(54)【考案の名称】メッセージ媒体

(73)【実用新案権者】株式会社サンステラ

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図6

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案はメッセージ媒体に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来から、文字のみではなく様々な手段を用いることにより情報伝達能力を高めるメッセージ媒体が知られている。メッセージ媒体は主に、誕生日や結婚式のようなイベントの内容を伝えたり、親戚や友人などに近況報告を行ったり、企業等の団体個人が自己PRを行ったりする際に用いられることがあり、その多くは手軽に郵送が可能であるなどの理由から、メッセージカード等の形態で利用されることが多い。
【0003】
メッセージカードに関する先行技術文献としては、例えば特許文献においては、従来の台紙に代えてフレキシブル基板を用いるなどし、カードを開くことにより画像及び音声が再生される技術が開示されている。このように特に最近では、紙媒体に音声等の電子データを格納する技術が知られている。
【0004】

【効果】

【0007】
主に以上のような構成をとる本考案では、複数形式の電子ファイルの保持を可能とするだけでなく、そのうち動画という特定形式の電子ファイルのみを選択したうえで一定の再生ルールに従って再生することが可能になる。また、既に入力された電子ファイルを外部電子機器に出力のうえ編集したり、新たな電子ファイルを入力したりすることなどにより、メッセージ媒体の用途を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態1のメッセージ媒体の機能ブロックの一例を示す図
【図2】実施形態1のメッセージ媒体の機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図
【図3】実施形態1のメッセージ媒体の処理の流れを示すフロー図
【図4】本発明のメッセージ媒体をグリーティングカードの形式で表した場合の斜視図
【図5】実施形態2のメッセージ媒体の機能ブロックの一例を示す図
【図6】実施形態2のメッセージ媒体の処理の流れを示すフロー図
【図7】実施形態3のメッセージ媒体をパソコンと接続した状態を示す図
【図8】実施形態3のメッセージ媒体の機能ブロックの一例を示す図
【図9】実施形態3のメッセージ媒体の処理の流れを示すフロー図
【図10】製品説明のため本発明のメッセージ媒体を用いる図

