(54)【考案の名称】電子機器スタンドを兼用したカバー

(73)【実用新案権者】ラディウス株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、タブレット型パソコン、スマートフォン、携帯用電子機器などの電子機器のスタンドと兼用して使用される電子機器スタンドを兼用したカバーに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来、図6ないし図8に示すような電子機器スタンドを兼用したカバーが知られている(特許文献1)。
これらの図において、10は、タブレット型パソコン、スマートフォン、携帯用電子機器などの電子機器で、この電子機器10の長手の側縁部に、電子機器10のディスプレイ13を保護するためのカバー本体11が2軸のヒンジ12によって開閉自在に設けられている。前記ヒンジ12は、電子機器10とカバー本体11を磁石等により着脱自在に設けられている。
前記カバー本体11には、長手方向に平行な3本の屈曲ライン14が両面に設けられ、第1カバー面部15と第2カバー面部16と第3カバー面部17と第4カバー面部18に区画されている。このカバー本体11は、図7に示すように、細長い板状の硬質芯材19が互いに隙間をもって並べられ、上下面に軟質被膜20で貼着され、それぞれの硬質芯材19の隙間部分が屈曲可能な屈曲ライン14に形成されている。前記第1カバー面部15と第4カバー面部18の内部には、順次折り畳んでスタンドとして使用するときに3角筒を保持するための互いに吸着する磁石21が設けられている。
【0003】
電子機器10を持ち運んだり、使用しないときには、電子機器10の上にカバー本体11を被せて保護する。
カバー本体11をスタンドとして使用するときには、図8(a)に示すように、カバー本体11の第4カバー面部18側を外向きに折り畳み、第4カバー面部18の側縁部を第1カバー面部15と第2カバー面部16の間の屈曲ライン14に当接してさらに折り畳むと、3角筒が形成されるので、第2カバー面部16をテーブル22に接するように置き、電子機器10の基端部をテーブル22におくと、約11度の傾斜角で電子機器10が立て掛けられた状態で使用できる。このとき、第1カバー面部15と第4カバー面部18が磁石21で吸着して3角筒が保持される。
また、3角筒を形成した状態で図8(b)に示すように、第1カバー面部15の下向き面をテーブル22に接するようにおき、電子機器10のヒンジ12側部をテーブル22におくと、約75度の傾斜角で電子機器10が立て掛けられた状態で使用される。
さらに、図8(b)において、3角筒をグリップとして手で握るようにして持てば、電子機器10は、縦向きにして使用することもできる。
【0004】
また、図9(a)(b)(c)に示すような電子機器スタンドを兼用したカバーが知られている(特許文献2)。
スタンドとカバーを兼用する支持プレート40は、下部プレート41と屈曲自在に連結され、この連結部には、電子機器10を立て掛けるための切り込み42が設けられている。前記支持プレート40は、前記切り込み42側に2等辺3角形43が位置し、この2等辺3角形43の両側に直角3角形44と45が位置し、前記切り込み42の反対側に長方形46と47が位置するように区分され、これらの境界線は、屈曲可能な折り跡48となっている。
【0005】
以上のような構成において、カバーとして使用するときには、下部プレート41を電子機器10の裏側にセットし、支持プレート40で電子機器10のディスプレイ13側を覆って保護する。
スタンドとして使用するときには、支持プレート40を下部プレート41と鈍角になるように折り込み、直角3角形44と45を後ろ向きに折り込み、長方形46と47を接触させ、図9(b)のように側縁部51と52がテーブル22に接するようにて電子機器10を横置きにして立て掛ける。
このスタンドには、電子機器10を縦置きにして立て掛けることもできる。
【0006】

