(54)【考案の名称】空調装置の円筒フィルター用のフック金具

(73)【実用新案権者】株式会社サンロード

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、食品加工工場等における空調装置に装着する円筒フィルターを、天井等に設けるガイドレールを滑動するランナーに対して吊下するためのフック金具に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来、食品加工工場等における空調装置について、特許文献1や特許文献2に開示されているような吹出円筒フィルターが利用されている。即ち、この種の円筒フィルターは、食品加工工場等の低温作業設備において、食品の鮮度や品質を管理するため低温環境を維持すると共に、作業者の体感温度が下がらないようにするため、及び、粉塵等を舞い上がらせないようにするため、天井付近に、一端を空調機器の吹出口に接続し、他端は閉塞した布または不織布製の筒状部材(円筒フィルター)を複数列設し、該筒状部材から冷気が吹き出されるようにしたものである。また、これらの空調装置は、この筒状部材を防塵フィルターとしても機能させて、精密機器の製造ラインにおけるクリーンルーム等で空気清浄を行うようにすることにも利用される。
【0003】
そして、この種の円筒フィルターには、その周面の上端縁に沿って所定の間隔を置いて複数の鳩目が列設されており、一方、天井付近に設けるガイドレールには複数のランナーが滑動自在に設けられ、これらのランナーに取り付けたフック金具を前記鳩目にそれぞれ係着させて円筒フィルターを伸縮自在に吊下している。
【0004】

【効果】

【0014】
上記構成に係る本考案の空調装置の円筒フィルター用のフック金具は、1本の線材を所定形状に屈曲して形成することができるので、製造が容易であり、且つ、安価に提供できるものである。
【0015】
そして、線材の一端をらせんループ状に一周させてその重なり部分に間隙を設けているので、間隙を通過させるためにほぼ360度回転させることが必要であり、さらに、先端は、その重なり部分から直線状に所定の長さだけ延伸させて上部係入端部を形成しているので、これを案内としてランナーの取付環の挿通が可能であると共に、一旦取付けた取付環はこの上部係入端部に係止されて不用意な揺動に対して簡単に抜け落ちることがない。
【0016】
また、括れ部の先に、外側方向に突出して鳩目環の内径より長くした鳩目係入端部を形成しているので、鳩目環が挿通しやすいと共に、一旦挿通した鳩目環は鳩目係入端部により係止されて不用意な揺動に対して簡単に抜け落ちることがない。
【0017】
従って、本考案のフック金具は、ガイドレールのランナーと円筒フィルターの鳩目の間に介在させて使用することにより、不用意に円筒フィルターが揺動したとしても、上下の各係合部分が外れるおそれはなく、円筒フィルターの落下を確実に防止でき、安全を確保できる優れた考案である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本考案に係るフック金具の一実施形態を示すもので、(A)は正面図、(B)は左側面図である。
【図2】フック金具をランナーの取付環に取り付ける態様の説明図である。
【図3】フック金具に円筒フィルターの鳩目を取り付ける態様の説明図である。
【図4】従来のランナーとフック金具の一例を示す正面図である。

