(54)【考案の名称】筋力トレーニング用多段式踏み台セット

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本願の考案は、従来からある昇降運動用多段式踏み台セットに筋力トレーニング用ロープを付設して、単なる昇降運動のみならず、身体各部の筋肉の筋力トレーニングを可能にした、ロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットに関し、健康の維持・増強と、身体各部の筋肉の筋力増強とを目指して、家庭内等で手軽に使用されて好適なものとして考案されたものである。

【従来の技術】

【0002】
従来、昇降運動を目的とした多段式踏み台セットは知られている(特許文献1、3)。そして、このような多段式踏み台セットを構成する各段の踏み台を、大きさ及び高さが異なる直方体形状の箱状の踏み台に構成して、これら複数の箱状の踏み台を入れ子式に嵌め合わせ、個々の踏み台を隣り合う踏み台に対して出し入れすることにより、全体が伸長又は収縮するように組み合わせてなる、改良された多段式踏み台セットも、公知であり、インターネット等を介して市販されている。
【0003】
また、踏み台の中には、踏み台の端部の足を掛ける部分の板に傾斜を付け、踏み台の昇降運動の負荷を大きくするような工夫を施したり(特許文献2)、踏み台の足を乗せる部分の板に、足の裏を刺激する、凹凸のあるマットを備えることにより、運動に加えてマッサージ効果を出す工夫を施したりしたもの(特許文献3)が知られている。
【0004】

