(54)【考案の名称】テレビ用受信アンテナ

(51)【国際特許分類】

H01Q 1/12 ・支持物 取り付け手段

(73)【実用新案権者】エープラス株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は主として、地上デジタルテレビ用受信アンテナに関し、室内に取り付けられる小型アンテナとして最適なものに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来の地上デジタル放送用電波の受信アンテナは、一本のパイプ材に多数の貫通孔を形成し、その貫通孔にそれぞれエレメントの中間部を挿通し、その挿通部においてアームとエレメントとの間を一体に固定していた。
【考案が解決しようとする課題】
【0003】
従来のアンテナはエレメントの中間部をアームに挿通して、その挿通部を固定するため、その加工が面倒で、その固定部の信頼性が問題となっていた。
そこで、本考案は、係る問題点を解決することを課題とする。

【効果】

【0007】
請求項1に記載の本考案のアンテナは、各エレメント3の一端部が、そのエレメント3の一端部の開口の内部から半径方向外側に拡開されて拡開部3aを形成し、その拡開部3aの外周が貫通孔2に圧着して、エレメント3がアーム1に固定されたものである。そのため、エレメント3とアーム1との接続部の信頼性が高く、永年使用してもその接続部が分離することがない。それと共に、量産性が高く、アンテナを安価に提供できる。
【0008】
請求項2に記載の本考案は、各エレメント3の拡開部3aの口縁が貫通孔2の孔縁より僅かに突出し、その突出部が半径方向外側にハトメ状にカシメられてハトメ部3bを形成し、それによりエレメント(3)がアーム1に対して抜け止めされたものである。そのため、さらにエレメント3とアーム1との接続部の信頼性が高く、永年使用してもその接続部が分離することがない。
請求項3に記載の本考案は、アーム1およびエレメント3がアルミパイプからなるから、上記加工が極めて容易となり、さらに量産性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本考案のテレビ用受信アンテナの一例を示す斜視図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】同アンテナのアーム1とエレメント3との接続部の加工の準備工程を示す説明図。
【図4】同アンテナの接続部の加工状態を示す説明図。
【図5】本考案のテレビ受信用アンテナの取付状態の一例を示す説明図。

【0010】
次に、図面に基づいて本考案の実施の形態につき、説明する。
本考案のテレビ用受信アンテナは、図1および図2に示すごとく、上下一対の上段側アーム1a、下段側アーム1bとでアーム1を構成する。それら各アーム1a、1b間の両端に一対の第1ブラケット4、第2ブラケット5が取付られる。そして、各上段側アーム1a、下段側アーム1bに多数のエレメント3が、その一端部で固定されたものである。そのアーム1を構成する上段側アーム1a、下段側アーム1bおよびエレメント3は、それぞれアルミニウム(若しくはその合金)の角パイプおよび丸パイプからなり、角パイプには多数の貫通孔2がその側面を貫通している。この例では角パイプの平行二面を直行するように一対の貫通孔2がそれぞれ両面に貫通している。このとき、貫通孔2の内径はエレメント3の加工前の外周より僅かに大である。そして、それぞれの上段側アーム1a、下段側アーム1bの各貫通孔2にエレメント3の一端部のみが挿通される。
【0011】
次いで、図3に示すごとく、アーム1は下金型7上に載置され、下側に配置される各エレメント3が一例として下金型7の孔に挿入される。そして、下金型7の上方には上金型8が上下動自在に配置され、その金型の下端に丸棒部8aが突設されている。そして、この丸棒部8aはエレメント3の内径よりも僅かに大である。丸棒部8aの根元には環状凹部8bが形成されている。また、隣合う丸棒部8aの間には逃げ穴9が穿設されている。この逃げ穴9は、上側に突出するエレメント3が挿入できるようにしたものである。係る状態で、上金型8を下金型7側に移動することにより、図4に示すごとく、上金型8の丸棒部8aがエレメント3の端部に圧入される。
【0012】
丸棒部8aの長さは、アーム1の幅より僅かに大である。そして、エレメント3の端部は半径方向外側に拡開され、そこに拡開部3aを形成する。また、拡開部3aの開口端は上金型8の環状凹部8bによって、ハトメ部3bが形成される。このハトメ部3bは、拡開部3aの開口端が外側にカシメられて、ハトメ状に形成される。それらにより、エレメント3はアーム1から軸方向に抜け止め固定される。次いで、同様に上側のエレメント3がアーム1に固定される。
そして、上段側アーム1aおよび下段側アーム1bには、それぞれエレメント3が千鳥状に配置される。また、上段側アーム1aと下段側アーム1bとでは、それぞれのエレメント3が平面内で直線状に形成される。そして、第1ブラケット4にケーブル6が接続されて、アンテナが完成される。
【0013】
このようなアンテナは、室内においては、図5に示すごとく、天井11に吊るすことができる。この例では、天井11に取付体12をビス又は両面テープ或いは接着剤により固定することができる。係る取付体12は、上段側アーム1aの長手方向に一対配置することができ、取付体12から垂下した紐部13により上段側アーム1aを吊り下げる。
【0014】
(変形例)
上記実施例では、エレメント3と上段側アーム1a、下段側アーム1bとの拡開部3aを上段側アーム1a、下段側アーム1bの全幅にわたって拡開したが、それに代えて、エレメント3の開口縁のみ拡開してもよい。また、ハトメ部3bは必ずしも必要ではない。さらには拡開部3aをエレメント3の全長にわたって形成してもよい。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものでは勿論なく、実用新案登録請求の範囲の各構成の範囲内において、適宜設計変更できる。また、実用新案登録請求の範囲に記載した括弧内の符号は、実施例の対応する部材を例示的に記載したものであり、その部材に限定することを意味するものではない。
なお、本アンテナは室外に取り付けることもできる。
【0015】
1 アーム
1a 上段側アーム
1b 下段側アーム
2 貫通孔
3 エレメント
3a 拡開部
3b ハトメ部
4 第1ブラケット
5 第2ブラケット
6 ケーブル
【0016】
7 下金型
8 上金型
8a 丸棒部
8b 環状凹部
9 逃げ穴
10 円形凹部
11 天井
12 取付体
13 紐部

(57)【要約】

【課題】アームと、それが交差するエレメントとからなるアンテナにおいて、それらの接続部の信頼性を向上させるとともに、その加工が容易な構造を提供する。【解決手段】エレメント3の一端部のみをアーム1a、1bの貫通孔2に挿通し、その開口の内部から半径方向外側にエレメント3の端部を拡開して拡開部3aを形成し、その拡開部3aの外周を貫通孔2に圧着することにより、エレメント3をアームに固定する。


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