(54)【考案の名称】照明器具

(73)【実用新案権者】大谷石産業株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、室内用の照明器具に関し、特に、光による演出効果を向上することが可能な照明器具に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、室内用の照明器具として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された照明器具は、枠部材と、枠部材に取り付けられたランプソケットと、ランプソケットに装着されたランプと、ランプソケット及びランプの周囲を覆う笠部材(シェード)と、を備えている。
そして、特許文献1に記載された照明器具では、笠部材が簾状藺草成形体により形成されていることによって、木漏れ日のような光を放射することが可能となっている。
【0003】

【効果】

【0011】
本考案に係る照明器具によれば、互いに異なる輝度となる透過光(シェードを透過した透過光)及び間接光(台座で乱反射された間接光)が放射されることによって、放射される光に濃淡を付与することができ、光による演出効果を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本考案の実施形態に係る照明器具の斜視図である。
【図2】図1に示す照明器具であって、シェードを取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す照明器具が備える台座の斜視図である。
【図4】図3に示すA−A線に沿う断面図である。
【図5】図1に示す照明器具が備えるランプソケットの斜視図である。
【図6】図1に示す照明器具が備えるシェードの斜視図である。
【図7】変形例に係る台座の斜視図である。
【図8】変形例に係る取付け部材の断面図である。
【図9】変形例に係るシェードの斜視図である。

