(54)【考案の名称】折り畳みシート

(73)【実用新案権者】株式会社ユポ・コーポレーション

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、コンパクトな形状に折り畳むことが可能な折り畳みシートに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、地図や広告等の情報が記載された一枚の矩形状のシートを折り畳んでコンパクトな形状にすることが可能な折りたたみ式のシートが用いられており、種々の折り畳み方式が提案さている(例えば、下記特許文献1〜3参照)
【0003】

【効果】

【0011】
本考案は、折りたたんだ際に折り畳み状態を容易に維持可能な折り畳みシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本考案の折り畳みシートを広げた状態を示す展開図である。
【図2】本考案におけるシート部材を第1の折り目に従って折りたたんだ状態を示す説明図である。
【図3】本考案の折り畳みシートを折りたたんだ状態を示す説明図である。
【図4】本考案の別の態様におけるシート部材を第1の折り目に従って折りたたんだ状態を示す説明図である。
【図5】図4の態様のスリットの形状を示す部分展開図である。
【図6】本考案のスリットの形状を示す部分展開図である。
【図7】本考案の別の態様におけるスリットの形状を示す部分展開図である。
【図8】本考案の別の態様におけるスリットの形状を示す部分展開図である。
【図9】本考案の別の態様におけるスリットの形状を示す部分展開図である。
【図10】本考案の図4とは別の態様におけるシート部材を第1の折り目に従って折りたたんだ状態を示す説明図である。
【図11】本考案の図10の態様の折り畳みシートを折りたたんだ状態を示す説明図である。
【図12】本考案の係止部の形状を示す部分展開図である。
【図13】本考案の別の態様における係止部の形状を示す部分展開図である。
【図14】本考案の別の態様における係止部の形状を示す部分展開図である。
【図15】本考案の別の態様における係止部の形状を示す部分展開図である。
【図16】本考案の係止部を貫通孔に挿入した状態を湿す部分展開図である。
【図17】本考案の表面の印刷例を示す展開図である。
【図18】本考案の裏面の印刷例を示す展開図である。
【図19】本考案の係止部とその近傍の印刷例を示す部分拡大図である。
【図20】本考案の別の態様における展開図である。
【図21】本考案の別の態様における展開図である。
【図22】本考案の別の態様における展開図である。

【0013】
以下に記載する構成要件の説明は、本考案の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本考案はそのような実施態様に限定されるものではない。
【0014】
本考案の折り畳みシートは、矩形状のシート部材を折り畳んだ折り畳み形式のシートであって、前記シート部材の長さ方向に沿った1つ以上の第1の折り目と、前記シート部材の幅方向に沿った第2の折り目と、前記第1の折り目で区分された複数の第1の領域と、前記第1の領域の前記第2の折り目によって区分された一の側に前記第1の領域毎に設けられたスリットと、前記第1の領域の前記第2の折り目によって区分された他の側に前記第1の領域毎に設けられ且つ前記スリットに挿入可能なように少なくとも先端の前記幅方向の長さが前記第一の領域の前記幅方向の最大長さよりも短い係止部と、前記係止部毎に設けられた貫通孔と、を備え、前記シート部材は、前記第1の折り目に従って折り畳まれ、更に、前記第2の折り目に従って折り畳まれ、且つ、前記係止部を前記スリットに挿入した際に、前記係止部の貫通孔の少なくとも一部が前記第1の領域の前記第2の折り目によって区分された一の側の端部外側に露出する。
【0015】
本考案の折り畳みシートは、第1の折り目に従って折り畳まれた後、第2の折り目に従って折り畳まれる。そして、一群の第1の領域の係止部をスリットに挿入することによって、折り畳み状態を容易に維持することができる。また、本考案の折り畳みシートは、貫通孔の少なくとも一部がシート部材の末端から露出しているため、環状や棒状の止め具を貫通孔に挿通して装着しておくことで、より強固に折り畳みシートの折り畳み状態を維持することもできる。更に、止め具を用いなくても、本考案の折り畳みシートを陳列などする場合に、貫通孔にフック等を挿通して吊るすことで、折り畳みシートが自ら展開して、折り畳み状態が解除されるのを防止することができる。
【0016】
