(54)【考案の名称】作業用エプロン

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、水を使用した作業の際、作業者が着用する作業用エプロンに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来、作業用腰下エプロンは、エプロン本体の締付紐で作業者の胴部又は腰部にしっかり結ばなければならず、装着が面倒であり、かつ作業中に締付紐が解けてしまう恐れがある等の問題点があった。これらの問題点を解決するために、重い鍋や釜を使用しながら学校や工場等の給食などが調理される際や、水を多く使用すると共に重量のあるものを扱う作業が行われる場合に、衣服の汚れを防止するために装着する水作業用腰下エプロンが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の水作業用腰下エプロンは、胴部から足首付近まで覆う防水性のエプロン本体の上部両側に面ファスナーを取付け、この面ファスナーより内側にギャザー部を設けると共にその各ギャザー部の表面に調節用紐を取付けるように構成されている。調節用紐には、ギャザー部の一端側に取付けられた係止部とギャザー部の他端側に取付けられたD形で樹脂製の紐掛輪とを備えており、係止部は面ファスナーからなるオス部とメス部を有し、オス部は調節用紐の先端に取付け、メス部はオス部から少し離して調節用紐に取付けられている。
【0004】
この水作業用腰下エプロンの装着方法は、先ず始めにエプロン本体を身体の前側の胴部に当て、面ファスナーを固定する。この時は、片手にオス部を持ち、他方の手にメス部を持ちながら且つ前側をフィットさせて、オス部をメス部に押付けて固定する。次に調節用紐の先端を紐掛輪に通す。そして、調節用紐の先端を紐掛輪で折り返すと共に胴部がより一層フィットする位置までオス部を引張り、このオス部をメス部に押付けて固定させる。また他方の調節用紐も同様にその先端を紐掛輪に通して固定させる。この結果、エプロン本体の裏側は胴部では面ファスナーと調節用紐の係止部が係止されてウエストサイズに対応すると共にギャザー部の弾力によってもウエストサイズが対応するものとなる。
【0005】

【効果】

【0014】
本考案によれば、エプロン本体の上部に設けられ、装着者の胴部に装着するためにリング状に丸まる方向に付勢されている装着部材を有することで、低コストで製造することができ、作業用エプロンを極めて簡単に着用できる。かつ胴部にフィットすることができる。また、エプロン本体は、柔軟性を有する材料から形成されているため、障害なく作業でき、かつ腰部以下の衣服の汚れ等を防止することができる。
【0015】
また、エプロン本体の下端には、外側へ所定幅を折り返した折り返し部が設けられていることで、エプロン本体の下端において水滴を受け止めることができ、水滴がエプロン本体を伝って足にたれるのを防止することができる。
【0016】
また、エプロン本体は、下端が開口している袋状の2層構造に形成されていることで、前面の外層部を持ち上げて物品を収容する収容部を形成することができ、濡れているもの(例えば、水で洗ったもの等)を運ぶことができる。
【0017】
さらに、装着部材は、弾性を有する金属製若しくは樹脂製のワイヤー又は板状材料から形成されていることで、低コストで製造することができ、作業用エプロンを極めて簡単に着用でき、かつ胴部にフィットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本考案の一実施形態における作業用エプロンの構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示した作業用エプロンの構成を概略的に示す平面展開図である。
【図3】図1に示した作業用エプロンの装着部材の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】図1に示した作業用エプロンを作業者が着用した状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示した作業用エプロンで物品を運ぶ際の使用状態を示す斜視図である。

