(54)【考案の名称】自動ハンマー打ち加工機

(73)【実用新案権者】株式会社 スターボウ

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
人がハンマーを手に持って繰返し打ち下ろし、作業台に載せた被加工品(主として金属材料)の目的位置を手で調節しながら槌打ちして、該被加工品の表面仕上げ、平滑仕上げ、粗面加工、鍛造、拡張、接合、板金加工(接合 被覆 曲げ折返し)等を行うハンマー打ち作業、仕事(業種)が、現在でも広く行われているが、本考案は、前記ハンマー打ち作業を、極めて自在、高精度かつ高能率に行えるようにした、コンパクト、強固かつ安価な自動ハンマー打ち機を提供するものである。

【従来の技術】

【0002】
前記のように、人がハンマーを手に持って繰返し打ち下ろし、鉄床(かなとこ)・かなしき・アンビル等の適宜の作業台に載せた被加工品の目的打撃点を手で調節しながら槌打ちして、被加工品主として金属材料の、表面仕上げ、平滑仕上げ、粗面加工、鍛造、拡張、接合、板金加工(接合 被覆 曲げ 折返し)等を行う作業、仕事(業種)が、今もって、数多く存在している。
上記の人手によるハンマー打ち作業は、作業者の技能、熟練、勘等の度合いに応じて、最新の自動機械等でも困難なような微妙な加工等ができる反面、重いハンマーによる数千〜数万回にも及ぶ槌打ち作業を要するため、極めて多大の労力と時間を要し、それがこの種の仕事を行う作業者の最大の課題であり、後継者を得難いことの最大の理由であった。
そのため、従来においても、鉄等の金属の、鍛造(例えば刃物鍛冶)、拡張、接合、面加工等に使用するハンマー打ち機械として、種々の自動垂直ハンマー機械装置が早くから提供されてきたが、これらは打撃力が強く、打撃回数大である一方、機械が大きく、重量が大で、打撃振動、騒音が極めて大きい欠点が有り、また、ハンマーの交換(大小、軽重、材質)が不能もしくは容易でなく、人手によるハンマー打ちのように微妙な調節が難しい等々の課題があって、特に、前記のような、作業者の技能、熟練、勘等の度合いに対応し得るようなハンマー打ち作業を必要とする仕事(業種)用の機械としては不向きな課題があった。
【0003】

【効果】

【0009】
(1)原動機、駆動円板、扇形板、連結桿からなる極めて簡潔、強力、安価な自動ハンマー打ち機を提供して、人手によるハンマー打ちと同様のハンマー打ち作業を行い得る優れた効果がある。
(2)駆動円板の回転速度調節で、時間当りのハンマー打ち回数(例、60回〜120回/分)を自在に増減調節できる。
(3)駆動円板と扇形板に対する連結桿の連結位置の調整によって、ハンマーのハンマー打ち動作の円弧角度を大小調節(例、50°〜180°の間で自在に調節することができ、それによってハンマー打ちの強さ・速度を調節(例、小〜大)することができる。
(4)また、駆動円板と扇形板に対する連結桿の連結位置の調整によって、ハンマーを低速で上昇し、高速で下降して強力に打撃する、または、その逆動作に調節することができる。
(5)ハンマーヘッドが扇形板の要部を中心として円弧回動するため、円弧回転速度とヘッドの質量で遠心力が作用して、人手によると同様にスナップの効いた強力な打撃圧が得られる。
(6)ハンマーは交換自在であり、そのアームおよびヘッドもそれぞれ交換自在であって、作業目的、被加工品の材質などに応じて、ハンマー全体、アーム及び/若しくはヘッドの大小、材質等を簡単に交換することができ、例えば、ヘッドを鉄その他の金属、プラスチック、ゴム(合成、天然)、木材等に交換して対応し、また、長短のアームを交換するなどして、目的に自在に対応することができる。
(7)扇形板の複数のピン孔のピンを差換えてアームの上向き角度即ちヘッドの高さを調節することができ、例えば、ピンを差換えてアームの上向き角度即ちヘッドの高さを高く(低く)することによって、ハンマーヘッドのアームのストロークを大(小)にして、ヘッドの打撃力を大(小)に調節することができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 図1は、実施例の構成概略を示す正面図である。(実施例1)
【図2】 図2は、図1の平面図である。(実施例1)
【図3】 図3は、図1による作用の説明図で、駆動円板及び扇形板が始点(ハンマーヘッドの打撃点)にある状態の図である。(実施例1)
【図4】 図4は、図3における駆動円板が、90°回転し、連結桿に牽かれて、扇形板が略50°回転して、ハンマーヘッドが打撃点から略40°上昇円弧回動した状態の図である。(実施例1)
【図5】 図5は、図4における駆動円板が、更に90°回転し、連結桿に牽かれて、扇形板が更に略45°回転して、ハンマーヘッドが被加工品打撃点から最上点(略100°)に上昇円弧回動した状態の図である。(実施例1)
【図6】 図6は、図5における駆動円板が、更に90°回転し、連結桿に押されて、扇形板が略35°反転して、ハンマーヘッドが被加工品が最上点から略40°下降円弧回動に転じた状態の図である。(実施例1)