【効果】

【0011】
請求項1記載の考案によれば、電子機器にカバー本体を取り付けた状態で、スタンドを組み立て、そのままで電子機器を横置きにも縦置きにも安定して立て懸けることができる。また、左長方形面部と右長方形面部を磁石で固定するので、取り付け孔に結び帯びを通すという面倒な作業を必要としない。
【0012】
請求項2記載の考案によれば、硬質芯材と隙間とを屈曲可能な軟質材で被覆し、前記左長方形面部と右長方形面部の結合部分のみの折り畳みラインが電子機器側から見て山折り方向のみ180度折り畳み可能としたので、他の屈曲ラインの構造は、いずれの面にも屈曲できるという簡単な構成にすることができる。
【0013】
請求項3記載の考案によれば、DEの折り畳みラインは、対峙する硬質芯材にそれぞれテーパー部を設けるという簡単な構成で、一方向には180度折り畳めるが、他方向には折り畳めないようにすることができる。
【0014】
請求項4記載の考案によれば、DEの折り畳みラインは、電子機器の裏面側に折り畳み防止部材を設けたので、すべての屈曲ラインは、両方向に屈曲できる構成とし、必要な1箇所だけ一方向には180度折り畳めるが、他方向には折り畳めないようにして目的を達成できる。
【0015】
請求項5記載の考案によれば、AC及びBEがCD及びDEより1.1〜1.3倍長くなるように設定したので、電子機器の横置きでも、縦置きでも安定した角度で立て掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本考案による電子機器スタンドを兼用したカバーの一実施例を示す正面図である。
【図2】本考案による図1における折り畳みラインの一部を拡大し断面にした平面図で、(a)は、重ね合わせ前の断面図、(b)は、一方向に屈曲して重ね合わせた断面図、(c)は、他方に屈曲しても重ね合わせができない状態の断面図である。
【図3】折り畳みラインの他の実施例を示すもので、(a)は、重ね合わせ前の断面図、(b)は、一方向に屈曲して重ね合わせた断面図、(c)は、他方に屈曲しても重ね合わせができない状態の断面図である。
【図4】本考案による電子機器スタンドを兼用したカバーを横置きスタンドとして折り畳んだ状態を示すもので、(a)は、カバー本体11を折り畳む前(2点鎖線)と折り畳んだ後(実線)と電子機器を立て掛けたとき(2点鎖線)を示す斜視図、(b)は、折り畳んだカバー本体(実線)に電子機器を立て掛けたときの背面からみた斜視図、(c)は、折り畳んだカバー本体に電子機器を立て掛けたときの側面図である。
【図5】本考案による電子機器スタンドを兼用したカバーを縦置きスタンドとして折り畳んだ状態を示すもので、(a)は、折り畳んだカバー本体(実線)に電子機器を立て掛けたとき(2点鎖線)の背面左方から見た斜視図、(b)は、折り畳んだカバー本体(実線)に電子機器を立て掛けたとき(2点鎖線)の背面右方から見た斜視図、(c)は、折り畳んだカバー本体に電子機器を立て掛けたときの側面図である。
【図6】特許文献1記載のカバー本体11(実線)と電子機器(2点鎖線)の正面図である。
【図7】図6におけるカバー本体の一部拡大し断面にした平面図である。
【図8】図6のカバー本体をスタンドとしての使用例を示すもので、(a)は、電子機器を低い角度で立て掛けたときの側面図、(b)は、電子機器を高い角度で立て掛けたときの側面図である。
【図9】(a)は、特許文献2記載の支持プレートと下部プレートの正面図、(b)は、電子機器を横置きスタンドに横置きとした状態の背部から見た斜視図、(c)は、電子機器を横置きスタンドとともに縦置きとした状態の側面図である。

