(54)【考案の名称】歯間ブラシの包装容器

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、歯間ブラシの包装容器に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
近年、歯周病の予防のため、通常のブラッシングでは除去できない歯と歯の間や歯と歯肉の間に発生する汚れ(歯垢や食物残渣等)を清掃することが提案され、歯間ブラシとして実用されている。
【0003】
このような歯間ブラシは、通常、設定本数、例えば、上下に5本ずつ並べた状態でブリスターパック方式で包装され、スーパーや薬局等において陳列され、販売されている。
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したブリスターパックの歯間ブラシを購入した消費者が、歯間ブラシを使用するためには、ブリスターパックの台紙に形成された切り裂き目に沿って台紙を切り裂いて台紙を部分的にプラスチックシートから剥がす必要がある。この場合、台紙に形成された切り裂き目は、1本1本の歯間ブラシに対応して形成されていないことから、1本の歯間ブラシを取り出すためには、その取り出しに必要とする以上の大きさの取り出し口を切り裂くことになる。この結果、使用する1本以外の歯間ブラシが、台紙を切り裂いて形成された取り出し口を通して露出し、任意の歯間ブラシを取り出す際、その他の歯間ブラシが周囲に散乱するおそれがある。また、旅行等において、洗面バッグ等に台紙を切り裂いた状態のブリスターパックを収容して持ち運びするとき、部分的に切り裂かれた台紙は蓋としての機能をなさないことから、切り裂いた取り出し口を通して歯間ブラシが洗面バッグ内に散乱するものとなる。
【0005】
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、周囲に散乱させることなく任意の歯間ブラシを確実に取り出すとともに、収納することのできる歯間ブラシの包装容器を提供するものである。

【効果】

【0010】
本考案によれば、周囲に散乱させることなく任意の歯間ブラシを確実に取り出すとともに、収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本考案の歯間ブラシの包装容器の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の包装容器を構成する容器本体の展開図である。
【図3】図1の包装容器を構成するスリーブの展開図である。
【図4】図1の包装容器の容器本体をスリーブに収納した状態の縦断面図である。
【図5】図1の包装容器の容器本体をスリーブから引き出した状態の縦断面図である。
【図6】図1の包装容器の容器本体をスリーブに収納する直前の状態を一部省略して示す拡大側面図である。