【0009】
以下で本考案の実施形態を説明する。実施形態と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施形態1は請求項1に対応する。実施形態2は請求項2に対応する。実施形態3は請求項3に対応する。実施形態4は請求項4に対応する。なお、本考案はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施し得る。また、以下では具体的なメッセージ媒体としてメッセージカードを念頭において説明するが、もちろん媒体はそれに限定されず、例えば商品の入った箱のようなものであってもよい。ここで図10は、時計を格納する場合の製品説明のため本発明のメッセージ媒体を用いる図である。
<<実施形態1>>
<概要>
【0010】
本実施形態のメッセージ媒体は、電子文書ファイルを含む電子ファイルを保持することができ、蓋を開けることで動画の再生を開始し、蓋が開いている間中再生を継続し、電子文書ファイルのみが保持されている場合には何も再生しないことを特徴とする。当該構成とすることにより、利用者が本件メッセージ媒体を開けば、特別な操作を必要とせず誰に対しても簡単にメッセージを伝えることができる。
<構成>
【0011】
図1は、本実施形態のメッセージ媒体の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「メッセージ媒体」0100は、「電子ファイル保持部」0101と、「再生部」0102とから構成され、再生部は、「電子ファイル種別識別手段」0103と、「電子動画ファイル出力手段」0104とを備えている。
【0012】
なお、以下で述べるメッセージ媒体の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。また、この発明は媒体として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である。)。
【0013】
「電源部」とは、メッセージ媒体を構成する各部に対して電源を供給する機能を有する。具体的な電源としては、メッセージ媒体の厚みに適合する大きさの充電可能なリチウム電池を用いることが考えられる。
【0014】
「電子ファイル保持部」とは、電子文書ファイルを含む電子ファイルを保持する機能を有する。具体的な電子ファイルの形式としては、例えばDOC形式やTXT形式の電子文書ファイルのほか、AVI形式やMPEG形式などの電子動画ファイル、mp3形式などの電子音声ファイル、JPEG形式などの電子画像ファイルといったように、異なる拡張子のものが考えられる。電子ファイル保持部ではこれらの電子ファイルのうち、例えば電子文書ファイルのみといったように単一の種類の電子ファイルのみを保持することも可能であるし、電子文書ファイルと電子音声ファイル、さらには電子動画ファイルといったように異なる形式の複数の電子ファイルを同時に保持することも可能である。
【0015】
上記電子ファイルを保持する手段としては、例えばHDDやフラッシュメモリ等の一般的な記録媒体を用いることが考えられる。
【0016】
また、「入出力インターフェイス」は、電子ファイル保持部に対する電子ファイル入出力のために機能し、具体的には、外部記憶装置や電子ファイル保持部の間で上記電子ファイルを伝送する機能などを有する。電子機器においては、一般的な入出力インターフェイスとしてはUSB1.1/1.0あるいはUSB2.0端子が汎用的に用いられており、本発明においても、後記外部電子機器との接続を容易にするためこれらUSBがインターフェイスとして用いられることが望ましい。このようにパソコンなどの外部電子機器と本実施形態のメッセージ媒体とを接続することにより、メッセージ媒体内の電子動画ファイルを編集したり、電子ファイルの入出力作業、そしてメッセージ媒体内の電源に対する充電などが可能となる。
【0017】
次に、「再生部」は、蓋を開くことで電子ファイル保持部に電子動画ファイルが保持されている場合に当該電子動画ファイルの情報に基づいて動画の再生を開始し、蓋が開いている間中は再生を継続し、他形式の電子ファイルのみが保持されている場合には何も再生しない機能を有する。具体的には、蓋が閉じている状態では電子ファイルの再生を行わないが、蓋が開く際にセンサを作動させ電子動画ファイルの再生を開始し、蓋を閉じる際にもセンサを作動させ、再生をOFF制御する構成とする。ここで「再生」とは、主にフラットディスプレイ等の表示装置に映像を出力することやスピーカー等に音声を出力することを意味する。
【0018】
ここで「フラットディスプレイ」とは、筐体が板状で画面が平面になっているディスプレイ機器のことを指し、具体的には、例えばLCD(液晶)ディスプレイのような薄型の視覚表示装置が好ましいが、PDP(プラズマディスプレイパネル)やLED(発光ダイオード)パネル、EL(エレクトロルミネッセンス)パネルなど他のディスプレイパネルを用いることも可能である。このような薄型かつ平面のディスプレイを用いることにより、当該ディスプレイをメッセージ媒体の蓋として利用することが可能となる。
【0019】
