(54)【考案の名称】手漕ぎ式自転車

(73)【実用新案権者】有限会社平成モールディング

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、脚が不自由な障害者であっても、少ない腕力で手軽に長距離走行することができる手漕ぎ式自転車に関する。

【従来の技術】

【0002】
一般的な自転車は、前輪と後輪がフレームにて連結されており、脚力によりペダルを漕ぐことで、チェーンを介して動力を後輪に伝達して推進力を得ることを特徴とする。また近日、バッテリと電動モータを搭載し、僅かな脚力で走行することができる電動アシスト自転車も開発されている。
【0003】
しかしながら、一般的な自転車や電動アシスト自転車は、両足でペダルを漕がなければならないため、足の不自由な障害者においては、これらの自転車を走行させることはできない。
【0004】
そのため、このような問題を解消する自転車として、上肢によって前進方向だけでなく後退方向に駆動することができるようにした人力三輪自転車が提案されている(例えば特許文献1参照)。
上掲特許文献1に記載された人力三輪自転車は、車体と、この車体に回転可能に設けられた1つの前輪及び一対の後輪と、上記車体に利用者が上肢によって操作可能に設けられその操作によって上記前輪又は後輪を上記車体が前進する方向にだけ回転駆動するハンドルと、上記後輪に設けられこの後輪を利用者が上肢によって回転させることを可能とするハンドリムと、を具備している。
【0005】

【効果】

【0013】
本考案によれば、手漕ぎ操作により走行できる手漕ぎ式自転車に電動アシスト装置を装着したことにより、手駆動ギアを回転させる動力を電動アシストすることが可能になる。そのため、脚が不自由な障害者であっても、強い腕力を必要とせずに急な上り坂走行が容易になるとともに、長距離の走行が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の手漕ぎ式自転車における全体斜視図である。
【図2】前記手漕ぎ式自転車の側面図である。
【図3】前記手漕ぎ式自転車の正面図である。
【図4】手駆動ギアと前輪部分の詳細を表す拡大図である。
【図5】他の好適例を示す手漕ぎ式自転車の側面図である。
【図6】本考案の手漕ぎ式自転車における使用状態の側面図である。

