(54)【考案の名称】水変色性透視シート及びそれを用いた水変色性透視シートセット

(73)【実用新案権者】パイロットインキ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、水の付着により下絵を鮮明に現出させることのできる水変色性透視シート及びそれを用いた水変色性透視シートセットに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、透明性支持体上に低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた多孔質層を設けた水変色性シートが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記シートは下方に任意の印刷物を重ねて乾燥状態では多孔質層よって印刷物は視認されず、多孔質層を水で濡らすと透明になって印刷物が視認され、多孔質層が乾燥すると再び印刷物は視認されなくなるものである。
しかしながら、前記シートは、印刷物上に載置したのみではシートと印刷物の密着性が十分ではなく、手や腕がシートや印刷物に接触するとシートと印刷物はずれを生じて所望の像を形成し難くなる。
【0003】

【効果】

【0006】
本考案は、多孔質層に水を付着させる際、シートとシート下方に配置した印刷物がずれ難く、所望の像形成性に優れた実用性に富む水変色性透視シート及びそれを用いた水変色性透視シートセットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本考案水変色性透視シートの一実施例の縦断面説明図である。
【図2】図1の水変色性透視シートの斜視図である。
【図3】図1の水変色性透視シートに印刷物を配置した状態を示す縦断面説明図である。
【図4】図1の水変色性透視シートに印刷物を配置して挟着した状態を示す縦断面説明図である。
【図5】印刷物を配置して挟着した水変色性透視シートに水付着具を用いて像を形成した状態を示す斜視図である。
【図6】本考案水変色性透視シートの他の実施例の縦断面説明図である。
【図7】図6の水変色性透視シートに印刷物を配置した状態を示す縦断面説明図である。
【図8】図6の水変色性透視シートに印刷物を配置して挟着した状態を示す縦断面説明図である。
【図9】本考案水変色性透視シートの他の実施例の縦断面説明図である。
【図10】本考案水変色性透視シートの他の実施例の縦断面説明図である。
【図11】本考案水変色性透視シートの他の実施例の縦断面説明図である。

【0008】
前記水変色性シートは、透明性支持体の上面に低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなる。
前記透明性支持体の材質は特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリビニルアルコール、ポリアミド、塩化ビニル等のプラスチックシートを例示できるが、柔軟性に富み、且つ、安全性に優れたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニルが好適に用いられる。
前記透明性支持体の形状は特に限定されるものではないが、後述する上部台紙片に設けられる透孔の形状に合わせた形とすることが好ましい。
なお、透明性支持体は半透明であってもよいし、着色透明であってもよい。
【0009】
前記透明性支持体上に形成される多孔質層は、低屈折率顔料をバインダー樹脂と共に分散状態に固着させた層である。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、液状組成物を吸液すると良好な透明性を示すものである。
なお、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
前記低屈折率顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmの顔料が好適に用いられる。
又、前記低屈折率顔料は2種以上を併用することもできる。
なお、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられ、乾式法により製造させる珪酸であってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が特に効果的であり、実用性を満たす。
この点を以下に説明する。
珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、乾式法珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別されるが、多孔質層として機能させるためには、湿式法珪酸が好適である。
これは、乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対して、湿式法珪酸は珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部分を有している。
従って、乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
又、前記多孔質層は水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
なお、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と他の低屈折率顔料を併用することもできる。
【0010】
前記多孔質層中の低屈折率顔料は、粒子径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗布量が1〜30g/mであることが好ましく、より好ましくは、5 〜20g/mである。
1g/m未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、又、30g/mを越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難である。