【0019】
以下、本考案に係る作業用エプロンの実施形態について、図を参照して説明する。
【0020】
図1は本考案の一実施形態における作業用エプロン100の全体の構成を示しており、図2は作業用エプロン100の平面展開状態を示しており、図3は装着部材20の構成を示しており、図4は作業用エプロン100を作業者が着用した状態を示しており、同図(a)は着用の際に装着部材20の両端部21及び22を広げた状態であり、同図(b)は作業用エプロン100が着用されている状態である。また、図5は作業用エプロン100で物品を運ぶ際の使用状態を示している。
【0021】
図1〜図3に示すように、本実施形態の作業用エプロン100は、エプロン本体10と、エプロン本体10の上部に設けられている装着部材20とを備えている。
【0022】
エプロン本体10は、柔軟性を有しかつ非透水性材料によるシート(例えば、ビニールシート)を適切な形状に切断加工したものを一部加熱溶着することにより、下端が開口している袋状の2層構造に形成されている。即ち、エプロン本体10は、図2に示すように、加熱溶着により互いに連結された上部(ウエスト部分)の帯状部11と、2層構造の台形部12とから主として構成されている。帯状部11は2重構造であり、この2重構造の帯状部11内には、装着部材20が挿入されている。また、台形部12の下端には、外側へ所定幅を折り返した折り返し部13が設けられている。折り返し部13の端縁部は、所定間隔をおいて設けられた止め手段14により、台形部12の表面に固定されている。エプロン本体10は、作業者の身長に合わせて、その胴部から足首付近まで覆うことが可能な長さに形成されている。また、図5に示すように、台形部12の前面の外層部12aを持ち上げて、この外層部12aと背面の内層部12bとが物品Tを収容する収容部15を形成することができる。
【0023】
装着部材20は、弾性を有する金属製若しくは樹脂製のワイヤー又は板状材料から形成されている。本実施形態においては、図3に示すように、樹脂製の帯状板がリング状に丸まる方向に付勢されるように形成されており、作業者の胴部の周りに装着された際に、弾性によってその胴部を締め付けて取付けられるように構成されている。この装着部材20は、エプロン本体10の上部の2重構造の帯状部11の内部に挿入されて固定されている。また、装着部材20の両端部21及び22は、その弾性によって丸められ、所定長さにわたって互いに重なり合うように構成されており、これにより、作業用エプロン100を、装着部材20を介してフック等に掛けて収納することができる。
【0024】
作業用エプロン100を着用する際に、図4(a)に示すように、両手でエプロン本体10の上部の帯状部11の内部に挿入されている装着部材20の両端部21及び22を左右に広げ、図4(b)に示すように広げた装着部材20の開口部からエプロン本体10を作業者の胴部に装着することで、簡単に着用が完了する。装着部材20の弾性により作業用エプロン100の上部が開口部を閉じる方向の力が生じるため、胴部に容易にフィットさせることができる。作業用エプロン100を脱ぐ時は、両手で装着部材20の両端部21及び22を左右に広げて、胴部から取り外すだけで容易に外すことができる。
【0025】
また、図5に示すように、濡れている物品T(例えば、水で洗ったもの等)を運ぶ際に、本実施形態の作業用エプロン100によれば、エプロン本体10の前面の外層部12aを持ち上げることにより、この外層部12aと背面の内層部12bとが物品Tを収容する収容部15を形成する。これにより、濡れているものを収容部15内に収容し、その状態で両手でエプロン本体10の下端縁部を持ち上げて容易に持ち運びすることができる。
【0026】
このように本実施形態においては、作業用エプロン100は、エプロン本体10と、装着部材20とを備えている。エプロン本体10は、柔軟性を有し、かつ非透水性を有する材料のシートから形成され、その下端縁には、外側へ所定幅を折り返した折り返し部13が設けられている。また、エプロン本体10は、下端が開口している袋状の2層構造に形成されている。装着部材20は、弾性を有する樹脂製の板状材料から形成され、装着部材20の両端部はその弾性によって丸められ互いに重なり合うように形成されている。
【0027】
これにより、低コストで製造することができ、従来のようなロープ等の締付紐を結ぶ作業、又は面ファスナーの押付け固定作業及び調節用紐でウエストを調整する作業が不要となり、作業用エプロン100を極めて簡単に着用できる。かつ胴部にフィットすることができる。また、エプロン本体10は、柔軟性を有し、かつ非透水性材料から形成されているため、障害なく作業でき、かつ腰部以下の衣服の汚れ、及び水による濡れることを防止することができる。
【0028】
また、エプロン本体10の下端には、外側へ所定幅を折り返した折り返し部13が設けられていることで、エプロン本体10の下端において水滴を受け止めることができ、水滴がエプロン本体10を伝って足にたれるのを防止することができる。
【0029】
また、エプロン本体10は、下端が開口している袋状の2層構造に形成されていることで、前面の外層部12aを持ち上げて、この外層部12aと背面の内層部12bとが物品を収容する収容部15を形成することができ、濡れているもの(例えば、水で洗ったもの等)を運ぶことができる。
【0030】
さらに、装着部材20は、弾性を有する樹脂製の板状材料から形成され、弾性によってリング状に丸まる方向に付勢されることにより、胴部を締め付けて取付けられるように構成されており、低コストで製造することができ、作業用エプロン100を極めて簡単に着用でき、かつ胴部にフィットすることができる。
【0031】
なお、上述した実施形態の作業用エプロン100において、装着部材20が、弾性を有する樹脂製板状材料から形成されているものについて説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、弾性を有する金属製のワイヤー又は板状材料から形成するようにしてもよい。なお、竹等植物系材料を用いて形成するようにしてもよい。
【0032】
また、上述した実施形態の作業用エプロン100において、エプロン本体10はビニールシートを用いて形成したものについて説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば防水材被覆繊維生地から形成するようにしてもよい。
【0033】
また、上述した実施形態の作業用エプロン100において、エプロン本体10は、下端が開口している袋状の2層構造に形成されているものについて説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば1層構造に形成してもよい。
【0034】
さらに、上述した実施形態においては、エプロン本体が、柔軟性を有しかつ非透水性材料によるシートから形成されているが、エプロン本体をタオル生地で形成しても良い。タオル生地で形成することにより、装着性及び柔軟性がより良好となり、快適にかつ障害なく作業することができる。しかも、腰部以下の衣服の汚れ等を防止することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本考案は、水産加工、食品加工、厨房、給食、病院、清掃等の作業分野において広く使用することができる。
【0036】
10 エプロン本体
11 帯状部
12 台形部
12a 外層部
12b 内層部
13 折り返し部
14 止め手段
15 収容部
20 装着部材
21、22 両端部
100 作業用エプロン

(57)【要約】

【課題】低コストで製造することができ、かつ極めて簡単に着用できる作業用エプロンを提供する。【解決手段】作業用エプロン100は、柔軟性を有する材料から形成され、装着者の胴部から足首付近まで覆うことが可能なエプロン本体10と、エプロン本体の上部に設けられ、装着者の胴部に装着するためにリング状に丸まる方向に付勢されている装着部材20とを備えている。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):