(54)【考案の名称】ガーゼホルダー

(73)【実用新案権者】積水ポリマテック株式会社

(73)【実用新案権者】ハクゾウメディカル株式会社

(73)【実用新案権者】淀川サンセイ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、複数枚のガーゼを保持するとともに、その枚数を正確かつ簡便に把握することが可能なガーゼホルダーに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
手術にて使用するガーゼは、患者の血液を処理するために大量に使用される一方、手術の終了後は、患者の体内から全て取り出す必要がある。手術中にガーゼが大量の血液を吸収すると、体内でガーゼを識別するのが困難になり、手術が終了した後にガーゼを体内に残置する惧れが生じる。
このような問題を防止するためには、手術前にガーゼの枚数を数えておき、手術後に再度ガーゼの枚数を数えて、使用したガーゼを全て回収したことを確認する必要がある。そこでガーゼの枚数を数えるために、光センサーを用いてガーゼを検知して音声で通知するとともに、積算カウンターでガーゼの枚数を加算していく技術、あるいはガーゼに貼り付けたICチップを読み取って枚数を数える技術等が検討されている。しかしながら、これらの技術は、いずれもガーゼの枚数を数えるために高価な専用の機器を備えなければならず、しかもその機器の精度によってガーゼの枚数に誤差が生じるという問題がある。またその機器は、ガーゼを保持する機能を持たないので、ガーゼを保持するための器具を別個に備えて手術を行なう必要がある。
【0003】
そこで、簡便な方法でガーゼを保持し、かつその枚数を数えることが可能な器具が検討されている。たとえば特許文献1には、蛇腹状に形成した板材の谷部にガーゼを収納するホルダーが開示されている。このホルダーは、ガーゼを保持しかつその枚数を数えることが可能であるが、水平方向に開いて使用するものであるから、手術前と手術後に多数のガーゼの枚数を数え、さらに手術中にそれらのガーゼを保持するために広い面積が求められる。
【0004】

【効果】

【0007】
本考案のガーゼホルダーは、複数枚のガーゼを保持するとともに、その枚数を正確かつ簡便に把握することが可能であり、しかも狭い場所に設置できる。さらに、安価かつ容易に製造できるので、格段の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案のガーゼホルダーの例を模式的に示す斜視図であり、(a)は脚部を閉じた例、(b)は脚部を開いた例を示す。
【図2】図1のガーゼホルダーの収納孔にガーゼを挿入する例を示す断面図である。
【図3】図1のガーゼホルダーの収納孔にガーゼを挟持させた例を示す側面図である。