前記低屈折率顔料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、基材に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記低屈折率顔料とこれらのバインダー樹脂の混合比率は、低屈折率顔料の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、低屈折率顔料1重量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2重量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5重量部である。低屈折率顔料1重量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5重量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2重量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が悪くなる。
前記多孔質層は、一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いると効果的である。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、2種以上を併用することもできる。又、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
なお、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、本考案においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、支持体の種類や皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分重量比率で30%以上含有させることが好ましい。 前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
【0011】
前記多孔質層は、公知の手段、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により形成できる。
【0012】
前記水変色性シートは、透明性支持体の下方に黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態で測定した明度値(Vd)と、透明性支持体の下方に黒色シートを密接配置し、多孔質層が吸液状態で測定した明度値(Vw)が関係式(1)乃至(3)を全て満たすことが好ましい。
なお、明度値はJIS Z 8721−1993に準じて測定する。
7.0≦Vd≦8.5 (1)
2.0≦Vw≦7.0 (2)
2.0≦Vd−Vw≦6.0 (3)
これを詳しく説明すると、下方に黒色シートを密接配置し、且つ、多孔質層が非吸液状態で測定した明度値(Vd)が式(1)を満たすことにより、乾燥状態においては下方に配置される印刷物の色調や輪郭を適度に隠蔽することができる。
明度値(Vd)が8.5を越えると多孔質層の隠蔽性が強く、下方に配置した印刷物の色調や輪郭をほぼ完全隠蔽して視認が困難であり、下方に配置する印刷物の像に沿ってなぞり書きをする遊戯には適さない。
一方、明度値(Vd)が7.0未満では下方に配置される印刷物の色調や輪郭の隠蔽が不十分となり、下方に配置する印刷物が明瞭に視認されてなぞり書きの興味を半減させることになる。
更に、下方に黒色シートを密接配置した状態で多孔質層が吸液状態における明度値(Vw)が式(2)を満たすことにより、吸液状態においては下方に配置される印刷物の色調や輪郭を鮮明に視認することができる。つまり、吸液状態における明度値(Vw)が7.0を越えると下方に配置される印刷物の色調や輪郭が不鮮明となり視認性に劣るため、なぞり書きの興味を半減させることになる。
更に、明度値(Vd)と明度値(Vw)の関係が式(3)を満たすことにより、非吸液状態と吸液状態の濃度差を明瞭に視認することができる。Vd−Vwが2.0未満では非吸液状態と吸液状態の差が小さ過ぎて遊戯前と遊戯後の様相変化に乏しく、商品性を損なうことになる。また、Vd−Vwが6.0を越えることは多孔質層が非吸液状態と吸液状態でそれぞれ視認される印刷物の様相変化が大きくなるものの、一般的に非吸液状態での隠蔽性が高くなる(明度値が高くなる)と、吸液状態での明度値も高くなる傾向を示す。
なぞり書きに適したシートを得るためには6以下が当該技術の限度であり、それ以上は事実上困難といえる。
従って、水変色性シートが透明性支持体の下方に黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態で測定した明度値(Vd)と、透明性支持体の下方に黒色シートを密接配置し、多孔質層が吸液状態で測定した明度値(Vw)の関係が式(1)乃至(3)を全て満たすことは、水変色性シートの下方に配置される適宜印刷物の色調や輪郭を非吸水状態では適度に隠蔽し、吸水状態では鮮やかに視認させ、非吸液状態と吸液状態とで十分な濃度差を発現させることができ、使用者に印刷物から僅かに視認される像の輪郭に沿ってなぞり書きをする用途には重要な要件である。
【0013】
前記水変色性シートは、透孔を設けた上部台紙片と、連接部を介して連接された下部台紙片とからなるシート本体に貼着される。
前記水変色性シートの貼着箇所は上部台紙片裏面の透孔周囲であり、水変色性シートの多孔質層を設けた側の周囲を貼着する。
よって、適宜印刷物をシート本体(上部台紙片と下部台紙片の間)に挟持すると、上部台紙片裏面に貼着された水変色性シートと印刷物は密接した状態で配置され、しかも、多孔質層に水を付着させる際に手や腕が水変色性シートや印刷物と接触して水変色性シートと印刷物の位置がずれることを防止でき、よって、安定的に所望の像を形成できるため、幼児等が簡便に使用できる。
なお、前記上部台紙片裏面と、水変色性シートの透明性支持体が直接貼着され、貼着箇所に多孔質層が介在しないと、多孔質層に付着した水が貼着箇所の上部台紙片と水変色性シートの間から漏れ出し難く、印刷物に水が付着する不具合を生じ難く、商品性を向上させることができる。
