(54)【考案の名称】ペット用リード

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本願考案は、複数匹のペットを同時に散歩させる時に用いるペット用のリードの構成に関し、さらに詳しくは、複数匹のペットが自由に行動しながらも、相互に交錯して絡み合わないようにしたペット用のリードに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
最近では一軒の家庭でも、複数匹のペットを飼う家庭が多くなっている。そのような場合、毎日の散歩に連れてゆくのが厄介で、同時に複数匹のペットを各ペット毎に1本の複数本のリードを用いて散歩させているのが一般的である。
【0003】
しかし、そのようにした場合、各ペットは勝手気ままに走ったり、止まったりするし、また走る方向も色々であるので、複数本のリードが交錯したり、飼い主の体の前後に回ったりして、スムーズに散歩させることは決して容易ではないのが実情である。
【0004】
そこで、このような問題を解決するために、例えば1本の主リードの途中から先端側にかけて、複数本のサブリードを分岐させ、それらの先端に周知の首輪用フックを設けた分岐型リードが提案されている(例えば特許文献1の構成を参照)。
【0005】
このようなペット用リードによると、主リードとしては1本で足り、サブリード部分の長さを適切なものに設定すると、少なくとも飼い主の体の前後に回るようなことはなくなり、主リードのみを上手くコントロールすれば、略1本のリード状態で複数匹のペットを散歩させることが可能になる。
【0006】

【効果】

【0020】
以上の結果、本願考案によると、複数匹のペットを同時に散歩させるような場合にも、各ペットの移動が自由で、相互に交錯するようなことがなくなり、非常にスムーズな散歩が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本願考案の実施の形態1に係るぺット用リードの全体的な構造を示す斜視図である。
【図2】同ペット用リードのサブリード基端と主リードとのスライド自在な係合部の構成を示す斜視図である。
【図3】同ペット用リードの主リード延長時におけるサブリードの移動状態を示す説明図である。
【図4】図4は、本願考案の実施の形態2に係るペット用リードの要部の構成と作用を示す正面図である。
【図5】図5は、同ペット用リードの要部の構成を示す側面図である。
【図6】図6は、同ペット用リードの切欠き部に金属テープを巻いた状態の要部の構成を示す正面図である。
【図7】図7は、本願考案の実施の形態3に係るペット用リードの要部の構成と作用を示す正面図である。
【図8】図8は、同ペット用リードの要部の構成を示す側面図である。
【図9】図9は、本願考案の実施の形態4に係るペット用リードの要部の構成と作用を示す正面図である。
【図10】図10は、同ペット用リードの要部の構成と作用を示す側面図である。

