(54)【考案の名称】折畳みノギス

(51)【国際特許分類】

G01B 3/20 ・スライドゲージ

(73)【実用新案権者】株式会社中村製作所

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】 図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ノギスに関し、更に詳しくは不使用時は折畳んで小型化、コンパクト化できるよう形成した折畳みノギスに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
ノギスは、本尺のジョウ等の測定端子が、本尺の長手方向と直交する方向に突き出されている。そのため、従来品は、携帯時や測定作業の際に、本尺やスライダーのジョウ及びくちばしの先が損傷したり、また周囲の物を傷付ける、という問題があった。
【0003】
而して、この種の問題を解消するものとして、従来、例えば特許文献1に記載の発明がある。
この従来品は、本尺やスライダーのジョウ及びくちばしの全体を覆うカバーであり、測定端子に着脱して使用するよう形成されている。
従って、この従来品によると、カバーの着脱操作に手間暇がかかり、またカバーを紛失する惧れがあった。
【0004】
而して、従来、ノギスは、本尺を短くすると、測定作業時に本尺を持ち難くなるのを避けられなかった。そのため、従来、使い勝手を悪くすることなく、小型でコンパクトなノギスの出現が強く望まれていた。
【0005】

【効果】

【0012】
本考案のノギスは、このように本尺の一端の測定端子と、本尺に沿って移動するスライダーの測定端子との間で、品物の外径や内径を測定するノギス本体と、このノギス本体を収納するための収納部とで形成され、ノギス本体の上記本尺の他端と収納部とが軸で連結され、この軸を介してノギス本体又は収納部が回され、ノギス本体が収納部に収納可能に形成されている。
【0013】
従ってこれによれば、測定端子が周囲の物を傷付けたり、測定端子自体が損傷することを防止できる。
【0014】
また本考案は、軸を中心にノギス本体を回して収納部に収納したり、収納部から引き出して使用できる。
従って本考案の場合は、測定端子にカバーを被せる従来品の場合に比べ、簡単且つ迅速な操作で、しかもカバーを紛失することなく、測定端子を保護できる。
【0015】
また本考案は、測定作業時に収納部を把持することができる。
従ってこれによれば、本尺を短くしてノギス本体を小型化、コンパクト化しても、測定作業を楽にできる。
また本考案は、ノギス本体を折畳んで収納部に収納すると、二つ折れ状に長さを短くできるから、これによれば保管や携帯を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本考案のノギスの好適な一実施形態を示す正面図である。
【図2】同上ノギスの使用状態を説明するための正面図である。
【図3】同上ノギスの使用状態を説明するための正面図である。
【図4】同上ノギスの使用状態を説明するための要部断面図である。
【図5】Aは本尺の他端の要部正面図、Bは合成樹脂部材の平面図、Cは合成樹脂部材の正面図、Dは合成樹脂部材の右側面図である。
【図6】同上ノギスの要部を示し、Aは正面図、BはAのB−B線から見た平面図、CはBのC−C線における断面図、DはCのD−D線における断面図である。
【図7】同上ノギスの他の実施形態を説明するための使用状態時の正面図である。
【図8】同上ノギスの他の実施形態を説明するための正面図である。
【図9】図8のIX−IX線から見た使用状態を説明するための断面図である。
【図10】図8のノギスの使用状態を説明するための正面図である。
【図11】図8のノギスの使用状態を説明するための正面図である。
【図12】同上ノギスの更に他の実施形態を示す正面図である。
【図13】図12のノギスの使用状態を説明するための正面図である。