【0011】
原動機で回転駆動する駆動円板と円弧部にハンマーのアームの基部を枢着した扇形板を連結桿で連結して備え、原動機による駆動円板の回転で、連結桿を連動して、扇形板の円弧部を設定角度往復円弧回転し、もって、該円弧部に基部を枢着したハンマーのヘッドを設定角度往復円弧動するように備えた、即ち、該ヘッドでハンマー打ち作用するように備えた、自動ハンマー打ち機である。
【0012】
なお、本考案自動ハンマー打ち機における具体的な構成は、全体及び各部において、技術的に同等若しくは容易に置換可能な構成のものを含むものである。
【0013】
図1は、本考案の実施例1の構成概略を示す正面図、図2は、図1の平面図、図3は、図1による作用の説明図で、駆動円板及び扇形板が始点(ハンマーヘッドの打撃点)にある状態の図、図4は、図3における駆動円板が、90°回転し、連結桿に牽かれて、扇形板が略50°回転して、ハンマーヘッドが打撃点から略40°上昇円弧回動した状態の図、図5は、図4における駆動円板が、更に90°回転し、連結桿に牽かれて、扇形板が更に略45°回転して、ハンマーヘッドが被加工品打撃点から最上点(略100°)に上昇円弧回動した状態の図、図6は、図5における駆動円板が、更に90°回転し、連結桿に押されて、扇形板が略35°反転して、ハンマーヘッドが被加工品が最上点から略40°下降円弧回動に転じた状態の図である。
【0014】
符号、Aは自動ハンマー打ち機、P1は始点、P2は打撃点、P3は最上点、1は原動機(モーター)、2は駆動円板、3は円周部、4は枢軸(駆動円板)、5は軸受(駆動円板)、6は扇形板、7要(かなめ)部、8は枢軸(扇形板)、9は軸受(扇形板)、10は円弧部、11はピン、12はピン孔、13はハンマー、14はアーム、15は基部、16はヘッド、17は連結桿、18、19は枢軸(連結桿)、20は被加工品である。
【0015】
本考案自動ハンマー打ち機Aは、駆動円板2の中心に固定した枢軸4を軸受5に枢架し、該駆動円板2を原動機1で回転駆動するように備え、扇形板6の要(かなめ)部7に固定した枢軸8を軸受9に枢架し、該扇形板6の円弧部10に、先端にヘッド16を備えたハンマー13のアーム14の基部15を遊転自在に枢着すると共にアーム14の上向き角度を調節するピン11を挿置し、連結桿17を、前記駆動円板2の円周部3と前記扇形板6の円弧部10との間に、枢軸18、19をもって連結して構成したものであって、
前記原動機1による駆動円板2の回転で、連結桿17を連動して、扇形板6の円弧部10を設定角度往復円弧回転し、もって、該円弧部10にアーム14の基部15を枢着したハンマー13のヘッド16を設定角度往復円弧動するように備えた、即ち、該ヘッド16で被加工品20をハンマー打ち作用するように備えたものである。
【0016】
前記において、原動機1は、図示例のモーターその他各種のエンジンなど、駆動円板2を回転駆動する原動機であれば任意である。
図示例では、駆動円板2のように円板を使用したが、円板に限らず、例えば桿状のクランクでも可である。
図示例では、扇形板を使用したが、円板の一部を扇形板として使用することも当然可能である。
【0017】
また、図示例では、前記扇形板6を設定間隔で平行に備え、両板6、6間に、ハンマー13のアーム14の基部15を遊転自在に枢着すると共に、アーム14の上向き角度即ちヘッド16の高さを調節するピン差換え用のピン孔12を複数備えて、両板6、6間に目的ピン孔12にピン11を挿置すると共に、連結桿17の一方端を枢軸19をもって連結して備えている。
なお、扇形板6は1枚でも可である。
【0018】
前記実施例1の作用を図面に付き説明する。
(1)図3に示す、駆動円板2及び扇形板6が始点P1(ハンマーヘッドの打撃点P2)にある状態で、ハンマー13のヘッド16の打撃点P2に被加工品20を置き、原動機1で駆動円板2を回転開始すると、図4に示すように、図3における駆動円板2が、90°回転し、連結桿17に牽かれて、扇形板6が略50°回転して、ヘッド16が打撃点から略40°上昇円弧回動し、