【0022】
<実施の形態1>
図1〜図3は、それぞれ本願考案の実施の形態1に係るペット用リードの構成を示すものである。
【0023】
すなわち、本願考案の実施の形態1の構成では、先ず図1に示すように、それぞれ先端側に犬などの複数匹のペットを繋ぐ首輪用のフック3a〜3cを備えた複数本のサブリード2a〜2cを有し、該複数本のサブリード2a〜2cの基端側を所定の把持部4側から延びる1本の主リード1に各々所定の連結方法で連結している。
【0024】
したがって、主リード1側他端の把持部4を持って複数本のサブリード2a〜2cを操作することにより、同複数本のサブリード2a〜2cを介して犬などの複数匹のペットを同時に散歩等させることができる。
【0025】
しかも、その場合において、上記ペット側複数本のサブリード2a〜2cは、その内の1本のサブリード2aが上記把持部4側主リード1の先端に所定のストッパ部材5を介して連続したものとなっている一方、その他のペット側サブリード2b、2cは、例えば動滑車などのガイドローラー6aを備えた環状枠構造の遊嵌部材6を介して、上記主リード1に対してスライド自在に係合されており、上記主リード1の長さ方向に自由に移動できるようになっている。
【0026】
そして、上記遊嵌部材6は、例えば図2に示すように、その内側に上記ガイドローラ6aを備えた環状の枠部材6bの一端側(サブリード2b、2c側)に支軸6cを設け、この支軸6cに対して軸回り方向に相対回転自在にサブリード2b、2c連結用のリング部材6dを設けて構成されており、そのリング部材6dに対してサブリード2b、2cの基端側を軸回り方向に回転自在な状態で連結している。
【0027】
したがって、上記主リード1に連続するサブリード2aに繋がれたペットAは、例えば図3に示すように、上記主リード1部分の長さを任意に延長することにより、上記サブリード2b,2c側のペットB、Cに影響されることなく自由に行動半径を拡大することができる一方、サブリード2b,2c側に繋がれたペットB、Cは、当該所望に延長されて長くなった主リード1部分(ストッパ部材5から把持部4に至る部分)を、サブリード2a側のペットAに引きずられるようなことなく、主リード1の基端側(把持部4側)又は先端側(ストッパ部材5側)方向に、幅広く、かつ自由にスライド移動して、上記主リード1に連続するサブリード2a側のペットとの間における行動半径はもちろん、その他のペットとの間における行動半径をも自由に拡大することができる。
【0028】
このため、同構成によると、すでに述べた1本の主リードの先端側を、その途中から一定の長さの複数本のサブリード部に分岐した従来例のように、複数のペット相互の間の距離が当該サブリード自体の長さによって規制されるということがなく、サブリード2a〜2c自体の長さに関係なく、上述のように主リード1の長さを延長すれば、それに応じて当該主リード1に連続するサブリード2a〜2cの長さを延ばしたのと同様になり(主リード長+サブリード長)、複数のペット各々の行動半径、および複数のペット相互間における行動半径がそれぞれ相互に自由な形で拡大される。
【0029】
したがって、また複数匹のペットを同時に一人で散歩させる場合にも、ペット相互が交錯してサブリード2a〜2cが絡まると言うこともなくなり、ペットにとってストレスがなくなるだけでなく、散歩させる者にとっても散歩自体が、楽で、楽しいものとなる。
【0030】
もちろん、ペットそれぞれは各々が勝手に移動するので、上記のように主リード1を延長したとしても、一時的には同主リード1に連続するサブリード2a基端側のストッパ部材5まで戻ることもあるが、その後の行動半径は、当該複数本のサブリード2a〜2cの長さを適切に設定することにより各ペットにストレスを感じさせないものとすることができる。
【0031】
これらの事情を勘案した時、例えば上述の複数匹のペットA〜Cに大きさの相違があるような場合には、できれば主リード1に連続しているサブリード2aに大型のペットを繋ぐことが好ましい。そのようにすると、引張力の大きな大型のペットAのコントロールが容易になり、小型のペットB、Cに対する影響も小さくすることができる。
【0032】
この場合、上記主リード1基端側の主リード把持部4としては、例えば図1に示すような、必要にして十分な長さの主リード1を収納ケース4a内に内蔵するドラム状の券成部4c部分に巻込み方向に付勢力をかけて巻いておき、押しボタン4bの操作方法如何で所望の長さの繰り出し、自動的な巻き戻しができる携帯型のリール装置を採用すると便利である。この実施の形態のリール装置の場合、収納ケース4aの後端側には取手部4dが設けられており、その上部位置に押しボタン4bが設けられている。
