(54)【考案の名称】メディアディスク付印刷物

(73)【実用新案権者】イービストレード株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、例えばパンフレット(冊子)等の印刷物に、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)等のメディアディスクを添付したメディアディスク付印刷物に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、例えばパンフレット(冊子)等の印刷物に、メディアディスクを添付する場合は、冊子の中にメディアディスクを閉じ込む構成を採用していた。この場合、メディアディスクは、冊子の中に綴じ込められた紙製のパッケージにより収容するものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
この特許文献1に記載のコンパクトディスクケースは、折り畳まれた厚紙によりCDの両面を挟持すると共に、この折り畳まれた厚紙の一方の内面に設けた帯状ホルダーにより、CDを径方向で支持し、さらに、この帯状ホルダーの中央に設けた折り曲げ可能の舌片をCDの中心孔のスピンドル孔に挿入することにより、CDを厚紙に固定している。
【0004】
また、特許文献2に記載のCDケースは、折り畳まれた厚紙によりCDの両面を挟持すると共に、このCDの直径方向で対向する左右の外周縁部の一部をそれぞれ挿入させる切込みを厚紙の左右の折り目上にそれぞれ設け、CDを固定している。
【0005】

【効果】

【0013】
本考案によれば、目につき易い印刷物の表表紙および裏表紙の少なくとも一方の外面に、CDやDVD等のメディアディスクを固定部により固定して添付するので、このメディアディスクを簡単かつ迅速に視認できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の一実施形態に係るメディアディスク付印刷物の斜視図。
【図2】図1で示す印刷物の平面図。
【図3】図1で示すメディアディスクの平面図。
【図4】図1のIV−IV線断面図。
【図5】図1で示すメディアディスク付印刷物のV矢視図。
【図6】図2で示す固定部の変形例を示す要部平面図。
【図7】(A)は同、固定部の他の変形例を示す要部拡大平面図、(B)は同,折曲げ後の要部拡大平面図。