【0017】
本考案は、電子機器の側縁部のヒンジによって前記電子機器の両面に回転可能に設けられた四角形のカバー本体であって、このカバー本体は、前記ヒンジ側の両端点ABを結ぶ直線を底辺ABとし、頂点をDとする2等辺3角形からなる硬質の中央3角面部と、直線DA及びDBをそれぞれ屈曲ラインとし、かつ、底辺とする直角3角形からなる硬質の左3角面部と右3角面部と、に区分し、これらの左3角面部と右3角面部の頂点であって、前記Dを通る前記ABと平行な直線が前記カバー本体の両側縁と交わる点をC及びEとし、前記Dから前記ヒンジと反対側縁まで垂直に伸びた端部をGとし、このGを通る前記ABと平行な直線が前記カバー本体の両側縁と交わる点をF及びHとし、CDGFとDEHGからなる2つの左長方形面部と右長方形面部とに区画する。
前記AC及びBEがCD及びDEより長くなるように設定し、前記左長方形面部と右長方形面部の折り畳みラインを、前記電子機器の表面側から見て山折り方向だけ180度折り畳み可能とし、これら左長方形面部と右長方形面部を内蔵する磁石で互いに密着固定することにより電子機器のスタンドとして機能せしめる。
【0018】
中央3角面部と左3角面部と右3角面部と左長方形面部と右長方形面部は、硬質芯材からなり、これらの互いに向き合っているAD,BD,DG,CD,DEの各辺が隙間を有するように配置し、前記硬質芯材と隙間とを屈曲可能な軟質材で被覆し、前記DEの折り畳みラインが電子機器側から見て山折り方向のみ180度折り畳み可能とする。
【0019】
DEの折り畳みラインは、対峙する硬質芯材にそれぞれテーパー部を設け、一方向には180度折り畳めるが、他方向には折り畳めないようにする。
【0020】
DEの折り畳みラインは、電子機器の裏面側に折り畳み防止部材を設け、一方向には180度折り畳めるが、他方向には折り畳めないようにする。
【0021】
AC及びBEがCD及びDEより1.1〜1.3倍長くなるように設定する。
【0022】
本考案による電子機器用カバーの一実施例を図1及び図2に基づき説明する。
図1において、10は、タブレット型パソコン、スマートフォン、携帯用電子機器などの電子機器で、この電子機器10の長手の側縁部に、電子機器10のディスプレイ13を保護するためのカバー本体23がヒンジ12によって開閉自在に設けられている。前記ヒンジ12は、電子機器10とカバー本体23を磁石等により着脱自在に設けられているものであってもよいし、固定的に取り付けたものであってもよい。
【0023】
前記カバー本体23は、前記電子機器10と略同一寸法とし、横m、縦nの長方形とする。このカバー本体23は、内部に硬質のプラスチックなどの薄板の硬質芯材32を用い、この硬質芯材32の両面を軟質で屈曲し易い布状の内側被膜33と外側被膜34で被覆したもので、ディスプレイ13に接触する側の内側被膜33は、ディスプレイ13を傷つけず、かつ、被せたときクリーニングするような素材が望ましく、外側の外側被膜34は、汚れにくい素材が望ましい。
【0024】
前記硬質芯材32は、ヒンジ12側を底辺とする2等辺3角形をなした中央3角面部25と、この中央3角面部25の両側の斜線を一辺とする直角3角形をなした左3角面部26と右3角面部27と、これらの左3角面部26と右3角面部27の一辺に連続する長方形をなした左長方形面部28と右長方形面部29とからなる。これらの中央3角面部25と左3角面部26と右3角面部27と左長方形面部28と右長方形面部29は、隙間をもって配置されて前記内側被膜33と外側被膜34で被覆されることにより、隙間部分が折曲可能な屈曲ライン24aと24bと24cと24dを構成している。
【0025】
ただし、前記左長方形面部28と右長方形面部29の隙間部分は、一方向のみに180度の折り畳み可能な折り畳みライン36となっている。具体的には、前記折り畳みライン36は、図2(a)に示すように、2つの硬質芯材32の対峙する部分は、テーパー部37となっており、180度折り畳む側の前記外側被膜34は、略直線的で、反対の内側被膜33側には、十分な余裕を持たせておく。このような構成とすることにより、左長方形面部28と右長方形面部29を外側被膜34側に折り畳むと、図2(b)に示すように、180度折り畳まれて左長方形面部28と右長方形面部29が全面で接触する。逆に、左長方形面部28と右長方形面部29を内側被膜33側に折り畳むと、図2(c)に示すように、外側被膜34が伸びず、かつ、対峙するテーパー部37が接触して左長方形面部28と右長方形面部29は、180度より十分小さな角度で折曲するだけで互いに面接触することはない。
【0026】
前記中央3角面部25の各点をA,B,Dとし、前記左3角面部26の各点をA,C,Dとし、前記右3角面部27の各点をB,D,Eとし、前記左長方形面部28の各点をC,D,G,Fとし、前記右長方形面部29の各点をD,E,H,Gとする。
前記左長方形面部28と右長方形面部29には、互いに重ね合わせたとき、互いに密着して固定されるように、両端部と中央部にそれぞれ端部磁石30と中央磁石31が内蔵されている。
【0027】
