(72)【考案者】
(72)【考案者】
(72)【考案者】
![[fig000002]](JPU_0003178732_2.gif "[代表図面]")
【概要説明】
【分野】
【０００１】
本考案は、スポーツ競技訓練・作戦用ボード及びスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットに関するもので、詳しくは、ボード自体の耐久性、視覚性、書き味、消去性に優れているとともに、ボードに着脱して使用するカラーマグネット駒の使い回しも良好であるスポーツ競技訓練・作戦用ボード及びボードセットに関するものである。
【従来の技術】
【０００２】
従来、各種スポーツ競技の選手等に対する模擬的な戦略訓練やルール・競技技術等の指導、教育用として作戦ボードと称される製品が提案され実用化されている。
【０００３】
このような種類に属する作戦ボードの従来品は、例えば、芯材又は表面材をスチール板としその表面に塗装を施したボード本体と、ボード本体の表面に磁力により添着する複数個の例えば円板状のマグネット駒（マグネット画鋲）、マーカー、イレーザー等とを組み合わせたものがほとんどである。
【０００４】
しかし、このような従来品の場合、ボード本体の表面に対するマグネット駒の添着や添着位置のずらし等により、ボード本体の表面に傷が付いたり、マーカーによる文字等の書き味が良好でなかったり、更にはイレーザーによる文字等の消去性が良好でない等の問題を包含している。
【０００５】
また、従来のマグネット駒の場合その表面が平坦でなく、マーカーにより選手名のような文字等を書いたり、イレーザーにより文字等を消したりすることができず、各種スポーツ競技の模擬的な戦略訓練やルール・競技技術等の指導、教育を実際に行う場合の使い回しが不便であるという問題も包含している。
【０００６】
特許文献１には、表面に水性インクによる書き込み及びその拭き取り消去可能なマーキング層を形成し、かつ裏面に下引き層を介して、競技用コート平面図のパターンを有するインク受容層を積層した透明ないしは半透明の基体シートと、その表面適所に着脱自在に取り付けられたプレイヤーマーク片複数個とから構成されたことを特徴とする書き込み及び消去可能な競技用作戦盤が提案されている。
【０００７】
しかし、特許文献１の競技用作戦盤の場合、基体シートはフィルム製で耐久性の点で問題があり、また、プレイヤーマーク片も選手名等を自在に書き消しできるような構成ではない。
【０００８】
このように、特許文献１のものを含め、ボードやカラーマグネット駒を利用しての各種スポーツ競技訓練・教育・作戦用として十分な性能を有するものが見当たらないのが現状である。
【効果】
【００１２】
請求項１記載の考案によれば、磁性金属板を芯板とし、この芯板の片面又は両面に設けた表面材をホーロー仕上げとするとともに、前記表面材の表面にスポーツ競技種目に応じた形態の罫引部を形成したものであるから、ボード自体の耐久性、視覚性、文字等の書き味、消去性に優れ、各種スポーツ競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適なスポーツ競技訓練・作戦用ボードを実現し提供することができる。
【００１３】
請求項２及び３記載の考案によれば、磁性金属板を芯板とし、この芯板の片面又は両面に設けた表面材をホーロー仕上げとするとともに、前記表面材の表面に、サッカー、バスケットボール、バレーボール、野球、ソフトボール、ハンドボール、ホッケー、ラグビー等のなかから選定されるいずれかのスポーツ競技種目に応じたフィールド形状又はコート形状の罫引部を形成したものであるから、ボード自体の耐久性、視覚性、文字等の書き味、消去性に優れ、サッカー、バスケットボール、バレーボール、野球、ソフトボール、ハンドボール、ホッケー、ラグビー等のなかから選定される各々のスポーツ競技種目に応じた攻守の戦略、ルール、競技技術等を説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適なスポーツ競技訓練・作戦用ボードを実現し提供することができる。
【００１４】
請求項４記載の考案によれば、上述した効果を奏するボード、表面に記載した選手名等の文字等の書き消し可能な平面部を有する複数個のカラーマグネット駒、マグネット付きマーカー、マグネット付きイレーザーを用いて、スポーツ競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を具体的に説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適であり、かつ、使用後におけるボードの面や各カラーマグネット駒を使用前の状態に復元することも簡略容易でカラーマグネット駒の使い回しも良好なスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットを実現し提供することができる。