(2)次いで、図5に示すように、図4における駆動円板2が、更に90°回転し、連結桿17に牽かれて、扇形板6が更に略45°回転して、ヘッド16が被加工品20打撃点から最上点P3(略100°)に上昇円弧回動した状態となり、
(3)次いで、図6に示すように、図5における駆動円板2が、更に90°回転すると、ヘッド16が前記図5の最上点P3(略100°)に上昇円弧回動した状態から下降に転じ、連結桿17に押されて、扇形板6が略35°反転して、ヘッド16が最上点から略40°下降し、
(4)そして、図6における駆動円板2が、更に90°回転して始点P1に復帰し、連結桿17に押されて、扇形板6も始点P1に復帰し、即ちヘッド16が打撃点P2に下降復帰して、打撃点P2の被加工品20を打撃して、図3の状態に戻る。
(5)以下、駆動円板2の回転で、前記図3〜図6に示す運動を繰返して、ヘッド16で打撃点P2の被加工品20を繰返し打撃するので、作業者は被加工品20を適宜移動するなどして、被加工品の打撃の目的点を調節して作業するものである。
【0019】
また、本考案自動ハンマー打ち機は実施例1を含めて、
(1)駆動円板の回転速度調節で、時間当りのハンマー打ち回数(例、60回〜120回/分)を自在に増減調節するように備えたものである。
(3)駆動円板と扇形板に対する連結桿の連結位置の調整によって、ハンマーのハンマー打ち動作の円弧角度を大小調節(例、50°〜180°の間で自在に調節するように備えたものであり、また、その調節によってハンマー打ちの強さ・速度を調節(例、小〜大)するように備えたものである。
(4)また、駆動円板と扇形板に対する連結桿の連結位置の調整によって、ハンマーを低速で上昇し、高速で下降して強力に打撃するように、または、前記と逆動作にするように調節自在に備えたものである。
6)ハンマーは交換自在であり、そのアームおよびヘッドもそれぞれ交換自在なので、作業目的、被加工品の材質などに応じて、ハンマー全体、アーム及び/若しくはヘッドの大小、材質等を簡単に交換し、例えば、ヘッドを鉄その他の金属、プラスチック、ゴム(合成、天然)、木材等に交換して対応し、また、長短のアームを交換して、自在に目的作業に対応するように備えたものである。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本考案自動ハンマー打ち機は、従来から広く行われている、人がハンマーを手に持って繰返し打ち下ろし、作業台に載せた被加工品(主として金属材料)の目的位置を適宜調節しながら槌打ちして、該被加工品の表面仕上げ、平滑仕上げ、粗面加工、鍛造、拡張、接合、板金加工(接合 被覆 曲げ 折返し)等を行うハンマー打ち作業、仕事(業種)の全般に亘り、前記従来の「人手」に代わって対応することができる、極めて優れた汎用性がある。
【0021】
A 本考案自動ハンマー打ち機
P1 始点
P2 打撃点
P3 最上点
1 原動機(モーター エンジン等)
2 駆動円板
3 円周部
4 枢軸(駆動円板)
5 軸受(駆動円板)
6 扇形板
7 要(かなめ)部
8 枢軸(扇形板)
9 軸受(扇形板)
10 円弧部
11 ピン
12 ピン孔
13 ハンマー
14 アーム
15 基部
16 ヘッド
17 連結桿
18 枢軸(連結桿)
19 枢軸(連結桿)
20 被加工品

(57)【要約】

【課題】ハンマー打ち作業を自在に行え、コンパクトで強固な自動ハンマー打ち機を提供する。【解決手段】駆動円板2の枢軸4を枢架して原動機1で回転駆動するように備え、扇形板6の要部7の枢軸8を枢架し、扇形板6の円弧部10にハンマー13のアーム14の基部15を枢着すると共に、アーム14の上向き角度を調節するピン11を挿置し、連結桿17を、前記駆動円板2の円周部3と前記扇形板6の円弧部10との間に連結する。駆動円板2の回転で、連結桿17を連動して、扇形板6の円弧部10を設定角度往復円弧回転し、もって、円弧部10にアーム14の基部15を枢着したハンマー13のヘッド16を設定角度往復円弧動するように備える。


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