本考案の折り畳みシートについて、以下に図を用いて説明する。各図において、共通の部材および部位には同様の符号を付し、その説明を省略する。また、本考案において「長さ方向」とは、矩形状のシート部材を構成する一辺と平行な任意の方向を意味する。また、「幅方向」とは、前記長さ方向と直交し、且つ、矩形状のシート部材を構成する一辺と平行な方向を意味する。但し、前記長さ方向と前記幅方向とはシート部材の一辺と厳密に平行であることを要するものではない。各図においては、紙面上下方向がシート部材の長さ方向と一致し、紙面左右方向がシート部材の幅方向と一致する。また、以下において単に「長さ方向」「幅方向」と称した場合には、各シート部材の長さ方向および幅方向を意味する。
【0017】
まず、本考案の折り畳みシートについて、これを広げた(展開した)状態について説明する。図1は、本考案の折り畳みシートを広げた状態を示す説明図である。図1に示すように、本考案の折り畳みシートは、シート部材10によって構成されており、シート部材10には、複数の第1の折り目(1aおよび1b)と第2の折り目(2aおよび2b)とが形成されている。以下、第1の折り目1aおよび第1の折り目1bをまとめて称する際に、単に「第1の折り目1」という場合がある。図1において第1および第2の折り目については、破線が山折りを示し、一点鎖線が谷折りを示す。但し、本考案はこれに限定されるものではなく、山折りおよび谷折りが逆であってもよい。また、シート部材10には第1の折り目1aおよび1bによって区画された複数の第1の領域が形成されている。前記第1の領域は、第2の折り目によって第1の領域3aおよび第1の領域3bに区画されている。以下、「第1の領域3」と称する場合には、第1の領域3aと第1の領域3bとで構成される領域を意味する。第1の領域3aの先端方向(シート部材の紙面上側の端方向)には係止部4が形成されている。また、係止部4には、先端側に貫通孔6が設けられている。一方、第1の領域3bにはそれぞれその先端側(シート部材の紙面下側の端方向)にスリット5が形成されている。
【0018】
シート部材10は矩形であり折り曲げることが可能であれば、そのサイズは特に限定されず、所望の目的に応じて適宜選定することができる。例えば防災ガイドやそれに類するものの場合等は、通常A1〜A5サイズである。シート部材10は矩形状の部材が用いられる。ここで、「矩形状」とは、完全な矩形のみならず、図1に示すように、係止部4の形状を構成するための切り欠けを有する矩形をも含む概念である。シート部材10は、(略)矩形であれば、長方形であってもよいし、正方形であってもよい。また、シート部材10は、長さ方向に長尺であってもよいし、幅方向に長尺であってもよい。
【0019】
第1の折り目1は、シート部材10に形成される長さ方向(紙面上下方向)に沿った折り目である。シート部材10の表面には、第1の折り目1に区分された2以上の第1の領域が形成される。図1においては、複数の第1の折り目(1aおよび1b)が幅方向(紙面左右方向)に一定の間隔で配列されている。図1においては、5つの第1の折り目を有し、これに区分された6つの第1の領域を有する態様が示されているが、第1の折り目の数は1以上であれば特に限定されることはない。また、シート部材10は、複数の第1の折り目1に従って交互に折り畳まれるように、第1の折り目1a(山折り)と第1の折り目1b(谷折り)とが交互に配列されている。但し、本考案はこれに限定されるものではなく、第1の折り目が山折りまたは谷折りの交互となるように配列される必要はなく、山折りまたは谷折りの一方のみで一方方向に巻き込んで折り畳まれるようにシート部材10を構成したり、山折りまたは谷折りが一定の規則に従って配列されるように構成されていてもよい。また、第1の折り目は、これらによって区分される複数の第1の領域(3aおよび3b)が同一の形状となるように、所定の間隔で配列されることが好ましい。
【0020】
第2の折り目(2aおよび2b)は、シート部材10に形成される幅方向(紙面左右方向)に沿った折り目である。本考案において第2の折り目は、シート部材10を展開した場合には、図1に示すように一つの直線として示すことができる。一方、本考案の折り畳みシートが折り畳まれる場合には、必ず第1の折り目(1aおよび1b)に従ってシート部材10が折り畳まれた後に第2の折り目に従ってシート部材10が折りたたまれる。上述のように折り畳みシート10は第1の折り目に従って交互の折り畳まれるため、シート部材10を展開した際には、第2の折り目は、図1に示すように、一つの直線上に山折りの部分(第2の折り目2a)と谷折りの部分(第2の折り目2b)とを有することとなる。以下、第2の折り目2aと第2の折り目2bとで構成される本考案における第2の折り目を「第2の折り目2」と称する。後述する第1の領域は、第2の折り目2によって、係止部4を有する領域3a側とスリット5を有する領域3b側とに区分される。
【0021】