【００１５】
請求項５及び６記載の考案によれば、上述した各効果を奏するボード、表面に記載した選手名等の文字等の書き消し可能な平面部を有する複数個のカラーマグネット駒、マグネット付きマーカー、マグネット付きイレーザーを用いて、サッカー、バスケットボール、バレーボール、野球、ソフトボール、ハンドボール、ホッケー、ラグビー等のなかから選定される各々のスポーツ競技種目に応じた攻守の戦略、ルール、競技技術等を具体的に説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適であり、かつ、使用後におけるボードの面や各カラーマグネット駒を使用前の状態に復元することも簡略容易でカラーマグネット駒の使い回しも良好であり、更に、ボード用の支持具及び収納袋を含む構成とすれば、ボードの支持やカラーマグネット駒、マグネット付きマーカー、マグネット付きイレーザーの収納にも便利なスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットを実現し提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】図１は本考案の実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードの概略斜視図である。
【図２】図２は本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードの構造を示す概略部分断面図である。
【図３】図３は本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットを示す概略斜視図である。
【図４】図４は本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットを構成するマグネット駒の説明図である。
【図５】図５は本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットの具体的使用例を示す概略平面図である。
【図６】図６は本考案の実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットの概略斜視図である。
【図７】図７は本実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットの具体的使用例を示す概略平面図である。
【図８】図８は本考案の実施例３に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットの概略斜視図である。
【図９】図９は本実施例３に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットの具体的使用例を示す概略平面図である。
本考案は、各種のスポーツ競技を実際に行うために必要な攻守の戦略、ルール、競技技術等を、ボードを利用して説明し、視聴している選手等に伝授するのに好適なスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットを実現し提供するという目的を、磁性金属板を芯板とし、この芯板の片面又は両面に設けた表面材をホーロー仕上げとするとともに、前記表面材の表面にスポーツ競技種目に応じた形態の罫引部を形成したボードと、少なくとも文字等の書き消し可能な平面部を有する複数個のマグネット駒、マーカー、イレーザーを含む付属品類と、を有する構成により実現した。
以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【００１９】
（実施例１）
本考案の実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード及びスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットについて図１乃至図５を参照して説明する。
【００２０】
本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード１は、スポーツ競技の一種であるサッカー用として構成したものである。
【００２１】
本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード１は、図１、図２に示すように、例えば鋼板（又はアルミメッキ鋼板）のような磁性金属板を芯板２とし、この芯板２の例えば両面（片面でもよい）にホーロー仕上げの白色を呈する表面材３を焼き付け形成し、更に、外周全体を枠材４で囲み、前記表面材３の表面にスポーツ競技の一種であるサッカー競技に応じた公知の四角形状のフィールド形状を表す罫引部５を設けて全体としてホワイトボードの形態に構成している。
