(54)【考案の名称】口腔清掃用具用振動ユニット

(73)【実用新案権者】株式会社サニオン

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】 図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、歯ブラシ、歯間ブラシ、あるいは舌クリーナ等の口腔清掃用具用の振動ユニットに関する。

【従来の技術】

【0002】
口腔清掃用具としては、虫歯を予防するために歯を磨く歯ブラシが長年に亘って使用されている。また、歯と歯の隙間に詰まった食物カスやプラークなどを除去して、歯周病を予防するために歯間ブラシも以前から使用されている。
さらに、近年では振動モータや超音波振動子等を内蔵して、ブラシを振動させるようにした電動歯ブラシや電動歯間ブラシも使われるようになっている。それらを使用すれば、力を使わずに歯や歯間等の口腔内の清掃を効率よく行うことができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、内部に電池を収納する把持本体に歯ブラシ体を取り付け、その歯ブラシ体内に電池からの給電によって振動する振動モータを設け、その振動によってブラシ部に微振動を与えるようにした電動歯ブラシが開示されている。
また、特許文献2には、電源及び制御回路を収納したハンドル部から延設したネック部を介してヘッド部を設け、そのヘッド部内に設けた駆動機構を駆動して、植毛がなされた可動部を往復振動させるように構成した電動歯ブラシが開示されている。
【0004】

【効果】

【0011】
この考案による口腔清掃用具用振動ユニットを使用すれば、安価な普通の歯ブラシ等の各種口腔清掃用具に簡単に装着して、それを微振動させることができる。したがって、誰でも自分の歯ブラシ等の口腔清掃用具を、手軽に高価な電動歯ブラシ等と同等な性能にして使用することができる。
例えば、一家に一台の振動ユニットを備えておけば、家族全員が好きなときにそれを自分の歯ブラシ等に装着して使用することができる。しかも、その振動ユニットは消耗することなく長期間使用できるので、極めて経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第1実施例をクランパ側ユニットを歯ブラシに装着した状態で示す正面図である。
【図2】同じくそのクランパ側ユニットのみを歯ブラシに装着していない状態で図1の上方から見た図に相当する平面図である。
【図3】同じくそのクランパ側ユニットのみを歯ブラシに装着した状態で、歯ブラシの柄のみを断面にして図1の上方から見た平面図である。
【図4】図2における手前側連結部の内側付近の長手方向に沿った縦断面図である。

【0013】
【図5】この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第2実施例のクランパ側ユニットのみを示す図2と同様な平面図である。
【図6】同じくそのクランパ側ユニットの図4と同様な縦断面図である。
【図7】この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第3実施例のクランパ側ユニットのみを示す正面図である。
【図8】同じくそのクランパ側ユニットを歯ブラシに装着した状態の要部のみを、分割された把持部を断面にして図1の左側から見た図に相当する拡大図である。
【図9】この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの電源部の他の例を示す図である。
【図10】この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第4実施例を歯ブラシに装着した状態で示す正面図である。

