(54)【考案の名称】ユニットバス

(73)【実用新案権者】アムス・インターナショナル株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、バス・シャワー部とトイレ部とを備えるユニットバスに関する。

【従来の技術】

【0002】
アパートやマンション等の集合住宅においては、各住戸が狭小な場合が多く、狭小な空間に設置できるように、コンパクトに設計されたユニットバスが存在する。具体的には、例えば、浴槽、便器及び洗面台を同一室内に設けた、所謂、「3点式ユニットバス」が、その代表例として挙げられる。
【0003】
コンパクトに設計されたユニットバスは、省スペースの観点等から、浴槽を有するバス部と便器及び洗面台を有するトイレ部とは仕切られていない。そのため、バス部からの湯気や水はねによって、トイレットペーパー等の備品を含め、トイレ部が湿ってしまい、トイレ部を使用するときに不快であったり、又、バス部とトイレ部のそれぞれがプライバシーを確保できないことから、両者を同時に使用できない等の不都合があった。
【0004】
このような不都合を解消すべく、浴槽のエプロン部の上端部にサッシを設置して、バス部とトイレ部を仕切るユニットバスが知られている(例えば、特許文献1、2及び3参照。)。
【0005】

【効果】

【0009】
本考案によれば、バス・シャワー部からの湯気や水はねによって、トイレ部が湿ってしまうのを防止しつつ、バス・シャワー部とトイレ部を同時に使用することを可能にし、且つバス・シャワー部への出入りを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本考案の実施形態に係るユニットバスの一例を示す斜視図である(天井面、正面壁及び右側壁は省略している。)。
【図2】本考案の実施形態に係るユニットバスの一例を示す平面断面図である。
【図3】本考案の実施形態に係るユニットバスの一例を示す側面断面図である。
【図4】(a)既設浴槽のエプロン部が切り欠かれた状態の一例を示す図である。(b)既設浴槽のエプロン部が切り欠かれた後、切り欠かれた部分を覆うようにカバーが被された状態の一例を示す図である。
【図5】本考案の別の実施形態に係るユニットバスの一例を示す斜視図である(天井面、正面壁及び右側壁は省略している。)。