前記シート本体は、透孔を設けた上部台紙片と下部台紙片とからなり、連接部を介して連接されてなる。
前記連接部は上部台紙片と下部台紙片が一体となった構成、上部台紙片と下部台紙片をリング状部材等の適宜連結部材により結合した構成が挙げられる。
前記台紙片の材質は特に限定されるものではなく、プラスチックシート、耐水紙、合成紙等が用いられる。
【0014】
前記透明性支持体の下面及び/又は下部台紙片の透明性支持体と接する箇所には、印刷物を固定する自己粘着型粘着層を設けて、像の形成性を更に向上させることもできる。
前記自己粘着型粘着層は、熱可塑性エラストマー樹脂と可塑剤からなる自己粘着性組成物を適用することができる。
前記組成物は、熱可塑性エラストマー成分が可塑剤成分により可塑化されて凝集力が低下し、自己粘着性が増強する。なお、「自己粘着性」とは、実質的に該組成物からなる粘着剤層を形成したシートが自重による圧力によって被着面に対して粘着性を示す特性をいう。
前記熱可塑性エラストマーとしては、スチレンモノマーのブロックとゴムモノマーのブロックから成るブロックセグメントで構成されているものを挙げることができる。
前記ゴムモノマーは、天然ゴム及び一般に合成ゴムと言われるポリマーを構成するモノマーであり、ゴムモノマーのブロックとしてポリイソプレンブロック、ポリブチレンブロック、ポリ(エチレン/ブチレン)ブロック等が挙げられる。かかる熱可塑性エラストマーの具体例としては、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)、ポリスチレン−ポリブチレン−ポリスチレン(SBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン/ブチレン)ブロック−ポリスチレン(SEBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン(SEPS)、ポリスチレン−ポリイソプレン(SI)、ポリスチレン−ポリブチレン(SB)、ポリスチレン−ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック(SEP)等を挙げることができる。
前記可塑剤は、エラストマーに添加して自己粘着性を付与するのに効果的な材料が選択されるが、使用する熱可塑性エラストマーがポリスチレン相とゴム相とを有する場合は、ゴム相に対する親和性が高くポリスチレン相に対する親和性が低い高分子量の化合物が好適であり、例えば、ナフテンオイル及び/又はパラフィンオイルが用いられる。
【0015】
前記水変色性透視シートに水を付着させる手段としては、手や指を水で濡らして多孔質層に接触させることもできるが、先端部に筆穂や繊維ペン体等を有する筆記又は塗布具、容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体や刷毛を設けた筆記又は塗布具等の水付着具を用いることができる。
なお、好ましい水付着具としては、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具であり、筆記像を簡便に形成でき、実用性を高めることができる。
前記連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体は、水を適宜量、吸収し、吐出させるものであればよく、従来より汎用のポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態のものを挙げることができ、形状、寸法は任意に設定できる。
前記水付着具と、水変色性透視シートを組み合わせて水変色性透視シートセットが得られ、携帯性と利便性を満足させることができる。
【0016】
以下に実施例を示すが、本考案はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の部は質量部を示す。
実施例1(図1乃至5参照)
透明性支持体21としてポリエチレンテレフタレート製シート(厚さ150μm、16cm×21cm)表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、120メッシュのスクリーン版にて全面にベタ印刷し、130℃で5分間乾燥硬化させて多孔質層22を形成して水変色性シート2を得た。
なお、前記水変色性シートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態における明度値(Vd)を測定すると8.2であった。
同様にシートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層に水を含浸させた吸水状態における明度値(Vw)を測定すると6.1であった。
従って、式(3)のVd−Vwは2.1であった。
前記明度値は色差計〔TC3600型色差計、(株)東京電色製〕を用いて測定した。
これとは別に、白色合成紙(25cm×35cm)からなる上部台紙片31と、連接部を介して連接された下部台紙片32とからなるシート本体3を作製した。
なお、前記シート本体の上部台紙片には透孔(15cm×20cm)を設けてなる。
前記上部台紙片裏面の透孔周囲に接着剤を塗布して接着層4を設け、水変色性シートの多孔質層を設けた側の周囲と貼着して水変色性透視シート1を得た(図1、2参照)。
【0017】
前記水変色性透視シートの上部台紙片と下部台紙片の間に虹色(赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色)の印刷物5を配置して挟着し、シート上から視認すると、乾燥状態では白色の多孔質層が視認される。