【0019】
以下、本考案に係る空調装置の円筒フィルター用のフック金具の好ましい実施形態を、添付した図面について説明する。図1に示したフック金具1は、好ましくはステンレス製の所定の径と長さを有する1本の線材を屈曲成形して、上部のループ状のランナー取り付け部2と、下部の鉤状の鳩目取り付け部3とを、それぞれ連続して形成したものである。なお、ステンレス製の線材を用いるのは主に強度と防錆を目的とするものであり、材質について特にこれに限定するものではない。
【0020】
上部のランナー取り付け部2は、線材の一端をらせんループ状に曲成したもので、一周して重なり部分2aの相互間に一定の間隙2bを設けると共に、先端は、その重なり部分2aから直線状に所定の長さだけ延伸させた上部係入端部2cを形成している。そして、ランナーの取付環にこの上部係入端部2cを挿通して上記間隙2bを通過させることで、ランナーの取付環と該ランナー取り付け部2が互いに揺動自在に係合することになる。
【0021】
次に、下部の鳩目取り付け部3は、線材の下端部がほぼ半円状になるように曲成して鳩目吊下部3aとすると共に、それより先は徐々に線材同士を接近させて鳩目環が通過可能な間隙3cを有する括れ部3bを形成し、さらに外側方向にほぼ直角に所定の長さだけ突出するように屈曲して、鉤状の鳩目係入端部3dを形成する。このときの突出長さは、円筒フィルターに設けられる鳩目環の内径より長くする。これは、一旦挿通した鳩目環が容易に脱落しないようにしたものである。そして、この鳩目係入端部3dを円筒フィルターの鳩目環に挿通して括れ部3bの間隙3cを通過させることで、鳩目環は鳩目吊下部3aに揺動自在に係合される。なお、図1(B)の左側面図において、鳩目吊下部3aより先端側が、全体の中心線より左側にずれた状態に図示されているが、この態様は剛線を屈曲する際に自然にずれるものであり、本考案の特別な要件となるものではない。
【0022】
上記構成の本考案のフック金具1の使用方法について図2、図3に従ってさらに説明すると、まずランナー(R)にこのフック金具1を取り付ける際は、図2(A)に示すように、ランナー(R)の下部に設けられている取付環(R1)にランナー取り付け部2の上部係入端部2cを挿通し、重なり部分2aの間隙2bを取付環(R1)が通過するようにほぼ360度回転させながら係入する。これにより、同図(B)に示すように、ランナー取り付け部2は取付環(R1)に対して揺動自在に取り付けることができる。また、フック金具1を取り外す際は、上記とは逆方向に、重なり部分2aの間隙2bを取付環(R1)が通過するように360度回転させながら係合を解く必要がある。従って、不規則な揺動によってフック金具1が大きく揺れても、通常は、延伸した上部係入端部2cが取付環(R1)と接触し、係止されるので、ランナー取り付け部2が取付環(R1)から脱落することはない。
【0023】
次に、上記方法によってランナー(R)に取り付け、吊下しているフック金具1に円筒フィルターを取り付ける場合は、図3(A)に示すように、円筒フィルター(F)の鳩目環(F1)に鳩目取り付け部3の鳩目係入端部3dを挿通して、括れ部3bの屈曲形状に沿って回転させながらその間隙3cを通過させる。これにより鳩目環(F1)は容易に鳩目吊下部3aに揺動自在に係合して取り付けられる。また、取り外す際は、円筒フィルターの上縁部と共に鳩目環(F1)を括れ部3bまで持ち上げ、その後、括れ部3bの屈曲形状に沿って回転させながら間隙3cを通過させることで係合が外れ、取り外すことができる。また、これ以外の方法では取り外すことができない。そして、鳩目係入端部3dの突出長さL1は、円筒フィルターの鳩目環(F1)の内径L2より長くしているので、円筒フィルターが不用意に大きく揺動しても、鳩目係入端部3dが鳩目環(F1)に係止され、抜け出して脱落することはない。
【0024】
このように、本考案に係る空調装置の円筒フィルター用のフック金具は、ガイドレールのランナーと円筒フィルターの鳩目の間に介在させて使用するものであるが、上部のループ状のランナー取り付け部2と、下部の鉤状の鳩目取り付け部3とを、それぞれ上記形状に形成しているので、不用意に円筒フィルターが揺動したとしても、各係合部分が外れるおそれはなく、円筒フィルターの落下を確実に防止できる優れた考案である。
【0025】
1 フック金具
2 ランナー取り付け部
2a 重なり部分
2b 間隙
2c 上部係入端部
3 鳩目取り付け部
3a 鳩目吊下部
3b 括れ部
3c 間隙
3d 鳩目係入端部

(57)【要約】

【課題】空調装置に装着する円筒フィルターを、天井等に設けるガイドレールを滑動するランナーに対して吊下するためのフック金具を提供する。【解決手段】1本の線材を屈曲成形してなり、上部は線材の一端を重なり部分を有するらせんループ状に曲成してランナー取り付け部2を形成し、これと連続する下部には、下端部を曲成して鳩目吊下部3aとすると共に、それより先は線材同士を接近させて括れ部3bとし、さらに外側方向に突出するように屈曲して鳩目係入端部3dとして鳩目取り付け部3を形成した。具体的には、上記ランナー取り付け部は、線材の一端をらせんループ状に一周させてその重なり部分に間隙を設けると共に、先端は、その重なり部分から直線状に所定の長さだけ延伸させて上部係入端部2cを形成し、上記鳩目取り付け部は、鳩目吊下部3aを半円状に曲成し、括れ部3bには鳩目環が通過可能な間隙を設け、さらに外側方向に突出して鳩目環の内径より長くした鳩目係入端部3dを形成した。


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