(54)【考案の名称】携帯端末用保護カバー

(73)【実用新案権者】株式会社コペック ジャパン

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、携帯端末に外装され、携帯端末のケーシングの外傷などを防止する携帯端末用保護カバーに関する。

【従来の技術】

【0002】
携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、電子書籍リーダなどの携帯端末機器を外傷から保護するために、夫々の機種に応じた保護カバーが市販されている。
そして、これらの中には、カバー本体に、所要数のLEDと、その点灯電源となる電池と、基地局との間で送受される送受信信号を検知する検波回路と、LEDのドライバ回路が組み込まれ、検波回路で送受信信号が検知されたときドライバ回路によりLEDを点灯させるものが提案されている。
【0003】
しかしながら、この種の保護カバーは、電池を入れると検波回路がオン状態に維持されるため、それだけでも電池が消耗され、さらに、携帯端末からは所定時間間隔で位置確認信号が出力されるので、この信号を検知したときは昼夜を問わず深夜就寝中であってもLEDが点灯してしまうこととなり、その分、無駄に電池が消耗する。
特に、携帯端末とは独立した電源を有する保護カバーにあっては、携帯端末の電源をオフ状態にしても、近傍の空中線を飛び交う同帯域の電波を検知したときにLEDが点灯する。
しかも、保護カバーに装填する電池は、保護カバーが厚くならないようにボタン電池のように薄いタイプのものが用いられるから、容量も小さく、直ぐに電池切れを起こすという問題があった。
【0004】
送受信時に一つのLEDを点灯させるだけであれば、電池を用いることなく、送受信信号の電磁波をエネルギーとして点灯可能であるが、複数のLEDを任意のパターンで点灯させたり、複数色のLEDを任意のパターンで点灯させようとすると、ドライバ回路をコントロールする必要を生じ、別途電源が必要となる。
【0005】
このため、保護カバーに電池を入れるのではなく、容量の比較的大きな携帯端末側のバッテリーを電源として保護カバーのLEDを点灯させるものも提案されている(特許文献1参照)。
しかし、この場合は、携帯端末に形成された充電用のプラグレセプタクルからバッテリーの供給を受けるため、そのレセプタクルに専用のプラグコネクタを接続する必要上、保護カバーを装着した状態で全体が大型化するという問題がある。
【0006】

【効果】

【0013】
本考案に係る携帯端末用保護カバーによれば、例えば、タッチセンサから所定時間より長い時間のスイッチ信号が出力されたとき(請求項4参照)に、検波回路のオンオフモードを現在のモードとは異なるモードに切り換えるように設定されているので、タッチセンサを長押しすることにより検波回路のオンオフモードを切り換えることができる。
これにより、就寝時に検波回路をオフモードとすることにより節電することができ、また、携帯端末本体から位置確認信号が出力されてもLEDが点灯されないため、LEDが無駄に点灯することがなく、節電することができる。
また、起床後、必要に応じてタッチセンサを長押しすれば、検波回路がオンモードとなるので、通常通り、送受信信号を検知してLEDを点灯させることができる。
【0014】
また、タッチセンサが短押しされて所定時間より短い時間のスイッチ信号が出力されたとき(請求項4参照)に、検波回路がオンモードであればLEDが強制点灯され、検波回路がオフモードであればLEDが点灯されないようになっているので、タッチセンサを短押しすることにより、検波回路がオンモードであるか、オフモードであるかをいつでも確認することができ、確認後、必要に応じて長押しし、オンオフモードを切り換えることができる。
【0015】
なお、請求項2の携帯端末用保護カバーのように、モード切換手段により検波回路がオフモードとなったときにオフモード切換操作確認用LEDを点滅させ、モード切換手段により検波回路がオンモードとなったときにオンモード切換操作確認用LEDを点滅させるようにすれば、タッチセンサを長押ししたときに、どのモードになったかを確実に認識することができ、勘違いによる誤操作をすることがない。
このとき、請求項3のように、オフモードに切り換えたときに赤色LEDを点灯させ、オンモードに切り換えたときに緑色LED又は青色LEDを用いれば、オンオフモード切換操作を色で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本考案に携帯端末用保護カバーの一例を示すブロック図。
【図2】使用状態を示す正面側斜視図。
【図3】携帯端末に装着した状態を示す背面側斜視図。
【図4】検波回路のオンオフモード切換手順を示すフローチャート。
【図5】検波回路のオンオフモード確認用サブルーチンを示すフローチャート。
【図6】送受信信号検出時のLED点灯サブルーチンSR2を示すフローチャート。