なお、ここでいう「センサ」には、例えばメッセージ媒体の蓋が閉じている状態で蓋と本体部分とが接する箇所にそれぞれ磁石を埋め込んでおき、蓋の開閉の際に磁石間に生じる磁力を用いて作動する磁気型近接センサを用いることが考えられる。ただ、センサの種類はこれに限らず、蓋を開けた際の外界から入射する光の光量に応じて作動する光センサなど蓋の開閉を契機としてON/OFF制御する制御手段として用いる他に適した種類のセンサを用いてももちろん構わない。
【0020】
「蓋を開くことで電子ファイル保持部に電子動画ファイルが保存されている場合にフラットディスプレイにおいて電子動画ファイルの再生を開始し、蓋が開いている間中は再生を継続し、他形式の電子ファイルのみが保持されている場合には何も再生しない機能」とは、再生に先立ち、電子ファイル保持部に保存されている電子ファイルが電子動画ファイルを含むのか、あるいは他形式の電子ファイルしか含まないのかを識別し、電子動画ファイルが存在すると判断される場合に当該電子ファイルを再生する電子ファイル種別識別手段及び動画出力手段のことを指す。
【0021】
「電子ファイル種別識別手段」とは、具体的には、あらかじめ電子ファイルの種類を例えば拡張子ごとに定義づけておき、保持されている電子ファイルが定義づけられたうちのどの拡張子情報を有する電子ファイルであるかを識別する手段である。具体的な識別方法としては、例えば、電子動画ファイルに用いられる拡張子の一種であるAVI形式のみを識別し、それ以外の電子ファイルは個別に認識しない方法を用いることが考えられる。他にも、保持される電子ファイルのうち、あらかじめ電子文書ファイルや電子静止画ファイルなど一定の形式の電子ファイルのみ個別に識別しないことを定めておき、それ以外の拡張子形式の電子ファイルのみ識別する方法を用いてもよい。このような構成をとることにより、保持されている電子ファイルのうち、再生することが可能な電子動画ファイルのみを抽出することが可能となる。
【0022】
ここで、仮に様々な形式の電子ファイルのいずれも再生可能とする構成をとると、各電子ファイルの再生に必要なアプリケーションソフトが必要になるところ、これらのアプリケーションソフトを付属させることによりコストが高騰するだけでなく、メッセージ媒体に保持できる電子ファイルの容量も相対的に少なくなってしまう。本実施形態のメッセージ媒体の構成をとることによるコスト抑制によって上記のデメリットを回避し、メッセージ媒体として流通しやすい価格設定で需要者に提供することが可能になる。
【0023】
「動画出力手段」とは、電子ファイル保持部に保存されている電子ファイルのなかに電子動画ファイルが含まれる場合、フラットディスプレイに当該電子動画ファイルを出力する手段である。このような構成をとることにより、例えば電子ファイル保持部に電子文書ファイルのみが保持されているような場合には、メッセージ媒体の蓋を開きセンサがON状態となっても、何らの電子ファイルを再生する処理も行わない。
<具体的な構成>
【0024】
図2は、本実施形態のメッセージ媒体の機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。一例として「CPU」0201、「開閉センサ」0202、「入出力インターフェイス」0203、「RAM」0204、「ROM」0205、「不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)」0206、「表示インターフェイス」0207、「フラットディスプレイ」0208、「音声インターフェイス」0209、「スピーカー」0210等から構成されることが示されている。上記の構成は「システムバス」0211のデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う(これも明細書の全体を通じて同様である)。RAMには所定のプログラムが格納されており、CPUはRAMに格納されているプログラムに従って各種の処理を実行する。
<具体的な処理>
(再生部の具体的な処理)
【0025】
CPUは、電子ファイル種別識別プログラムをROMからRAMあるいは不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)に読み出して、RAMに格納されている電子ファイルのなかに電子動画ファイルが存在するか判断する処理を行う。具体的には、CPUは、RAMに格納されている拡張子の定義情報と電子ファイルの拡張子の情報とを照合し、電子ファイルの拡張子の情報が電子動画ファイルを意味する内容の定義情報と同一であると判定された場合には、当該電子ファイルが電子動画ファイルであると識別する処理を行う。
【0026】
次に、CPUは、電子ファイル種別識別プログラムの処理により電子動画ファイルが存在するとの判断結果が得られた場合には、電子動画ファイル再生プログラムをROMからRAMあるいは不揮発性メモリに読み出して、RAMに格納された電子ファイルのうち動画形式の拡張子情報を有する電子ファイルのみを再生する処理を行う。具体的には、CPUは、ROMに格納されている電子動画ファイルの情報をデコードした後、当該デコードした情報に基づいてフラットディスプレイ上で画像を動かす処理及びスピーカーから音声を出力する処理を行う。なお、このときデコードした情報に音声情報が含まれていない場合には、フラットディスプレイ上で画像を動かす処理のみを行う。