【0033】
そのようにした場合、例えば道路上で車に遭遇したような場合、上記速やかに延長していた主リード1を収縮させて、複数のペット各々のサブリード2b、2c基端を主リード1に連続するサブリード2a基端のストッパ部材5部分に収束させてペットを集合させ、また速やかに元の状態に戻すことができる。
【0034】
以上の結果、同構成によると、複数匹のペットを同時に散歩させるような場合にも、各ペットの移動が自由で、相互に交錯するようなことがなくなり、非常にスムーズな散歩が可能になる。
<実施の形態2>
次に、図4〜図6は、本願考案の実施の形態2に係るペット用リードの構成を示している。
【0035】
上述の実施の形態1における主リード1およびサブリード2b、2cは、セットで販売されることが好ましいが、それぞれの消耗状態は異なるし、サブリード2b、2cの方の必要な本数はユーザー側の使用するペット数によって異なる。 そのため、主リード1とサブリード2a、2bは、ニーズに応じて別々に販売する必要もある。
【0036】
ところが、そのようにした場合、主リード1を有していて、サブリード2b、2cのみを買ったユーザーは、自分で、主リード1部分に対してサブリード2b,2cの遊嵌部材6部分を遊嵌(係合)させる必要がある。そのために、通常は上述したストッパ部材5基端側(主リード1側)の孔部部分において、係合されている主リード1の先端側結び目部分をサブリード2a方向に少しずつ繰り出して結び目を解き、1本の軸状の状態にしてストッパ部材5から抜いた上で、各遊嵌部材6、6の枠部材6b、6bのガイドローラ6a,6a部分に通し、その後、再びストッパ部材5の基端側孔部部分に挿入してサブリード2a側に抜き、再度結び目を形成した上で同ストッパ部材5の基端側孔部部分に係合させる必要があり、相当に作業が厄介である。
【0037】
そこで、この実施の形態では、例えば図4〜図6に示すように、遊嵌部材6の枠部材6bの側板部分に幅方向にストレートな1本の切欠き7を設け、この切欠き7を介して、図4に矢印で示すように主リード1を押し込んで遊嵌させるようにしたことを特徴とするものである。
【0038】
この場合、切欠き7の上下幅は、主リード1の直径よりも少し小さく形成されていて、いったん遊嵌された主リード1が簡単には外れないようになっているが、
サブリード2b、2cに繋がれたペットB、Cは複雑な動きもするので、より確実に外れないようにするために、最終的には図6に示すように上記切欠き7部分の周囲をアルミ等の比較的硬度の高い金属テープ10で巻層し、蓋をするようにしている。
【0039】
また、切欠き7の外方側上下両縁部の角部(エッジ部)は、主リード1の押入を容易にするために、好ましくは断面円弧状のアール面に形成する。その他の部分の構成は、上述の実施の形態1の構成と同様である。
【0040】
このような構成によると、ストッパ部材5部分における主リード1の結び目を解くことなく、サブリード2b、2cの遊嵌部材6,6の主リード1に対する遊嵌(係合)を可能とすることができるので、サブリード2b、2cのみを購入したユーザーにとっても、主リード1に対するサブリード2b、2cの取り付けが容易になる。
<実施の形態3>
次に、図7および図8は、本願考案の実施の形態3に係るペット用リードの構成を示している。
【0041】
上記実施の形態2に係るペット用リードの構成では、水平方向のストレートな切り込みによる切欠き7であるため、主リード1による水平方向の係合力が逆方向(外れる方向)に繰り返し作用した時には、上記金属テープ10部分の耐久性に若干の懸念が生じる。
【0042】
そこで、この実施の形態では、上記の切欠き7を、例えば図7および図8に示すように、枠部材6b側板の肉厚を利用して下方から上方にかけて斜めに切り込む形で形成し、それによって主リード1をガイドローラ6aの凹溝部方向にスムーズに押入できるようにするとともに(この場合にも、当該切欠き7の外方側の上下各縁部の角部には断面円弧状の丸みを形成して主リード1の押入を容易にする)、水平方向の溝幅を実質的に主リード1の直径よりも大幅に小さくしたことを特徴とするものである。その他の構成(押入後の金属テープ10の券成など)は、上記実施の形態2のものと同様である。
【0043】