【0009】
図1は、本考案のガーゼホルダーの例を模式的に示す斜視図であり、(a)は脚部を閉じた例、(b)は脚部を開いた例を示す。
本考案のガーゼホルダーは、図1に示すように、1枚の平板からなるガーゼ保持部2と、そのガーゼ保持部2を支持する脚部3とを有し、ガーゼ保持部2の下端は脚部3の上部に固定されている。脚部3は折り畳み式で開閉自在になっており、未使用のガーゼホルダーを倉庫等に保管する間は、図1(a)に示すように、脚部3を閉じることによって狭い場所に多くのガーゼホルダーを保管できる。ガーゼホルダーを使用する際には、図1(b)に示すように、脚部3の下部を開くことによってガーゼ保持部2を垂直に支持することができる。ガーゼ保持部2は1枚の平板からなるものであるから、このようにして垂直に支持して使用することによって、手術前と手術後に多数のガーゼの枚数を数え、さらに手術中にそれらのガーゼを保持するための面積を狭くすることが可能である。
【0010】
ガーゼ保持部2には、ガーゼを挟持するための収納孔4を設ける。図1には収納孔4を10個設ける例を示すが、本考案では収納孔4の個数は特定の数値に限定しない。収納孔4には連番を付与して、容易に目視できるように表示する。なお図1には円形の収納孔4を示したが、収納孔4の形状は四角形や三角形でも良い。
その収納孔4からガーゼ保持部2の上端まで挿入溝5を設ける。挿入溝5を設けることによって、収納孔4にガーゼを容易に挟持させることができる。
【0011】
つまり手術前にガーゼの枚数を数える際には、図2に示すように、ガーゼ1の中央部をピンセット(図示せず)で把持して挿入溝5から収納孔4へ通した後に、ピンセットを開放すれば、ガーゼ1が、その弾力によって広がり、収納孔4に挟持される。収納孔4の水平方向の幅W1(mm)は、挿入溝5の水平方向の幅W2(mm)よりも大きい(すなわちW1>W2)ので、ガーゼ1の中央部を収納孔4に挟持させることによって、ガーゼ1の脱落を防止できる(図3参照)。このようにして各収納孔4にガーゼ1をそれぞれ1枚ずつ挟持させる。そして、収納孔4に付与した連番を視認することによって、ガーゼ1の枚数を確認できる。
【0012】
手術中にガーゼ1を使用するときは、挿入孔5を通す必要はなく、ガーゼ1の端部をピンセットで把持して収納孔4から引き抜く。
そして手術後に回収したガーゼの枚数を数える際には、上記と同様に、ガーゼ1の中央部をピンセットで把持して挿入溝5を通すことによって、各収納孔4にガーゼ1をそれぞれ1枚ずつ挟持させる。そして、収納孔4に付与した連番を視認することによって、ガーゼ1の枚数を確認できる。
【0013】
ガーゼ保持部2と脚部3に求められる特性は、
(a)血液を吸収しない、
(b)塵やゴミを浮遊しない、
(c)軽量で十分な強度を有する、
(d)加工成形性が良い
等であり、これらの特性を満たす材質を選択する必要がある。たとえば、PET、PP、オレフィン樹脂、あるいは防水粉塵対策を施した紙が、ガーゼ保持部2と脚部3の材質として好適である。
【0014】
以上に説明したように、本考案のガーゼホルダーは、複数枚のガーゼを保持するとともに、その枚数を正確かつ簡便に把握することが可能であり、しかも狭い場所に設置できる。
【0015】
図1に示すガーゼホルダー(全長175mm)を作製した。ガーゼ保持部2と脚部3の材質はPPシート(厚さ0.4mm)を採用し、ガーゼ保持部2に円形の収納孔4(直径10mm)を10個設けた。さらに各収納孔4に、連番を付与して表示するとともに、それぞれ挿入溝5(幅5mm)を設けた。
脚部3は折り畳み式とし、その下部を概三角形に開くことによって、ガーゼ保持部2を垂直に支持するように構成した。
【0016】
そしてガーゼ1の中央部をピンセット(図示せず)で把持して挿入溝5を通して、収納孔4にガーゼ1を1枚ずつ容易に挟持させることができた。そして、収納孔4に付与した連番を視認することによって、ガーゼ1の枚数を確認することができた。また、ガーゼ1の端部をピンセットで把持して収納孔4から引き抜くこともできた。
【0017】
1 ガーゼ
2 ガーゼ保持部
3 脚部
4 収納孔
5 挿入溝

(57)【要約】

【課題】複数枚のガーゼを保持するとともに、その枚数を正確かつ簡便に把握することが可能であり、しかも狭い場所に設置できるコンパクトなガーゼホルダーを提供する。【解決手段】1枚の平板からなるガーゼ保持部2とそのガーゼ保持部を垂直に支持する折り畳み式の脚部3とを備える。さらに、ガーゼ保持部2にガーゼを挟持する収納孔4を設け、収納孔からガーゼ保持部の上端まで挿入溝5を設け、収納孔4の水平方向の幅W1(mm)と挿入溝5の水平方向の幅W2(mm)とがW1>W2を満足するとともに、ガーゼ保持部2の下端を脚部3の上部に固定し、かつ脚部の下部を開閉自在に折り畳んでガーゼホルダーとする。


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