<処理の流れ>
【0027】
図3は、本実施形態のメッセージ媒体の処理の流れを示すフロー図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS0301では、メッセージ媒体の蓋が開いたことでセンサがON制御を行う(ON制御ステップ)。続いてステップS0302では、保持部において保持されている複数の電子ファイルのなかに電子動画ファイルが含まれているかどうかを判断する(電子動画ファイル判断ステップ)。ここでの判断が電子動画ファイルを含むとの判断である場合には、ステップS0303に進む。ここでの判断が電子動画ファイルを含まないとの判断である場合にはその後の処理を行わない。この処理は、主に再生部によって実行される。ステップS0303では、当該電子動画ファイルの情報に基づいて動画を出力する(電子動画ファイル出力ステップ)。この処理も主に再生部によって実行される。
【0028】
以上の処理は、方法、コンピュータに実行させるためのプログラム、またはこのプログラムが記録された読取可能な記録媒体として実施され得る(本明細書の全体を通して同様である。)。
<効果>
【0029】
図4は、本発明のメッセージ媒体をグリーティングカードの形式で表した場合の斜視図である。以上のような構成をとる本発明では、メッセージ媒体に様々な形式の電子ファイルを保存することを可能としつつも、そのうちの電子動画ファイルのみを再生することが可能であり、かつ、ボタン等煩雑な作業を必要とせず蓋の開閉のみで簡単に動画再生を制御できるため、老若男女を問わず気軽に動画を楽しむことが可能となる。
<<実施形態2>>
<概要>
【0030】
本実施形態のメッセージ媒体は、基本的に実施形態1で説明したメッセージ媒体と同様であるが、再生部が複数の電子動画ファイルが保持されている場合に、インターフェイスの入出力利用が古い順に電子動画ファイルを再生する再生順序決定手段をさらに有することを特徴とする。
【0031】
図5は、本実施形態のメッセージ媒体の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「メッセージ媒体」0500は、「電子ファイル保持部」0501と、「再生部」0502とから構成され、再生部は、「電子ファイル種別識別手段」0503と、「再生順序決定手段」0504と、「電子動画ファイル再生手段」0505と、を備えている。以下では、実施形態1との相違点である再生順序決定手段を中心に説明する。
【0032】
「再生順序決定手段」は、複数の電子動画ファイルが保持されている場合にこれらの電子ファイルを入出力インターフェイスの入出力利用が古い順に再生する手段である。具体的には、パソコンやデジタルカメラ等の外部電子機器から電子動画ファイルを入力する際に、あらかじめ当該入力が完了した日時の情報を利用履歴情報として保持しておき、その利用履歴情報が示す日時が古い電子動画ファイルから順次再生を行うよう再生順序を決定する方法が考えられる。利用履歴情報の具体的な内容としては、より正確な順序付けが可能となるよう、例えば正確に再生順序を決定することができるよう入力を完了した日にちのみならず、時、分及び秒単位まで保持しておくことが望ましい。
【0033】
このような構成をとると、例えば、入力日時が古い順にA、B、Cという電子動画ファイルが保持されていた場合、この時点での再生順はA、B、Cとなるが、その後電子ファイルAのみを外部電子機器に出力し、再びメッセージ媒体に入力し直した場合の再生順はB、C、Aとなる。このようにいちど出力された電子動画ファイルは、当該出力先の外部電子機器でいったんは再生されている可能性が高いことから、敢えてメッセージ媒体中で優先的に再生させる必要性が乏しいので、再生の順番が遅くなっても構わない。
<具体的な構成>
【0034】
本実施形態のメッセージ媒体の具体的な構成は、実施形態1の図2で説明したハードウェア構成図と同様である。
(再生部の具体的な処理)
【0035】
CPUは、電子ファイル種別識別プログラムをROMからRAMあるいは不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)に読み出して、RAMに格納されている電子ファイルのなかに電子動画ファイルが存在するか判断する処理を行う。具体的には、CPUは、RAMに格納されている拡張子の定義情報と電子ファイルの拡張子の情報とを照合し、電子ファイルの拡張子の情報が電子動画ファイルを意味する内容の定義情報と同一であると判定された場合には、当該電子ファイルが電子動画ファイルであると識別する処理を行う。
【0036】
次に、CPUは、電子ファイル種別識別プログラムの処理により電子動画ファイルが存在するとの判断結果が得られた場合には、まず取得した電子ファイルの拡張子情報から電子動画ファイルが複数存在するかどうかをさらに判断する処理を行う。具体的には、CPUは、動画形式であると識別された電子ファイルの数をカウントする処理を行う。その後、CPUは、再生順序決定プログラムをROMからRAMあるいは不揮発性メモリに読み出して、RAMに格納された複数の電子動画ファイルの再生順序を決定する処理を行う。具体的には、CPUは、ROMから各電子動画ファイルがインターフェイスを利用した履歴情報をRAMに読み出して、当該履歴を古い順に並べ変え、当該履歴情報に紐づけられている電子動画ファイルの再生順序を決定する処理を行う。