【００２２】
前記芯板２に対する表面材３のホーロー仕上げの構造は、図２に示すように、前記芯板２の両面に例えば厚さ４０乃至８０μｍの表面材３としてのガラス皮膜を焼き付け形成したものである。
【００２３】
前記ボード１の外形サイズとしては、幅１８００ｍｍ、高さ９００ｍｍ、厚さ２８０ｍｍとする例、幅１２００ｍｍ、高さ９００ｍｍ、厚さ２８０ｍｍとする例等を挙げることができる。
【００２４】
図３は本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット１０を示すものであり、このボードセット１０は、前記ボード１と、以下に述べる各付属品類とにより構成している。
【００２５】
前記付属品類としては、図３に示すように、表面に記載した選手名等の文字等の書き消し可能な平面部を有する色分けされた複数個ずつのカラーマグネット駒（カラーマグネット画鋲）１１と、２本構成のマグネット付きマーカー１２（赤、黒各一本）と、１個のマグネット付きイレーザー１３と、前記ボード１を壁１６に掛け吊り下げるための例えば２個の支持具１４と、前記カラーマグネット駒１１、マグネット付きマーカー１２、マグネット付きイレーザー１３等を収納するための収納袋１５と含む例を挙げることができる。
【００２６】
前記カラーマグネット駒１１は、円板状の磁石の表面に前記ボード１の場合と同様なホーロー仕上げを施し、マグネット付きマーカー１２やマグネット付きイレーザー１３によって表面に記載した選手名等の文字等の書き消し可能な平面部を形成したものを用いるものである。
【００２７】
図４の左欄は、カラーマグネット駒１１の平面部に文字「Ａ」を書いた例を、右欄は文字「Ａ」を消した例を示している。
【００２８】
また、前記カラーマグネット駒１１としては、例えば、１色６個ずつで赤色、青色、黄色のように３色に色分けされた合計１８個構成のものを用いる例を挙げることができるが、カラーマグネット駒１１の個数、色は特に限定されるものではない。
【００２９】
前記カラーマグネット駒１１の具体例としては、例えば日学株式会社製の日学カラーマグネット画鋲（径２０ｍｍ又は径３０ｍｍ等）を挙げることができる。
【００３０】
前記支持具１４に替えて、図示しないが前記ボード１を垂直状態に支持するキャスター付き又はキャスター無しの支持台を採用することも勿論可能である。
【００３１】
次に、図５を参照して監督又はコーチ等の説明者が本実施例１に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット１０を使用してサッカー競技を実際に行うために必要な攻守の戦略、ルール、競技技術等を、視聴している選手等に伝授する際の使用態様について説明する。
【００３２】
図５は、本実施例１のスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット１０を例えば会議室又はフィールド等にセットし、サッカー競技における攻撃防御における攻撃側、守備側のフォーメーション、攻撃、防御方法等について選手等に対する模擬訓練を行う例を示すものである。
【００３３】
図５においては、前記ボード１面に添着した攻撃側の３人の選手に対応するカラーマグネット駒１１（例えば赤色のもの）にはマグネット付きマーカー１２により「Ａ、Ｂ、Ｃ」の各文字を付し、守備側の５人の選手に対応するカラーマグネット駒１１（例えば青色のもの）には、マグネット付きマーカー１２により「あ、い、う、え、お」の各文字を付した例を示している。
この場合、上記「Ａ、Ｂ、Ｃ」、「あ、い、う、え、お」の各文字に代替して各選手名等の文字を記載することは自在である。
【００３４】
このような状態において、説明者は、マグネット付きマーカー１２を使用し、前記ボード１の面にサッカーボールのパス経路を線引きにより書いたり、例えば「Ａ、Ｂ、Ｃ」の各文字を付した攻撃側の各カラーマグネット駒１１を移動させたり、更には「あ、い、う、え、お」の各文字を付した守備側の各カラーマグネット駒１１を変更する守備位置に移動させたりして、攻守の戦略等を視聴している選手等に伝授することができる。
この場合、前記ボード１はホーロー仕上げとしているので、カラーマグネット駒１１を移動するような場合でも表面の傷付きは生じない。
【００３５】
この他、説明者は、上述した場合と同様にして、サッカー競技における種々の攻撃、防御方法、ルール、競技技術等を視聴している選手等に伝授することができる。
【００３６】
説明終了後においては、マグネット付きイレーザー１３を用いて、前記ボード１に書いたパス経路や各カラーマグネット駒１１に書いた文字を消すことにより、前記ボード１の面や各カラーマグネット駒１１を使用前の状態に容易に復元できる。
【００３７】