水変色性透視シートの多孔質層上から水付着具6として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを用いて水を付着させると、多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な虹色の筆跡が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色の多孔質層が視認される(図3乃至5参照)。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片に接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することがないため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れた水変色性透視シートが得られた。
【0018】
実施例2
実施例1で得た水変色性透視シートと、水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを組み合わせて水変色性透視シートセットを得た。
前記水変色性透視シートセットは、実施例1と同様に水付着具を用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な虹色の筆跡が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の白色の多孔質層が視認される。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することがないため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れると共に、携帯性に優れた水変色性透視シートセットが得られた。
【0019】
実施例3
透明性支持体21として軟質塩化ビニル製シート(厚さ200μm、16cm×21cm)表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)社製、固形分30%〕45部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、230メッシュのスクリーン版にて周囲を残して印刷し、50℃で30分間乾燥硬化させて多孔質層22を形成して水変色性シート2を得た。
なお、前記変色性透視筆記シートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態における明度値(Vd)を測定すると7.3であった。
同様にシートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層に水を含浸させた吸水状態における明度値(Vw)を測定すると4.2であった。
従って、式(3)のVd−Vwは3.1であった。
前記明度値は色差計〔TC3600型色差計、(株)東京電色製〕を用いて測定した。
これとは別に、青色合成紙(25cm×35cm)からなる上部台紙片31と、連接部を介して連接された下部台紙片32とからなるシート本体3を作製した。
なお、前記シート本体の上部台紙片には透孔(15cm×20cm)を設けてなる。
前記上部台紙片裏面の透孔周囲に接着剤を塗布して接着層4を設け、水変色性シートの多孔質層を設けた側の透明性支持体と貼着して水変色性透視シート1を得た(図6参照)。
【0020】
前記水変色性透視シートの上部台紙片と下部台紙片の間に青色の「ABC」の文字が印刷された印刷物5を配置して挟着し、シート上を視認すると、乾燥状態では「ABC」の文字の輪郭と色調は僅かに視認される(図7、8参照)。
水変色性透視シートの多孔質層上から水付着具6として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な青色の文字が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の文字が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することがないため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れた水変色性透視シートが得られた。
【0021】
実施例4
実施例3で得た水変色性透視シートと、水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを組み合わせて水変色性透視シートセットを得た。
前記水変色性透視シートセットは、実施例3と同様に水付着具を用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な青色の文字が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の文字が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することがないため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れると共に、携帯性に優れた水変色性透視シートセットが得られた。
【0022】
実施例5
透明性支持体21としてポリエチレンテレフタレート製シート(厚さ100μm、直径15cmの円形)表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−20、大日本インキ化学工業(株)社製、固形分30%〕45部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版にて周囲を残して印刷し、50℃で30分間乾燥硬化させて多孔質層22を形成した。
なお、前記変色性透視筆記シートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態における明度値(Vd)を測定すると7.7であった。
同様にシートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層に水を含浸させた吸水状態における明度値(Vw)を測定すると3.0であった。
従って、式(3)のVd−Vwは4.7であった。
前記明度値は色差計〔TC3600型色差計、(株)東京電色製〕を用いて測定した。
これとは別に、緑色合成紙(20cm×30cm)からなる上部台紙片31と、連接部を介して連接された下部台紙片32とからなるシート本体3を作製した。
なお、前記シート本体の上部台紙片には透孔(直径14cmの円形)を設け、下部台紙片には自己粘着型粘着層7を設けてなる。