【0013】
以下、本考案の実施形態に係る照明器具1について、図面を参照しながら説明する。
照明器具1は、主に、室内に設置されて、予め設置されている電源コンセントから電力を得て使用される。
【0014】
(照明器具1の構成)
図1は、本考案の実施形態に係る照明器具の斜視図である。図2は、図1に示す照明器具であって、シェードを取り外した状態を示す斜視図である。図3は、図1に示す照明器具が備える台座の斜視図である。図4は、図3に示すA−A線に沿う断面図である。図5は、図1に示す照明器具が備えるランプソケットの斜視図である。図6は、図1に示す照明器具が備えるシェードの斜視図である。
図1及び図2に示す照明器具1は、台座10と、台座10に取り付けられたランプソケット20と、ランプソケット20に取り付けられたランプ30と、ランプ30の周囲を覆うシェード40と、を備えている。
【0015】
台座10は、大谷石、田下石等の凝灰岩によって形成されている。特に、台座10は、軽石凝灰岩によって形成されることが好ましく、本実施形態では大谷石によって形成されている。
大谷石は、珪酸、第二酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化マンガン、石灰、酸化マグネシウム、カリウム、ナトリウム等を成分とする軽石凝灰岩であり、栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材である。大谷石は、多孔質で火熱に強く、1000℃以上でも安定し、他の石材に比べて軟らかく、採掘や加工がしやすい性質を有している。また、大谷石は、多量のゼオライトを含んでおり、このゼオライトは、多量のマイナスイオンを放出し、癒し効果を発揮するとともに、その多孔質構造により、脱臭効果及びガスを吸着する作用を有している。
図2及び図3に示すように、台座10は、略直方体状に形成され、その一部(角部)が斜めに切断された形状を有している。そして、台座10では、斜めに切断された切断面が、ランプソケット20が設置される設置面(所定面)11となっている。
【0016】
図3及び図4に示すように、設置面11には、凹部12が設けられている。凹部12は、シェード40の下部を挿入することが可能となるように形成されている。具体的には、凹部12は、曲面状に形成された周壁面12aと、平面状に形成された底面12bと、を有している。周壁面12aは、シェード40のうち凹部12内に挿入された一部分の外周面に沿うように形成されている。底面12bは、略円形状に形成され、ランプソケット20を設置することが可能な広さを有している。
特に、凹部12の深さは、シェード40の後述する筒状部42の高さと比較して大きく形成されている。これによって、シェード40がランプソケット20に取り付けられた際に、筒状部42を外側から視認することができないように隠すことができ、照明器具1の見栄えを向上することができる。なお、本実施形態では、凹部12は、その外径が約6cm、その深さが約1.5cmに形成されている。
【0017】
また、台座10には、後述する電源コード23が挿通される挿通孔13及び挿通溝14が設けられている。図3及び図4に示すように、挿通孔13は、凹部12の底面12bから台座10の底面まで、上下方向(図4に示す上下方向)に沿って延びている。また、挿通溝14は、台座10の底面に設けられ、挿通孔13の下端から台座10の背面まで、前後方向(図4に示す奥行き方向)に沿って延びている。挿通孔13の下端は、挿通溝14の前端に連通している。ここで、挿通孔13及び挿通溝14の大きさは、電源コード23を挿通することが可能となる最小の大きさとすることが好ましい。
設置面11は、凹凸面となっている。ここで、凹凸面は、規則的な凹凸が付与された面であっても、不規則的な凹凸が付与された面であってもどちらでも構わない。規則的な凹凸が付与された面としては、例えば、リブ仕上げ加工、ビシャン仕上げ加工、格子仕上げ加工、チェーン仕上げ加工等が施された面が該当する。また、不規則的な凹凸が施された面としては、例えば、コボリ仕上げ加工、割り肌仕上げ加工等が施された面が該当する。
【0018】
本実施形態では、台座10の外周面のうち設置面11(凹部12の周壁面12aを含む)は、天然石の割り面を模した不規則な凹凸からなる割肌面となっている。また、台座10の外周面のうち設置面11を除く面は、ダイヤ仕上げ加工が施された略平坦な面となっている。なお、図1乃至4では、設置面11は、凹凸の形状の表示が省略されており、平面状に表されている。
さらに、図4に示すように、台座10の底面には、緩衝材15が配設されている。緩衝材15は、ゴム、樹脂、フェルト、コルク等の弾性材料によって形成されている。本実施形態では、台座10の底面の四隅のそれぞれにおいて、フェルトからなる緩衝材15が配設されている。
【0019】
図5に示すように、ランプソケット20は、受金(図示せず)が配設された受金部21と、受金部21の基端側(根本側)に配設されたシェード取付け部22と、受金に接続された電源コード23と、を有している。
受金部21は、円筒状に形成され、その内側に受金が配設されている。シェード取付け部22は、天面を有する円筒状に形成され、その内側に受金に接続された端子部(図示せず)が配設されている。ここで、シェード取付け部22の外径は、受金部21の外径及びランプ30の外径のそれぞれと比較して大きく形成されている。電源コード23は、端子部を介して受金に接続され、その先端部には電源コンセントに接続される電源プラグ(図示せず)が配設されている。
【0020】