以上説明した本実施例１によれば、磁性金属板を芯板２とするとともに表面ホーロー仕上げとし、サッカー競技に応じたフィールド形状を表す罫引部５を設けて構成しているので、ボード１自体の耐久性、視覚性、文字等の書き味、消去性に優れ、サッカー競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適なスポーツ競技訓練・作戦用ボード１を実現し提供することができる。
【００３８】
また、本実施例１によれば、上述した効果を奏するボード１、複数個のカラーマグネット駒１１、マグネット付きマーカー１２、マグネット付きイレーザー１３を用いて、サッカー競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を具体的に説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適であり、かつ、使用後におけるボード１の面や各カラーマグネット駒１１を使用前の状態に復元することも簡略容易でカラーマグネット駒１１の使い回しも良好なスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット１０を実現し提供することができる。
【００３９】
（実施例２）
本考案の実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード２１及びスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット３１について図６、図７を参照して説明する。
【００４０】
本実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード２１、及びスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット３１において、前記実施例１の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
【００４１】
本実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード２１及びスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット３１は、図６に示すように、スポーツ競技の一種であるバスケットボール用として構成したものである。
【００４２】
本実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード２１は、実施例１の場合と同様、芯板２の例えば両面（片面でもよい）にホーロー仕上げの白色を呈する表面材３を焼き付け形成し、更に、外周全体を枠材４で囲み、前記表面材３の表面にスポーツ競技の一種であるバスケットボール競技に応じた公知の四角形状のコート形状を表す罫引部２２を設けて全体としてホワイトボードの形態に構成している。
【００４３】
また、本実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット３１は、前記ボード２１と、実施例１の場合と同様な付属品類とにより構成している。
【００４４】
すなわち、前記付属品類としては、図６に示すように、色分けされた複数個ずつのカラーマグネット駒（カラーマグネット画鋲）１１、２本構成のマグネット付きマーカー１２、１個のマグネット付きイレーザー１３、前記ボード２１を壁１６に掛け吊り下げるための例えば２個の支持具１４、及び収納袋１５と含む例を挙げることができる。
【００４５】
次に、図７を参照して監督又はコーチ等の説明者が本実施例２に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット３１を使用してバスケットボール競技を実際に行うために必要な攻守の戦略、ルール、競技技術等を、視聴している選手等に伝授する際の使用態様について説明する。
【００４６】
図７においては、前記ボード２１面に添着した攻撃（オフェンス）側の５人の選手に対応するカラーマグネット駒１１（例えば赤色のもの）にはマグネット付きマーカー１２により「Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ」の各文字を付し、守備（ディフェンス）側の５人の選手に対応するカラーマグネット駒１１（例えば青色のもの）には、マグネット付きマーカー１２により「あ、い、う、え、お」の各文字を付した例を示している。
この場合、前記した同様、上記「Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ」、「あ、い、う、え、お」の各文字に代替して各選手名等の文字を記載することは自在である。
【００４７】
このような状態において、説明者は、マグネット付きマーカー１２を使用し、前記ボード２１の面に例えば文字Ａを付したカラーマグネット駒１１のドリブル経路を書いたり、バスケットボールのパスの経路を書いたり、更には、守備側のカラーマグネット駒１１の守備位置を別の位置に移動したり等の攻撃、防御の方法を視聴している選手等に伝授することができる。