【0012】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1には、本考案の歯間ブラシの包装容器1の一実施形態が示されている。
【0014】
この包装容器1は、容器本体10と、容器本体10を摺動自在に嵌挿するスリーブ20と、容器本体10に配置された仕切り部材30とから構成され、仕切り部材30が容器本体10に配置された状態で複数本の歯間ブラシBが収容されている。
【0015】
容器本体10は、コートボールを図2に示す展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むとともに、所定部分を貼着して組み立てられる。
【0016】
この容器本体10は、図2の展開図において、底面板11の左端縁に折り目aを介して背面板12が連設されるとともに、底面板11の右端縁に正面板13及び上面板14が折り目b,cを介して順に連設される一方、底面板11の上下各端縁に左側面板15及び右側面板16が折り目d,dを介して連設され、また、上面板14の上下各端縁に外左側面板17及び外右側面板18が折り目e,eを介して連設され、さらに、左右の側面板15,16の前後各端縁に糊代19,19が折り目f,fを介して連設されて構成されている。
【0017】
そして、容器本体10の底面板11には、後述するスリーブ20に嵌挿した際のスリーブ20における底面部23の前端縁に対応して折り目gが形成され、また、左右の側面板15,16は、前述した底面板11の折り目gに対応する位置から背面板12側に向かって一定範囲にわたった切欠部15a,16aが形成されて前後に分割されている。この場合、切欠部15a,16aによって分割された左右の側面板15,16における前方側の側面板の後端縁は、後述するスリーブ20の左右の側面部27,28の前端縁に対応して、底面板11の折り目gと,底面板11及び左右の側面板15,16の折り目dとの交点をそれぞれ始点として背面板12側に向かって設定角度傾斜されている。また、左右の側面板15,16における後方側の側面板は、前方側の側面板に比較して、スリーブ20に嵌挿されることに対応して若干高さが小さく設定されている。
【0018】
さらに、上面板14の上下各端縁に連設された左右の外側面板17,18は、左右の側面板15,16における前方側の側面板の外面側に重ね合わされるようにその寸法が設定されている。この場合、左右の外側面板17,18の先端縁は、左右の側面板15,16における前方側の側面板の後端縁を越えて若干後方に延出するようにその長さが設定されている。
【0019】
一方、スリーブ20も、コートボールを図3に示す展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むとともに、所定部分を貼着して組み立てられる。
【0020】
スリーブ20は、図3の展開図において、上面部21の右端縁に背面部22及び底面部23が折り目h,iを介して順に連設される一方、上面部21の左端縁に係止片24が折り目jを介して連設され、また、上面部21の上下各端縁に左外側面部25及び右外側面部26が折り目k,kを介して連設されるとともに、底面部23の上下各端縁に左側面部27及び右側面部28が折り目m,mを介して連設され、さらに、左側面部27の後端縁及び右側面部28の後端縁に折り目n,nを介して糊代29が連設されて構成されている。
【0021】
そして、底面部23の上下各端縁に連設された左右の側面部27,28は、その前端縁が底面部23の前端縁と、底面部23及び左右の側面部27,28の折り目m,mとの交点を始点として背面部22側に向かって設定角度傾斜されている。また、上面部21の上下各端縁に連設された左右の外側面部25,26は、その後端縁が上面部21の後端縁を越えて後方に延出されるとともに、上面部21及び係止片24の折り目jと、上面部21及び左右の外側面部25,26の折り目k,kとの交点を始点として後方に向かって設定角度傾斜されている。
【0022】
仕切り部材30は、略容器本体10の底面板11の幅と略同幅で、その長さよりも若干短い大きさの平板部31に歯間ブラシBの幅に相当する間隔をおいて複数個の仕切り32を立設して構成されている。この実施形態においては、プラスチックより形成したが、紙製であっても構わない。
【0023】
次に、このように構成された容器本体10の組立手順について説明する。
【0024】
まず、図2の展開図にしたがってコートボールを打ち抜くとともに、裏面が上面を向くように反転させた後、左右の側面板15,16に対して各糊代19を折り目fに沿って谷折りし、各糊代19の表面に接着剤を塗布する。合わせて、左右の外側面板17,18の裏面に接着剤を塗布する。次いで、左右の側面板15,16を底面板11に対してそれぞれ折り目d,dに沿って谷折りするとともに、背面板12を底面板11に対して折り目aに沿って谷折りし、左右の側面板15,16の後端縁に連設された糊代19,19に貼着する。同様に、正面板13を底面板11に対して折り目bに沿って谷折りし、左右の側面板15,16の前端縁に連設された糊代19,19に貼着する。この後、正面板13に対して上面板14を折り目cに沿って山折りするとともに、上面板14に対して左右の外側面板17,18を折り目e,eに沿って山折りし、左右の側面板15,16における前方側の側面板の表面に貼着し、容器本体10を形成する。
【0025】
