(54)【考案の名称】パネル圧迫接合装置の構造

(73)【実用新案権者】洋華光電股▲ふん▼有限公司

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図4

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案はパネル圧迫接合装置の構造に関し、特にタッチパネルの製造工程に用い、ガラス板と別の硬性板、或いはフレキシブル薄膜などの複数のスタッキング層を圧迫接合し接着して一体とするパネル圧迫接合装置の構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
タッチパネルの構造は、数枚のガラス板、或いはフレキシブル薄膜などのパネルスタッキング層を粘着接合させて構成する。さらに、2枚の面状の抵抗膜を備え、これを一定の間隙を開け、向かい合った状態に配置し、上記したパネルスタッキング層の間に密封する。通常、該各パネルスタッキング層間の粘着接合実施手段は、フレキシブル薄膜を、上方加工槽の底表面に固定して設置し、硬性材質であるガラス板を、下方加工槽の上表面に固定して設置することにより行う。これに続き、上、下加工槽を合わせ、上方或いは下方加工槽において、適度な圧迫応力を加える。こうすることで、ガラス板とフレキシブル薄膜は、相互の表面上に予め設置する接着剤及び加工槽が提供する圧力により、粘着接合され、一体を構成する。
【0003】
上記した従来の手段において、各パネルスタッキング層を上、下方加工槽に設置する時には、予め設置するターゲットを位置調整の依拠として利用する。しかし、この種の設置方式では、操作に時間がかかり煩雑で、効率を上げることが難しく、しかも注意力を高度に集中する必要があるため、人為的なミスが起きやすく、加工の品質を安定させることは困難である。また従来の手段では、現在大部分は、1組の気圧シリンダープッシュ機構により、加工槽に圧合応力を加えている。しかし、この種の方式では、該気圧シリンダープッシュ機構の力が一点に集中することで、加工槽表面は巨大な圧合応力を繰り返し受け、これによりしばしば突出変形が発生し、均一な圧合効果を達成できなくなってしまう。さらに、該気圧シリンダーから伝えられる圧合応力が、加工槽中央部位に加えられる設計は、該圧合応力を、加工槽面上の各部分に均一に分布させることができない。特に、被圧合物件が偏って置かれていたなら、各パネルスタッキング層各部位が受け取る圧合応力に違いが表れる。この結果は、軽ければ圧合の不均一を招き、深刻な場合には、該被圧合物件の一部が損壊し密着接合ができないという状況を招く。また、上記した従来の手段では、一般の作業環境中で平面接着圧合を行うと、接着面内に気泡が残ってしまい、加工の失敗を招く。
本考案は、従来のパネル圧迫接合装置の構造の上記した欠点に鑑みてなされたものである。
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
本考案が解決しようとする課題は、加工槽に定位フレームを設置することで、簡便かつ迅速に、複数のパネルスタッキング層を正確に設置して定位し、さらに加工槽内には真空を形成し、軟性圧着面を備える加圧ユニットを利用し、各パネルスタッキング層に対して下向きの圧力を提供し、これによりパネルスタッキング層各部位は、均一に圧力を受け、重なり一体を形成することができるパネル圧迫接合装置の構造を提供することである。

【効果】

【0006】
本考案のパネル圧迫接合装置の構造は、加工槽に定位フレームを設置することで、簡便かつ迅速に、複数のパネルスタッキング層を正確に設置して定位し、さらに加工槽内には真空を形成し、軟性圧着面を備える加圧ユニットを利用し、各パネルスタッキング層に対して下向きの圧力を提供し、これによりパネルスタッキング層各部位は、均一に圧力を受け、重なり一体を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本考案第一実施例の加圧カバーと加工槽が分離状態を示す側面断面模式図である。
【図2】本考案第一実施例加工槽の俯瞰図である。
【図3】本考案第一実施例の加圧カバーと加工槽が合わさった状態を示す側面断面模式図である。
【図4】本考案第一実施例の弾性膜に空気を充填した時に、上、下方パネルが加圧され、重なり、一体を形成する状態を示す側面断面模式図である。
【図5】本考案第二実施例の側面断面模式図である。
【図6】本考案第二実施例の弾性膜に空気を充填した時に、上、下方パネルが加圧され、重なり、一体を形成する状態を示す側面断面模式図である。
【図7】本考案第三実施例の側面断面模式図である。
【図8】本考案第三実施例の弾性膜に空気を充填した時に、上、下方パネルが加圧され、重なり、一体を形成する状態を示す側面断面模式図である。