【0017】
以下、本考案を実施するための好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本考案は、図1等に示されるように、本尺1の一端の測定端子1aと、本尺1に沿って移動するスライダー2の測定端子2aとの間で、品物の外径や内径を測定するノギス本体3と、このノギス本体3を収納するための収納部4とで形成されている。
【0018】
スライダー2は、測定値をデジタル表示する表示部2bを備えて形成されている。収納部4は、この実施形態では合成樹脂材で半透明の長板状に形成されている。
【0019】
ノギス本体3の上記本尺1の他端と収納部4とは、軸5で連結されている。そして本考案は、この軸5を介してノギス本体3又は収納部4が回され、ノギス本体3が収納部4に収納可能に形成されている。
【0020】
軸5は、この実施形態では本尺1の板厚方向に沿って設けられている。そして収納部4と本尺1の開き角度が180度になるよう、本尺1と収納部4とが、軸5を介して直列状に連結されている。
【0021】
また本考案は、収納部4の長手方向に沿った一方側が開口されてノギス本体3の出し入れ口4aに形成されている。そして収納部4に、収納状態のノギス本体3を手指で引き出すための操作部6(図2等参照)が、ノギス本体3の一部が露出するよう開口状に形成されている。
【0022】
この操作部6は、この実施形態ではスライダー2の表面(前面)が露出するようノギス本体3の出し入れ口4aの側からスライダー2の輪郭に合せて収納部4が切り欠かれている。またこの実施形態では、スライダー2の裏面(後面)の一部が露出するよう、操作部6は、収納部4の裏側にもノギス本体3の出し入れ口4aの側から、同じ幅で矩形に切り欠かれている。この収納部4の裏側の操作部6は、スライダー2を挟んだ手指を通して案内することができるよう、幅が、例えば20mm程度に形成されている。
【0023】
而して、この実施形態の本考案は、本尺1の他端の両面に、収納部4の内側面に面状に接する合成樹脂部材7(図5、図6参照)が固定されている。この合成樹脂部材7は、円板状のベース部7aと、このベース部7aの中心から突き出されている楕円形の凸段差部7bとで形成されている。合成樹脂部材7は、本尺1の他端にあけられている楕円形の孔1bに凸段差部7bが係合することにより、本尺1に固定される。
【0024】
そして合成樹脂部材7は、ベース部7aと凸段差部7bの軸心位置に、軸5の挿通孔7cがあけられている。ベース部7aは、凸段差部7bと反対側の端面に、挿通孔7cと軸心を同一にする円形の嵌合用凹段差部7dを備えて形成されている。
【0025】
収納部4は、図6D等に示されるように、内側面に、嵌合用凹段差部7dと係合する円形の嵌合用凸段差部4bが形成されている。また収納部4は、スライダー2の輪郭形の操作部6が切り欠き状に形成されている表側の一片の内側面に、合成樹脂部材7の凸段差部7bの先端が係合する底の浅い楕円形の凹部4cが形成されている。
【0026】
軸5は、合成樹脂部材7の軸心に通されて設けられている。なお、軸5は、この実施形態では螺子状に形成され、先端にナット8が螺子合わされる。そして、この軸5の頭部5aとナット8は、収納部4の外側面から食み出ないよう収納部4内に納まるよう形成されている。
【0027】
次に、この実施形態の本考案品の使用例を説明する。
【0028】
先ず、作業者は、図1の状態において、スライダー2を前後から手指で挟み、軸5を中心に本尺1又は収納部4を回してノギス本体3を収納部4から引き出す。この場合、本考案は、合成樹脂部材7が合成樹脂材製の収納部4の内側面と面接触しているため、金属製の本尺1が収納部4に直に接触して回る場合より、接触摩擦が増大する。
【0029】
従って、この実施形態の場合は、ノギス本体3が収納部4に対して開いた角度を保持して回転するため、ノギス本体3が勢い良く回って収納部4に衝止する事態を防止できる。
【0030】
而して、作業者は、図3に示されるように、本尺1と収納部4を、例えば180度開いて直線状に形作り、スライダー2を本尺1に沿って動かして本尺1の一端の測定端子1aと、スライダー2の測定端子2aとの間で、品物の外径や内径を測定する。この場合、本考案は、作業者が、同図に示されるように、本尺1と収納部4にわたって手をかけ、収納部4を握りとして利用できる。従って本考案によれば、本尺1を短くでき、ノギスの小型化、コンパクト化を図ることができる。
【0031】
以上の処において、本考案は、図1、図8等に示されるように、ノギス本体3はデジタル式でもアナログ式でも良い。また本考案は、図7〜図11に示されるように、スライダー2を含むノギス本体3の全体が収納部4にすっぽり収まるよう形成されているのでも良い。
【0032】
また本考案の場合、操作部6は、ノギス本体3を収納部4から手指で引き出すことができる形状、位置であれば、上例に限られるものではない。図7の実施形態は、操作部6が、スライダー2の前後の対応する位置が露出するよう、ノギス本体3の出し入れ口4aの側から収納部4の前面と後面を同じ幅で矩形に切り欠いている事例である。
【0033】
また図8の実施形態は、ノギス本体3の測定端子1a、2aの先端部分を露出させ、且つ測定端子1a、2aの先端は収納部4に収まるよう、操作部6が、出し入れ口4aの側から半円形に切り欠かれている事例である。この実施形態の場合は、図9に示されるように、ノギス本体3の測定端子1a、2aの先端部分を摘まみ、ノギス本体3を図10に示されるように収納部4から引き出して使用するものである。測定時は、図11に示されるように、上例と同様、ノギス本体3と収納部4を180度開き、収納部4を把持して使用する。
【0034】
また本考案の場合、上記の軸5は、図12に示されるように、本尺1の短幅方向に沿って設けられているのでも良い。この場合は、収納部4が底の浅い正面(上面)が開口したケース形に形成されている。従ってこの場合は、収納部4の正面(上面)からノギス本体3に手指をかけて引き出すことができるから、これによれば、上記の操作部6を省略でき、操作部6を加工する手間暇やコストを一掃できる。
【0035】
なお、本考案は、胸ポケットに引っ掛けることができるよう収納部4にクリップが取り付けられたり、或いは、吊り下げることができるよう収納部4に紐(ストラップ)が取り付けられているのでも良い。
【0036】
1 本尺
1a 測定端子
2 スライダー
2a 測定端子
3 ノギス本体
4 収納部
5 軸

(57)【要約】

【課題】 測定端子が周囲の物を傷付けたり、測定端子自体が損傷することを防止でき、簡単且つ迅速に、しかも紛失の惧れなく測定端子をカバーしたり、カバーを取り外して使用でき、また小型化、コンパクト化しても測定作業を容易にできるようにする。【解決手段】 本尺1の一端の測定端子1aと、本尺1に沿って移動するスライダー2の測定端子2aとの間で、品物の外径や内径を測定するノギス本体3と、このノギス本体3を収納するための収納部4とで形成する。ノギス本体3の上記本尺1の他端と収納部4とを軸5で連結する。この軸5を介してノギス本体3又は収納部4を回し、ノギス本体3を収納部4に収納可能に形成する。


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