前記カバー本体23をスタンドとして使用するためには、前記左長方形面部28と右長方形面部29の間の折り畳みライン36を、図1のようにディスプレイ13と内側被膜33を同一面とした状態で山折りとする。すると、屈曲ライン24aと24bを山折りしつつ、屈曲ライン24cと24dを谷折りとなる。このとき、図4(a)に示すように、点C,Eの接触点が中央3角面部25の面より上方になることが必要である。具体的には、左3角面部26のCD辺と右3角面部27のDE辺の水平辺長さxと、左3角面部26のAC辺と右3角面部27のBE辺の垂直辺長さyの設定が重要になり、次のようにして設定する。
【0028】
カバー本体23の横:縦の長さ=m:nとしたとき、水平辺長さx=m/2であり、x<yの時に、CDとDEは接してスタンドとなる3角形が形成される。具体的には、m:n=1.3:1とし、x:y=1:1.2の時、図3(a)(c)に示すようにAD(又はE)Bの3角形が形成されて、前記左長方形面部28と右長方形面部29が端部磁石30と中央磁石31により180度折り畳まれて密着し、固定される。このように折り畳まれて形成される折れ線ACFと折れ線BEFと直線ABは、電子機器10が立てかけられるテーブル22と同一面とになる。
このとき、電子機器10をヒンジ12で回転して立て掛けたときの角度θ1=約60度となる。このときスタンド35として重心位置が十分後方にあるので、電子機器10は安定しおり、ディスプレイ13を操作しても倒れることはない。
【0029】
次に、電子機器10を縦置きにして使用するときには、図3(a)のスタンドに電子機器10を横置きにして立て掛けたまま90度倒して、電子機器10の短い側縁部をテーブル22等に接触させる。すると、図5(a)(b)(c)に示すように、直線BDと直線DGが折れ線であるが、前記左長方形面部28と右長方形面部29が端部磁石30と中央磁石31により180度折り畳まれてしっかりと密着し、固定され、同一面であるからテーブルに接してスタンド35として機能する。このときの立て掛け角度θ2=約40度となる。この場合も重心位置が十分後方にあるので、電子機器10は安定しおり、ディスプレイ13を操作しても倒れることはない。
【0030】
前記実施例では、x:y=1:1.2としたが、xに対するyの長さの比が大きくなると、θ1は、低くなり、θ2は高くなる。逆にxに対するyの長さの比が小さくなると、θ1は、高くなり、θ2は低くなる。スタンドとして安定した角度に設定する場合は、x:y=1:1.1〜1.3程度が望ましい。
【0031】
前記実施例では、電子機器10とカバー本体23は、長方形としたが、これに限らず、正方形であってもよい。
前記左長方形面部28と右長方形面部29の結合部を一方向だけ折り畳めるようにするための折り畳みライン36の構成は、図2の例に限られるものではない。屈曲ライン24aと24bと24cと24dと同様に、左長方形面部28と右長方形面部29の結合部も山折りによっても、谷折りによっても180度の折り畳みが可能な構成とし、図3(a)に示すように、左長方形面部28と右長方形面部29の結合部のみに、180度折り畳む側に、屈曲するが伸縮しない折り畳み防止部材38を貼り付けるようにしてもよい。このような構成とすることにより、図2(b)に示すように、折り畳み防止部材38側には180度折り畳めるが、図2(c)のように、折り畳み防止部材38の反対側には、180度折り畳めない。この場合、屈曲部分の構成をすべて共通化できる。
前記実施例では、左長方形面部28と右長方形面部29の結合部の折り畳みライン36を一方向のみに折り畳むようにしたが、折り畳みライン36は、山折りでも谷折りでも180度折り畳むことができる構成とし、それ以外の屈曲ライン24aと24bのいずれか一方を谷折りができない構造とするか、又は、屈曲ライン24cと24dのいずれか一方を山折りができない構造とするようにしてもよい。
【0032】
10…電子機器、11…カバー本体、12…ヒンジ、13…ディスプレイ、14…屈曲ライン、15…第1カバー面部、16…第2カバー面部、17…第3カバー面部、18…第4カバー面部、19…硬質芯材、20…軟質被膜、21…磁石2テーブル…テーブル、23…カバー本体、24…屈曲ライン、25…中央3角面部、26…左3角面部、27…右3角面部、28…左長方形面部、29…右長方形面部、30…端部磁石、31…中央磁石、32…硬質芯材、33…内側被膜、34…外側被膜、35…スタンド、36…折り畳みライン36ぬ、37…テーパー部37ぬ、88…折り畳み防止部材38ぬ、39…139−、40…支持プレート40−、41…下部プレート42等辺3角形43…切り込み42−、44…直角3角形44−、45…直角3角形45−、46…長方形46−、47…長方形47−、48…折り跡48−、49…取り付け孔49−、50…結び帯び50−、51…側縁部51。

(57)【要約】

【課題】カバー本体を折り畳んでスタンドとし、電子機器を横向きにも、縦向きにも安定して立て掛けることができる電子機器スタンドを兼用したカバーを提供する。【解決手段】電子機器10にヒンジ12によって前両面に回転可能に設けられた四角形のカバー本体であって、このカバー本体は、2等辺3角形からなる中央3角面部25と、その両側の2つの直角3角形からなる左右の3角面部26、27と、これらの3角面部に連続する左右の長方形面部28、29とに区分する。これらの左右の長方形面部の折り畳みライン36を、前記電子機器の表面側から見て山折り方向だけ180度折り畳み可能とし、これら左右の長方形面部を内蔵する磁石30、31で互いに密着固定する。


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