(54)【考案の名称】絞り出し具

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この発明は、味噌などの内容物を容器から絞り出すための絞り出し具に関し、より詳細には、可撓性を有する袋状の容器から内容物を絞り出すための絞り出し具に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、流動性、粘性のある内容物を収納袋から絞り出すことができる絞り出し具が知られている。絞り出し具は、一対の棒状体を有し、これら棒状体で収納袋の閉鎖端部を挟み、棒状体を開口端部に向かって摺動させることによって、内容物を開口端部から押し出す。棒状体の間には、摺動が容易なようにスリットが形成される。このような絞り出し具を用いることによって、内容物で手を汚すことなく、かつ、絞り残しが無いように内容物を収納袋から絞り出すことができる。
【0003】

【効果】

【0007】
この考案によれば、第1棒体の突起が第2棒体の貫通孔に挿入されることによって、第1棒体の第1平面と第2棒体の第2平面との間で収納袋を挟持することができる。また、第1曲面および第2曲面を周面としてこれを回転させることによって、内容物を収納袋から絞り出すことができる。したがって、手を汚さず、かつ絞り残しが無いように容易に内容物を絞り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】絞り出し具の分解斜視図。
【図2】絞り出し具の使用状態の説明図。
【図3】突起の他の例を示した図。

【0009】
図1を参照すれば、絞り出し具1は、長手方向Xへ延びるとともに、長手方向Xにおける寸法がほぼ等しい第1棒体10および第2棒体20を有する。第1棒体10は、長手方向Xへ延びる第1平面11と、第1平面11の長手方向Xへ延びる両側縁12をつなぐ第1曲面13とを含む。第2棒体20は、長手方向Xへ延びる第2平面21と、第2平面21の長手方向Xへ延びる両側縁22をつなぐ第2曲面23とを含む。第1平面11と第2平面21とはほぼ平行に延びて、その全面において互いに接触可能である。
【0010】
第1棒体10には、第1平面11から突出する一対の突起14が設けられる。この実施形態において、突起14は、第1平面11および第1曲面13を貫通し、一方の端部14Aは第1平面11から突出し、他方の端部14Bは第1曲面13から突出する。突起14は、第1平面11に対して直交するように延びるとともに、長手方向Xへ離間して配置される。具体的には、両端縁15から所与寸法、長手方向X内側に配置される。第1曲面13には、端縁15と突起14との間に、周方向へ延びる条溝16が設けられる。
【0011】
第2棒体20には、第2平面21から第2曲面23へと貫通する貫通孔24が設けられる。貫通孔24は、第2平面21に直交するように延びるとともに、長手方向Xへ離間して配置される。具体的には、両端縁25から所与寸法、長手方向X内側に配置される。第2曲面23には、端縁25と貫通孔24との間に、周方向へ延びる条溝26が設けられる。
【0012】
図1の矢印で示すように、突起14の端部14A側を貫通孔24に挿入することによって、第1平面11と第2平面21とをそのほぼ全面において接触させることができ、第1棒体10と第2棒体20とを一体化することができる。第1棒体10の第1平面11と第2棒体20の第2平面21とを接触させたとき、突起14が貫通孔24を貫通する。すなわち、貫通孔24の直径は突起14の直径よりも大きく、少なくとも突起14の第1平面11から端部14Aまでの長さは、貫通孔24のそれよりも大きい。また、端縁15から突起14までの長手方向Xにおける寸法は、端縁25から貫通孔24までの寸法とほぼ等しい。さらに、第1曲面13と第2曲面23とによって、その断面がほぼ円形となるような周面を形成し、条溝16と条溝26とによって、絞り出し具1の周方向に環状溝を形成する。この実施形態において、突起14において、第1平面11から端部14Aまでの寸法と、第1平面11から端部14Bまでの寸法とをほぼ等しくしている。
【0013】
図2は、絞り出し具1を用いて収納袋3から味噌などの内容物5を絞り出すときの説明図である。収納袋3は可撓性を有するとともに、その一方を閉鎖端31とし、閉鎖端31に対向する他方を開口端32とする。この実施形態では、開口端32の一部を切除して開口部34を形成し、内容物5が流出可能としている。
【0014】
図示したように、収納袋3から内容物5を絞り出す場合には、第1平面11と第2平面21との間に収納袋3の閉鎖端31を挿入する。第1平面11と第2平面21とは、互いに平行な平面であるので、閉鎖端31を介してほぼ隙間なく密着することができる。このように、第1棒体10の突起14の端部14A側を第2棒体20の貫通孔24に挿入するだけで、第1棒体10および第2棒体20を一体化することができるから、第1棒体10および第2棒体20の組み立てが容易である。すなわち、突起14に対して貫通孔24がガイドになって、これらを容易に所定の位置に配置することができる。
【0015】
第1平面11と第2平面21との間に収納袋3の閉鎖端31を挿入した状態で、条溝16および条溝26にゴムや糸などの締結部材33を巻きつけることができる。このように締結部材33を巻きつけることによって、第1平面11および第2平面21で収納袋3の閉鎖端31を確実に挟持することができ、これらの密着状態を維持することができる。なお、この実施形態では締結部材33は、条溝16および条溝26に巻きつけるとともに、その一部を突起14にもひっかけるように巻きつける。さらに、収納袋3にはゴム等の弾性体2の一方を開口端32にひっかけ、他方を絞り出し具1にその弾性力に抗してひっかけることができる。このように弾性体2をひっかけることによって、収納袋3の内容物5が押圧され、開口部34から流出しやすくすることができる。
【0016】
収納袋3から内容物5を絞り出す場合には、収納袋3の閉鎖端31が第1平面11および第2平面21間で挟持された状態で、絞り出し具1を開口端32に向かって図2の矢印4の方向へ回転させる。このように回転させることによって、収納袋3は閉鎖端31側から開口端32へと、第1曲面13および第2曲面23の周面によって押し付けられ、内容物が開口端32へと移動し、内容物5を収納袋3から絞り出すことができる。