【効果】

【0017】
本願の考案は、前記のとおり、次のような効果を奏することができる。
階段状の踏み台を昇降することによる、従来の主に脚回りの筋肉運動ばかりでなく、各踏み台の両側板の各々の底部又は一番高くて大きい踏み台の背板の底部に設けられている切り欠き部に、筋力トレーニング用のロープを通し、所望高さの段の踏み台の上に前向き又は後向きに立った状態又は座った状態で、前記ロープを、筋力トレーニングをしたい筋肉部位に負荷が掛かるように引っ張ることにより、腹、胸、背、肩、腕も含めた全身の任意の部位の筋肉の筋力トレーニングをすることができる。
【0018】
また、このロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットは、大きさの異なる複数の踏み台が、入れ子式になっており、個々の踏み台を出し入れして、好みの長さに伸長又は収縮させることができるので、多段式踏み台セットの全体形状を、行いたい筋力トレーニングに最適な形状にすることができる。
また、個々の踏み台を押し込んでしまえば、一つの直方体形状になるので、運動に使用しない時は、コンパクトに場所を取ることなく収納することができる。
【0019】
さらに、運動の終了時に、ロープのような、運動に必要な補助用具を一番高くて大きい踏み台の内部上方に設けられた収納部に納めることができるので、運動後の片付けも容易であり、コンパクトに場所を取ることなく収納することができる、また、運動を始める時も、すぐに準備をすることができる。
その他、前記したような効果を奏することができる。
【0020】
(実施例1)
以下、本願の考案のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの一実施例(実施例1)について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例1のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの踏み台を全部引出した状態の斜視図、図2は、同踏み台を全部収納した状態の斜視図、図3は、同踏み台を全部収納した状態の後ろから見た斜視図、図4は、同踏み台を1段引出した状態の斜視図、図5は、同踏み台を2段揃えて引出した状態の斜視図、図6は、同踏み台を全部引出した状態の下方から見た斜視図、図7は、同踏み台を全部収納した状態の下方から見た斜視図、図8〜図15は、同ロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットを用いた筋力トレーニングの例を示す図である。
【0021】
本実施例1のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1は、図1及び図6に示すように、高段踏み台2と、中段踏み台3と、低段踏み台4とで構成され、各踏み台は、底面が開放された大きさの異なる直方体形状をなしている。そして、各踏み台の両側板の各々の底部には、後述するロープ11(例えば、図8参照)を通す切り欠き部5が、両側の切り欠き部5を合わせて対をなすようにして、一つ設けられている。
【0022】
このロープ11は、引っ張ることにより、筋力トレーニングをしたい筋肉部位に負荷を掛けることができるものであり、弾力があって、伸縮可能なゴム製とされるのが、多くの場合、トレーニング効果を上げる上で好ましいが、トレーニング内容によっては(例えば、後述する図14に示される筋力トレーニングの場合)、伸縮性のない材料からなる、例えば、布製の紐とされても良く、本考案において、ロープ11には、このような紐をも含むものとする。
なお、このロープ11は、装飾性のあるものとされるのが良く、このようにすれば、後述する、本実施例1の踏み台セット1のインテリアの1つとしての効果を一層高めることができる。
【0023】
踏み台の段数は、3段に限定されない。また、各段の高さも、適宜に設定されてよいが、例えば、高段踏み台2は225mm程度、中高段踏み台3は105mm程度、低段踏み台4は55mm程度である。
なお、以下においては、低段踏み台4側を前方向とし、高段踏み台2側を後方向とする。また、ロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1は、「踏み台セット1」と略称される場合がある。
【0024】
各踏み台の上部には、運動中滑らないように、滑り止めマット8が貼り付けられており、中段踏み台3と低段踏み台4の正面の板には、そこに指を掛けてこれらを引き出すことができる孔7がそれぞれ設けられている。高段踏み台2の天板(その上面には、前記した、滑り止めマット8が貼り付けられている。)は、後述する実施例3と比較すると、着脱又は開閉自在にされておらず、四周を囲む両側板、正面板及び背板にそれぞれ固着されている。
【0025】
中段踏み台3と低段踏み台4の各両側板の各々の外面には、図1及び図6に示すように、細長いガイド板片6が添設されており、これらのガイド板片6は、高段踏み台2と中段踏み台3の各両側板の各々の内面に設けられたガイド溝10(図6参照)にそれぞれ嵌合している。したがって、中段踏み台3は、高段踏み台2に対して出し入れ自在であり、低段踏み台4は、中段踏み台3に対して出し入れ自在である。すなわち、個々の踏み台は、隣り合う踏み台に対して、相対的に出し入れ自在にされている。このため、踏み台セット1の全体を伸長又は収縮することが可能であり、踏み台セット1全体を持ち上げても、中段踏み台3と低段踏み台4とが落下して外れることがない。
【0026】
高段踏み台2の背面の板(背板)の底部にも、図3に示すように、ロープ11を通すことができる切り欠き部5が左右一対設けられている。
また、高段踏み台2の底には、図6、図7に示すように、運動中に踏み台セット1が動かないように、滑り止めゴム9が貼り付けられている。さらに、高段踏み台2の両側板の各々の上部には、図1、図6等に示すように、踏み台セット1全体を持ち上げて運ぶために使用される長い孔状の把手部15が、両側の把手部15を合わせて対をなすようにして、設けられている。
【0027】
次に、本実施例1のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1を用いた筋力トレーニングの例を、図面を参照しながら説明する。
図8は、踏み台セット1の中段又は低段踏み台3、4に脚を乗せ、後向きに立った状態で、高段踏み台2の背板底部(正確には、背板底部に設けられた一対の切り欠き部5。以下、同様。)に引っ掛けたロープ11を左右の腕で交互に引っ張り、腕及び脚の筋肉の筋力トレーニングをしている例である。
図9は、踏み台セット1の高段踏み台2に前向きに座り、中段踏み台3の両側板の各々の底部(正確には、両側板の各々の底部に設けられた切り欠き部5。以下、同様。)に引っ掛けたロープ11を両脚に掛け、ロープ11を押し広げるように脚を開くことにより、脚の大腿回りの筋肉の筋力トレーニングをしている例である。
図10は、高段踏み台2に前向きに座り、高段踏み台2の片側板の底部に引っ掛けたロープ11を足首に掛けて引き伸ばすように、脚を屈伸又は上下させて、脚及び腰の筋肉の筋力トレーニングをしている例である。
図11は、踏み台セット1の高段踏み台2に片膝を付け、片腕を上げて身体を横に曲げながら、高段踏み台2の片側板の底部に引っ掛けたロープ11を引っ張り、脇腹及び腕の筋肉の筋力トレーニングをしている例である。
図12は、踏み台セット1の高段踏み台2に前向きに座り、高段踏み台2の両側板の各々の底部に引っ掛けたロープ11を左右に開いた腕の手首にそれぞれ掛けて引き伸ばすように、腕を上下させ、腕、肩、脇腹の筋肉の筋力トレーニングをしている例である。
図13は、踏み台セット1の中段又は低段踏み台3、4に脚を乗せ、後向きに立った状態で、高段踏み台2の背板底部に引っ掛けたロープ11を両手で持って反り返るようにして、主に背筋と腕の筋肉の筋力トレーニングをしている例である。
図14は、踏み台セット1の高段踏み台2に前向きに座り、高段踏み台2の背板底部に引っ掛けたロープ11を背負うように、左右の腕で交互に引っ張り上げ、腕、肩、胸、腹の筋肉の筋力トレーニングをしている例である。
図15は、踏み台セット1の高段踏み台2に乗り、後向きに立った状態で、高段踏み台2の背板底部に引っ掛けたロープ11を両腕に掛け、スクワット運動による筋力トレーニングをしている例である。
【0028】
本実施例1は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