【0017】
本例の携帯端末用保護カバーは、保護カバーに装填される電池の消耗を減少させて、長期間にわたり電池交換することなくLEDを点灯させることができるようにするという目的を達成するために、携帯端末に外装されるカバー本体と、所要数のLEDと、送受信信号を検知する検波回路と、当該検波回路で送受信信号が検知されたときに前記LEDを点灯させるドライバ回路を備え、前記カバー本体にはタッチセンサが設けられると共に、当該タッチセンサから予め設定された時間条件のスイッチ信号が出力されたときに検波回路のオンオフモードが切り換えられ、検波回路がオンモードの状態で前記時間条件とは異なる時間のスイッチ信号が出力されたときにオンモード状態確認のため前記ドライバ回路によりLEDを点灯させる制御回路を備えた。
【0018】
図1は本考案に係る携帯端末用保護カバー1のブロック図、図2及び図3はその斜視図を示し、スマートフォンなどの携帯端末2に外装されるカバー本体3にカード状の回路部4が組み込まれてなる。
カバー本体3は、携帯端末2に外嵌されるフレーム5と、そのフレーム5の底部を覆うパネル6からなる。
さらに、前記回路部4はパネル6内にモールドされると共に、電池ホルダ7を備え、ボタン電池8を出し入れする開口部9が内面側に形成されている。
【0019】
回路部4は、電池ホルダ7に装填されたボタン電池8が接続されたI/Oポート11に、検波用ICなどの検波回路12と、タッチセンサ13と、CPU(制御回路)14と、LEDドライバ15が接続されている。
検波回路12は、携帯端末2と基地局の間で交信される予め設定された周波数の送受信信号を内蔵アンテナ16で受信したときに、所定の検知信号をCPU14に出力する。
タッチセンサ13は、パネル6の背面側にセンサ部17が配された静電容量型のタッチスイッチであり、パネル6の上からそのセンサ部17を指で触れている間、スイッチ信号がCPU14に対して出力される。
【0020】
CPU14は、検波回路12から検知信号が入力され、タッチセンサ13からスイッチ信号が入力されたときに所定の演算処理を行い、LEDドライバ15に所定の制御信号を出力し、あるいは、検波回路12のオンオフモードの切換を行う。
LEDドライバ15には、CPU14から発せられる点灯信号に応じて点灯される赤青緑の三色の任意のLED(発光素子)21R、21G、21Bが接続されている。
各LED21R、21G、21Bもパネル6内にモールドされており、パネル6表面側からLEDを視認することはできないが、点灯することにより、その光がパネル6を透過して外部に照射される。
なお、本例では、LED21R、21G、21Bとして、RGBの各光を個別に出力する発光素子を用いたが、一つのLEDで三色を発光するものと用いてもよい。
また、LEDの数も1個や3個に限らず必要に応じて任意の発光色のLEDを任意の数だけ接続することができる。
【0021】
次に、CPU14における処理手順を、図4〜図6に示すフローチャートに従って説明する。
図4はCPU14での処理手順のうち、メインルーチンMRとなる検波回路12のオンオフモード切換手順を示すフローチャートである。
まず、STP1でボタン電池8が電池ホルダ7に装填されると処理が実行開始され、ステップSTP2で回路部4の電源がオンされると共に検波回路12もオンされ、回路部4の電源がオンされたことを示すためLED21R〜21Gを所定のパターンで点灯する。
本例では、青色LED21Bを5回点滅させるようになっている。
【0022】
そして、ステップSTP3に移行してタッチセンサ13からスイッチ信号が出力されたか否かを判断し、スイッチ信号が出力されない場合はステップSTP4で検波回路12からの電波入力の有無を判断し、ステップSTP3及び4でいずれかのイベントが発生するまで待機する。
そして、タッチセンサ13からスイッチ信号が出力されると、ステップSTP3からステップSTP5へ移行し、検波回路12に電波入力があったときは図6で説明するサブルーチンの処理を行う。
【0023】
ステップSTP5では、センサ部17が長押しされたか否かを判断する。具体的には、予め設定された時間条件(例えば2秒以上)でスイッチ信号が出力されたときは長押しされたと判断してステップSTP6に移行し、前記時間条件とは異なる時間条件(2秒未満)でスイッチ信号が出力されたときは短押しされたと判断して図5で説明するサブルーチンの処理を行う。
【0024】
ステップSTP6は、検波回路12がオンモードの状態でタッチセンサ13を長押ししたときに検波回路12をオフする処理を行うと同時に、検波回路12がオフされたことを示すためLED21R〜21Gを所定のパターンで点灯する。
本例では、赤色LED21Rを3回点滅させるようになっている。