【0015】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の添付図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0016】
図1は本考案の一実施形態に係るメディアディスク付印刷物1の斜視図、図2は図1で示す印刷物の平面図、図3は図1で示すメディアディスクの平面図である。
【0017】
図1に示すように、メディアディスク付印刷物1は、パンフレットやカタログ等の冊子を含む印刷物2の、例えば表表紙3の外面3aに、DVDやCD等のメディアディスク4を添設している。
【0018】
印刷物2は所要大の紙やフィルム、布、その他の物に、凸版や凹版、平版、孔版等により印刷したものであり、パンフレットやカタログ等の冊子や、所要大の種々の書籍を含む。
【0019】
そして、印刷物2は、印刷業界でいわゆる表1といわれる表表紙3と、同表4といわれる裏表紙5を有する。これら表,裏表紙3,5は、例えば平面形状が矩形平板状に形成され、これらの間に綴じ込められる中間紙よりも硬い、または厚い紙等により形成される場合もあるが、中間紙6,6,…とほぼ同じ硬さや厚さを有する場合でも本考案を適用できる。
【0020】
メディアディスク3は、例えば直径80mmのDVDであるが、直径120mmまたはそれ以上の大きさのDVDでもよい。また、CDでもよく、メディアディスクであればよい。
【0021】
メディアディスク4は、印刷物2に記載された情報と関連する情報または関連しない他の情報が電磁的または光学的に記録された円盤状のメディアディスクであり、これを回転駆動する図示しない読取り装置の駆動モータのスピンドルを挿入させるほぼ真円の中心孔4aを具備している。この中心孔4aの外周には、所要幅のリング状の透明部4bが同心状に形成されている。
【0022】
またメディアディスク4は、その外表面に、文字や図形等所要の情報を印刷したラベル4cが固着されている。
【0023】
図2に示すように印刷物2には、表表紙3の外面3aの所要箇所、例えば中央部に、固定部の一例である図中上下一対の固定用舌片7,8を形成している。
【0024】
これら固定用舌片7,8は、表表紙3を板厚方向に貫通する切込み線により、所要形状、例えば茸形に形成された上下一対の舌片7o,8oを有する。これら一対の舌片7o,8oは、メディアディスク4の中心孔4aの中心を通って2等分する水平中心線OLを対称軸として図2中上下対称にそれぞれ茸形に形成され、係止部の一例である茎部7a,8aと、笠部7b,8bとをそれぞれ一体に連成している。
【0025】
これら上下一対の笠部7b,8bは上下合せた状態で図2中横方向に長いほぼ卵形に形成され、その長径方向の長さは、メディアディスク4のほぼ真円の中心孔4aの直径よりも所要長長く形成され、この中心孔4aの外周よりも外方へ所要長食み出す食み出し部7c,8cが長径方向両端部にそれぞれ一体に形成されている。
【0026】
図2中上方の笠部7bは、その上端の長径方向ほぼ中間部において、図中上方へ延在する所要幅の平行2線の切込み線よりなる茎部7aを一体に連成している。同様に図2中下方の笠部8bは、その下端の長径方向ほぼ中間部において、図中下方へ延在する所要幅の平行2線の切込み線よりなる茎部8aを一体に連成している。
【0027】
これら上下一対の茎部7a,8aは、図2中上下方向へそれぞれ延伸し、メディアディスク4の中心孔4aの外周よりも若干外側で終端している。したがって、これら一対の固定用舌片7,8は、その各茎部7a,8aの終端を基端として、印刷物2の表表紙3の表裏方向のいずれへも折曲することができる。このために、一対の固定用舌片7,8は、各茎部7a,8aの終端を基端として起立するように折曲することによりメディアディスク4の中心孔4a内をその裏面側から表面側へ起立させることができる。
【0028】
次に、印刷物2の表表紙3の外面3aに、メディアディスク4を一対の固定用舌片7,8により固定する方法を説明する。
【0029】
まず、図1に示すように印刷物2の表表紙3の外面3aに形成されている一対の固定用舌片7,8を上下に合せたときの平面形状の中心に、メディアディスク4の中心孔4aの中心に一致させる位置合せを行い、しかる後に、印刷物2の表表紙3の外面3a上にメディアディスク4を載置する。
【0030】
次に、メディアディスク4の中心孔4a内に位置する図2中上下一対の固定用舌片7,8の笠部7b,8bの一方、例えば上方の笠部7bを指先により、表面側から裏面側へ若干押し込む。
【0031】
すると、上下一対の固定用舌片7,8の笠部7b,8b同士の合せ面に若干の間隙が形成される。そこで、この間隙に指先を挿入して他方、例えば下方の固定用舌片8の笠部8bを図4に示すようにメディアディスク4の中心孔4aの表面側へ引き出し、中心孔4a内で起立させる。この後、この中心孔4aよりも外面側へ突出した笠部8bを、茎部8aとの湾曲境界部に沿って図1中上方側へほぼ直角に折り曲げ、中心孔4aの外面上に密着させてほぼ平行に並設する。
【0032】
これにより、下方の固定用舌片8の笠部8bはメディアディスク4の中心孔4aの外周よりも外方へ食み出す図1中左右両端の食み出し部8c,8cが中心孔4aの外周縁部にそれぞれ当接するが、これらの食み出し部8c,8cは紙製であり、弾性を有するので、弾性変形して中心孔4aの裏面側から表面側へそれぞれ引き出され、表面側へ引き出されたときに、これら食み出し部8cは、その紙の弾性復元力により、原形に復元される。これにより、食み出し部8cは中心孔4aの表面側で、その開口縁部よりも若干食み出す。この食み出し状態は紙の剛性により保持される。
【0033】
これにより、図5に示すように、まず、図中下方の固定用舌片8の左右の食み出し部8c,8cはその弾性力により、メディアディスク4を、その厚さ方向と長径方向とに弾性的に保持する。また、中心孔4a内で起立する茎部7bの起立部により、中心孔4aの内周面を図中上方側へ支持する。
【0034】
次に、この下方の固定用舌片8の引出しないし起立により、図1中上方の固定用舌片7との間に間隙が形成されるので、その間隙に指先を挿入して、この上方の固定用舌片7を上記下方の固定用舌片8と同様にメディアディスク4の中心孔4aから、その表面側へ引き出し、中心孔4a内で起立させる。この後、この中心孔4aよりも外面側へ突出した笠部7bを、茎部7aとの湾曲境界部に沿って図1中下方側へほぼ直角に折り曲げ、中心孔4aの外面上に密着させてほぼ平行に並設する。