【0011】
以下に、本考案の実施形態に係るユニットバスについて図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
【0012】
図1、図2及び図3は、本考案の実施形態に係るユニットバス10の構成の一例を示すものである。
ユニットバス10は、バス・シャワー部11と、トイレ部12と、で構成される。
バス・シャワー部11は、既設浴槽20と、扉30と、仕切壁40とを有する。
既設浴槽20は、図1、図2及び図3に示すように、そのエプロン部21以外は、通常のユニットバスの浴槽と同様である。即ち、既設浴槽20は、トイレ部12の床面17と同じか、それよりも若干高く設けられた床面を有する。又、既設浴槽20は、ユニットバスの正面壁13、左側壁14及び背面壁15の内側面に沿って立設された3つの周壁22を有する。
そして、既設浴槽20は、切欠部23が形成されており、且つトイレ部12に面するエプロン部21を有する。
尚、「エプロン部」とは、トイレ部12に面している、既設浴槽20の周壁の1つである。本実施形態では、ユニットバスの正面壁13、左側壁14及び背面壁15の内側面に沿っていない、トイレ部12に面している、既設浴槽20の周壁の1つである。
【0013】
また、「切欠部」とは、エプロン部の一部を切り欠いた部分である。具体的には、エプロン部を、その上端部から水平方向に所定の幅を保ちながら、所定の深さまで切り欠いた部分である。本実施形態では、切欠部23は、図1、図3及び図4に示すように、これをトイレ部12から見たときに、コの字を右に90度回転させた形状をしている。
なお、切欠部23は、本実施形態においては、図1、図3及び図4に示すように、エプロン部21の水平方向中心部に設けられているが、必ずしもこの位置に設けられる必要はなく、エプロン部21の水平方向の端の方に設けてもよい。
【0014】
切欠部23は、少なくとも人が通ることができる位の幅を有している。切欠部23に嵌合するように扉30が設けられ、扉30を通って人がバス・シャワー部11に出入りできるようにしておく必要があるからである。
又、切欠部23は、必要以上に幅を大きくしない方が望ましい。切欠部23の幅を大きくした場合には、これに嵌合するように設ける扉30も必然的に大きくする必要があるが、扉30が大き過ぎると、狭いユニットバス10内では開閉しにくいからである。
【0015】
切欠部23は、本実施形態においては、エプロン部21の高さ方向下部を若干、例えば好適には15cm位、残して形成されている。前記若干残された、切欠部23の下側のエプロン部21の部分は、扉30を開閉する際に、既設浴槽20の床面に溜まった湯水がトイレ部12に流れ出てしまうのを防止する。
また、別の実施形態においては、図5に示すように、切欠部23は、エプロン部21の高さ方向下部を、例えば好適には、40〜60cm残して形成されている。これにより、既設浴槽20に湯を溜めて入浴することも可能になる。
切欠部23の下側のエプロン部21の部分の高さを必要以上に高くすると、バス・シャワー部11に出入りする際につまづき易く、出入りしづらくなってしまうため、湯水の流出防止又は既設浴槽20に湯を溜めることとの兼ね合いで適切な高さに設定することが望ましい。
【0016】
切欠部23は、図4に示すように、エプロン部21を切り欠いた後、切断面及びその周辺部分をカバー25で覆うことが望ましい。カバー25は、例えば、好適にはアルミニウム等で作製される。
【0017】
切欠部23は、既存のユニットバス10の既設浴槽20のエプロン部21を切り欠いて形成される。下部が切欠部23に嵌合するように扉30を設け、当該既存のユニットバス10の既設浴槽20のエプロン部21の上端部24に仕切壁40が立設される。これにより、既存のユニットバス10の資材を無駄にせず、施工期間を短縮し、及び施工費用を低減することができる。
【0018】
扉30は、その下部が切欠部23に嵌合するように設けられている。図1及び図3に示すように、扉30の下部は切欠部23に隙間なく納まる大きさであり、切欠部23に嵌合するように設けられている。必要に応じ、扉30は、図1及び図3に示すように、扉外枠33とともに設けられる。尚、この場合は、「下部が前記切欠部23に嵌合するように設けられた扉30」は、「下部が前記切欠部23に嵌合するように設けられた扉外枠33及び扉30」という意味である。
【0019】
扉30の高さは、任意である。人がかがまずに出入りできる高さであることが望ましい。
【0020】
扉30は、例えばアクリル樹脂等を板状にして作製される。好ましくは、前記アクリル樹脂製等の扉板31の周縁は、補強等の目的で、例えばアルミニウム等の扉内枠32で囲まれる。この場合は、扉30は、アクリル樹脂製の扉板31とアルミニウム製の扉内枠32で構成される。又、図1及び図3に示すように、補強や取っ手34取り付けのため、扉内枠32の高さ方向中心部にアルミニウム製等の板を横装することが望ましい。
【0021】
仕切壁40は、図1及び図3に示すように、エプロン部21の上端部24に立設されている。仕切壁40は、扉30とともに略同一面を形成して、バス・シャワー部11とトイレ部12を仕切るものである。
【0022】
切欠部23及び扉30がエプロン部21の水平方向のいずれかの端に設けられている場合は、仕切壁40は、他の端側を仕切るべく、切り欠かれていないエプロン部21の上端部24に1枚設けられる。しかし、通常は、図1、図2及び図3に示すように、切欠部23及び扉30は、エプロン部21の水平方向略中心部に設けられるので、この場合は、仕切壁40は、ユニットバス10の正面壁13と扉30の左縁、及びユニットバス10の背面壁15と扉30の右縁との間にそれぞれ1枚、合計2枚設けられている。
【0023】
仕切壁40は、図1、図2及び図3に示すように、ユニットバス10の正面壁13と扉30の左縁、及びユニットバス10の背面壁15と扉30の右縁との間に、それぞれ隙間なく設けられている。又、仕切壁40と扉30は、略同一面を形成するように設けられている。
