(54)【考案の名称】トンネル内天井構造

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】 図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、自動車等が走行するトンネル内天井構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
一般に、自動車が走行するトンネルでは、トンネルが長いほど、走行中の排気ガスがトンネル内に充満する。そのため、排気ガスが走行中の自動車の運転に妨げとならないように、例えば図9に示すように、トンネル31内の上方部に天井板32を設置するとともに、天井板32の中央部とトンネル31の上部との間に吊りボルト33を設けて天井板32を保持し、走行中の自動車の排気ガス等を天井板32上方の空間34を通して、トンネル外に導くようにしたトンネル内の天井構造が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、この種トンネル内天井構造として図10に示すように、最上部の壁41と天井板42の中央部下面に鋼材43、44をトンネルに沿って1直線に配置し、天井板42を支えるため、鋼板43と鋼板44間を吊り棒45でつないでおり、またトンネル方向に向けてトンネル上部を送気路46,排気路47として設けるための仕切り板48が設けられてなるトンネル内の天井構造が開示されている(例えば非特許文献1参照)。なお、このトンネル内天井構造においては、鋼材43は、壁41にボルトを差し込み、樹脂制の接着剤でトンネル内の壁41に固定されている。
【0004】

【効果】

【0012】
本考案によれば、天井板を左右2枚に分割し、両天井板のトンネル壁側を天井支持部に保持するとともに、両天井板の中央部を天井支持部よりも盛り上がった状態で連結部材により保持することにより、天井板の中央部側で互いにもたれ合いをすることにより、天井板の重量による下方への落下力が連結部による、もたれあいで吸収され、天井板の自重による重力が小さくなり、落下を防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本考案の実施形態1に係るトンネル内天井構造を示す正面図である。
【図2】同実施形態1のトンネル内天井構造における天井板を連結する連結具を示す斜視図である。
【図3】同実施形態1のトンネル内天井構造における連結具により天井板を連結する場合を説明する正面図である。
【図4】同実施形態1のトンネル内天井構造の天井部を示す斜視図である。
【図5】本考案の実施形態2のトンネル内天井構造に係る天井板の構造を示す平面図である。
【図6】同実施形態2に係るトンネル内天井構造を示す正面図である。
【図7】本考案の実施形態3に係る天井板の外観構造を示す斜視図である。
【図8】同実施形態3に係るトンネル内天井構造を示す正面図である。
【図9】従来のトンネル内天井構造の一例を示す正面図である。
【図10】従来のトンネル内天井構造の他の一例を示す正面図である。

