(54)【考案の名称】視覚障害者誘導用標示

(73)【実用新案権者】藤木産業株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、視覚障害者に対する誘導または段差の存在などを警告もしくは注意喚起を行うために路面に敷設される標示板に関する。

【従来の技術】

【0002】
視覚障害者誘導用標示または視覚障害者誘導用ブロックは、一般的には点字ブロックと呼ばれており、1965年に日本人により発明され、世界中に広まっている。
当該誘導用標示の形態は、JIS規格に定められており、その表面に線状の突起を有し、歩行者を誘導する方向性を意味する誘導標示と、その表面に点状突起を有し、歩行者に「とまれ」など注意喚起を与えるための警告標示との2種類が存在する。
【0003】
従来の誘導用標示は、樹脂やモルタル等の材料で形成されているが、産業廃棄物としての貝殻、特にホタテ貝殻を構成材料として使用したものは存在しない。
一方、特許文献1には、ホタテ貝殻入り溶融型道路標示材が提案されているが、溶融型道路標示材と誘導用標示とでは、要求される強度や耐久性が異なり、単にホタテ貝殻を混合しただけでは、良好な誘導用標示を得ることができない。
【0004】

【効果】

【0008】
この考案によれば、本体がメタクリル酸メチル樹脂を硬化させたものであり、適度な弾力性があるので、路面形状に合わせて設置し易い。また、本体には骨材としての少なくとも磁器粒子および貝殻粒子が混合されているから、廃棄物の有効活用が図れるとともに、誘導用標示の耐久性等を、要求される性能を満たすものとすることができる。
さらに、本体表面全体には滑り止め加工が施されており、雨天時等において、歩行者が滑りにくいという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、この考案の一実施例に係る点状突起を有する視覚障害者誘導用標示の斜視図である。
【図2】図2は、この考案の一実施例に係る線状突起を有する視聴覚障害者誘導用標示の斜視図である。
【図3】図3は、この考案の一実施例に係る点状突起を有する視聴覚障害者誘導用標示の平面図および側面図である。
【図4】図4は、この考案の一実施例に係る線状突起を有する視聴覚障害者誘導用標示の平面図および側面図である。