【0008】
以下に図面を参照しながら本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0009】
図1、2が示す本考案第一実施例は、加工槽1、該加工槽1と上下に垂直に対応して蓋合する加圧カバー2を備える。該加工槽1は、下方に窪んだ槽型作動空間を備え、該槽の底壁の中央部位には、設置基板11を設置する。しかも、該加工槽1中には、気孔12を設置し、真空ポンプ(図示なし)につながる。該設置基板11外周囲には、下板定位フレーム3を設置する。該下板定位フレーム3内側には、スタッキング加工しようとする下方パネル6を設置することができ、これにより、迅速かつ正確に、下方パネル6の設置位置を定位することができる。該下板定位フレーム3のフレーム壁頂縁は、該下方パネル6頂点面の設置高度よりやや低く、これによりパネルスタッキング層間の圧合作業への干渉を防止する。該下板定位フレーム3の外周囲縁には、上板定位フレーム4を設置する。該上板定位フレーム4のフレーム壁内側で、しかも該下板定位フレーム3のフレーム壁頂点縁上には、少なくとも4個の弾性ピン5を挿入して設置する。該上板定位フレーム4のフレーム壁内側には、重ねて加工しようとする上方パネル7を設置し、上記した弾性ピン5を利用し、上方パネル7の底面を支え、これにより上、下方パネル7、6間には、適当な間隙が保持される。こうして、迅速かつ正確に、上方パネル7の位置を定めることができる。特に、該上板定位フレーム4のフレーム壁頂点縁は、該上方パネル7頂点面の設置高度よりやや低いため、パネルスタッキング層間の圧合作業への干渉を防止することができる。上記した弾性ピン5は、優良な弾性変形特性を備える必要があるため、通常は、天然ゴム、合成ゴム、或いは弾性プラスチックなどの樹脂材を使用して製造する。上記した上、下方パネル7、6間にはさらに、粘着層8を設置する。該粘着層8は、光学接着剤、或いはイソプレンゴムなどの材料を採用し、塗布或いは印刷などの手段で、下方パネル6の上表面に設置し、或いは上方パネル7の下表面に設置する。該上方パネル7は、該弾性ピン5により支えて定位できない、という状況を避けるため、好ましくは、ガラス板などの硬質薄板を選択する。但し、該下方パネル6は、硬質薄板、軟質薄板共に使用することができる。
【0010】
該加圧カバー2は、加工槽1上方に、被せて蓋をする、或いは開放自在に設置することができる。該加圧カバー2底面には、弾性膜25を設置する。該弾性膜25周囲縁は、圧迫制御リング26を螺合して圧迫制御するため、該加圧カバー2底面周囲縁に密封状に固定して接続される。該弾性膜25中央部位には、気体を充填可能な空間を形成し、該加圧カバー2底面の中央部位には、気孔12を設置し、空気ポンプへと通じる。該弾性膜25は、ゴム材料を採用するため、上記した空気ポンプにより空気を充填し、或いは空気をぬく操作を行い、これにより該弾性膜25が加圧力を生じるか否か、及び加圧力の大きさを制御することができる。
【0011】
図3、4に示すように、本考案の作動時には、操作人員は、先ずスタッキング加工しようとする下方パネル6を、該下板定位フレーム3内の設置基板11の上に設置する。さらに、スタッキング加工しようとする上方パネル7を、該上板定位フレーム4内に設置し、該各弾性ピン5により支えて定位する。次に、該加圧カバー2と該加工槽1との上下を垂直に対応させて緊密に合わせる。続いて、真空ポンプの作動により、加工槽1中に真空状態を形成し、同時に、該加圧カバー2に通じる空気ポンプにより空気の充填を始める。これにより、該弾性膜25は徐々に膨らみ、下方へと押すが、該弾性膜25の下向きの圧力は、上方パネル7へと均一に作用するため、その底面の弾性ピン5は圧力を受けて変形し、下方へと移動する。こうして、上、下方パネル7、6は、加圧され一体を形成する。上、下方パネル7、6への加圧が完成すると、該空気ポンプは気圧を放ち、これにより該弾性膜25は縮小して元に戻る。同時に、該真空ポンプは、空気を該加工槽1中に戻す。これにより、該加圧カバー2と該加工槽1との間を開いて分離し、圧合加工が完成したパネルの取り出しの便を図る。