【0014】
以下、実施の形態により本考案を詳細に説明する。
【0015】
〔実施形態1〕
図1は、本考案の実施形態1に係るトンネル内天井構造を示す正面図である。図1に示すトンネル内天井構造は、トンネル1内の側壁部2a、2bの上方に天井支持部3a、3b部が設けられ、これら天井支持部3a,3bに天井板4,5のそれぞれの側端4a、5aが載置されるものであり、この天井支持部3a,3bを設ける天井構造は、従来のトンネル内天井構造においても、設けられていたものである。
【0016】
本実施形態1において、最も特徴とするところは、従来、天井板をトンネルの奥行き方向に加えて直角方向の左右方向も水平に形成していたものに代えて、トンネルの奥行き方向に直角の左右の幅がトンネル内の幅のほぼ1/2程度とした2枚の四辺形の天井板4,5を備え、この天井板4、5の中央部側の側端4b,5bを連結具6に挿着し、この天井板4,5の一方の側端4a,5aを天井支持部3a、3bに載置して保持し、この保持状態において連結部6で結合された部分4b、5bが最上方に位置し、その他の部分も、天井支持部3a、3bの水平面よりも上方に来るようにし、天井板4,5及び連結具6からなる天井構造が正面視山形となるように構成したことである。
【0017】
この天井構造の連結具6の頂部とトンネル1の最頂部1aの間に、仕切板7が張られており、仕切板7によって、天井板4,5の上方には、従来と同様に左右で送気路9,排気路10が形成されている。もっとも、この仕切板7には、従来のように、天井板を保持するつり棒を設ける必要はない。
【0018】
この実施形態1で採用する連結具6は、図2に示すように長手状厚手の板材で形成され、長手方向中央で少し角度を持って折り曲げ形状とし、かつ長手状の両側部8A,8Bに長溝8a、8bをやや角度を下方に向けて設け、全体を棟瓦形状としている。
【0019】
この連結具6に、天井板4,5を装着する際は、図3に示すように、連結具6の長溝8a、8bに、それぞれ天井板4,5の中央部側の側端4b,5bを挿着する。連結具6に天井板4,5を挿着した状態で、トンネル1内に装着した状態は図4に示す斜視図の通りであり、天井板4,5は、天井支持部3a、3bより中央部側の側端4b、5bの方が、つまり中央部が盛り上がった合掌造りの状態としている。この天井板4,5及び連結具6からなる天井構造とすることにより、天井板4,5の重量による下方への落下力が連結具6による、もたれあいで吸収され、天井板4,5の自重による重力が小さくなり、落下を防止できる。
〔実施形態2〕
次に、図5,図6に示す実施形態2のトンネル内天井構造について説明する。図5は、本実施形態2の天井板の構造を示す平面図、図6は同実施形態2におけるトンネル内の構造を示す正面図である。
【0020】
本実施形態のトンネル内天井構造の特徴は、実施形態1の連結具6の溝穴8a、8bに、天井板4、5を装着して、両側に対して中央部が山形に上方に突出した構造としたものに代えて、左右の天井板14,15の中央部側の側端を、それぞれ櫛歯状に形成し、この櫛歯部分を互いに交叉させて結合し、両櫛歯をもたれ合いさせて、天井板14、15を、両側に対して中央部が山形に上方に突出した構造としたことである。
本実施形態2における天井板14,15は、図5に示すように、平面視略長方形状の天井板14,15の互いに相対する側面にそれぞれ凸部14Aと、凹部14B、凸部15Aと凹部15Bが交互に配置された櫛歯状を形成し、天井板14、15の凸部と凹部が、それぞれ相対するように位置決めして、両者を互いに結合装着したものである。
【0021】
本実施形態のトンネル内天井構造は、図6に示すように、天井板14と天井板15のそれぞれの側端14a、15aを、トンネル内の側壁2a、2bに設けた天井支持部3a、3bに載置、保持している。この点は、図1に示す実施形態1と同様である。
【0022】
天井板14と天井板15の中央部側の側端では、互いに、櫛歯状形成した部分の凸部14Aと凹部15B、凸部15Aと凹部14Bを交互に装着する。なお、天井板14の凹部14B、天井板15の凹部15Bは、それぞれ自身の平面部に対して角度を持たせた端面14C,15Cを形成しており、天井板14,15を交叉して装着した際に天井板14の凸部14Aの側面が天井板15の端面15Cに、天井板15の凸部15Aの側面が天井板14の端面14Cに、それぞれ面接触し、両天井板14,15のもたれ合いがより大となるようにしている。
【0023】
凸部14Aと凹部15B、凸部15Aと凹部14Bを交互に装着して天井板14、15の自重に対しては、交叉接合部14A、15B、14B、15Aでのもたれ合いにより、下方への力を分散させることにより、実施形態1の連結具等を用いることなく、天井板の落下防止を計ることができる。
【0024】
〔実施形態3〕
さらに、実施形態3について説明する。図7は実施形態3のトンネル内天井構造に使用する天井板の構造を示す分解斜視図である。本実施形態3における天井板24,25は、図7に示すように、実施形態1で使用の天井板4,5と同様に、四変形状の天井板本体24A、25Aを備えるほか、この天井板本体24A,25Aの中央側端より上方に延設される接合板24B,25Bが一体的に連設されて構成されている。
【0025】
本実施形態のトンネル内天井構造は、図8に示すように天井板24と天井板25の側端24a、25aをトンネル内の側壁2a、2bに設けた天井支持部3a、3bに載置、保持している。このことは図1,図6に示す実施形態1,2と同様である。
【0026】
一方、本実施形態では、天井板24Aと天井板25Aの接合板(接合部)24B、25Bは、互いに垂直状態で向かい合う面が接合され、この部分で天井板24と天井板25は、もたれ合いにより、図8に示す姿勢で保持され、下方への力を分散させることにより、やはり、実施形態1の連結具等を用いること無く天井板の重みによる落下防止を実現することができる。
〔符号の説明〕
1 トンネル
2a、2b トンネル内側壁
3a、3b 天井支持部
4、5 天井板
6 連結具
7 仕切板
8a、8b 連結部の長溝
14、15 天井板
14A、15A 櫛歯凸部
14B、15B 櫛歯凹部
24、25 天井板
24A、25A 天井板本体部
24B、25B 天井板接合部



(57)【要約】

【課題】天井板の落下を防止し得るトンネル内天井構造を提供する。【解決手段】長手状厚手の板材で形成され横方向に少し角度をもって折り曲げ形状とした両側側面に長溝8a,8bを有する連結具6の長溝8a,8bに、2枚の天井板4、5の中央部側の側端4b、5bを挿着して天井構造を形成し、両天井板4,5の側端4a、5aを天井支持部3a、3bに載置し、天井板4、5及び連結具6からなるトンネル内天井構造が正面視山形となるように構成している。天井板4、5の連結具6でのもたれ合い保持により、天井板4,5の重力による下方への落下力が吸収され、天井板4,5の落下を防止できる。


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