階段状の踏み台を昇降することによる、従来の主に脚回りの筋肉運動ばかりでなく、各踏み台の両側板の各々の底部又は一番高くて大きい踏み台の背板の底部に設けられている切り欠き部に、筋力トレーニング用のロープを通し、所望高さの段の踏み台の上に前向き又は後向きに立った状態又は座った状態で、前記ロープを、筋力トレーニングをしたい筋肉部位に負荷が掛かるように引っ張ることにより、腹、胸、背、肩、腕も含めた全身の任意の部位の筋肉の筋力トレーニングをすることができる。例えば、家庭内において、テレビを観ながら、手軽に、このような筋力トレーニングをすることができる。
【0029】
また、このロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1は、大きさの異なる複数の踏み台2、3、4が入れ子式になっており、個々の踏み台を出し入れして、好みの長さに伸長又は収縮させることができるので、踏み台セットの全体形状を、行いたい筋力トレーニングに最適な形状にすることができる。
また、個々の踏み台を押し込んでしまえば、一つの直方体形状になるので、運動に使用しない時は、コンパクトに場所を取ることなく収納することができる。
【0030】
さらに、各踏み台2、3、4の上部に貼り付けられる滑り止めマット8を、例えば、橙色、緑色、赤色に異ならせるなどすれば、それ以外の個所の外表面の木目の暖かい、柔らかい雰囲気とも相俟って、インテリアの1つとしての効果も期待できる。
【0031】
(実施例2)
次に、本願の考案のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの他の実施例(実施例2)について、図面を参照しながら説明する。
図16は、本実施例2のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの踏み台を全部引出した状態の斜視図、図17は、同踏み台を全部収納した状態の斜視図、図18は、同踏み台を全部引出した状態の底から見た斜視図、図19は、同踏み台を全部収納した状態の底から見た斜視図、図20は、同ロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットを用いて、爪先立ちで踵を上下させる筋力トレーニングの例を示す図である。
【0032】
本実施例2のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1においては、実施例1の低段踏み台4の正面の板が、垂直から後方に倒れるようにして、傾斜して設けられている。
本実施例2のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1は、以上の点で実施例1のそれと異なるが、その他の点で異なるところはないので、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0033】
本実施例2のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1は、前記のように構成されているので、特に次のように使用されることにより、特定部位の筋肉の筋力トレーニングの効果を上げることができる。
低段踏み台4の前端に後向きに立って、爪先立ちの状態で、踵を持ち上げたり下ろしたりして、脚の下腿筋の筋力トレーニングを行う際、低段踏み台4の正面板が後方に傾斜しているので、踵を下ろした時、踵を傾斜した正面板に下ろすことにより、平板に踵を下ろすよりより深く足首を曲げ、下腿筋(三頭筋やヒラメ筋)を更に引き伸ばすことができる。
【0034】
その他、実施例1のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1の使用例で示したような各種の筋力トレーニングを実行できることは言うまでもない。
【0035】
(実施例3)
次に、本願の考案のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの更に他の実施例(実施例3)について、図面を参照しながら説明する。
図21は、本願の考案の実施例3のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの踏み台を全部引出し、高段踏み台の天板を開いた状態の斜視図、図22は、同踏み台を全部収納し、高段踏み台の天板を開いた状態の斜視図である。
【0036】
本実施例3のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1においては、図21及び図22に示すように、高段踏み台2の天板12が、着脱又は開閉自在にされている。天板12を外すと、高段踏み台2の上部空間は、収納部14になっている。天板12には、高段踏み台2の4枚の周板(両側板、前板、背板)の各内面に嵌合する内枠13が添設されており、通常、天板12が高段踏み台2の所定場所に嵌合された状態では、運動中に、天板12がずれて外れることはない。
本実施例3のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1は、以上の点で実施例1のそれと異なるが、その他の点で異なるところはないので、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0037】
本実施例3のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット1は、前記のように構成されているので、実施例1で示した効果に加えて、次のような効果を奏することができる。
運動の終了時に、天板12を外すと、ロープ11といった、運動に必要な補助用具を収納部14に収納することができるので、運動後の片付けが容易であり、コンパクトに場所を取ることなく収納することができる。また、運動を始める時も、すぐに準備をすることができる。
【0038】
なお、本願の考案は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形されてよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本願の考案の一実施例(実施例1)のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの踏み台を全部引出した状態の斜視図である。
【図2】同踏み台を全部収納した状態の斜視図である。
【図3】同踏み台を全部収納した状態の後ろから見た斜視図である。
【図4】同踏み台を1段引出した状態の斜視図である。
【図5】同踏み台を2段揃えて引出した状態の斜視図である。
【図6】同踏み台を全部引出した状態の底から見た斜視図である。
【図7】同踏み台を全部収納した状態の底から見た斜視図である。
【図8】同ロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットを用いた筋力トレーニングの例を示す図である。
【図9】同筋力トレーニングの他の例を示す図である。
【図10】同筋力トレーニングの更に他の例を示す図である。
【図11】同筋力トレーニングの更に他の例を示す図である。
【図12】同筋力トレーニングの更に他の例を示す図である。
【図13】同筋力トレーニングの更に他の例を示す図である。
【図14】同筋力トレーニングの更に他の例を示す図である。
【図15】同筋力トレーニングの更に他の例(スクワット運動によるもの)を示す図である。
【図16】本願の考案の他の実施例(実施例2)のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの踏み台を全部引出した状態の斜視図である。
【図17】同踏み台を全部収納した状態の斜視図である。
【図18】同踏み台を全部引出した状態の底から見た斜視図である。
【図19】同踏み台を全部収納した状態の底から見た斜視図である。
【図20】同ロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットを用いて、爪先立ちで踵を上下させる筋力トレーニングの例を示す図である。
【図21】本願の考案の更に他の実施例(実施例3)のロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セットの踏み台を全部引出し、高段踏み台の天板を開いた状態の斜視図である。
【図22】同踏み台を全部収納し、高段踏み台の天板を開いた状態の斜視図である。