【0014】
以下、この考案を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔第1実施例〕
この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第1実施例を図1〜図4によって説明する。図1はその口腔清掃用具用振動ユニットのクランパ側ユニットを歯ブラシに装着した状態で示す正面図である。図2はそのクランパ側ユニットを歯ブラシに装着していない状態で図1の上方から見た図に相当する平面図、図3はそのクランパ側ユニットを歯ブラシに装着した状態で、歯ブラシの柄のみを断面にして図1の上方から見た平面図、図4は図2における手前側連結部の内側付近の長手方向に沿った縦断面図である。
【0015】
図1に示す口腔清掃用具用振動ユニットは、口腔清掃用具である歯ブラシ10にその柄部11を挟み(くわえ)込んで装着可能なバネ式クランパ2に、給電により振動を発生する振動源である振動モータ3を一体的に固定して設けたクランパ側ユニット1と、その振動モータ3に給電する電源部4とから構成されている。そして、電源部4はバネ式クランパ2とは分離して設けられ、クランパ側ユニット1の振動モータ3と給電線5で接続されている。給電線5には細くて柔軟な2芯コードを使用するとよい。
【0016】
その電源部4に、振動モータ3への給電回路を開閉する押しボタン式のスイッチと、衣服に止めるための弾性を有するクリップ片とを備えている。この電源部4は内部に破線で示すように電池43を収納する電池ケースであり、電池43を交換するための蓋付き開口部(図示を省略している)と、破線で示すように、電池43の正負の各極と接続する電極片及びスイッチ41の各端子と給電線5との間の配線等を有している。
【0017】
歯ブラシ10は、手で握るための柄部11と刷毛13を植え込んだヘッド部12とからなる普通の市販の歯ブラシであり、柄部11の横断面形状が円、楕円、長円、四角形以上の多角形などに近い種々の形状のものに、この口腔清掃用具用振動ユニットのクランパ側ユニット1を装着できる。
【0018】
そのクランパ側ユニット1の詳細を図2〜図4も使用して説明する。バネ式クランパ2は、2枚の板状部材21,22の長手方向の中間部における幅方向の両側部に、互いに相手側の方向に延びて重なり合うように一対ずつの連結片21a,22aを形成しており、その各連結片21a,22aを貫通して一本の回動軸23によって、2枚の板状部材21,22をその回動軸23の周りに回動可能に連結している。
【0019】
その2枚の板状部材21,22に、その連結部から回動軸23に直交する一方(図2で左方)側に延びる前方部が互いに閉じるように回動軸23に挿通されたコイルバネ24(図4参照)によって回動力を付与しており、その前方部が歯ブラシ10の柄部11を挟み(くわえ)込む把持部21b,22bである。また、連結部から回動軸23に直交する他方(図2で右方)側に延びる後方部が、指で摘まれることによって上記回動力に抗して把持部21b,22bを開く摘み部21c,22cである。
【0020】
コイルバネ24は図4に明示するように回動軸23に挿通されて、板状部材22の一対の連結片22a,22aの間に、図1に破線で示すように設けられており、その両端部が後方に互い開くように外側に向かって斜めに延びている。その一方の端部24aが一方の板状部材21の摘み部21c側の内面に、他方の端部24bが他方の板状部材22の摘み部22c側の内面にそれぞれ当接している。
【0021】
2枚の板状部材21,22の各把持部21b,22bは先端部が互いに幾分近付くように湾曲しており、その各内面21bi,22biに微細な凹凸や幅方向に沿う多数の浅い溝を形成するなどして粗面にすると、歯ブラシ10の柄部11との摩擦力が増加して、その把持を一層確実にすることができるので望ましい。
また、2枚の板状部材21,22の各摘み部21c,22cの外面21co,22coにも同様な凹凸や溝などを形成して粗面にすると、この摘み部21c,22cを指で摘んでバネ式クランパ2を開く際に、指が滑り難くなって、操作し易くなるので望ましい。
【0022】
このバネ式クランパ2の板状部材22の一対の連結片22a,22aの間に幾分入り込むように、振動源として振動モータ3を回転軸23に平行に配置している。板状部材21の内面には、振動モータ3の下部外周面にフィットする内面形状で幅方向に延びる支持部21dを一体に形成しており、その支持部21dに振動モータ3を防水性の接着剤で強固に接着して、一体的に固定支持している。板状部材22の内面には、振動モータ3の上部外周面にフィットする内面形状で幅方向に延びる押さえ部22dを一体に形成している。