この際、左右の側面板15,16における前方側の側面板の後端縁を左右の外側面板17,18の先端縁が僅かに越えて位置している(図5参照)。
【0026】
この後、容器本体10の底面板11に仕切り部材30を配置し、左右の側面板15,16における後方側の側面板と、仕切り部材30の左右外方側の仕切り32との間及び隣接する仕切り32、32間に歯間ブラシBを配置する。
【0027】
一方、スリーブ30は、図3の展開図にしたがってコートボールを打ち抜くとともに、裏面が上面を向くように反転させた後、左右の外側面部25,26に対して各糊代29を折り目nに沿って谷折りするとともに、各糊代29の表面に接着剤を塗布する。また、底面部23に対して左右の側面部27,28をそれぞれ折り目mに沿って谷折りするとともに、左右の側面部27,28の表面に接着剤を塗布する。次いで、上面部21に対して左右の外側面部25,26を折り目kに沿って谷折りするとともに、背面部22に対して上面部21を折り目hに沿って谷折りし、背面部22の裏面に糊代29を貼着する。さらに、底面部23に対して背面部22を折り目i沿って谷折りし、左右の側面部27,28の表面に左右の外側面部25,26の裏面を貼着し、スリーブ30を形成する。
【0028】
この際、左右の側面部27,28の前端縁が左右の外側面部25,26の前端縁を僅かに越えて位置している(図5参照)。
【0029】
スリーブ20が形成されたならば、スリーブ20の前方側開口を通して、仕切り部材30を介して複数本の歯間ブラシBが収容された容器本体10をその背面板12側から嵌挿して設定距離押込んだ後、スリーブ20の係止片24を上面部21に対して折り目jに沿って山折りし、次いで、容器本体10をストロークエンドまで押込む。この際、容器本体10の底面板11に形成された折り目gは、スリーブ20の底面部23の前端縁に対応する位置にある。また、容器本体10における左右の外側面板17,18の先端縁及び左右の側面板15,16における前方側の側面板の後端縁が、スリーブ20の左右の外側面部25,26の前端縁及び左右の側面部27,28の前端縁にそれぞれ突き合わされるとともに、容器本体10における左右の外側面板17,18の先端部内面と、スリーブ20の左右の側面部27,28の前端部外面とが互いに重なり合っている。この後、詳細には図示しないが、フィルムで包装され、歯間ブラシBの包装容器1として出荷される。
【0030】
ところで、歯間ブラシBの包装容器1を購入した消費者が歯間ブラシBを使用する場合は、フィルムを剥離した後、スリーブ20を把持した状態で、容器本体10の左右の外側面板17,18を把持して引き出す。容器本体10を引き出すことにより、背面板12の上端部がスリーブ20の係止片24に干渉し、ストロークエンドに達したことを把握することができる。次いで、容器本体10の左右の外側面板17,18を把持した状態において、折り目gに沿って下方に折り曲げれば、歯間ブラシBの先端ブラシ部分を覆っていた容器本体10の上面板14が前方下方に回動して全ての歯間ブラシBを露出させることから、任意の歯間ブラシBを容易に取り出すことができる。この際、他の歯間ブラシBは、容器本体10の左右の側面部15,16及び仕切り部材30の仕切り32によって区画された空間に散乱することなく収容されている。
【0031】
歯間ブラシBの取り出しを終了すれば、スリーブ20に対して容器本体10を押し込んで収納する。この際、容器本体10の底面板11の折り目gがスリーブ20の底面部23の前端縁に対応する位置にある。一方、容器本体10における左右の外側面板17,18の先端縁及び左右の側面板15,16における前方側の側面板の後端縁が、スリーブ20の左右の外側面部25,26の前端縁及び左右の側面部27,28の前端縁にそれぞれ突き合わされる。これにより、スリーブ20に対して容器本体10が折り目gに沿って屈曲することなく支持される。
【0032】
このように、スリーブ20から容器本体10を引き出して下方に折り曲げることで、複数本の歯間ブラシBを周囲に散乱させることなく、任意の歯間ブラシBを取り出して使用することができる。また、旅行等において、包装容器1を洗面バッグ等に収納して携行することもでき、旅先においても歯間ブラシBによる歯の清掃を行なうことができる。
【0033】
1 包装容器
10 容器本体
11 底面板
12 背面板
13 正面板
14 上面板
15,16 側面板
17,18 外側面板
20 スリーブ
21 上面部
22 背面部
23 底面部
24 係止片
25,26 外側面部
27,28 側面部
30 仕切り部材

(57)【要約】

【課題】周囲に散乱させることなく任意の歯間ブラシを確実に取り出すとともに、収納する。【解決手段】歯間ブラシBの包装容器1は、左右の側面板15,16、背面板、底面板11、正面板13を備えた容器本体10と、上面部21、左右の側面部、底面部、背面部22を備え、正面が開口されたスリーブ20と、容器本体10の底面部11に配置され、複数の仕切り32を有する仕切り部材30と、から構成される。そして、容器本体10の左右の側面板15,16と仕切り部材30における左右外方の仕切り32との間及び仕切り部材30の隣接する仕切り32間に歯間ブラシBが配置され、スリーブ20の正面側開口を通して容器本体10が摺動自在に嵌挿される。


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