【0035】
これにより、上下一対の固定用舌片7,8の各笠部7b,8bが中心孔4a上に密着した状態で水平方向に展開される。そして、これら一対の固定用舌片7,8の起立状態ないし形状は、紙の剛性により保持される。これにより、下方の固定用舌片8と同様に、上方の固定用舌片7は、その茎部7aにより中心孔4aの内周面の図中下部を図中下方へ支持すると共に、その笠部7bの左右の食み出し部7c,7cにより、中心孔4aの開口周縁部を、その厚さ方向と長径方向とにより支持することができる。
【0036】
図4は、これら一対の固定用舌片7,8をメディアディスク4の中心孔4aから、その表面側へ引出し起立させたときのメディアディスク付印刷物1の側断面図(IV−IV線断面図)であり、図5はメディアディスク付印刷物1のV矢視図である。
【0037】
これら図4,図5に示すように一対の固定用舌片7,8の各茎部7a,8aにより、メディアディスク4の中心孔4aを直径方向外方(図1,図2中上下方向)へそれぞれ弾性的に支持し固定することができる。
【0038】
また、上下一対の固定用舌片7,8の左右の食み出し部7c,7c、8c,8cの4箇所により、メディアディスク4の中心孔4aの周縁部を表表紙3側へそれぞれ弾性的に押圧して固定することができる。
【0039】
すなわち、一対の固定用舌片7,8の各茎部7a,8aの2箇所と、笠部7b,8bの食み出し部7c,7c、8c,8cの4箇所とにより、メディアディスク4を表表紙3、すなわち、印刷物2に固定するので、その固定の確実性の向上を図ることができる。これら一対の固定用舌片7,8によりメディアディスク4を支持し固定する力は、表表紙3の紙質や厚さ等による弾性力と剛性を適宜選択することにより、調整できる。
【0040】
したがって、このメディアディスク付印刷物1によれば、印刷物2の目立つ表表紙3の外面3aにメディアディスク4を固定したので、ユーザは一目でメディアディスク4が印刷物2に添付されていることを視認できる。これにより、ユーザの興味を素早く喚起することができる。
【0041】
一方、このように印刷物2の表表紙3に固定されているメディアディスク4を、印刷物2から取り外す場合は、メディアディスク4の中心孔4aから外方へ突出している一対の固定用舌片7,8をこの中心孔4aの裏面側へ指先等により押し込むことにより、固定用舌片7,8によるメディアディスク4の支持ないし固定状態を解除して簡単かつ迅速に行うことができる。
【0042】
そして、一対の固定用舌片7,8は表表紙3の切込みにより形成するので、これら固定用舌片7,8を簡単迅速かつ大量安価に形成することができる。
【0043】
なお、上記一対の固定用舌片7,8では、その笠部7b,8bの形状を両者合せた状態で平面形状がほぼ卵形になるように形成した場合について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、任意の形状でよい。例えば図6で示す一対の固定用舌片17,18のように、舌片17o,18oの笠部17b,18bの形状をそれぞれ角形に成形してもよい。すなわち、一対の固定用舌片17,18は、その各茎部17a,18aの先端に、角形の笠部17b,18bをそれぞれ一体に連成している。この場合でも各笠部17b,18bには、メディアディスク4の中心孔4aから外方へ若干食み出す食み出し部17c,17c、18c,18cをそれぞれ形成し、これら食み出し部17c,17c、18c,18cと各茎部17a,18aとにより、メディアディスク4を表表紙3の外面3aに固定することができる。
【0044】
図7はさらに他の固定用舌片20,21,22,23の要部拡大平面図である。この固定用舌片20,21,22,23は、メディアディスク4の中心孔4aに相当する部位とその周辺部において、表表紙3に、中心孔4aの中心と同心状の例えば十字状の切込みを入れて、例えば4つの扇形の固定用舌片20,21,22,23を形成し、これら固定用舌片20,21,22,23を中心孔4aの表面側の周縁部側へ折り返すことにより、この中心孔4aの周縁部を支持し、印刷物2の表表紙3の外面に固定することができる。これにより、図1等で示す上記固定用舌片7,8とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0045】
そして、上記実施形態では、メディアディスク4を固定用舌片により印刷物2の表表紙3の外面3aに固定する場合について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えばメディアディスク4を裏表紙5の外面に固定してもよく、さらに、表表紙3と裏表紙5の外面の両面に固定してもよい。また、このようにメディアディスク4を添設した印刷物2を透明の袋内に密に収容することにより、この透明袋を透視してメディアディスク4を一目で視認できるように形成し、さらに、この透明袋の表裏両面により、メディアディスク4を印刷物2側へ押圧することにより、メディアディスク4の印刷物2の固定用舌片に対する支持力ないし固定力の増強を図ることができる。
【0046】
以上、本考案の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれるとともに、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。
【0047】
1…メディアディスク付印刷物、2…印刷物、3…表表紙、3a…外面、4…メディアディスク、4a…中心孔、5…裏表紙、7,8…一対の固定用舌片、7a,8a…茎部、7b,8b…笠部、7c,8c…食み出し部。

(57)【要約】

【課題】印刷物にメディアディスクが添付されていることを簡単かつ迅速に視認できるメディアディスク付印刷物を提供する。【解決手段】少なくとも表表紙3および裏表紙5を有する印刷物2と、この印刷物2の表表紙3および裏表紙5の少なくとも一方の外面3a上に載置される中心孔4aを有するメディアディスクと、表表紙3および裏表紙5の少なくとも一方の切込みにより形成される舌片を備える。この舌片がメディアディスクの中心孔4a内で起立されたときに、この中心孔4aに係止される食み出し部7c,8cをこの舌片に形成し、メディアディスクを固定する固定用舌片7,8と、を具備している。


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