【0025】
検波回路12がオフされると、ステップSTP7に移行してタッチセンサ13からスイッチ信号が出力されるまで待機し、スイッチ信号が出力されたときはステップSTP8へ移行し、ステップSTP5と同様、センサ部17が長押しされたか否かを判断する。
センサ部17が長押しされなければ、ステップSTP7に戻り、長押しされたときのみステップSTP9へ移行する。
【0026】
ステップSTP9は、検波回路12がオフモードの状態でタッチセンサ13を長押ししたときに検波回路12をオンする処理を行うと同時に、検波回路12がオンされたことを示すためLED21R〜21Gを所定のパターンで点灯する。
本例では、緑色LED2Gを5回点滅させるようになっている。
そして、ステップSTP3に戻り、次のイベント発生まで待機する。
【0027】
図5は、検波回路12のオンオフモード確認用サブルーチンSR1を示すフローチャートであって、メインルーチンMRのステップSTP5で、タッチセンサ13のセンサ部17が短押しされたときに、サブルーチンSR1が実行される。
まず、サブルーチンSR1のステップSTP11では、検波回路12がオン状態にあることを確認するため、LED21R〜21Gを所定のパターンで点灯開始する。
本例では、例えば、最初の10秒間で、青色LED21B−緑色LED21G−赤色LED21Rをこの順で約3秒ずつ点灯し、その後、青、緑、赤をランダムに20秒間点滅させる。
【0028】
この間、ステップSTP12で所定時間経過したか否か判断され、ステップSTP13でタッチセンサ13が操作されたか否かが判断され、いずれかのイベントが発生するまでLEDを点灯させたまま待機する。
そして、所定時間(例えば30秒)経過すると、ステップSTP12からステップSTP14に移行してLED21R〜21Gを消灯させた後、メインルーチンMRのステップSTP3に戻る。
【0029】
また、タッチセンサ13が操作されると、ステップSTP13からステップSTP15に移行して、センサ部17が短押しされたか長押しされたかが判断される。
即ち、連続して出力されるスイッチ信号が予め設定された所定時間(例えば2秒)に達しなければ短押しと判断されてステップSTP14に移行し、所定時間(例えば2秒)に達したときは長押しと判断されてメインルーチンMRのステップSTP6に戻る。
【0030】
図6は、検波回路12で送受信信号が検出されたときのLED点灯サブルーチンSR2を示すフローチャートであって、メインルーチンMRのステップSTP3〜4でイベント待機している状態で、携帯端末2と基地局の間で交信される予め設定された周波数の送受信信号が検波回路12に入力されると、サブルーチンSR2の処理が実行開始される。
まず、サブルーチンSR2のステップSTP21では、前記送受信信号が検波回路12で検出されると、LED21R〜21Gを所定のパターンで点灯開始する。
本例では、例えば、最初の10秒間で、青色LED21B−緑色LED21G−赤色LED21Rをこの順で約3秒ずつ点灯し、その後、青、緑、赤をランダムに20秒間点滅させ、さらにその後、30秒間消灯させるという全60秒の点灯パターン1ルーチンとして点灯させる。
【0031】
この間、ステップSTP22で1ルーチンが終了したか否かを例えば点灯時間により判断し、ステップSTP23でタッチセンサ13が操作されたか否かが判断され、いずれかのイベントが発生するまでLEDを点灯させたまま待機する。
そして、所定時間(例えば60秒)経過して、ステップSTP22で1ルーチンが終了したと判断されると、ステップSTP24に移行する。
ステップSTP24では、検波回路12に送受信信号の入力があるか否かを判断し、例えば、継続して通話している場合など、送受信信号の入力がある場合は、ステップSTP21に戻り、送受信信号がない場合は、ステップSTP25でLED21R〜21Gを消灯させた後、メインルーチンMRのステップSTP3に戻る。
【0032】
また、タッチセンサ13が操作されると、ステップSTP23からステップSTP26に移行して、センサ部17が短押しされたか長押しされたかが判断される。
そして、連続して出力されるスイッチ信号が予め設定された所定時間(例えば2秒)に達しなければ短押しと判断されてステップSTP25に移行し、所定時間(例えば2秒)に達したときは長押しと判断されてメインルーチンMRのステップSTP6に戻る。
【0033】
以上が本考案の一例であり、次にその作用について説明する。
保護カバー1の回路部4の電池ホルダ7にボタン電池8を装填すると、回路部4の電源が入り、所定のパターンでLED21R〜21Bが点灯される(ステップSTP1)。