【0023】
そして、バネ式クランパ2が図2に示す自由状態のときには、コイルバネ24による板状部材21,22の回動力によって、押さえ部22dが振動モータ3の上面に当接して、支持部21dとの間に振動モータ3を挟み、2枚の板状部材21,22は把持部21b,22bをある程度開いた状態で、略平行に保持される。
したがって、摘み部21c,22cを指で摘んで把持部21b,22bを開き、図1及び図3に示すように歯ブラシ10の柄部11を把持部21b,22bで挟み込んで装着する操作を、極めて容易に行うことができる。
【0024】
振動モータ3は、図4に示すように円筒状の筐体3a内にステータとロータからなる回転駆動部3bが収納され、その回転軸3cに扇形の偏心重り3dが固着されている。そのため、回転駆動部3bによって回転軸3cが高速回転されると偏心重り3dの回転によって振動が発生し、筐体3a全体が振動し、それが支持部21dを通してバネ式クランパ2全体に伝播される。
【0025】
そして、図1及び図3に示すように歯ブラシ10に装着した状態で、振動モータ3を駆動させると、その振動が板状部材21,22の把持部21b,22bを通して歯ブラシ10の柄部11に伝播されるだけでなく、把持部21b,22bがその湾曲によって、歯ブラシ10の柄部11をくわえ込むようにして振動モータ3の筐体3aに押し付けるので、振動モータ3と柄部11とが常に密着し、振動がロスなく柄部11に伝達され、歯ブラシ10を極めて効率よく振動させることができる。
【0026】
したがって、普通の歯ブラシを高価な電動歯ブラシ同等な性能にして使用することができ、歯磨きを楽に効果的に行うことができる。
この実施例ではクランパ側ユニット1と電源部4を分離したので、振動部であるクランパ側ユニット1を小型軽量化でき、振動モータ3の振動を歯ブラシ10に効率よく伝えられるとともに、歯ブラシ10の操作に殆ど邪魔にならない。
【0027】
バネ式クランパ2の2枚の板状部材21,22は、透明又は色付き透明あるいは半透明、不透明など各種の樹脂で、歯ブラシにマッチする洒落たデザインに形成することができる。勿論ステンレスやアルミニウムなどの錆びない軽い金属で形成してもよい。
振動モータ3はウオータプルーフ(防水構造)になっているので、このクランパ側ユニット1を、歯ブラシ10と共に又は別に水洗して、常に清潔に保つことができる。
【0028】
電源部4は、電池を収納する角柱又は円柱状の細長い小型のユニットであり、パジャマやシャツの胸のポケットあるいはズボンのポケットなどに入れて使用するとよい。あるいはクリップ片42で衣服に止めて使用することもできる。そのため、給電線5には細くて柔軟でバネ式クランパ2とマッチした色彩のものを使用するとよく、長さは500mm〜800mm程度が適当である。
図1では、コストパフォーマンスがよく、小型にできる単三型又は単四型の電池43を1本使用する電源部4の例を示している。しかし、それらの電池あるいは単五型の電池を複数本使用するものでもよいし、充電式の二次電池等を使用するものでもよいことは勿論である。
【0029】
電源部4のスイッチ41は、振動モータ3への給電回路を開いている(OFFしている)ときに押しボタン41aが押されると給電回路を閉じ(ONにし)、その状態で再度押しボタン41aが押されると、給電回路を開く(OFFにする)、押しボタン式のスイッチの例を示している。しかし、スライド式や回動式など他のタイプのスイッチでもよい。
【0030】
また、スイッチを電源部4に設けているが、クランパ側ユニット1に設けてもよいし、電源部4とクランパ側ユニット1の両方にスイッチを設けてもよい。クランパ側ユニット1にスイッチを設ける場合は、後述する実施例のように、歯ブラシ10への装着によって、あるいはバネ式クランパ2の開閉に応じて、自動的に振動モータ3への給電回路を開閉(ON/OFF)するようにしてもよい。
【0031】
〔第2実施例〕
次に、この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第2実施例を図5及び図6によって説明する。図5はその口腔清掃用具用振動ユニットのクランパ側ユニットのみを示す図2と同様な平面図、図6はそのクランパ側ユニットの図4と同様な縦断面図である。これらの図において、図1〜図4の各部と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの詳細な説明は省略する。この第2実施例においても、電源部及び給電線は第1実施例と同様であるから、図示を省略している。しかし、この第2実施例では第1実施例で用いた電源部4のスイッチ41は省略してもよい。
