(54)【考案の名称】チューブ絞り具

(73)【実用新案権者】石田プレス工業株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】 図4

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、チューブに収納されている内容物をそのチューブから絞り出すチューブ絞り具に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
チューブに収納されている内容物を無駄なく使用するための器具として従来からチューブ絞り具が用いられている。
【0003】
図8は、チューブに収納されている髪染剤を、従来のチューブ絞り具を用いて絞り出す場合の使用例を示した図である。
【0004】
業務として髪染剤を使用する場合には、その使用目的に合わせて適量の髪染剤を使う必要があるために、通常は計量器Mに載せてあるビーカーB等の容器内に適量の髪染剤を絞り出してからその髪染剤を使用している。
【0005】
吐出口8を有するチューブ7内の髪染剤を絞り出す従来のチューブ絞り具Aはチューブ7を挟む回動自在のローラ2を具えた基体部1と、ローラ2と対向してチューブ7を挟む回動自在のローラ4を具えた「コ」の字型の把手部3とによって構成されている。把手部3は基体部1に軸部材5によって回動自在に軸着されている。把手部3のローラ4の軸部には、ローラ4を回動させるためのハンドル6が連結されている。
【0006】
チューブ絞り具Aの使用者は、先ず、軸部材5を中心として把手部3を基体部1から離してローラ2とローラ4との間にチューブ7が挿入可能な空間を作り、この空間にチューブ7を入れた後、把手部3と基体部1とを握ってローラ2とローラ4との間にチューブ7を圧力をかけた状態で挟み込む。この状態で使用者は、ハンドル6を操作して、チューブの内容物である髪染剤を、計量器Mの目盛を見ながらビーカーB内に適量だけ絞り出し、その後、その絞り出した髪染剤を使用する。
【考案が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、以上説明した従来のチューブ絞り具には以下のような問題があった。
【0008】
すなわち、一般に髪染剤を収納しているチューブ7は、その材料として他のチューブに比して丈夫な厚い金属が用いられており、内容物である髪染剤を絞り出すためには、チューブ7に強い圧力をかけなければならない。この際、図8に示した構成の従来のチューブ絞り具においては、「てこ」の原理で軸部材5に強い力が加わってしまうために、この軸部材5の周辺において破損事故が多発してしまうという問題があった。
【0009】
さらに、内容物である髪染剤を使用するに際しては、使用量を計る計量器MやビーカーB等の収納容器を準備しなければならないという問題もあった。

【効果】

【0013】
本考案によれば、硬い材質のチューブの内容物を絞り出す際に、チューブに強い圧力をかけても破損する虞がなく、内容物を絞り出す作業を行いながらチューブの内容物の残量を知ることができる構成のチューブ絞り具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の実施例1の構成を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例1の構成を示す側面図である。
【図3】本考案の実施例1の構成を示す平面図である。
【図4】本考案の実施例1の使用方法の説明図である。
【図5】本考案の実施例1の使用方法の説明図である。
【図6】本考案の実施例1の構成の説明図である。
【図7】本考案の実施例1の構成の説明図である。
【図8】従来のチューブ絞り具の構成の説明図である。