前記上部台紙片裏面の透孔周囲に接着剤を塗布して接着層4を設け、水変色性シートの多孔質層を設けた側の透明性支持体と貼着して水変色性透視シート1を得た(図9参照)。
【0023】
前記水変色性透視シートの上部台紙片と下部台紙片の間に人形の絵柄が印刷された印刷物5を配置して挟着し、シート上を視認すると、乾燥状態では「ABC」の文字の輪郭と色調は僅かに視認される。
水変色性透視シートの多孔質層上から水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な人形の絵柄が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の人形の絵柄が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することはなく、しかも印刷物は自己粘着型粘着層によって固定されるため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れた水変色性透視シートが得られた。
【0024】
実施例6
実施例5で得た水変色性透視シートと、水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを組み合わせて水変色性透視シートセットを得た。
前記水変色性透視シートセットは、実施例5と同様に水付着具を用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な人形の絵柄が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の人形の絵柄が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することがないため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れると共に、携帯性に優れた水変色性透視シートセットが得られた。
【0025】
実施例7
透明性支持体21としてポリメチルメタクリレート製シート(厚さ1mm、11cm×16cm)表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200A、日本シリカ工業(株)製〕12部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−20、大日本インキ化学工業(株)社製、固形分30%〕40部、水35部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版にて、周囲を残して印刷し、50℃で30分間乾燥硬化させて多孔質層22を形成し、支持体の裏面に自己粘着型粘着層7を形成した。
なお、前記水変色性シートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態における明度値(Vd)を測定すると7.1であった。
同様にシートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層に水を含浸させた吸水状態における明度値(Vw)を測定すると2.3であった。
従って、式(3)のVd−Vwは4.8であった。
前記明度値は色差計〔TC3600型色差計、(株)東京電色製〕を用いて測定した。
これとは別に、緑色合成紙(15cm×20cm)からなる上部台紙片31と、連接部を介して連接された下部台紙片32とからなるシート本体3を作製した。
なお、前記シート本体の上部台紙片には透孔(10cm×15cm)を設けてなる。
前記上部台紙片裏面の透孔周囲に接着剤を塗布して接着層4を設け、水変色性シートの多孔質層を設けた側の透明性支持体と貼着して水変色性透視シート1を得た(図10参照)。
【0026】
前記水変色性透視シートの上部台紙片と下部台紙片の間に橙色の「123」の数字が印刷された印刷物5を配置して挟着し、シート上を視認すると、乾燥状態では「123」の数字の輪郭と色調は僅かに視認される。
水変色性透視シートの多孔質層上から水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な橙色の数字が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の数字が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することはなく、しかも印刷物は自己粘着型粘着層によって固定されるため、水変色性シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れた水変色性透視シートが得られた。
【0027】
実施例8
実施例7で得た水変色性透視シートと、水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを組み合わせて水変色性透視シートセットを得た。
前記水変色性透視シートセットは、実施例7と同様に水付着具を用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な橙色の数字が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の数字が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することがないため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れると共に、携帯性に優れた水変色性透視シートセットが得られた。
【0028】
実施例9
透明性支持体21としてポリエチレンテレフタレート製シート(厚さ150μm、26cm×36cm)表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200A、日本シリカ工業(株)製〕12部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−20、大日本インキ化学工業(株)社製、固形分30%〕40部、水35部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版にて、周囲を残して印刷し、50℃で30分間乾燥硬化させて多孔質層22を形成し、支持体の裏面に自己粘着型粘着層7を形成した。