【0032】
この第2実施例のクランパ側ユニット1′では、バネ式クランパ2′を構成する2枚の板状部材21,22を回動可能に連結する回動軸に対応する位置に、振動モータを配置している。そのため、図5に示すように、板状部材22の長手方向の中間部に、連結片を兼ねた中空の振動モータ保持部22eを形成し、その両端面に軸部22fを突設している。一方、板状部材21の一対の連結片21aに、それぞれ後方から中心に向かって軸受溝21fを形成しており、その各軸受溝21fに板状部材22の軸部22fを後方から挿入できる。
【0033】
板状部材21,22の各摘み部21c,22cの内面側に、それぞれ板バネ係止部21g,22gを形成し、U字状に湾曲した板バネ25の両端部25a,25bを板状部材21,22の板バネ係止部21g,22gに係止させ、中間部25cを振動モータ保持部22eの側面に押し当て、軸部22fを軸受溝21fから抜けないように連結片21aの溝底に押し付ける。
【0034】
それによって、一対の連結片21aと振動モータ保持部22eと一対の軸部22fとによって、図5に示すように2枚の板状部材21,22を互いに回動軸である軸部22fの周りに回動可能に連結し、把持部21b,22bが互いに閉じるように板バネ25によって回動力を付与し、バネ式クランパ2′を構成している。
【0035】
板状部材22の振動モータ保持部22eの中空部内に、振動モータ3をその中心が一対の軸部22fと対応する同芯の位置になるように配設し、防水性の接着剤によって接着して一体的に固着する。振動モータ3の構成は、図4によって説明した第1実施例と同じである。振動モータ保持部22eは、振動モータ3の筐体3aの全周をカバーする必要はなく、振動モータ3を確実に保持できる範囲に設ければよい。
また、この実施例では、振動モータ3の筐体3aと一体に押しボタン式のスイッチ26を設けており、その少なくとも押しボタン26aを振動モータ保持部22eから把持部21b,22b側に突出させている。
【0036】
そして、このクランパ側ユニット1′を、バネ式クランパ2′の摘み部21c、22cを指で摘んで、板バネ25による回動力に抗して把持部21b,22bを開き、図6に示すように歯ブラシの柄部11を挟み込んで、歯ブラシに装着すると、その柄部11が把持部21b,22bの湾曲によって、スイッチ26側にくわえ込まれる。それによって、柄部11が押しボタン26aを押圧し、電源部から振動モータ3への給電回路を閉じるようにスイッチ26を自動的に操作する。
【0037】
したがって、このクランパ側ユニット1′を歯ブラシに装着すると、自動的に振動モータ3が起動して振動が発生し、その振動が板状部材21,22及びスイッチ26を通して、効率よく柄部11に伝達され、歯ブラシ10を極めて効率よく振動させることができる。
この実施例によれば、バネ式クランパ2′の回転軸に対応する位置に振動モータ3を配置したので、クランパ側ユニット1′(振動部)を一層小型軽量化することができる。
【0038】
〔第3実施例〕
次に、この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第3実施例を図7及び図8によって説明する。図7はその口腔清掃用具用振動ユニットのクランパ側ユニットのみを示す正面図、図8はそのクランパ側ユニットを歯ブラシに装着した状態の要部のみを、分割された把持部を断面にして図1の左側から見た図に相当する拡大図である。これらの図においても、図1から図6の各部と対応する部分には同一の符号を付してある。
【0039】
この実施例のクランパ側ユニット1″が、第1、第2実施例と異なるのは、バネ式クランパ2″を構成する2枚の板状部材21,22の各把持部21b,22b(図7では板状部材21の向こう側に板状部材22が重なっている)を、ある程度弾性変形可能に形成し、挟み込む歯ブラシの柄部の長手方向に沿う方向に複数の部分に分割されている点のみである。図7に示す例では、各把持部を4本の切り込みによってa〜eの5つの部分に、略均等に分割している。
【0040】
把持部21b,22bのa〜eの各部分に開閉方向に弾性を持たせるには、板状部材21,22を若干弾性を有する樹脂等で形成するとよいが、あまり弾性があると、振動が吸収されて柄部11への伝達を減衰させる恐れがあるので、把持部21b,22bの厚さを先端部に向かって薄くするとよい。
【0041】