上述のように、本考案の折り畳みシートにおいては、折り畳み状態とされた際に、係止部4の貫通孔6の少なくとも一部が第1の領域3bの端部外側に露出される。このため、本考案において第2の折り目2は、シート部材10の長さ方向の中心よりもスリット5側に位置することが好ましい。即ち、図1に示すように、シート部材10においては、第2の折り目2がシート部材の長さ方向の中心を通過する直線Cよりもスリット側に形成されている。
【0022】
第1の領域3は、複数の第1の折り目1aおよび1bで区分されることによって形成される領域であって、更に、第2の折り目2によって第1の領域3aと第1の領域3bとに区分される。個々の第1の領域(3aおよび3b)としてはそれぞれ異なる形状を採用しうるが、本考案の折り畳みシートをコンパクトに無駄なく折りたたむためには、複数の第1の領域3が全て同一の形状であることが好ましい。
【0023】
第1の領域3の第2の折り目2によって区分された他の側(第1の領域3bとは逆側)に設けられた各第1の領域3aには、全ての第1の領域3aに係止部4が形成される。上述のように本考案の折り畳みシートが折り畳まれる際に、スリット5に係止部4が挿入され係止されることで折り畳みシートの折り畳み状態を容易に維持することができる。係止部4の形状は特に限定は無いが、スリット5に挿入可能なように少なくとも係止部4の先端の幅方向の長さが第一の領域3aの幅方向の最大長さよりも短くなるように構成される。シート部材10においては、係止部4の形状が、上底(紙面上側の辺)を短尺とする台形状となっている。また、係止部4の幅方向の長さは、スリット5に挿入された際に、先端に形成された貫通孔6の少なくとも一部が第1の領域3bの端部から露出できるように、スリット5の開口部の長さを考慮して決定することができる。また、先端部4の形状は、全ての第1の領域3aにおいて同一の形状であることが好ましい。
【0024】
各係止部4には貫通孔6が設けられる。貫通孔6のサイズ、形状および数については特に限定はなく、目的に応じて適宜選定することができる。また、貫通孔6は、それぞれ各第1の領域3aの対応する位置に形成される。即ち、図2に示すように、シート部材10が第1の折り目1に従って交互に折り畳まれた際に、重ねられた各第1の領域3aにおいて貫通孔6が同じ箇所に位置するように構成されることが好ましい。図2は、本考案におけるシート部材を第1の折り目に従って折りたたんだ状態を示す説明図である。
【0025】
また、図3に示すように、本考案の折り畳みシートは、シート部材10が第1の折り目に従って折り畳まれた後に第2の折り目に従って折り畳まれ、更に、スリット5に係止部4が挿入された際に、貫通孔6の少なくとも一部が、第1の領域3bの末端から露出するように構成される。図3は、本考案の折り畳みシートを折りたたんだ状態を示す説明図である。図3(a)は、折り畳まれた本考案の折り畳みシート(シート部材10)を第1の領域3b側をオモテ面として見た説明図であり、図3(b)は、折り畳まれた本考案の折り畳みシート(シート部材10)を第1の領域3a側をオモテ面として見た説明図である。ここで、図3においては、理解を容易にすべく、ウラ面が露出している面にドットを付している。本考案の折り畳みシートは、図3(b)に示すように、係止部4をスリット5に挿入した際に、貫通孔の全てが第1の領域3bの末端から露出していることが好ましい。図3(b)においては、貫通孔6の最も第1の領域3bに近接した点が紙面下側に向かって(矢印Pの方向)に露出している。また、貫通孔6の位置はこれに限定されるものではなく、例えば、シート部材10が強度の強い部材の場合には、貫通孔6を係止部4の末端ぎりぎりに設けて、貫通孔6の一部が前記係止部4の末端側に開口部(切欠き部)を有しているような形状であってもよい。これにより、貫通孔6に止め具等を挿入しやすくすることができる。
【0026】
第1の領域3の第2の折り目2によって区分された一の側(第1の領域3aとは逆側)に設けられた各第1の領域3bには、第1の領域3b毎にスリット5が形成される。本考案において「スリット」とは、単なる切れ込みのみならず、挿入された係止部4を係止できる形状であれば、その形状について特に限定はない。各スリット5は、それぞれ各第1の領域3bの対応する位置に形成される。即ち、図2に示すように、シート部材10が第1の折り目1に従って交互に折り畳まれた際に、各第1の領域3bにおいてスリット5が同じ箇所に位置するようにスリット5が構成されることが好ましい。上述のように、スリットの形状やサイズは特に限定はないが、図1および2に示すように、シート部材10の幅方向に沿って設けられ且つスリットの幅方向の長さが第一の領域3bの幅方向の長さよりも短いことが好ましい。
【0027】