【００４８】
この場合、前記ボード２１はホーロー仕上げとしているので、カラーマグネット駒１１を移動させるような場合でも表面の傷付きは生じない。
【００４９】
この他、説明者は、上述した場合と同様にして、バスケットボール競技における種々の攻撃、防御方法、ルール、競技技術等を視聴している選手等に伝授することができる。
【００５０】
説明終了後においては、マグネット付きイレーザー１３を用いて前記ボード２１に書いたドリブル、パスの経路や各カラーマグネット駒１１に書いた文字を消すことにより、前記ボード２１の面や各カラーマグネット駒１１を使用前の状態に容易に復元できる。
【００５１】
以上説明した本実施例２によれば、磁性金属板を芯板２とするとともに表面ホーロー仕上げとし、バスケットボール競技に応じたコート形状を表す罫引部２２を設けて構成しているので、ボード２１自体の耐久性、視覚性、文字等の書き味、消去性に優れ、バスケットボール競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適なスポーツ競技訓練・作戦用ボード２１を実現し提供することができる。
【００５２】
また、本実施例２によれば、上述した効果を奏するボード２１、複数個のカラーマグネット駒１１、マグネット付きマーカー１２、マグネット付きイレーザー１３を用いて、バスケットボール競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を具体的に説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適であり、かつ、使用後におけるボード２１の面や各カラーマグネット駒１１を使用前の状態に復元することも簡略容易でカラーマグネット駒１１の使い回しも良好なスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット３１を実現し提供することができる。
【００５３】
（実施例３）
本考案の実施例３に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード４１、及びスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット５１について図８、図９を参照して説明する。
【００５４】
本実施例３に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード４１は、スポーツ競技の一種であるバレーボール（６人制）用として構成したものである。
【００５５】
本実施例３に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボード４１は、実施例１の場合と同様、芯板２の例えば両面（片面でもよい）にホーロー仕上げの白色を呈する表面材３を焼き付け形成し、更に、外周全体を枠材４で囲み、前記表面材３の表面にスポーツ競技の一種であるバレーボール競技に応じた公知の四角形状のコート形状を表す罫引部４２を設けて全体としてホワイトボードの形態に構成している。
【００５６】
また、本実施例３に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット５１は、前記ボード４１と、実施例１の場合と同様な付属品類とにより構成している。
【００５７】
すなわち、前記付属品類としては、図８に示すように、色分けされた複数個ずつのカラーマグネット駒（カラーマグネット画鋲）１１、２本構成のマグネット付きマーカー１２、１個のマグネット付きイレーザー１３、前記ボード２１を壁１６に掛け吊り下げるための例えば２個の支持具１４、及び、収納袋１５と含む例を挙げることができる。
【００５８】
次に、図９を参照して監督又はコーチ等の説明者が本実施例３に係るスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット５１を使用してバレーボール競技を実際に行うために必要な攻守の戦略、ルール、競技技術等を、視聴している選手等に伝授する際の使用態様について説明する。
【００５９】
図９においては、前記ボード４１面に添着した攻撃側の６人の選手に対応するカラーマグネット駒１１（例えば赤色のもの）にはマグネット付きマーカー１２により「Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ」の各文字を付し、守備側の６人の選手に対応するカラーマグネット駒１１（例えば青色のもの）には、マグネット付きマーカー１２により「あ、い、う、え、お、か」の各文字を付した例を示している。