【0015】
以下、本考案の手漕ぎ式自転車における実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図4において、本考案の一実施形態に係る手漕ぎ式自転車を説明する。手漕ぎ式自転車1は、操作ハンドル10と着座部3を備えた平板状の車体本体2と、車体本体2の先方に具備された前輪20、及び車体本体2の後方に具備された一対の後輪30とを有する。また、着座部3の後方には荷物等を収容する篭4が搭載されている。
【0016】
本考案の手漕ぎ式自転車1は、手漕ぎ操作により自転車を前進方向に駆動させるものであれば、特に形状や構造は限定されるものではないが、図示するように、車体本体2の前方に装着された一体の前輪20と、後方に装着された一対の後輪30からなる三輪自転車であることが好ましい。
【0017】
手漕ぎ式自転車1には、前記操作ハンドル10の下方に、手漕ぎ操作により回転する手駆動ギア40と、前輪20に装着された前輪駆動ギア21と、手駆動ギア40の回転を前輪駆動ギア21に伝達するチェーン41とが具備されている。
【0018】
手駆動ギア40は、主パイプ42に回転自在に装着されており、手駆動ギア40の中心部分には、左右に一対の手動ハンドル43が設置されている。かかる手動ハンドル43を回動させることで手駆動ギア40を任意の速さで回転させることができる。
【0019】
前輪駆動ギア21は、前輪20の中心部分に設置されている。また前輪駆動ギア21と手駆動ギア40とはチェーン41にて連結されており、手動ハンドル43を回動させることで、手駆動ギア40の回転が前輪駆動ギア21に伝達され、前輪20を回転させることができる。また、前輪駆動ギア21には、走行中に手動ハンドル43の回動を止めた際、前輪20が空回りする空転装置(図示せず)が備えられている。なお、手駆動ギア40および/または前輪駆動ギア21に複数のギアを連結すれば、多段階の変速ギアに設定することも可能になる。
【0020】
また、特に、本考案の手漕ぎ式自転車1には、電動アシスト装置50が装着されている。図示する電動アシスト装置50は、前輪20に装着された電動モータ51と、手駆動ギア40に装着されたセンサ52と、車体本体2に搭載されたバッテリ53とを備えている。
【0021】
電動モータ51は、前輪20の中心部分に装着されており、電力ケーブル54を介してバッテリ53に接続されている。また、ケーブル55を介して手駆動ギア40のセンサ52にも接続されている。電動モータ51は、バッテリ53から供給された電力により前輪20の回転駆動力をアシストするパワーを有する。
【0022】
センサ52は、手駆動ギア40の中心部分に装着されている。センサ52は、手動ハンドル43を回動させ手駆動ギア40を回動させることで入力され、その入力情報はケーブル55を介して電動モータ51へ送信される。
【0023】
バッテリ53は、電力ケーブル54を介して電動モータ51へ電力を供給するためのもので、着座部3の後方に搭載されている。なお、バッテリ53の近傍に、電力ケーブル54に流れる電力量を制御する制御装置(図示せず)を装備してもよい。
【0024】
前述の電動アシスト装置50は、近日、様々な仕様のものが開発されているが、手駆動ギア40の回転を察知するセンサと、前輪20の回転をアシストする電動モータと、電動モータへ電力を供給させるバッテリとを備えたものであれば、機種や性能等は特に限定されず、既知のものを採用することができる。
【0025】
また、他の好適例として、図5に示すように、電動モータ51を後輪30に装着してもよい。電動モータ51は、ケーブル55を介して手駆動ギア40のセンサ52に、また電力ケーブル54を介してバッテリ53にそれぞれ接続されている。電動モータ51を後輪30に装着することにより、後輪30の回転力が電動モータ51によりアシストされ、少ない腕力で手駆動ギア40を回転させることができる。
【0026】
操作ハンドル10は、手駆動ギア40の手動ハンドル43を回動させた際、手漕ぎ操作の支障を起こさない状態に前方向に湾曲されていることが好ましい。図示するように、操作ハンドル10の一対のアーム部11を前方向に大きく湾曲された状態に形成することにより、手動ハンドル43を保持して回動させても、手動ハンドル43や腕が操作ハンドル10に接触することがない。なお、操作ハンドル10の端部にはブレーキ12が装着されている。
【0027】
また、本考案における手漕ぎ式自転車1の一対の後輪30は、図3に示すように、進行方向平面視においてハ字状に装着されていることが好ましい。一対の後輪30を回転軸31を介してハ字状に装着することで、走行中の安定性が向上してより安全性が高まる。
【0028】
次に、本考案の手漕ぎ式自転車の使用方法を図6に基づいて説明する。
利用者は先ず、操作ハンドル10のブレーキ12を握りながら着座部3に座る。この際、着座部3に具備されている肘掛5にて身体を安全な状態に保持する。次に、手動ハンドル43を握り手駆動ギア40を前進方向に回転させる。
【0029】
手動ハンドル43を回動させると、手駆動ギア40が回転し、チェーン41を介して前輪駆動ギア21が回転する。この際、センサ52が手駆動ギア40の回転を感知し、前輪20に具備された前輪駆動ギア21の電動モータ51に始動情報が送信される。電動モータ51が回転の指令を受けると、電力ケーブル54を介してバッテリ53からの電力が電動モータ51に供給される。
【0030】
バッテリ53から電力の供給を受けた電動モータ51は、前輪駆動ギア21の回転動力をアシストする。電動モータ51により前輪駆動ギア21の回転をアシストすることで、使用者は少ない力で手動ハンドル43を回動させることができる。また状況に応じ、変速ギア(図示せず)を具備することで、手漕ぎ式自転車の走行をより快適に行うことができる。
【0031】
上述の構成により、電動アシスト装置を具備する本考案の手漕ぎ式自転車は、脚が不自由な障害者においても、少ない腕力で急な上り坂走行が可能になり、さらに長距離のサイクリングも楽しむことができる。
【0032】
1 手漕ぎ式自転車
2 車体本体
3 着座部
4 篭
10 操作ハンドル
11 アーム
12 ブレーキ
20 前輪
21 前輪駆動ギア
30 後輪
40 手駆動ギア
41 チェーン
42 主パイプ
43 手動ハンドル
50 電動アシスト装置
51 電動モータ
52 センサ
53 バッテリ
54 電力ケーブル
55 ケーブル

(57)【要約】

【課題】手漕ぎ操作により自転車を前進方向に駆動させる手漕ぎ式自転車において、少ない腕力でも急な上り坂走行が可能になり、さらに長距離のサイクリングも実現できるようにする。【解決手段】操作ハンドル10の下方に具備された手漕ぎ操作により回転する手駆動ギア40と、前輪に装着された前輪駆動ギア21と、手駆動ギア40の回転を前輪駆動ギア21に伝達するチェーン41と、を備える手漕ぎ式自転車である。前輪20および/または後輪30の駆動をアシストする電動アシスト装置50を装着した。電動アシスト装置50は、前輪20および/または後輪30に装着された電動モータ51と、手駆動ギア40に装着されたセンサ52と、車両本体に搭載されたバッテリ53とを備える。


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