【0040】
1…ロープ付き筋力トレーニング用多段式踏み台セット、2…高段踏み台、3…中段踏み台、4…低段踏み台、5…切り欠き部、6…ガイド板片、7…孔、8…滑り止めマット、9…滑り止めゴム、10…ガイド溝、11…ロープ、12…天板、13…内枠、14…収納部、15…把手部。





















(57)【要約】

【課題】脚回りばかりでなく、上半身の腹、胸、肩、腕を含めた全身の任意の部位の筋肉運動を行うことができ、家庭内での使用に好適なロープ付き筋力トレーニング用踏み台セットを提供する。【解決手段】大きさが異なる直方体形状の複数の踏み台を組み合わせてなる筋力トレーニング用多段式踏み台セット1が、筋力トレーニング用のロープを備えている。複数の踏み台2、3、4は、高さの順に隣り合う踏み台同士を入れ子式に嵌め合わせて、個々の踏み台を隣り合う踏み台に対して出し入れすることにより、全体が伸長又は収縮するように組み合わせられている。個々の踏み台の両側板の各々の底部の適所には、ロープを通す切り欠き部5が、少なくとも1つ設けられている。一番高くて大きい踏み台2の背板の底部の適所にも、ロープを通す切り欠き部5が、少なくとも1対設けられている。


【パテントレビュー】

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【インターネット特許番号リンク】

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