。また、高抵抗線22が巻回された内筒3の外周には、必要に応じてヒューズエレメント2の溶断による高抵抗線22の加熱によって変色する感熱紙が巻きつけられる。これにより、外筒4を通して観察される感熱紙の変色の有無から、ヒューズエレメント2の溶断の有無を確認することが可能となる。
【0016】
内筒3には、図3に拡大外観図をも示すように、開放端部の外周面の軸対称位置に2個の回転防止用の突起31が一体に設けられている。外筒4には、図4に拡大外観図をも示すように、両端部の外周面に、キャップ6R,6Lが装着されるキャップ装着部41R,41Lと、防水キャップ5R,5Lが装着される防水キャップ装着部42R,42Lとが、外筒4の中央部から端部に向けて外径が順次小さくなるように段差状に形成されている。
【0017】
防水キャップ装着部42R,42Lには、その一部であるキャップ装着部41R,41L側の端部に全周に亘って溝部43R,43Lが形成されている。また、一方の防水キャップ装着部42Lの開放端部側には、内筒3の2個の突起31が係合可能な2個の切り欠き44が形成されている。なお、図4に示す外筒4は、一方の切り欠き44を明瞭に示すために、図1の状態から外筒4の軸線を中心に90°回転して示している。内筒3は、外筒4内に挿入されて、2個の突起31が外筒4の2個の切り欠き44に係合することにより、外筒4内に回転止めされた状態で収容される。
【0018】
防水キャップ5R,5Lは、同一構成からなる。図5(a)は防水キャップ5R(5L)の拡大外観図を示し、図5(b)は図5(a)のB−B線断面図を示す。防水キャップ5R(5L)には、外筒4の防水キャップ装着部42R(42L)に装着する外筒装着部51R(51L)の一部である開放端部内周面に、防水キャップ装着部42R(42L)に形成された溝部43R(43L)に嵌合する突部52R(52L)が全周に亘って形成されている。また、防水キャップ5R(5L)の接続端子1R(1L)が貫通する端子貫通孔53R(53L)は、貫通する接続端子1R(1L)との水密性を保持するため、Oリング形状に形成されている。なお、図5(a)は、防水キャップ5R(5L)を突部52R(52L)側から見た外観図である。
【0019】
キャップ6R,6Lは、同一構成からなる。キャップ6R,6Lは、それぞれ外筒4のキャップ装着部41R,41Lに装着する外筒装着部61R,61Lと、接続端子1R,1Lが貫通する端子貫通孔62R,62Lを有する筒状の端子ガイド部63R,63Lとを有する。端子ガイド部63R,63Lには、キャップ6R,6Lから外部に突出する接続端子1R,1Lを覆うように端子カバー7R,7Lが着脱自在に装着される。
【0020】
次に、本実施の形態に係る電線ヒューズの一組立例について説明する。先ず、可溶体11、しゃ断体12、仕切ピン13及び仕切板14を有するヒューズエレメント2を組み立てて、その両端部に接続端子1R,1Lを接続する。次に、ヒューズエレメント2を内筒3の開放端側から内筒3に挿入して、接続端子1Rを内筒3の有底部から貫通させてヒューズエレメント2を内筒3に収容する。その状態で、内筒3の開放端側から、仕切板14によって仕切られたしゃ断体12が位置する部分に消弧剤15を充填して、内筒3の開放端側を塞栓8で閉塞する。その後、接続端子1R,1Lを貫通して接続ピン21R,21Lを設け、これら接続ピン21R,21Lに接続して、内筒3の外周に温度ヒューズを介して高抵抗線22を螺旋状に巻回し、さらにその上に必要に応じて感熱紙を巻きつける。次に、内筒3を外筒4内に挿入して、2個の突起31を外筒4の2個の切り欠き44に係合させる。これにより、内筒3を外筒4内に回転止めした状態で収容する。
【0021】
その後、外筒4の防水キャップ装着部42R,42Lにシリコンゴム等の接着剤を塗布し、防水キャップ5R,5Lを、端子貫通孔53R,53Lから接続端子1R,1Lを貫通させて、防水キャップ装着部42R,42Lに装着する。その際、防水キャップ5R,5Lの外筒装着部51R,51Lに形成された突部52R,52Lを、防水キャップ装着部42R,42Lに形成された対応する溝部43R,43Lに嵌め込む。次に、外筒4のキャップ装着部41R,41Lにシリコンゴム等の接着剤を塗布し、キャップ6R,6Lを、端子貫通孔62R,62Lから接続端子1R,1Lを貫通させて、キャップ装着部41R,41Lに装着する。その後、必要に応じて、キャップ6R,6Lの端子ガイド部63R,63Lに端子カバー7L,7Rを取り付けて、電線ヒューズの組み立てを完了する。
【0022】
以上のように、本実施の形態に係る電線ヒューズによれば、防水キャップ5R,5Lの外筒装着部51R,51Lに突部52R,52Lを形成し、その突部52R,52Lを外筒4の防水キャップ装着部42R,42Lに形成された対応する溝部43R,43Lにはめ込んで、防水キャップ5R,5Lを外筒4の両端部に装着している。したがって、特許文献1の場合と比較して、突部52R,52L及び溝部43R,43Lを形成した分、防水キャップ5R,5Lと外筒4との接合面積を広くできるので、外筒4の水密性を向上することができる。しかも、突部52R,52Lを溝部43R,43Lに嵌合させて防水キャップ5R,5Lを外筒4に装着するので、外筒4のキャップ装着部41R,41Lにシリコンゴム等の接着剤が塗布されても、突部52R,52Lと溝部43R,43Lとの嵌合部では接着剤が切れ易くなる。したがって、突部52R,52Lと溝部43R,43Lとの嵌合部では、接着剤の硬化による溝が形成されにくくなるので、外筒4の水密性を長期間に亘って確実に確保することができる。
【0023】
なお、本考案は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変形又は変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、防水キャップ5R,5L側に突部52R,52Lを形成し、外筒4側に突部52R,52Lが嵌合する溝部43R,43Lを形成したが、逆に、外筒4側に突部を形成し、防水キャップ5R,5L側に溝部を形成してもよい。
【0024】
1R,1L 接続端子
2 ヒューズエレメント
3 内筒
4 外筒
41R,41L キャップ装着部
42R,42L 防水キャップ装着部
43R,43L 溝部
5R,5L 防水キャップ
51R,51L 外筒装着部
52R,52L 突部
53R,53L 端子貫通孔
6L,6R キャップ
61R,61L 外筒装着部
62R,62L 端子貫通孔
63R,63L 端子ガイド部
7L,7R 端子カバー


(57)【要約】

【課題】内筒及びヒューズエレメントを収容する外筒の水密性を長期間に亘って確実に確保できる電線ヒューズを提供する。【解決手段】配電線路の引込線に接続される一対の接続端子1R,1Lと、接続端子1R,1L間に接続されたヒューズエレメント2と、ヒューズエレメント2を収容する内筒3と、内筒3を収容する外筒4と、接続端子1R,1Lをそれぞれ貫通させて外筒4の両端部に装着された一対の防水キャップ5R,5Lとを有する電線ヒューズにおいて、外筒4は、防水キャップ5R,5Lの装着部の一部に周方向の全周に亘って形成された溝部43R,43Lを備える。さらに、防水キャップ5R,5Lは、外筒4への外筒装着部51R,51Lの一部に周方向の全周に亘って形成され、外筒4に形成された溝部43R,43Lに嵌合する突部52R,52Lを備える。


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