【0010】
以下には、図面を参照して、この考案の実施例について具体的に説明をする。
図1は、この考案の一実施例に係る点状突起12を備えた視覚障害者誘導用標示10の斜視図であり、図3はその平面図および側面図を示している。
誘導用標示10は、平面視が正方形状をした薄い板状の本体11を有する。本体11の表面には、JIS規格に従う複数の点状突起12が備えられている。点状突起12は、本体11と一体に形成されている。
【0011】
本体11は、平面視において、縦寸法および横寸法が、たとえば300mmの長さをした正方形であり、その厚みdは、たとえばd=2mmである。
この本体11の表面上に5×5のマトリックス状に、25個の点状突起12が設けられている。各点状突起12は、扁平な円錐台形状をし、円形上面は直径a=12mm、円形下部輪郭の直径a′は、a′=a+10mmで、隣接する点状突起12との中心間距離bは、b=55〜60mmである。また、点状突起12の高さcは、c=5mmである。
【0012】
本体11の表面全体には、拡大図に示すように、滑り止め用の多数の微小突起が形成されている。この多数の微小突起13により、歩行者が当該標示の上を歩いても、足を滑らせにくくされている。滑り止め用微小突起13は、円錐形状をしており、歩行者の靴底等が滑りにくい。
視覚障害者誘導用標示10は、1枚が上述の形状であり、これらが必要に応じて並べて敷設される。
【0013】
図2は、線状突起22を有する視覚障害者誘導用標示20の斜視図であり、図4はその誘導用標示20の平面図および側面図を示す。
線状突起22を有する視覚障害者誘導用標示20も、平面視が、たとえば一辺300mmの大きさの正方形状をした薄板状の本体21を有する。本体21の厚みeは、この実施例においても、たとえばe=2mmである。
【0014】
本体21の表面には、本体の一辺21aに沿って延びる線状突起22が、その一辺21aと直交する辺21b方向に等間隔あけて4本備えられている。線状突起22は、扁平な長尺台形で、上部平面の長手方向寸法dは、d=270mm以上、短手方向寸法aは、a=17mmである。そして、線状突起22の下端部における長手方向寸法d′は、d′=d+10mm、短手方向寸法a′は、a′=a+10mmである。また、各線状突起22の中心間の間隔bは、b=75mmである。
【0015】
本体21の表面全体にも、拡大図に示すように、滑り止め用の多数の微小突起23が形成されている。この多数の微小突起23により、歩行者が当該標示の上を歩いても、足を滑らせにくくされている。滑り止め用微小突起23は、円錐形状をしており、歩行者の靴底等が滑りにくい。
この考案の特徴は、視覚障害者誘導用標示10、20の本体11、21の材質にある。
【0016】
視覚障害者誘導用標示10、20は、メタクリル酸メチル樹脂に、骨材として磁器粒子および貝殻粒子が混合されて硬化されることにより作られている。製造方法としては、金型により点状突起12を有する視覚障害者誘導用標示10または線状突起22を有する視覚障害者誘導用標示20を作るためのシリコン型を形成する。そして、メタクリル酸メチル樹脂(液体)に骨材としての磁器粒子および貝殻粒子ならびに必要に応じて黄色顔料、硬化剤などを混合した材料流体を、シリコン型に流し込み、重合反応を用いて硬化させ、目的物を得る。
【0017】
本体11、21を形成する材料中における骨材としての磁器粒子および貝殻粒子の含有割合は、40〜60重量%であることが望ましい。すなわち、メタクリル酸メチル樹脂100重量に対しほぼ同量前後の骨材を混合することにより、得られた視覚障害者誘導用標示10、20は、所望の強度および耐久性を有するものとなることが、試作段階で確認された。
【0018】
骨材としては、さらに、陶器粒子が混合されてもよい。
また、骨材に含まれる貝殻粒子は、ホタテ貝殻の粒子が好ましく、ホタテ貝殻粒子の粒径は40〜200μmで、2〜10重量%の含有率とするのが、試作上好ましいことが確認された。さらに好ましくは、5重量%程度である。
この考案により製造される視覚障害者誘導用標示10、20は、メタクリル酸メチル樹脂を使用した一体成形接着式のため、適度の弾力性があり、剥離や破損しにくく、設置する路面形状に合わせて、好適に設置することができる。
【0019】
また、本体11、21の表面全体には、細かな滑り止め用の多数の微小突起13、23が設けられており、歩行者は雨天時に当該標示上を歩いても滑りにくい。
また、この考案に係る視覚障害者誘導用標示10、20は、骨材として、磁器粒子、貝殻粒子、陶器粒子等が使用されており、これら磁器粒子、貝殻粒子、陶器粒子は廃棄物の有効活用の途を拡げるものであり、産業政策的にも廃棄物の有効活用に寄与できる効果を有する。
【0020】
さらに、この考案の視覚障害者誘導用標示10、20は、路面敷設時に、切削等の作業が不要で施工が短時間で済むという利点がある。また、特別な施工機械を使用しないので、狭い場所でも施工できる。
さらにまた、本体11、21の寸法単位で補修ができるため、修復補修も容易であるという利点がある。
【0021】
その他、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0022】
10、20 視覚障害者誘導用標示
11、21 本体
12 点状突起
22 線状突起
13、23 滑り止め用微小突起

(57)【要約】

【課題】産業廃棄物を有効活用した視覚障害者誘導用標示を提供する。【解決手段】視覚障害者誘導用標示10は、平面視において矩形であり、その表面に、点状突起12または線状突起が一体に形成された薄板状の本体11を有する。本体11は、メタクリル酸メチル樹脂に、少なくとも磁器粒子および貝殻粒子が骨材として混合されて硬化された構成材からなる。本体11の表面全体に、滑り止め用の多数の微小突起13が一体に形成されている。


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