本考案において、スリットの形状は図1および2の態様に限定されるものではなく、例えば矩形や楕円形に打ち抜きされた孔であってもよい。例えば、図4に示すスリット7のように、シート部材20の第1の領域3bに幅方向に対して一定角度を有するように斜めに形成されていてもよい。図4は、本考案の別の態様におけるシート部材を第1の折り目に従って折りたたんだ状態を示す説明図である。また、図5は同じ態様の展開図の部分拡大図である。さらにスリット形状の別の態様として、図6〜9に展開図の部分拡大図を示す。図6の態様は、図1と同様に底辺に平行な方向に伸長する長方形のスリットであるが、四隅がRを持つように丸められている。これによってスリットの引裂抵抗力を高めることができる。図7の態様は、ハート型を有するスリットであり、意匠的な効果が大きく、引裂抵抗力を高めることもできる。図8の態様は楕円形のスリットであり、一段と引裂抵抗力を高めることが可能である。図9の態様は、波形のスリットである。より確実な係止を行うことが可能である。
【0028】
次に本考案の折り畳みシートを展開状態から折り畳み状態に折り畳む手順について説明する。上述のように、まず、図1に示されるように展開された(開かれた)状態のシート部材10を、第1の折り目1aおよび1bに従って交互に折り曲げて、図2に示すように複数の第1の領域3が折り重ねられた状態とする。次いで、図3に示すように、シート部材10を第2の折り目2に従って折り畳み、係止部4をスリット5に挿入することで、本考案の折り畳みシートを折り畳み状態とすることができる。本考案の折り畳みシートは、スリット5に係止部4が挿入され係止されているため、簡便な構造でありながら、意図せずに折り畳み状態が解除されるのを抑制することができる。また、本考案の折り畳みシートは、折り畳み状態を解除する際に、容易にシート部材を展開することができる。
【0029】
また、前記においては、係止部4を台形状とした形態について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、図10および11に示すように、シート部材30の係止部11を、幅方向の長さが第3の領域3の幅方向よりも狭められた長方形としてもよい。また、係止部4の別の形状として図12〜15に示す態様を例示することもできる。図12〜15は展開図の部分拡大図である。図12の係止部の態様は、隣り合う台形状の係止部を隔てる直線状部を含むものである。図13の係止部の態様は、輪郭が丸みを帯びた先端部を有する係止部を隔てる直線状部を含むものである。図14の係止部の態様は、係止部の先端部と底部がともに曲線(R)の輪郭を有する。図15の係止部の態様は、係止部の底部の幅よりも幅が太い部分を含むものである。図16の係止部の態様は、図14に示す係止部を図8に示すスリットの挿入した状態を示す部分拡大図である。
【0030】
また、図示は省略するが第1および第2の折り目は、単なる折り目のみならず、穿孔線(ミシン目)であってもよい。更に、本考案の折り畳みシートは、提供時に各折り目を完全な折り目とせずに、第1の折り目および第2の折り目に該当する部位に穿孔線を設けたり、折り目線をプリントしりした状態で、シート形状のままユーザーに提供してもよい。
【0031】
本考案のシート部材10を構成する材質には特に限定はなく、例えば、紙、不織布、プラスティックフィルム等公知のシート状材料を適宜選定することができる。また、これらの材料を組みあわせたものも選定することができる。好ましいのは熱可塑性樹脂を用いた合成紙である。
本考案で用いる熱可塑性樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、プロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、マレイン酸変性ポリエチレン、マレイン酸変性ポリプロピレン等の官能基含有ポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−6,6等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンサクシネート、ポリ乳酸、脂肪族ポリエステル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート、アタクティックポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン等を挙げることができる。これらの熱可塑性樹脂の中では、加工性に優れるポリオレフィン系樹脂、官能基含有ポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。ポリオレフィン系樹脂のより具体的な例としては、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、メチル−1−ペンテン、環状オレフィンなどのオレフィン類の単独重合体、および、これらオレフィン類2種類以上からなる共重合体が挙げられる。
【0032】
官能基含有ポリオレフィン系樹脂のより具体的な例としては、前記オレフィン類と共重合可能な官能基含有モノマーとの共重合体があげられる。かかる官能基含有モノマーとしては、スチレン、αメチルスチレンなどのスチレン類、酢酸ビニル、ビニルアルコール、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ブチル安息香酸ビニル、シクロヘキサンカルボン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類、アクリル酸、メタクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メタロール(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリル酸エステル類((メタ)アクリル酸エステルは、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルを指す)、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロペンチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、フェニルビニルエーテルなどのビニルエーテル類が特に代表的なものである。これら官能基含有モノマーの中から必要に応じ1種類もしくは2種類以上を適宜選択し重合したものを用いることができる。更にこれらポリオレフィン系樹脂および官能基含有ポリオレフィン系樹脂を必要によりグラフト変性して使用することも可能である。
【0033】
グラフト変性には公知の手法がもちいることができる。具体的な例としては、不飽和カルボン酸またはその誘導体によるグラフト変性を挙げることができる。該不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等を挙げることができる。また上記不飽和カルボン酸の誘導体としては、酸無水物、エステル、アミド、イミド、金属塩等も使用可能である。具体的には、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、イタコン酸モノメチルエステル、イタコン酸ジエチルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,N−ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、マレイン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノエチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−ジブチルアミド、マレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム等を挙げることができる。グラフト変性物はグラフトモノマーをポリオレフィン系樹脂および官能基含有ポリオレフィン系樹脂に対して一般に0.005〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%グラフト変性したものが好ましい。
【0034】
本考案では、上記の熱可塑性樹脂の中から1種を選択して単独で使用してもよいし、2種以上を選択して組み合わせて使用してもよい。更にこれらポリオレフィン系樹脂および官能基含有ポリオレフィン系樹脂の中でも、プロピレン系樹脂が、耐薬品性、コストの面などから好ましい。プロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体でありアイソタクティックないしはシンジオタクティックおよび種々の程度の立体規則性を示すポリプロピレン、プロピレンを主成分とし、これと、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、4−メチル−1−ペンテン等のαオレフィンとを共重合させた共重合体を主成分として使用することが望ましい。この共重合体は、2元系でも3元系以上でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合体であってもよい。プロピレン系樹脂には、プロピレン単独重合体よりも融点が低い樹脂を2〜25重量%配合して使用することが好ましい。そのような融点が低い樹脂として、高密度ないしは低密度のポリエチレンを例示することができる。
【0035】
本考案では、熱可塑性樹脂以外に、必要に応じて無機微細粉末、有機フィラー、熱安定剤(酸化防止剤)、光安定剤、分散剤、滑剤などを添加することができる。無機微細粉末を添加する場合は、平均粒径が通常0.01〜15μm、好ましくは0.1〜5μmのものを使用する。具体的には、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、珪藻土、白土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ、ゼオライト、マイカ、セリサイト、ベントナイト、セピオライト、バーミキュライト、ドロマイト、ワラストナイト、ガラスファイバーなどを使用することができる。
【0036】
有機フィラーを添加する場合は、主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択することが好ましい。例えば、熱可塑性樹脂フィルムがポリオレフィン系樹脂フィルムである場合には、有機フィラーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン−6、ナイロン−6,6、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリメタクリレート等の重合体であって、ポリオレフィン系樹脂の融点よりも高い融点(例えば170〜300℃)ないしはガラス転移温度(例えば170〜280℃)を有し、かつ非相溶のものを使用することができる。
【0037】
熱安定剤を添加する場合は、通常0.001〜1重量%の範囲内で添加する。具体的には、立体障害フェノール系、リン系、アミン系等の安定剤などを使用することができる。光安定剤を使用する場合は、通常0.001〜1重量%の範囲内で使用する。具体的には、立体障害アミンやベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系の光安定剤などを使用することができる。分散剤や滑剤は、例えば無機微細粉末を分散させる目的で使用する。使用量は通常0.01〜4重量%の範囲内にする。具体的には、シランカップリング剤、オレイン酸やステアリン酸等の高級脂肪酸、金属石鹸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸ないしはそれらの塩等使用することができる。
【0038】
本考案のシート部材10の肉厚は通常30〜500μm、好ましくは70〜300μmの範囲、特に好ましくは80〜200μmの範囲である。また、本考案のシート部材10は、2層構造、3層以上の多層構造を有するものであってもよい。多層化により筆記性、印刷適性、耐擦過性、2次加工適性等の様々な機能の付加が可能となる。この多層構造の延伸軸数は、例えば2層構造の場合は、無延伸/1軸、無延伸/2軸、1軸/1軸、1軸/2軸、2軸/1軸、2軸/2軸などとすることができる。
【0039】
本考案の折り畳みシートは、例えば、一方の面に地図、広告、マニュアル等の所望の情報を付与し、折り畳み地図やパンフレット、観光ガイド、キャンペーン用のクーポン券等として使用することができる。例えば、図17に示すように地震発生時の行動基準を印刷して使用することが可能である。また、図17に示す折り畳みシートの裏面には、図18に示すように避難地図を印刷しておくことが可能である。また図19に係止部の拡大図を示すように、係止部の部分とその下方に期間や値段を印刷してキャンペーン広告とすることも可能である。さらに、これらはクーポンとして利用することも可能である。
【0040】
本考案の折り畳みシートの態様や用途は、上記の説明に限定されるものではない。例えば、本考案の折り畳みシートを構成する第1の領域が2種類の形状に分類できるものであってもよい。具体的には、第1の領域の一部にだけ係止部を形成してもよい。例えば、図20に示すように、複数の第1の領域のうち、展開したときに端部を構成する第1の領域にだけ係止部が形成されているものであってもよいし、図21に示すように、端部を構成する第1の領域と、中央に位置する第1の領域に係止部が形成されているものであってもよい。また、図22に示すような展開図を採用することも可能である。
【0041】
1a,1b 第1の折り目
2a,2b 第2の折り目
3a,3b 第1の領域
4,7 係止部
5 スリット
6 貫通孔
10、20,30 シート部材

(57)【要約】

【課題】コンパクトに折りたたんだ際に折り畳み状態を容易に維持可能な折り畳みシートを提供する。【解決手段】矩形状のシート部材10は、長さ方向に沿った1つ以上の第1の折り目1a,1bと、幅方向に沿った第2の折り目2a,2bと、第1の折り目1a,1bで区分された複数の第1の領域3a,3bと、第1の領域3bに設けられたスリット5と、第1の領域3aに設けられ且つスリット5に挿入可能なように少なくとも先端の幅方向の長さが第一の領域3aの幅方向の最大長さよりも短い係止部4と、係止部4毎に設けられた貫通孔6と、を備える。シート部材10は、第1の折り目1a,1bに従って折り畳まれ、更に、第2の折り目2a,2bに従って折り畳まれ、且つ、係止部4をスリット5に挿入した際に、係止部4の貫通孔6の少なくとも一部が第1の領域3bの端部外側に露出する。


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