ランプソケット20は、台座10の設置面11における凹部12内に取り付けられている。具体的には、ランプソケット20は、凹部12の底面12aにおいて、ネジ止め又は接着により固定されている。ここで、大谷石は軟らかいため、ネジ止めのみでは、台座10へのランプソケット20の固定が不十分となる恐れがある。そこで、台座10へのランプソケット20の取付けは、ネジ止め及び接着の両方によることが好ましい。この際、ネジ止めは、大谷石におけるミソのない部分に対して行うことが好ましい。本実施形態では、台座10に対するランプソケット20のネジ止めは、約3cmのネジを用いて、2か所を固定することにより行っている。そして、ランプソケット20の電源コード23は、シェード取付け部22の内部から、挿通孔13及び挿通溝14を介して、台座10の背面まで達した後に、その先端部が台座10の背面から導出するように延びている。
ランプ30としては、白熱電球、蛍光電球、LED電球が用いられる。ランプ30は、その口金がランプソケット20の受金に螺合されることによって、ランプソケット20に装着される。
【0021】
図6に示すように、シェード40は、ランプ30の周囲を覆う被覆部41と、被覆部41の下端部に設けられた筒状部42と、を有している。
被覆部41は、紙、布、樹脂等によって、ランプ30の周囲を覆うことが可能な形状に形成されている。本実施形態では、被覆部41は、和紙によって、略球形状(内部が中空の球形状)に形成されている。具体的には、シェード40は、ゴム製の型を用意して、型に沿うように和紙を漉くことによって形成されている。
筒状部42は、紙、樹脂等によって、シェード取付け部22の外周面に嵌合することが可能となるように筒状(本実施形態では、円筒状)に形成されている。筒状部42の内孔は、被覆部41の内部に連通している。筒状部42の内径は、受金部21の外径及びランプ30の外径のそれぞれと比較して大きく形成され、また、シェード取付け部22の外径と略同一に(または、僅かに大きく)形成されている。
シェード40は、筒状部42がシェード取付け部22の外周面に嵌合することによって、ランプソケット20に対して着脱自在に取り付けられる。本実施形態では、ランプソケット20へのシェード40の取付けは、筒状部42がシェード取付け部22に嵌合することのみにより行われ、ネジ止め、接着等は行っていない。
【0022】
(照明器具1の作用・効果)
次に、照明器具1の作用・効果について説明する。
照明器具1は、電源コード23の先端に配設されている電源プラグを電源コンセントに接続することによって使用される。
電源プラグが電源コンセントに接続されると、ランプ30が点灯して、ランプ30から光が照射される。
そして、ランプ30から照射された光は、和紙により形成されたシェード40を透過した後に、透過光として外方に向かって放射される。この際、シェード40を透過した透過光の輝度は、ランプ30から照射された光の輝度と比較して低くなる。特に、照明器具1では、シェード40が和紙により形成されていることによって、シェード40を透過した透過光において輝度の濃淡が付与され、シェード40から放射される透過光が柔らかい光となる。
【0023】
また、シェード40を透過した透過光の一部は、台座10の設置面11において反射されて、間接光として外方に向かって放射される。この際、台座10の設置面11において反射された間接光の輝度は、シェード40から放射される透過光の輝度と比較して低くなる。特に、照明器具1では、台座10が多孔質構造を有する大谷石により形成されていることによって、シェード40を透過した透過光は、設置面11で乱反射されて、拡散光(間接光)となって外方に向かって照射される。これにより、透過光と間接光との輝度差が大きくなり、照明装置1から放射される光にグラデーションを持たせることができる。さらに、照明器具1では、設置面11が凹凸面となっていることによって、設置面11で乱反射された間接光において輝度の濃淡を付与することができ、台座10で乱反射された間接光が柔らかい光となる。
このように、照明器具1では、互いに異なる輝度となる透過光及び間接光が放射されることで、放射される光にグラデーションを付与することができる。特に、透過光及び間接光のそれぞれにおいても輝度の濃淡を付与することができ、透過光及び間接光のそれぞれを柔らかい光とすることができる。
【0024】
以上のように、照明器具1では、ランプソケット20が取り付けられる台座10が凝灰岩により形成されている。これにより、互いに異なる輝度となる透過光(シェード40を透過した透過光)及び間接光(台座10で乱反射された間接光)を放射することができ、放射される光に濃淡を付与することができる。よって、照明器具1によれば、光による演出効果を向上することが可能となる。
【0025】
特に、照明器具1は、台座10が大谷石により形成されている。ここで、大谷石は、凝灰岩の中でも表面及び内部に存在する微細孔の割合が特に大きくなっている。これによって、透過光(シェード40を透過した透過光)の輝度と間接光(台座10で乱反射された間接光)の輝度の差を大きくすることができ、光による演出効果をさらに向上することが可能となる。
また、大谷石は、多量のマイナスイオンを放出する天然ゼオライトを含んでいる。これによって、照明器具1では、多量のマイナスイオンが放出されることで、周囲の人間にアルファ波を発生させることができ、周囲の人間をリラックスさせることが可能となる。
さらに、天然ゼオライトは、多孔質構造を持ち、アンモニア等の悪臭の基となるガスを微細孔内に吸着することによる脱臭作用を有している。また、天然ゼオライトは、イオン交換することで悪臭の基となるガスを他の物質に変化させることによる脱臭作用を有している。したがって、照明器具1では、脱臭効果を奏することが可能となる。