なお、この場合、前記した同様、上記「Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ」、「あ、い、う、え、お、か」の各文字に代替して各選手名等の文字を記載することは自在である。
【００６０】
なお、攻撃側の６人の選手に対応するカラーマグネット駒１１のうち、サーバーに対応するカラーマグネット駒１１にはＡの文字を、その他の選手に対応するカラーマグネット駒１１にはＢ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆの各文字を付している。
【００６１】
このような状態において、説明者は、マグネット付きマーカー１２を使用し、前記ボード４１の面に例えば文字Ａを付したカラーマグネット駒１１の位置からのサーブの経路を書いたり、サーブが放たれた後の各カラーマグネット駒１１の移動経路を書いたり、更には、守備側の「あ、い、う、え、お、か」の各文字を付した各マグネット付きマーカー１２の守備位置の変更経路を書いたり等して、バレーボール競技の攻撃、防御の方法を視聴している選手等に伝授することができる。
【００６２】
この場合、前記ボード４１はホーロー仕上げとしているので、カラーマグネット駒１１を移動させるような場合でも表面の傷付きは生じない。
【００６３】
この他、説明者は、上述した場合と同様にして、バレーボール競技における種々の攻撃、防御方法、ルール、競技技術等を視聴している選手等に伝授することができる。
【００６４】
説明終了後においては、マグネット付きイレーザー１３を用いて、前記ボード２１に書いたサーブの経路、移動経路守備位置の変更経路や各カラーマグネット駒１１に書いた文字を消すことにより、前記ボード４１の面や各カラーマグネット駒１１を使用前の状態に容易に復元できる。
【００６５】
以上説明した本実施例３によれば、磁性金属板を芯板２とするとともに表面ホーロー仕上げとし、バレーボール競技に応じたコート形状を表す罫引部４２を設けて構成しているので、ボード４１自体の耐久性、視覚性、文字等の書き味、消去性に優れ、バレーボール競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適なスポーツ競技訓練・作戦用ボード４１を実現し提供することができる。
【００６６】
また、本実施例３によれば、上述した効果を奏するボード４１、複数個のカラーマグネット駒１１、マグネット付きマーカー１２、マグネット付きイレーザー１３を用いて、バレーボール競技の攻守の戦略、ルール、競技技術等を具体的に説明し、視聴している選手等に伝授する用途に用いて極めて好適であり、かつ、使用後におけるボード４１の面や各カラーマグネット駒１１を使用前の状態に復元することも簡略容易でカラーマグネット駒１１の使い回しも良好なスポーツ競技訓練・作戦用ボードセット５１を実現し提供することができる。
【００６７】
なお、本実施例３のスポーツ競技訓練・作戦用ボード４１及びボードセット５１は、６人制のバレーボールに関する訓練・作戦用他、９人制のバレーボールに関する訓練・教育用としても適用できることは勿論である。
【００６８】
本考案のスポーツ競技訓練・作戦用ボード及びスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットは、上述した場合の他、例えば野球、ソフトボール、ハンドボール、ラグビー、ホッケー等のグラウンドやフィールド形状、更にはダブルス種目のあるテニス、バトミントンのコート形状や卓球の卓球台面形状等をボード面に設けることで、これら各スポーツ競技各々の模擬的な戦略訓練やルール・競技技術等の指導、教育用として広範に応用可能である。
１ スポーツ競技訓練・作戦用ボード
２ 芯板
３ 表面材
４ 枠材
５ 罫引部
１０ スポーツ競技訓練・作戦用ボードセット
１１ カラーマグネット駒
１２ マーカー
１３ イレーザー
１４ 支持具
１５ 収納袋
１６ 壁
２１ スポーツ競技訓練・作戦用ボード
２２ 罫引部
３１ スポーツ競技訓練・作戦用ボードセット
４１ スポーツ競技訓練・作戦用ボード
４２ 罫引部
５１ スポーツ競技訓練・作戦用ボードセット
(57)【要約】
【課題】ボード自体の耐久性、視覚性、書き味、消去性に優れているとともに、ボードに着脱して使用するカラーマグネット駒の使い回しも良好であるスポーツ競技訓練・作戦用ボードセットを提供する。【解決手段】スポーツ競技訓練・作戦用ボードセット１０は、磁性金属板を芯板とし、この芯板の片面又は両面に設けた表面材３をホーロー仕上げとするとともに、表面材３の表面にサッカー競技種目に応じた形態の罫引部５を形成したボード１と、文字等の書き消し可能な平面部を有する色分けされた複数個ずつのカラーマグネット駒１１、マーカー１２、イレーザー１３を含む付属品類と、を有する構成とした。
【パテントレビュー】
【インターネット特許番号リンク】
インターネット上にあるこの特許番号にリンクします（発見しだい自動作成）: