(54)【考案の名称】生体の治療のための露光装置

(51)【国際特許分類】

A61N 5/06 ・光線を使うもの

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、生体を治療するための露光装置に関し、露光装置は、制御可能な光源および光源の中央制御システムを有する。
【0002】
本考案は医療技術、特にレーザー装置の分野に適用することができ、多様な適用目的において露光の異なるモードを使用して、人体または動物体に治療効果を及ぼす。
【0003】
本考案の装置は、素早い創傷の治癒、浮腫の低下、異なる病因の痛みの鎮痛、特に脂肪吸引の術後治療の良好、さらに異なるタイプの炎症の軽減、損傷した筋肉および腱の再生などを可能にする。
【0004】
本考案の要旨の1つの実施形態では、治療組織の検出可能な温度の増加または肉眼で認識できる組織構造の変化のいずれも引き起こさない。従って、標的治療を受けたおよび健全な組織は加熱されず、従って熱的損傷を受けない。
【0005】
幾つかのケースでは、生体の種々の臓器は様々なタイプの光パルスに露出させる必要がある。

【従来の技術】

【0006】
光線力学的療法は文献(Department of pathology,Norwegian Radium Hospital,University of Oslo,1997,Jan.15,79(12),2282−308)から知られている。この周知の方法は、レーザー光線照射の前に光感受性物質−5−アミノレブリン酸の適用を有し、表在性潰瘍、口粘膜などの治療に使用される。
【0007】
ヒト用の高周波露光装置は市販されている(例えば、EHY−2000 by Oncotherm Kft.,ハンガリー)。利用できる装置は、可動フレームに搭載される電波源を有し、高周波の露出は、標的の治療可能な領域の狭い部位に限られる。余分な時間と労力が、より大きな標的領域または幾つかの標的領域を照射するのに必要となる不利な点がある。
【0008】
ヒトの皮膚に光の影響を施す携帯型レーザー装置が、2007年1月20日付けのロシア特許第2 291 725号から知られている。この周知の実施形態は、少なくとも2つのレーザー光源と、レーザー光源用の(独立して機能する幾つかのレーザー光源を可能にする)制御装置と、レーザー光源によって照射されるレーザー光線を束ねる(あらゆる束を特定の方法で再構築して異なる形状のスポットライトを可能にする)光学機器とから成っている。この携帯型レーザー装置は、レーザー光照射の異なるモードを可能にし、低電力消費を提供する。
【0009】
この周知のレーザー装置の欠点は、放射力、時間、および照射領域に関する照射線量の正確な管理が不十分なため、限定された治療効果しか示せない。
【0010】
光線力学的療法(PDT)の別の装置が、2009年9月10日付けのロシア特許第86432号から知られている。この装置は、電源に接続された制御装置と、幾つかの光ダイオードから成る発振器と、カバーの内面に搭載された冷却装置とを有し、前記冷却装置はあらゆる光ダイオードを独立して動作させ、異なる照射パターンおよびスペクトルを得ることができる。
【0011】
2005年7月10日付けのロシア特許第46435号は、医用レーザー装置であって、電源と、当該電源に接続するマイクロプロセッサ・ベースの制御装置とを有し、前記制御装置は光学機器と連結する装置を開示している。前記光学機器は半導体レーザー光源と光導体とを備える。前記制御装置は、レーザー光線の波長を安定させ、標的治療領域の温度を監督し、警告ランプおよびアラーム音の設定を可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本考案の要旨は、生体の様々な疾患の治療に適する、有効で且つ例外なく適用できる露光装置を提供することである。
【0013】
本考案の技術的手段は、中央制御システムが、光源制御器の動作および生理的パラメータを測定するシステムの動作を確保し、光源がグループに配置され、当該光源の各グループが前記制御器と連結して当該光源のあらゆる単一グループの動作を可能にするという洞察に基づいている。
【0014】
光源の有効性は、治療可能な生体の個々の生理的状態に従って光照射を調和させることにより増加する。光源をグループに配置し、光源の各単一グループを制御することにより、標的領域に導く光放射を最適化することができる。光源は互いに関係なく動作させることができるが、一方で放射力の最高レベルで光源の全てのグループの同時制御も可能である。治療可能な生体の生理的パラメータを測定するシステムは、測定された生理的パラメータに従って光源の照射モードを同期させることができる。いかなる治療可能な生体の生理的パラメータも好ましくは露光セッション中連続的に検査され、これにより中央制御システムは、個々の生理的パラメータに従って光源のあらゆる単一グループの放射力を制御するための最適な動作パラメータを常に保持できる。
【0015】
生理的パラメータを測定するシステムは、例えばパルスセンサーおよび/または温度センサーおよび/または脳の周波数を測定するための少なくとも1つのセンサーを有する。
【0016】
光源は、好ましくは、高出力且つ広い範囲の波長の光源、単一LED、マトリックス配列のLED、ハロゲン光源、レーザーダイオード、およびレーザー光源を含む群から選択される制御可能な光源である。光源の放射力は、好ましくは1mW〜10Wの範囲である。パルスモードにおいて、パルス周波数は0〜10kHzで、パルス持続時間は100ns〜100msで、ピーク時の放射力は例えば1W〜10kWである。光源により、好ましくは100ns〜10msの範囲のパルス持続時間の光パルスを放射する。
【0017】
本考案の1つの実施形態によれば、光源はフレーム壁に固定されている。
【0018】
本考案の1つの実施形態によれば、カバーは、治療可能な個体を少なくとも部分的に包み込む外殻構造で作成されている。
【0019】
好ましくは、冷却器は光源を冷却するために使用される。前記冷却器は光源制御器に接続されて、光源から取り除かれた余剰熱をさらに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本考案の生体組織を治療するための露光装置の実施形態の概略図である。