【0024】
仕切壁40の高さは、任意である。仕切壁40と扉30を所定位置に設置したときに、両者の高さが揃うように仕切壁40の高さを設定することが望ましい。
【0025】
仕切壁40としては、例えばアクリル樹脂等の壁板41が用いられる。アクリル樹脂製等の壁板41の周縁を補強等の目的で、例えばアルミニウム等の壁枠42で囲むことが望ましい。この場合は、仕切壁40は、アクリル樹脂製の壁板41とアルミニウム製の壁枠42で構成される。
【0026】
仕切壁40と扉30を所定位置に設置したときに、両者の上部とユニットバス10の天井面16との間に隙間ができることがある。扉30等の高さを考慮すると、隙間は比較的小さく、又高い位置に形成されるため、隙間からトイレ部12への水はねの危険はあまりないが、湯気がトイレ部12に入ってしまうことが考えられる。そのため、図1及び図3に示すように、仕切壁40及び扉30の上端に、当該上端とその上方のユニットバス10の天井面16の部分との間に隙間なく上部壁43を設けることが望ましい。
他方、上部壁43を設けずに、敢えて前記隙間を残しておくことでもよい。この実施形態は、例えば、照明器具を扉30の上方のユニットバス10の天井面16に1つ設けておけば、1つの照明器具をバス・シャワー部11とトイレ部12で共用することができる。上述のように、上部壁43を設けた実施形態では、バス・シャワー部11とトイレ部12は完全に仕切られるため、いずれか一方に照明器具を設けただけでは、他方が暗くなり、両方に照明器具を設置する必要がある場合がある。
【0027】
本考案のユニットバス10のバス・シャワー部11はシャワー付カラン50を有し、又トイレ部12はトイレ用カラン51を有している。本考案のユニットバス10は、上述の通り、扉30及び仕切壁40等でバス・シャワー部11とトイレ部12が仕切られるため、1つのカランをバス・シャワー部11とトイレ部12で使用することは困難である。従って、バス・シャワー部11とトイレ部12には、それぞれカランが設けられている。これにより、バス・シャワー部11とトイレ部12の双方においてカランを使用することができる。バス・シャワー部11にカランが設けられていることから、上述の別の実施形態においては、既設浴槽20に湯を溜めて入浴することができる。又、バス・シャワー部11ではシャワー浴ができるように、シャワー付カラン50が設けられている。又、トイレ用カラン51の下方には洗面ボール52が設けられている。
【0028】
上述したように、本考案によれば、バス・シャワー部11からの湯気や水はねによって、トイレ部12が湿ってしまうのを防止しつつ、バス・シャワー部11とトイレ部12を同時に使用することを可能にし、且つバス・シャワー部11への出入りを容易にすることができる。
すなわち、エプロン部21の切欠部23に下部が嵌合するように設けられた扉30及びエプロン部21の上端部24に立設された仕切壁40とにより、バス・シャワー部11とトイレ部12とが仕切られていることから、バス・シャワー部11からの湯気や水はねによって、トイレ部12が湿ってしまうのを防止することができる。
又、バス・シャワー部11とトイレ部12とが仕切られているため、バス・シャワー部11とトイレ部12を同時に別々の者が使用することが可能になる。
更に、扉30がエプロン部21の切欠部23に設けられていることから、扉30を開いて、切欠部23の下側のエプロン部21の部分を跨いでバス・シャワー部11に出入りすることできるため、バス・シャワー部11への出入りが容易になる。
【0029】
本考案のユニットバス10は、既存のユニットバス10の既設浴槽20を切り欠いて、これに扉30及び仕切壁40を設けることによって作製することができるため、既存のユニットバス10の資材を無駄にしない。さらに、既存のユニットバス10の資材を活用するため、施工期間を短縮し、及び施工費用を低減することができる。
【0030】
更に、本考案のユニットバス10は、シャワー付カラン50をバス・シャワー部11に有するとともに、トイレ用カラン51をトイレ部12に有していることから、上述の通り、バス・シャワー部11とトイレ部12が仕切られていても、バス・シャワー部11及びトイレ部12の双方でカランを使用することができる。
また、バス・シャワー部11にシャワー付カラン50を有することから、バス・シャワー部11にてシャワー浴をすることができるとともに、上述の別の実施形態においては、既設浴槽20に湯を溜めて入浴することもできる。
【0031】
10 ユニットバス
11 バス・シャワー部
12 トイレ部
13 ユニットバスの正面壁
14 ユニットバスの左側壁
15 ユニットバスの背面壁
16 ユニットバスの天井面
17 トイレ部の床面
20 既設浴槽
21 エプロン部
22 エプロン部以外の周壁
23 切欠部
24 上端部
25 カバー
30 扉
31 扉板
32 扉内枠
33 扉外枠
34 取っ手
40 仕切壁
41 壁板
42 壁枠
43 上部壁
50 シャワー付カラン
51 トイレ用カラン
52 洗面ボール
53 便器

(57)【要約】

【課題】バス・シャワー部からの水はね等によって、トイレ部が湿るのを防止しつつ、バス・シャワー部とトイレ部を同時に使用することを可能にし、且つバス・シャワー部への出入が容易なユニットバスを提供する。【解決手段】エプロン部21に切欠部23を設け、下部が切欠部23に嵌合するように扉30を設けるとともに、エプロン部21の切欠部23を除く上端部24に仕切壁40を立設する。


【パテントレビュー】

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【インターネット特許番号リンク】

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