このようにすると、上記実施の形態2の場合に比べて、水平方向に見たときの切欠き7の溝幅を1/2以下に小さくすることができる。したがって、同切欠き7部分に主リード1による外方への係合力が繰り返し作用したようなときにも、同部分に巻成された金属テープ10部分の支持力を大きく増大させることができ、主リード1が外れる懸念が殆ど解消される。
<実施の形態4>
次に、図9および図10は、本願考案の実施の形態4に係るペット用リードの構成を示している。
【0044】
以上の実施の形態2〜4のものでは、いずれも切欠き7が枠部材6側板の幅方向にストレートに形成されており、金属テープ10の巻成により蓋をされているとは言え、長期間の使用を考えると、主リード1が外れる可能性が全く無いとは言いがたい。
【0045】
そこで、この実施の形態では、例えば図9および図10に示すように、上述の枠部材6b側板の切欠き7を側面視V字型の形状に形成することによって、逆三角形状の上縁部8と、Y字形状の下縁部両端9,9を設け、それら3つの部分によって、仮に上述のような金属テープ10を巻かなくても、主リード1が枠部材6bの側板部分で確実に係止されるようにして(図10の仮想戦の状態を参照)、より確実に主リード1の外れを防止するようにしたことを特徴とするものである。もちろん、同形状はW字形状でも良い。
【0046】
このような構成によると、同じく切欠き7を形成するだけの、極めて簡単な構成でありながら、より確実な主リード1の係止を可能とすることができる。
【0047】
また、このV字形状は、例えば円弧形状に変更することもできる。そのようにすると、ほぼ同様の作用を得ながら、主リード1の押入操作を相対的に容易にすることができる。
(変形例)
(1)枠部材6側版の切欠き7について
これは、上記実施の形態2〜4の切欠きに変えて、例えば側板の上部側を固定片とする一方、下部側を外方からの押圧操作により内側に変形して隙間を形成するバネ片により構成し、主リード1を挿入した後にバネ片を弾性復帰させて隙間を閉じる構造のものにすることもできる
(2)主リード1に連続するサブリード2aの構成について
これは上述の実施の形態1の構成のように、他のサブリード2b、2cと同様の別体のものを連結機能をもったストッパ部材5を介して主リード1の先端に連結したものでも良いが、例えば主リード1自体をサブリード2aの長さだけ長くし、その基端側位置に別途連結機能のないストッパ部材5を取り付けて同様のサブリードとしたものでも良い。
【0048】
このようにした場合にも、上述の実施の形態2〜4の構成を採用すれば、主リード1に対するサブリード2b、2cの取り付けは容易である。
(3)遊嵌部材6の構成について
以上の各実施の形態の構成では、ペットB,Cの移動により作用する張力方向(引っ張り方向)は通常一定であることから、それに対応して動滑車よりなるガイドローラ6aが1個のもので構成したが、必要に応じて該ガイドローラ6aは1個ではなく、2個使用して、それらの相互に対向するガイド溝間に主リード1を通す構成としても良い。そのようにすると、いずれの方向に張力が掛かった場合にもスムーズなスライドを可能とすることができる。
【0049】
また、同遊嵌部材6は、必ずしも上記動滑車等のガイドローラ6aを必須の構成とするものではなく、例えば摺動性の高い環状部材(金属又は合成樹脂製のリング部材)のみを用いて遊嵌係合させるようにしても良い。
(4)主リード1およびサブリード2a〜2cの構造について
これらは、どのような素材(布製、合成樹脂製、その他)、どのような構造(軸状、帯状、その他)のものを採用してもよい。
【0050】
1は主リード、2aは主リードに連続するサブリード、2b,2cはその他のサブリード、3a〜3cはペット側の首輪用フック、4は把持部、5はストッパ部材、6は主リード1に対してスライド可能な遊嵌部材、7は切欠き、10は金属テープである。

(57)【要約】

【課題】同時に複数匹のペットを、自由、かつ容易に散歩等させることができるペット用のリードを提供する。【解決手段】複数匹のペットを繋ぐ複数本のサブリード2a、2b、2cを有し、複数本のサブリードの基端側を把持部側から延びる1本の主リード1に連結してなるペット用リードであって、ペット側複数本のサブリードは、その内の1本のサブリード2aが所定のストッパー部材5を介して把持部側主リードに連続したものとなっている一方、その他のペット側サブリード2b、2cは、上記主リードに対してスライド自在に係合されて、上記主リードの長さ方向に自由に移動できるようになっている。


【パテントレビュー】

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