このクランパ側ユニット1″を歯ブラシに装着するため、バネ式クランパ2″の把持部21b,22bで図8に示すように柄部11を挟み込むと、把持部21b,22bは互いに閉じる方向に回動力が付与されているので、各部分a〜eがそれぞれ個別に柄部11の表面に当接するまで閉じる。したがって、図8に示すように、歯ブラシの柄部11が長手方向にその太さ又は厚さが変化する曲面になっていても、把持部21b,22bの各部分a〜eがその曲面に応じて変位して、柄部11の表面に密着して挟み込むことができる。すなわち、柄部の形状に対する対応性が向上する。
この実施例のバネ式クランパ2″の構成と振動モータ3の保持構造は、前述した第1実施例と同様でもよいし、第2実施例と同様でもよい。
【0042】
〔電源部の他の例〕
この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの電源部の他の例を示す図9によって説明する。この図9に示す電源部40は、小型CDプレーヤや情報端末装置など各種の小型直流機器の電源装置として使用されているコンバータと同様なものである。
すなわち、この電源部40は、筐体40aから突出した一対の差込片40bを商用電源のコンセントに差し込んでAC100Vを取込み、筐体40aの内部に設けられたトランスで降圧し、整流・平滑回路で所定電圧(例えば1.5V)の直流に変換して、給電線5を通してクランパ側ユニットの振動モータ3に供給する。給電線5の端部に電源プラグ6を設けて、電源部40に対して挿入及び引き抜き可能にすると便利である。
【0043】
〔第4実施例〕
次に、この考案による口腔清掃用具用振動ユニットの第4実施例を図10によって説明する。図10は、その口腔清掃用具用振動ユニットを歯ブラシに装着した状態で示す図1と同様な正面図である。この図10において、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
【0044】
この図10に示す口腔清掃用具用振動ユニット7は、バネ式クランパ2に、給電により振動を発生する振動源である振動モータ3と、その振動モータ3に給電する電源部8とを一体的に固定して設けている。すなわち、電源部8を構成する電池81を収納する電池ケースを、バネ式クランパ2を構成する2枚の板状部材21,22(板状部材22は板状部材21の後ろ側にある)の一方と一体に樹脂等によって形成している。図10に示す例では後ろ側の板状部材22と一体に形成している。
【0045】
このバネ式クランパ2と一体の電源部8に、バネ式クランパ2が歯ブラシ10にその柄部11を挟み込んで装着されたときに、その柄部11によって振動モータ3への給電回路を閉じるように押しボタン82aが押されて操作される位置に、スイッチ82を配置している。このようにすれば、この口腔清掃用具用振動ユニット7を歯ブラシ10に装着すると、自動的に振動モータ3が起動して振動が発生し、歯ブラシを振動させるので、すぐに歯磨きを開始することができる。
【0046】
電源部8はなるべく小さくして、歯ブラシ10の柄部11を握り難くならないようにする必要がある。そのため、電池としてボタン電池などの超小型電池を使用すれば、電源部8がバネ式クランパ2から殆ど突出しないようにすることができる。しかし、電源容量とコストパフォーマンスを考慮すると、単四型電池を使用するのがよい。その場合でも、図示のように電源部8を細くして、歯ブラシ10の柄部11に近接するように配置すれば、柄部11と電源部8を一緒に握って歯磨きをすることができる。
【0047】
この実施例におけるバネ式クランパ2の構成と振動モータ3の保持構造は、前述した第1実施例と同様でもよいし、第2実施例と同様でもよい。小型化を図るためには、第2実施例のようにした方がよい。また、振動モータ3側にスイッチを設ければ、電源部8のスイッチ82は不要になる。
さらに、図7に示した第3実施例のように、バネ式クランパ2の把持部21b,22bを、ある程度弾性変形可能にし、挟み込む歯ブラシ10の柄部11の長手方向に沿う方向に複数の部分に分割して形成してもよい。
【0048】
〔口腔清掃用具の他の例〕
上述した各実施例では、口腔清掃用具として歯ブラシを使用する場合の例を説明した。しかし、口腔清掃用具はこれに限るものではなく、歯間ブラシや舌クリーナなどにもこの考案による口腔清掃用具用振動ユニットを装着して使用することができる。
【0049】
歯間ブラシは、柄部の先端部が先細り形状をなし、その先端に、捩った細いワイヤによって多数の短い樹脂毛が1cm程度の長さに亘って放射状に保持された小さな円筒状のブラシ部が軸方向に延びて固設されている。そのブラシ部のワイヤは弾性を有していて自由に曲がることができる。また、樹脂毛の長さが先端に行く程短くなってブラシ径が小さくなっており、ブラシ部が歯間の隙間に入り易くなっている。