【0015】
以下、図面を用いて本考案の実施例を説明する。
【0016】
図1は本考案の実施例1の構成を示した斜視図であり、図2は側面図、図3は平面図である。
【0017】
本実施例1は、予め長さがわかっている所定長を有するチューブの内容物を絞り出すためのチューブ絞り具であり、チューブを載置する板状の基盤部10と、基盤部10の上面部10aに接触した状態で回動しながら移動するローラ部20とによって構成されている。
【0018】
ローラ部20は、円柱状のローラ本体21と「コ」の字型の把手部22とによって構成されている。ローラ本体21はその中心線に位置する外側に延在する軸部21aを具えており、把手部22の両端部はこの軸部21aと係合することによってその間に位置するローラ本体21を回動自在に支持する。
【0019】
基盤部10の幅方向の両側端には、ローラ本体21の軸部21aが挿通可能な案内スリット11aが形成されている板状の案内部11が配設されている。案内スリット11aは、基盤部10の上面部10aと平行するように基盤部10の長手方向に延在しており、この案内スリット11aに挿通している軸部21aが規制されることによってローラ本体21は基盤部10の上面部10a上を回動しながら基盤部10の長手方向に移動する。
【0020】
基盤部10の長手方向の長さは、所定長のチューブ全体が載置可能な長さに選ばれている(図5参照)。また、基盤部10には、その幅方向に延在する係止スリット12が形成されている。この係止スリット12は、所定長のチューブの吐出口とは反対側の閉止されているチューブの端部が挿入可能なスリットであり、その位置は、チューブの吐出口を基盤部10の長手方向の一端側に位置させたときにチューブの閉止されている端部が位置する付近の位置になるように選ばれている。
【0021】
基盤部10の上面部10aと案内部11の外側面部とには、係止スリット12に閉止されている端部が挿入されて、基盤部10上に載置されている所定長のチューブ上をローラ本体21を移動させてチューブの内容物を吐出させる際に、チューブの内容物の残量がわかるように、チューブの内容物の残量に対応したローラ本体21の位置を示す表示13がなされている。本実施例1においては、チューブの内容物の残量が1/4減る毎の位置に「線」による表示13がなされている。なお、この表示形態は「線」に限られるものではなく、例えば、この「線」の前後で基盤部10の上面部や案内部11の外側面部の色が変わるような表示形態としてもよい。また、チューブの内容物の残量が1/4減る毎に表示13を設けることに限定する必要はなく、例えば1/3減る毎に表示を設けることにしてもよい。さらに、本実施例1では基盤部10の上面部と案内部11の外側面部の両方に表示13が設けられているが、この表示13は、いずれか一方のみに設けるように構成してもよい。
【0022】
本実施例1においてはチューブの内容物を確実に使い切るために、図2に示したように基盤部10の上面部10aはその長手方向の断面が鋸歯状となるような波状面に形成されており、この波状面と歯合するようにローラ本体21の表面も波状面に形成してある。
【0023】
所定長のチューブの吐出口が位置する基盤部10の先端部には、絞り出されたチューブの内容物を収納するための受け皿30が配設されている。
【0024】
以上のように構成された本実施例1を使用する場合は、先ず、図4に示したように所定長のチューブ7の閉止されている端部9を係止スリット12に挿入してからチューブ7を折り曲げてチューブ7を基盤部10上に載置する。
【0025】
以上のような操作、すなわち図5(a),(b)に示したような操作をした後、使用者は基盤部10の上面部10aの表示13を見ながらローラ部20の把手部22を用いてローラ本体21をチューブ7上を圧力をかけながら移動させて(図5(c))、チューブ7の内容物を必要量だけ受け皿30内に絞り出して(図5(d))、この絞り出した受け皿30内の必要量の内容物を使用する。
【0026】
この内容物をチューブ7から絞り出す際に、本実施例1においては先に説明した従来の絞り具とは異なり、「てこ」の原理によって過度な力が加わる部分がないために、硬い材質のチューブ7の内容物を絞り出す場合にも本実施例1が破損するようなことはない。
【0027】
また、本実施例1には基盤部10の上面部10aにチューブ7の内容物の残量を知ることができる表示13がなされているために、計量器を用いることなく必要量の内容物を絞り出すことができる。
【0028】
なお、以上説明した本実施例1においては、基盤部10と受け皿30とが一体的な構成となっているが、これは一体的に構成する必要はなく、例えば図6(a),(b)に示したように、基盤部10と受け皿30とを別体に構成して、ボルトとナットのような接続具40を用いて接続するように構成してもよいし、さらに、図7(a),(b)に示すように、案内部11の側面に係合凹部11bを形成しておき、これと係合する係合部31を受け皿30に配設して、受け皿30を案内部11を介して基盤部10に着脱自在に係合するように構成してもよい。
【0029】
1 基体部
2,4 ローラ
3,22 把手部
5 軸部材
6 ハンドル
7 チューブ
8 吐出口
9 端部
10 基盤部
10a 上面部
11 案内部
11a 案内スリット
11b 係合凹部
12 係止スリット
13 表示
20 ローラ部
21 ローラ部本体
21a 軸部
30 受け皿
31 係合部
40 接続具
A チューブ絞り具
B ビーカー
M 計量器

(57)【要約】

【課題】 硬い材質のチューブの内容物を絞り出す際に、チューブに強い圧力をかけても破損する虞がなく、内容物を絞り出す作業を行いながらチューブの内容物の残量を知ることができる構成のチューブ絞り具を提供することを課題とする。【解決手段】 基盤部10には所定長のチューブ7の端部9を挿入する係止スリット12が形成されている。基盤部10の両側端にはローラ本体21の軸部21aが挿通している案内スリット11aを有する案内部11が設けられている。ローラ本体21の軸部21aは「コ」の字型の把手部22の両端部に係合しており、ローラ本体21は把手部22によって回動自在に支持されている。基盤部10の上面部10aには、チューブ7の内容物の残量と対応するローラ本体21の移動位置を示す表示13がなされている。絞り出された内容物は受け皿30に収納される。


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