【0021】
露光装置は、中央制御システムIと、治療可能な生体の生理的パラメータを測定するシステムIIと、動作パラメータの入力および制御のためのシステムIIIと、光源12のグループIVと、制御器Vと、前記光源12を冷却する冷却器VIとを有する。
【0022】
前記中央制御システムIは、操作者が必要な動作パラメータを入力するデータ入力システム1と、データサーバ2と、治療した生体の生理的パラメータに従って照射モードおよび前記光源12の照射パラメータを調和させる同調器3とを有する。
【0023】
前記中央制御システムIは生体の生理的パラメータを測定するシステムIIと接続している。前記測定システムIIは、生理的パラメータを連続的に監視することを可能にし、さらに例えば脳の周波数(brain frequencies:EEG)を測定する少なくとも1つのセンサー4、パルスセンサー5、または温度センサー6を有する。
【0024】
前記動作パラメータの入力および制御のためのシステムIIIは、前記光源12のグループIVに関する放射力制御器7と、前記光源12に供給される電流強度に関する制御器8と、周波数変調制御器9と、前記光源12の実行時間の制御および入力に関するモジュール10と、前記光源12のグループIVのパルスモード装置11とを有する。
【0025】
前記光源12のグループIVは、単一光源12の群からなり、好ましくは外殻構造上に設置される。
【0026】
前記中央制御システムIに接続される前記制御器Vは、照射セッションの間生体の状態を連続的に監視すことができる。前記中央制御システムIは、生体の個々の生理的パラメータに従って前記光源12の最適な照射モードを選択することを確保する。
【0027】
冷却器VIは、照射セッション間前記光源12のグループIVを冷却するか、またはそれらの余剰熱を取り除くかのいずれかを行う。
【0028】
操作者は、データ入力システムIに照射された生体の生理的パラメータのインジケータに従って動作パラメータを入力する。前記中央制御システムIは、測定システムIIによって測定された生体の生理的パラメータに従って入力されたデータを前記同調器3を用いて修正する。前記動作パラメータの入力および制御のためのシステムIIIは、前記光源12の各グループIVによって放出された光の動作パラメータを決定および検査する。パルスモードで動作している間、前記装置11は動作パラメータおよび前記光源12のグループIVの機能を決定する。

(57)【要約】

【課題】生体の様々な疾患の治療に適する、有効で且つ例外なく適用できる露光装置を提供する。【解決手段】制御可能な光源12と、前記光源12の中央制御システムIとを有する。前記光源12はグループIVに配置され、前記光源12のあらゆるグループIVは前記中央制御システムIに連結して、前記光源12のあらゆる単一グループIVの独立した動作を可能にする。前記露光装置はさらに、生体の生理的パラメータを測定するシステムIIと、生理的パラメータ制御器Vとを有し、前記測定システムIIおよび制御器Vは前記中央制御システムIに接続する。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):