【0012】
上記したように、本考案は、加工槽1内に、上、下板定位フレーム4、3を設置することで、スタッキング加工しようとする上、下方パネル7、6を迅速かつ正確に設置して定位することができ、さらに弾性膜25への空気充填を利用して、均一に分布する圧合応力を発生させ、これにより上、下方パネル7、6は平均圧合の効果を得ることができ、さらに加工物件の損壊を回避でき、しかも加工中は、該加圧カバー2と該加工槽1との緊密な対応により、該加工槽1内は真空となるため、上、下方パネル7、6の接合面に気泡が生じるという問題を克服でき、歩留りと製品の品質を向上させることができる。
【0013】
上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。例えば、弾性ピン5はバネに置換できる。さらに、図5、6の第二実施例に示すように、該弾性ピン5は、該上板定位フレーム4の内側フレーム壁上に垂直に設置することができる。この場合には、弾性ピン5’の弾性変形特性により、圧力を受けると下方へと湾曲し、上方パネル7を下方へと移動させ、下方パネル6と圧迫接合して一体を形成する(図6参照)。さらに、図7、8の第三実施例に示すように、上記した弾性ピンは、上板定位フレーム4の内側フレーム壁上に設置する伸縮係合構造に置換することができる。該伸縮係合構造は、フック91とバネ92を備える。該フック91一端は、下板定位フレームの内側フレーム壁上に接続し、これによりフック91の反対端の側面は、バネ92を押す。フック91は圧力を受けると、下方へと振れ、これにより上方パネル7は、下方へと移動し、下方パネル6と圧迫接合して一体を形成する(図8参照)。
上記したように、本考案の第二実施例及び第三実施例は、第一実施例と同一、或いは類似の機能を達成することができる。
上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。本考案の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本考案の保護範囲に含むものとする。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本考案は実用新案登録の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
【0015】
1 加工槽
11 設置基板
12 気孔
2 加圧カバー
25 弾性膜
26 枠型圧迫制御リング
3 下板定位フレーム
4 上板定位フレーム
5 弾性ピン
5’ 弾性ピン
6 下方パネル
7 上方パネル
8 粘着層
91 フック
92 バネ

(57)【要約】

【課題】パネルが均一に加圧され、重なり、一体を形成することができるパネル圧迫接合装置の構造を提供する。【解決手段】パネル圧迫接合装置の構造は、加工槽1、加圧カバー2を備え、加工槽1内には上、下板定位フレーム4、3を設置し、スタッキング加工しようとする上、下方パネル7、6をそれぞれ正確に設置して定位でき、しかも下板定位フレーム3内側と上板定位フレーム4との間には複数の弾性サポート部品を設置する。加圧カバー2は底面に軟性圧着面を備える加圧ユニットで、圧迫接合加工時に、加圧カバー2は加工槽1上方に緊密に被せて設置され、真空ポンプにより加工槽1中に真空を形成し、加圧ユニットにより下方パネル6に対して下向きの圧力を加える。


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