この保護カバー1を、スマートフォンなどの携帯端末2に装着すると、保護カバー1は初期状態で検波回路12がオンとなっているので、携帯端末2と基地局との間で送受信信号が送受信されたときに、内蔵アンテナ16でこれがキャッチされ、検波回路12からCPU14に対し検知信号Sが出力され、CPU14からLEDドライバ15に制御信号が出力され、LED21R〜21Bが点灯される(ステップSTP21〜26)。
【0034】
ここで、オンモードにある検波回路12をオフモードに切り換えるときは、タッチセンサ13を長押し(ステップSTP3〜6)すれば、検波回路12がオフされると同時に、赤色LED21Rが3回点滅するので、この点滅を確認することにより、確実に検波回路12をオフしたことを認識することができる。
この状態では、携帯端末2と基地局との間で送受信信号が送受信されても、LED21R〜21Bは点灯しない。
したがって、就寝時など、電波着信時にLEDを点灯させる必要のない場合は、検波回路12をオフすることにより、消費電力を軽減することができる。
【0035】
なお、本考案では検波回路12をオフしても、タッチセンサ13が常時待機状態にあるが、タッチセンサ13の消費電力は検波回路に比して1/10以下と著しく小さく、LEDが点灯されないことによっても消費電力が節約されるので、1週間で一晩(8時間程度)検波回路14をオフすれば、タッチセンサ13を常時待機状態とすることによる電力消費量を加味しても、全体として、消費電力を軽減することができる。
【0036】
また、オフモードにある検波回路12をオンモードに切り換えるときは、タッチセンサ13を長押しすると、緑色LED21Gが5回点滅するので、これにより、検波回路12がオンされたことを確認することができる(ステップSTP7〜9)。
【0037】
なお、しばらく使用していないときに、検波回路12がオンモードとなっているか、オフモードとなっているか、直ぐにはわからずに、オフモードにしようとしてタッチセンサ13を長押しすることにより、オフモードにある検波回路12を意に反してオンモードとしたり、その逆の操作を行ってしまうことがある。
この場合、緑色LED21Gや、赤色LED21Rが点灯するので、ご操作に気が付くが、再度、タッチセンサ13を長押しし直さなければならず面倒である。
【0038】
そこで、タッチセンサ13を短押ししたときに、検波回路12がオンモードにあればLED21R〜21Bが点灯し、オフモードにあれば点灯しないので、検波回路12のオンオフモードを確認することができる(ステップSTP5、11)。
したがって、オフモードにするときは、まずタッチセンサ13をワンタッチしてLED21R〜21Bの点灯を確認し、点灯しなければそのままでよく、点灯した場合はタッチセンサ13を長押ししてオフモードに切り換えればよい。
また、オンモードにするときは、まずタッチセンサ13をワンタッチしてLED21R〜21Bの点灯を確認し、点灯すればそのまま何もしなくてもよく、点灯しない場合はタッチセンサ13を長押ししてオンモードに切り換えればよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本考案は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、電子書籍リーダなどの携帯端末に外装され、送受信信号を検知したときにLEDを点灯させる携帯端末用保護カバーの用途に適用し得る。
【0040】
1 携帯端末用保護カバー
2 携帯端末
3 カバー本体
4 回路部
5 フレーム
6 パネル
7 電池ホルダ
9 開口部
11 I/Oポート
12 検波回路
13 タッチセンサ
14 CPU(制御回路)
15 LEDドライバ
21R 赤色LED
21G 緑色LED
21B 青色LED





(57)【要約】

【課題】LEDと、その点灯電源となる電池を備えた携帯端末保護カバーの電池の消耗を減らして、電源を長持ちさせることができるようにした携帯端末用保護カバーを提供する。【解決手段】携帯端末に外装されるカバー本体と、所要数のLED21R、21G、21Bと、送受信信号を検知する検波回路12と、送受信信号が検知されたときにLEDを点灯させるドライバ回路16を備えており、カバー本体にはタッチセンサ13が設けられ、タッチセンサ13が長押しされたときに検波回路12のオンオフモードが切り換えられ、検波回路がオンモードの状態でタッチセンサ13が短押しされたときにオンモード確認のためLED21R、21G、21Bを点灯させる制御回路14を設けた。


【パテントレビュー】

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【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):