【0037】
次に、CPUは、電子動画ファイル再生プログラムをROMからRAMあるいは不揮発性メモリに読み出して、RAMに格納された電子動画ファイルを再生順序決定プログラムによって決定された順序に従って順次再生する処理を行う。具体的には、CPUは、ROMに格納されている電子動画ファイルから再生順序が1番と決定された電子動画ファイルAの情報をデコードした後、当該デコードした情報に基づいてフラットディスプレイ上で画像を動かす処理及びスピーカーから音声を出力する処理を行う。そして、電子動画ファイルAの再生が終了すると、CPUは、ROMに格納されている電子動画ファイルから再生順序が2番と決定された電子動画ファイルBの情報をデコードした後、当該デコードした情報に基づいてフラットディスプレイ上で画像を動かす処理及びスピーカーから音声を出力する処理を行う(以下、再生順序が下位のファイルについて同様の処理を行う。)。なお、このときデコードした情報に音声情報が含まれていない場合には、フラットディスプレイ上で画像を動かす処理のみを行う。
<処理の流れ>
【0038】
図6は、本実施形態のメッセージ媒体の処理の流れを示すフロー図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS0601では、メッセージ媒体の蓋が開いたことでセンサがON制御を行う(ON制御ステップ)。続いてステップS0602では、保持部において保持されている電子ファイルのなかに電子動画ファイルが含まれているかどうかを判断する(電子動画ファイル判断ステップ)。ここでの判断が電子動画ファイルを含むとの判断である場合には、ステップS0603に進む。ここでの判断が電子動画ファイルを含まないとの判断である場合にはその後の処理を行わない。この処理は、主に再生部によって実行される。ステップS0603では、保持されている電子動画ファイルが単数か複数かを判断する(電子動画ファイル数判断ステップ)。ここでの判断が複数存在するとの判断である場合には、ステップS0604に進む。ここでの判断が単数存在するとの判断である場合には、ステップS0605に進む。この処理も、主に再生部によって実行される。ステップS0604では、電子動画ファイル同士の再生順序を決定する(再生順序決定ステップ)。そして、ステップS0605では、当該電子動画ファイルの情報に基づいて動画を出力する(電子動画ファイル出力ステップ)。この処理も主に再生部によって実行される。
<効果の説明>
【0039】
本実施形態のメッセージ媒体によって、複数の電子動画ファイルを保存しておいても、人為的にファイルを選択したうえで再生するという手間が不要になるだけでなく、電子動画ファイルを利用日時の古い順に再生することにより、利用者にとって一連の電子動画ファイルの映像が時系列に沿って作成されたものであることをファイルの内容に関係なく認識させることが可能となる。
<<実施形態3>>
<概要>
【0040】
図7は、本実施形態のメッセージ媒体をパソコンと接続した状態を示す図である。本実施形態のメッセージ媒体は、基本的に実施形態1又は2のメッセージ媒体と同様であるが、蓋が開いている間であっても、前記インターフェイスに外部電子機器が接続されている場合には再生を行わないことを特徴とする。
<構成>
【0041】
図8は、本実施形態のメッセージ媒体の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「メッセージ媒体」0800は、「電子ファイル保持部」0801と、「再生部」0802と、「再生制御部」0803から構成され、再生部は、「電子ファイル種別識別手段」0804と、「電子動画ファイル再生手段」0805とを備えている。以下、実施形態1との相違点である再生制御部を中心に説明する。
【0042】
「再生制御部」は、蓋が開いている間であっても、インターフェイスに外部電子機器が接続されている場合には再生を行わない機能を有する。そもそも、外部電子機器に対し電子動画ファイルを出力し再生や編集を行っている場合にはその間電子動画ファイル同士のインターフェイスの入出力順序が確定しないため、そもそも再生順序を決定することできず再生部において適切な処理をおこなうことが極めて困難となる。当該構成をとることにより、このような不具合を回避することが可能となる。
<具体的な構成>
【0043】
本実施形態のメッセージ媒体の具体的な構成は、実施形態1の図2で説明したハードウェア構成図と同様である。
(再生制御部の具体的な処理)
【0044】
CPUは、再生制御プログラムをROMからRAMあるいは不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)に読み出して、入出力インターフェイスに外部電子機器が接続されているかどうかを判断する処理を行う。具体的には、CPUは、入出力インターフェイスが外部電子機器との間で電気信号の交信が行われているかどうかを判断し、何らかの電気信号の交信が認められた場合には、外部電子機器と接続していると判断する処理を行う。