【0050】
このような歯間ブラシは、一般にはその柄部が歯ブラシに比べて細くて短いものが多いが、歯ブラシと同等な柄部を有する歯間ブラシもある。そのような歯間ブラシには、前述した各実施例の口腔清掃用具用振動ユニットを歯ブラシに代えて歯間ブラシに装着し、それを微振動させて歯間の清掃や歯茎のマッサージなどを効率よく行うことができる。
【0051】
さらに他の口腔清掃用具として舌クリーナもある。この舌クリーナは、柄部の先端に逆三角形状の枠型ヘッド部が設けられており、その枠型ヘッド部の底辺に相当する辺の一方の面に、多数の樹脂毛が20〜30本ずつ束にして複数列植え込まれて、舌の表面の舌苔を除去するためのブラシ部を構成している。
【0052】
この舌クリーナの柄部は歯ブラシの柄部と同様な長さと太さを有しているものが多い。そこで、この考案による口腔清掃用具用振動ユニットをその柄部に装着して使用すれば、振動モータによる振動が舌クリーナの柄部を通してヘッド部に伝達されて、そのブラシ部を微振動させる。そのブラシ部の樹脂毛を舌面に載せて軽くなでることによって、舌面の舌乳頭の小突起を傷付けることなく、舌乳頭間にある舌苔を容易に除去することができる。
【0053】
その他、柄部を有する各種の口腔清掃用具に、この考案による口腔清掃用具用振動ユニットを装着して使用することができる。また、使用対象とする口腔清掃用具の柄部の大きさや形状に応じて、クランパ側ユニットの特に把持部の大きさや形状を変更することもできる。
【0054】
また、口腔清掃用具ではないが、顔の目元、目尻、頬、あるいは顔全体を磁石コロでマッサージする美顔磁石コロも、その柄部にこの考案による口腔清掃用具用振動ユニットを装着すれば、磁石コロに微振動を与えながら、顔の所望の箇所をマッサージすることができる。それによって、顔面の血流が促進され、美顔効果が増進する。
【0055】
〔振動源の他の例〕
前述した各実施例では、振動源として振動モータを使用する例を説明したが、それに限るものではない。例えば、超音波振動子、圧電振動子、電磁振動器など、小型化が可能な振動発生デバイスであれば、いずれも採用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
この考案による口腔清掃用具用振動ユニットは、歯ブラシや歯間ブラシ、舌クリーナ等の各種の口腔清掃用具に利用でき、それらに装着することによってその口腔清掃用具を微振動させ、高価な電動歯ブラシや電動歯間ブラシ等の電動口腔清掃用具と同等の機能を発揮させることができる。そして、1個の口腔清掃用具用振動ユニットを複数種類の口腔清掃用具に共用でき、また複数の利用者で共用することができる。
【0057】
1,1′,1″:クランパ側ユニット 2,2′,2″:バネ式クランパ
3:振動モータ 3a:筐体 3b:回転駆動部 3c:回転軸
3d:偏心重り 4:電源部 5:給電線 6:電源プラグ
7:口腔清掃用具用振動ユニット 8:電源部
10:歯ブラシ 11:柄部 12:ヘッド部 13:刷毛
21,22:板状部材 21a,22a:連結片 21b,22b:把持部
21c,22c:摘み部 21d:支持部 21f:軸受溝
22d:押さえ部 22e:振動モータ保持部 22f:軸部
21g,22g:板バネ係止部 23:回転軸 24:コイルバネ
24a,24b:コイルバネの端部 25:板バネ 25a,25b:板バネの端部
25c:板バネの中間部 26:スイッチ 26a:押しボタン
40:電源部 41:スイッチ 41a:押しボタン 42:クリップ片
43:電池 81:電池 82:スイッチ


(57)【要約】

【課題】普通の歯ブラシや歯間ブラシ等の各種口腔清掃用具に装着して、それらを電動歯ブラシ等の電動口腔清掃用具と同様な性能で使用できるようにする。【解決手段】口腔清掃用具である歯ブラシ10にその柄部11を挟み込んで装着可能なバネ式クランパ2に、給電により振動を発生する振動源である振動モータ3を一体的に固定して設け、その振動モータ3に電池43を収納した電源部4から給電線5を通して給電する。その電源部4をパジャマの胸のポケットなどに入れ、クランパ側ユニット1を歯ブラシにしっかりと装着する、そして、電源部4のスイッチ41をONにすると、振動モータ3が起動して、その振動がバネ式クランパ2を介して柄部11に伝達されるとともに、振動モータ3に密着している柄部11に直接伝達され、歯ブラシ10のヘッド部12を効率よく微振動させる。


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