なお、前記水変色性シートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態における明度値(Vd)を測定すると7.5であった。
同様にシートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層に水を含浸させた吸水状態における明度値(Vw)を測定すると2.5であった。
従って、式(3)のVd−Vwは5.0であった。
前記明度値は色差計〔TC3600型色差計、(株)東京電色製〕を用いて測定した。
これとは別に、緑色合成紙(30cm×40cm)からなる上部台紙片31と、連接部を介して連接された下部台紙片32とからなるシート本体3を作製した。
なお、前記シート本体の上部台紙片には透孔(25cm×35cm)を設け、下部台紙片には自己粘着型粘着層7を設けてなる。
前記上部台紙片裏面の透孔周囲に接着剤を塗布して接着層4を設け、水変色性シートの多孔質層を設けた側の透明性支持体と貼着して水変色性透視シート1を得た(図11参照)。
【0029】
前記水変色性透視シートの上部台紙片と下部台紙片の間に花の絵柄が印刷された印刷物5を配置して挟着し、シート上を視認すると、乾燥状態では花の絵柄の輪郭と色調は僅かに視認される。
水変色性透視シートの多孔質層上から水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な花の絵柄が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の花の絵柄の輪郭と色調が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することはなく、しかも印刷物は自己粘着型粘着層によって固定されるため、水変色性シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れた水変色性透視シートが得られた。
【0030】
実施例10
実施例9で得た水変色性透視シートと、水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを組み合わせて水変色性透視シートセットを得た。
前記水変色性透視シートセットは、実施例9と同様に水付着具を用いて水を付着させると多孔質層は吸液により透明状態に変化し、鮮明な花の絵柄が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより、元の花の絵柄の輪郭と色調が僅かに視認される状態へと変化する。
また、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕は上部台紙片と接するのみであり、水変色性シートや印刷物と接することがないため、シートと印刷物にずれを生じることなく、像形成性に優れると共に、携帯性に優れた水変色性透視シートセットが得られた。
【0031】
比較例1
透明性支持体として軟質塩化ビニル製シート(厚さ200μm、16cm×21cm)表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)社製、固形分30%〕45部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、230メッシュのスクリーン版にて印刷し、50℃で30分間乾燥硬化させて多孔質層を形成して水変色性シートを得た。
なお、前記変色性透視筆記シートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層が非吸液状態における明度値(Vd)を測定すると7.3であった。
同様にシートの下方に明度値2.5の黒色シートを密接配置し、多孔質層に水を含浸させた吸水状態における明度値(Vw)を測定すると4.2であった。
従って、式(3)のVd−Vwは3.1であった。
前記明度値は色差計〔TC3600型色差計、(株)東京電色製〕を用いて測定した。
【0032】
前記水変色性透視シートの下方に青色の「ABC」の文字が印刷された印刷物を配置してシート上から視認すると、乾燥状態では「ABC」の文字の輪郭と色調は僅かに視認される。
水変色性透視シートの多孔質層上から水付着具として軸筒内に水を収容可能に構成したペンを用いて水を付着させると、多孔質層は吸液により無色透明状態に変化し、鮮明な青色の文字が視認され、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより元の文字が僅かに視認される状態へと変化する。
しかし、前記水付着具を用いて筆記する際、手や腕がシートに接触して印刷物とシートにずれを生じ、良好な像形成性を満足させることはできなかった。
【0033】
1 水変色性透視シート
2 水変色性シート
21 透明性支持体
22 多孔質層
3 シート本体
31 上部台紙片
32 下部台紙片
4 接着層
5 印刷物
6 水付着具
7 自己粘着型粘着層

(57)【要約】

【課題】多孔質層に水を付着させる際、シートとシート下部に配置した印刷物がずれ難く、所望の像形成性に優れた実用性に富む水変色性透視シート及びそれを用いた水変色性透視シートセットを提供する。【解決手段】水の付着と乾燥により下方に配置した印刷物5を隠顕する水変色性シートであって、透孔を設けた上部台紙片31と、連接部を介して連接された下部台紙片32とからなる印刷物を挟持するシート本体3と、透明性支持体21の上面に低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層22を設けた水変色性シートとからなる。さらに、前記上部台紙片裏面の透孔周囲と、水変色性シートの多孔質層を設けた側の周囲を貼着してなる水変色性透視シート1、及びそれを用いた水変色性透視シートセットとする。


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