<処理の流れ>
【0045】
図9は、本実施形態のメッセージ媒体の処理の流れを示すフロー図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初に、ステップS0901では、メッセージ媒体の蓋が開いたことでセンサがON制御を行う(ON制御ステップ)。続いてステップS0902では、インターフェイスに外部電子機器が接続されているかどうかを判断する。ここでの判断が外部電子機器が接続されているとの判断である場合にはその後の処理を行わない。ここでの判断が外部電子機器が接続されていないとの判断である場合には、ステップS0903に進む。ステップS0903では、保持部において保持されている複数の電子ファイルのなかに電子動画ファイルが含まれているかどうかを判断する。ここでの判断が電子動画ファイルを含むとの判断である場合には、ステップS0904に進む。ここでの判断が電子動画ファイルを含まないとの判断である場合にはその後の処理を行わない。ステップS0904では、当該電子動画ファイルの情報に基づいて動画を出力する。これらの処理はいずれも主に再生部によって実行される。
<効果>
【0046】
メッセージ媒体が外部電子機器と接続されている場合には、当該外部電子機器を用いて電子動画ファイルの編集をしたり、メッセージ媒体において保持されている電子文書ファイルを再生したりしている可能性がある。本実施形態のメッセージ媒体では、これら外部電子機器を用いた作業中にメッセージ媒体では何らの電子ファイルの再生も行わないことにより、両機器の間で電子ファイルの再生に競合関係が生じたり、利用者の注意が散漫になるのを避けたりすることが可能となる。
<<実施形態4>>
<概要>
【0047】
本実施形態のメッセージ媒体は、基本的に実施形態1ないし3のメッセージ媒体と同様であるが、前記インターフェイスが電源部に対する電源供給にも用いられることを特徴とする。当該構成をとることで内部電源の残量を気にする必要がなくなり、安定したメッセージ画像の視聴環境を整えることが可能となる。
【0048】
「前記インターフェイスが電源部に対する電源供給にも用いられる」とは、具体的には、インターフェイスを通じてパソコンなどの外部電子機器と接続し、当該電子機器を通じて電源を供給することをさす。例えば、インターフェイスとしてUSB端子を用いる場合、USB端子に電源用の配線を備えることにより、当該配線で電子機器から電源の供給を受けることが考えられる。なお、ここでUSB端子は複数用意されることが望ましい。このような構成をとることにより、一のUSB端子を利用して充電をするいっぽうで、他のUSB端子を利用することで電子ファイルの入出力を行うことを可能とするためである。
<効果>
【0049】
本実施形態のメッセージ媒体では、ハードウェアに対する電力供給手段として充電が可能となるため、長時間の電子動画ファイルの再生が可能となるだけでなく、同じ電子動画ファイルを長期間にわたり視聴したり、格納する電子ファイルを入れ替えたりすることが可能となる。その結果様々な電子動画ファイルを視聴できるため、メッセージ媒体自体を繰り返し利用することが可能となるため、長期間にわたり多くの利用者の用に供することが可能となる。
【0050】
0100…メッセージ媒体、0101…ファイル保持部、0102…再生部、0103…ファイル種別識別手段、0104…動画再生手段、0201…CPU、0202…開閉センサ、0203…入出力インターフェイス、0204…RAM、0205…ROM、0206…不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)、0207…表示インターフェイス、0208…フラットディスプレイ、0209…音声インターフェイス、0210…スピーカー、0211…システムバス、0500…メッセージ媒体、0501…ファイル保持部、0502…再生部、0503…ファイル種別識別手段、0504…再生順序決定手段、0505…動画再生手段、0800…メッセージ媒体、0801…ファイル保持部、0802…再生部、0803…再生制御部、0804…ファイル種別識別手段、0805…動画再生手段

(57)【要約】

【課題】メッセージ媒体に複数の形式の電子ファイルを保持することができ、かつ同じ媒体の再利用を可とするメッセージ媒体を提供する。【解決手段】蓋を有し、蓋を開けることで視認可能となるフラットディスプレイを備えてメッセージ媒体を形成する。さらに、電源部と、電子動画ファイル又は/及び電子文書ファイルを含む電子ファイルを保持可能な電子ファイル保持部と、電子ファイル保持部に対するファイルの入出力のためのインターフェイスと、蓋を開くことで電子ファイル保持部に動画ファイルが保持されている場合に動画ファイルの再生を開始し蓋が開いている間中再生を継続し、電子文書ファイルのみが保持されている場合には何も再生しない再生部と、を備える。


【パテントレビュー】

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【インターネット特許番号リンク】

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