(54)【考案の名称】めっき用摺動式補助陽極装置

(73)【実用新案権者】株式会社創美工芸

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本発明はめっき分野での補助陽極装置で、特に、エレベータ式自動めっき装置でめっきするためのめっき用摺動式補助陽極装置に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
一般的なエレベータ式自動めっき装置で面積が100dm超える製品をめっきする時、めっき用ハンガーの片側のみに1枚しかセットできない。なぜならば、同時にめっき用ハンガーの両側に2つの面積が100dmを超える製品をセットしたなら、製品同士の距離が近いために、お互いの製品がめっき電場に対して遮蔽物となる。そのため、金属イオンがお互いの内側に向かって供給されにくくなり、外側の面に比べてめっきの量が少なくなる。そうすると両製品の内側に白っぽく薄暗い素地が現れ、それが品質に影響を及ぼし、生産効率を下げる。
【0003】

【効果】

【0007】
本考案のめっき用摺動式補助陽極装置はハンガーの両側で超大型の製品をぶら下げられ、めっきの生産量、生産効率を倍に高め、コストも30%下げ、生産のストレスと工員の労働強度を大きく軽減した。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】めっき用摺動式補助陽極装置の構成

【0009】
図1は、本考案のめっき用摺動式補助陽極装置の構成を表す。
エレベータ式自動めっき装置でめっきするためのめっき用摺動式補助陽極装置であって、陽極棒1、板バネ2、絶縁ブロック3、補助陽極4と、ハンガー5からなる。
板バネ2の片端がめっき装置に取り付けられた陽極棒と摺動しながら接触し、反対側の片端が補助陽極4に固定される。四角枠状の補助陽極4は、同じく絶縁のブロック3を介して、四角枠状のハンガーと連結される。このハンガー5の両側には、それぞれ製品をぶら下げためにフック6を取り付け、製品を簡単にハンガーの両側にぶら下げる。図1では、補助陽極4と、ハンガー5の形状は四角枠状にしているが、他の形状ともよい。
【0010】
以下、本考案のめっき用摺動式補助陽極装置の使用例を、例えば、液晶テレビのバックパネルをぶら下げて使用する場合について説明する。液晶テレビのバックパネルをハンガー5の両側に取り付けられているフック6に掛ける。補助陽極4は絶縁ブロック3を介してハンガー5と繋がっているため、補助陽極4とハンガー5は互いに絶縁されている。めっきが行われる時には、板バネ2が自らの弾力によって陽極棒1と接触しながら摺動し、それにより陽極棒1のプラス電流が板バネ2を通して補助陽極4に流れる(プラス電極)。このためハンガー5の両側にフック6によってぶら下げられた2つの製品(マイナス電極)の中央で電場が生じ、イオンの移動が起こり、めっき加工ができる。負の電位をもつ製品がめっき槽を移動する時、板バネ2と陽極棒1の移動接触を通して安定な補助めっき電場を生成し、製品の品質を保つことが出来る。
【0011】
ハンガーの両側で面積が100dmを超える2つの製品をぶら下げた場合でも、補助陽極によって2つの製品間にめっき電場が生じ、めっきが出来るようになる。つまり、ハンガーの中央に絶縁ブロックを介してハンガーに固定された補助陽極を増やすことにより、陽極棒と接触した板バネを通して、プラス電流が補助陽極に流れてくる。これによって、めっき電場が生じ、ハンガーの両側にぶら下げられた2つの製品の内側でイオンの移動が生じ、表面にめっきが形成される。また、この補助陽極に接続された板バネはめっき槽に補助陽極装置が浸漬したときのみ陽極棒に接触するので、それ以外のときには板バネが陽極棒から離れているので電流が流れない。したがって電気的に安全設計でもある。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明のめっき用摺動式補助陽極装置により、めっきの生産量、生産効率を倍に高めることができる。
【0013】
1 陽極棒
2 板バネ
3 絶縁ブロック
4 補助陽極
5 ハンガー
6 フック
+ プラス電極
− マイナス電極

(57)【要約】

【課題】エレベータ式自動めっき装置のための補助陽極装置で、めっき用フックの両側に面積が100dmを超える2つの製品をセットでき、更に、めっきラインの生産能力を高め、製品の品質も保証できるめっき用摺動式補助陽極装置を提供する。【解決手段】めっき用摺動式補助陽極装置は、陽極棒、板バネ、絶縁ブロック、補助陽極と、ハンガーを備え、板バネの片端は、陽極棒上を接触しながら摺動し、反対側の片端は補助陽極に固定され、補助陽極は絶縁のブロックを介してハンガーと連結する。ハンガーの両側に製品をぶら下げるためのフックが取り付けられる。


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