【0017】
絞り出し具1を上記のように回転させても、第1平面11および第2平面21によって閉鎖端31が挟持されるので、閉鎖端31が抜けてしまうことがない。さらに、締結部材33で強固に挟持されるので、より一層抜けてしまうのを防ぐことができる。また、第1平面11および第2平面21間には隙間が形成されることなく、これらが密着されるので、第1平面11および第2平面21間から内容物が漏れてしまうことがない。したがって、内容物の絞り残しを防ぐことができる。
【0018】
この実施形態によれば、絞り出し具1を回転させるだけで内容物5を収納袋3から絞り出すことができるので、手が汚れることもない。また、第1曲面13および第2曲面23が収納袋3を押し付けながら回転することによって、収納袋3に絞り残しが無く、内容物5を絞り出すことができる。しかも、弾性体2によって内容物5が押圧されているので、より一層絞り残しをなくすることができる。また、絞り出し具1を回転させるだけで内容物5の絞り出しができるので、これを摺動させる場合に比べて小さい力で絞り出すことができ、内容物5が味噌などの粘性の高いものであっても容易に絞り出すことができる。
【0019】
突起14は第1棒体10を貫通するとともに、一方の端部14A側は第2棒体20を貫通するから、一方の端部14Aまたは他方の端部14Bのいずれかがストッパとなって、回転を規制することができる。すなわち、絞り出し具1を取り付けた収納袋3を台の上に載せたときに、突起14が台に当接して絞り出し具1の回転を規制するとともに、これに取り付けた収納袋3が絞り出し具1の回転に伴って移動するのを規制することができる。また、絞り出し具1を回転しないように台に載せ、絞り出し具1の上に収納袋3のバランスを取りながら載せることができる。収納袋3を立てておくことができるので、場所を取らず、しかも立てたまま使用することもできる。
【0020】
突起14は第1平面11から一方の端部14Aが突出し、第1曲面13から他方の端部14Bが突出するように設けられるが、少なくとも端部14Aが第1平面11から突出すればよく、端部14Bは第1曲面13に突出しないものでもよい。また、条溝16および条溝26を設けているがこれがないものであってもよい。すなわち、条溝16および条溝26を設けることなく、締結部材33のみを配置するものであってもよい。さらに、条溝16,26および締結部材33のいずれも用いないものであってもよい。この場合には、第1棒体10および第2棒体20の密着状態が維持されるようにおさえながら、これらを回転させることによって、第1平面11および第2平面21間から収納袋3の閉鎖端31が抜けないようにすることができる。また、絞り出し具1および収納袋3に弾性体2をかけるようにしているが、弾性体2は必須の構成要素ではなく、これが無いものであってもよい。
【0021】
締結部材33として、ひもやゴムを用いているが、例えば、粘着テープなどを用いて、第1棒体10および第2棒体20の一体化させた状態を維持するようにしてもよい。さらにその粘着テープで絞り出し具1と収納袋3とを連結し、第1平面11および第2平面21間から収納袋3の閉鎖端31が抜けにくくするようにしてもよい。
【0022】
図3は、突起14の他の態様を示したものであって、端縁15,25から見たときの図である。この態様では、一対の突起14の少なくともいずれか一方が第1平面11に対して傾斜する方向へ延びる。同様に、これが挿入される貫通孔24も第2平面21に対して傾斜する方向へ延びる。このように、突起14およびこれに対応する貫通孔24が傾斜することによって、第1棒体10から第2棒体20が抜けにくくすることができる。すなわち、第1平面11と第2平面21との密着状態を維持することができ、これらの間に挿入された収納袋3の閉鎖端31を抜けにくくすることができる。
【0023】
この実施形態において一対の突起14のいずれも第1平面11に対して傾斜する方向へ延びるようにすることもできる。この場合には、突起14は同方向へ傾斜するようにする。同様に、一対の貫通孔24も同方向へ傾斜するようにする。また、一方の突起14のみが傾斜し、他の突起14は第1平面11に垂直な方向へ延びるようにすることもできる。
【0024】
絞り出し具1を構成する各構成部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている、各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、本明細書および特許請求の範囲において使用されている「第1」、「第2」の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられている。
【0025】
1 絞り出し具
10 第1棒体
11 第1平面
12 側縁
13 第1曲面
14 突起
20 第1棒体
21 第2平面
22 側縁
23 第2曲面
24 貫通孔
X 長手方向

(57)【要約】

【課題】 味噌のような粘性の高い内容物であっても、手を汚さず、絞り残しが無いように容易に収納袋から絞り出すことができる絞り出し具を提供する。【解決手段】 絞り出し具1は、長手方向Xへ延びる第1棒体10および第2棒体20を有する。第1棒体10は、第1平面11と、第1平面11の両側縁12をつなぐ第2曲面23とを含む。第2棒体20は、第2平面21と、第2平面21の両側縁22をつなぐ第2曲面23とを含む。第1平面11と第2平面21とはほぼ平行に延びて、互いに接触可能である。第1棒体10には、第1平面11から突出する一対の突起14が設けられる。第1曲面13には周方向へ延びる条溝16が設けられる。第2棒体20には、突起14が挿入可能であって第2平面21から第2曲面23へと貫通する貫通孔24が設けられる。第2曲面23には周方向へ延びる条溝26が設けられる。


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