【0026】
また、照明器具1では、ランプソケット20が設置面11に設けられた凹部12内に取り付けられている。これによって、多孔質構造を有する台座10の設置面11で乱反射される光の量を増加させることができ、光による演出効果をさらに向上することが可能となる。
また、照明器具1では、設置面11が凹凸面となっている。これによって、台座10で乱反射される間接光において輝度に濃淡を付与することができ、台座10で乱反射される光が柔らかい光となり、光による演出効果をさらに向上することが可能となる。
【0027】
また、照明器具1では、シェード40は、筒状部42がシェード取付け部22の外周面に嵌合することによって、ランプソケット20に対して着脱自在に取り付けられる。これによって、ランプソケット20に対するシェード40の着脱を容易に行うことが可能となる。
さらに、照明器具1は、シェード40が和紙により形成されている。これによって、柔らかい透過光(シェード40を透過した透過光)を得ることが可能となる。
【0028】
(変形例)
次に照明器具1の変形例について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の変形例では、上記実施形態に係る照明器具1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、変形例に係る台座の斜視図である。図8は、変形例に係る取付け部材の断面図である。図9は、変形例に係るシェードの斜視図である。
【0029】
上記実施形態では、台座10は、略直方体状に形成され、その一部(角部)が斜めに切断された形状を有している。そして、台座10では、斜めに切断された切断面が、ランプソケット20が設置される設置面(所定面)11となっている。しかしながら、設置面11は、曲面状に形成しても構わない。
具体的には、照明器具1において、台座10に替えて、図7に示す台座50を用いても構わない。台座50は、球体又は楕円体の一部を切断した形状を有している(切断面が台座10の底面となっている)。台座50は、略平面状の底面(図示せず)と、上方に向かって凸となる曲面(球面又は二次曲面)51と、を有している。そして、台座50では、曲面51が設置面11となっている。曲面51(設置面11)は、凹凸面となっており、凹部12及び挿通孔13を有している。なお、図7では、曲面51(設置面11)は、凹凸の形状の表示が省略されており、平坦状に表されている。
【0030】
また、上記実施形態では、シェード40は、筒状部42がランプソケット20のシェード取付け部22の外周面に嵌合することによって、ランプソケット20に対して着脱自在に取り付けられる。しかしながら、図8に示すように、シェード40を取り付けるための取付け部材60を、ランプソケット20とは別個に設けても構わない。
具体的には、取付け部材60は、略円筒状に形成されている。取付け部材60の内径は、ランプソケット20の外径と比較して大きく(本変形例では、略同一に)形成されている。取付け部材60は、その内側にランプソケット20が配設された状態で、ランプソケット20又は台座10の設置面11に固定されている。そして、シェード40は、筒状部42が取付け部材60の外周面に嵌合することによって、ランプソケット20に対して着脱自在に取り付けられる。
【0031】
さらに、上記実施形態では、シェード40の被覆部41は、孔のない略球形状に形成されている。しかしながら、被覆部41の形状は、円筒形状等、他の形状としても構わず、また、外壁面に貫通孔が設けられていても構わない。
具体的には、照明器具1において、シェード40に替えて、図9に示すシェード70を用いても構わない。シェード70は、ランプ30の周囲を覆う被覆部71と、被覆部71の下端部に設けられた筒状部42と、を有している。被覆部71は、略球形状(内部が中空の球形状)に形成されており、その外壁面には、複数の貫通孔が設けられている。本変形例では、被覆部71は、線状に形成した和紙を編み合わせることによって、その外壁面において複数の孔を有する網目状に形成されている。これによって、シェード70を透過した透過光及び台座10で乱反射された間接光に加えて、ランプ30からの直接光を得ることができ、光による演出効果をさらに向上することが可能となる。
【0032】
1 照明器具
10 台座
20 ランプソケット
30 ランプ
40 シェード
11 設置面
12 凹部
12a 周壁面
12b 底面
13 挿通孔
14 挿通溝
15 緩衝材
21 受金部
22 シェード取付け部
23 電源コード
41 被覆部
42 筒状部
50 台座
51 曲面
60 取付け部材
70 シェード
71 被覆部


(57)【要約】

【課題】光による演出効果を向上することが可能な照明器具を提供する。【解決手段】照明器具1は、凝灰岩により形成された台座10と、台座10の所定面に取り付けられたランプソケットと、ランプソケットに取り付けられるランプを覆うシェード40と、を備える。ここで、凝灰岩は、その表面及び内部に多数の微細孔が形成された多孔質構造を有している。これにより、照明器具1では、互いに異なる輝度となる透過光(シェード40を透過した透過光)及び間接光(台座10で乱反射された間接光)が放射されることによって、放射される光に濃淡を付与することができ、光による演出効果を向上することが可能となる。


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【インターネット特許番号リンク】

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