(54)【考案の名称】老眼鏡兼用拡大鏡

(73)【実用新案権者】有限会社日本光材

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図10

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、普通の老眼鏡を拡大鏡としても使用できる老眼鏡兼用の拡大鏡に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、双眼式の拡大鏡として、実公平5−31619号公報(特許文献1)に記載された双眼拡大鏡が知られている。
【0003】
この特許文献1の双眼拡大鏡は、左右両眼の中間位置で一体的に接合した左右両眼用の凸レンズと、前記両凸レンズの外周端部にそれぞれ取り付けた折り畳み可能なつる(テンプル)と、前記両凸レンズの接合部に鼻当て支持杆を介して取り付けた鼻当てとによって、前記両凸レンズを保持するように構成してなるものである。
【0004】
この特許文献1によれば、広い視野を確保することが可能となり、長時間にわたって使用しても疲労が増大せず、良好な両眼視を得ることができる。
【0005】

【効果】

【0015】
本考案の請求項1の老眼鏡兼用拡大鏡によれば、前記左右一対のテンプルは、前部テンプル部と後部テンプル部とからなり、後部テンプル部の前部に形成した軸部が、前部テンプル部の長手方向に形成した中空部内へ伸縮自在に嵌挿されるようにしてあると共に、前記後部テンプル部の軸部の内側面に突設したピンが、前記前部テンプル部の内側面に上記中空部と連通するように形成された波形状の溝と係合し、後部テンプル部が段階的にその突出長さを調整できるように構成されていることから、後部テンプル部を段階的にその突出長さを調整することにより、テンプルの全体長さが眼鏡装着者の顔の大きさや鼻の高さ等に対応して調整できて、拡大鏡としての機能が達成できる。しかも、テンプルの全長を短く縮めた場合には老眼鏡としても使用できる。また、眼鏡不使用時にはテンプルを縮めて折り畳むことで、普通の眼鏡と同様に寸法が短くできて、その収納ケースも小形化できて、携帯に便利である。
【0016】
また、前記左右一対のレンズはブリッジを介して離間位置に配置すると共に、前記ブリッジの後部側には鼻当てを設け、これらの一対のレンズとブリッジと鼻当てとは一体に成形してあるから、特許文献1のものに比べて、鼻当てをネジで後付けする面倒な組付け作業が不要となる。
【0017】
請求項2の老眼鏡兼用拡大鏡によれば、前記後部テンプル部の軸部のピンを、前部テンプル部の波形状の溝の後部位置に係合してテンプルの全長を長くした状態で装着することにより、拡大鏡として使用できる一方、後部テンプル部の軸部のピンを、前部テンプル部の波形状の溝の前部位置に係合してテンプルの全長を短くした状態で装着することにより、老眼鏡として使用できるように構成してあるから、眼鏡装着者の顔の大きさや鼻の高さ等に対応し、テンプルの全長を調節することにより、拡大鏡としてまたは老眼鏡として選択して使用できる利点がある。
【0018】
請求項3の老眼鏡兼用拡大鏡によれば、前記老眼鏡兼用拡大鏡は、普通の視力補正用眼鏡の上からも装着できるようにしてあることから、普通の眼鏡装着者が当該眼鏡と共に本考案品を拡大鏡として二重に装着して使用できる。
【0019】
請求項4の老眼鏡兼用拡大鏡によれば、前記後部テンプル部の耳掛け部には、滑り止め部材が着脱自在に設けてあるから、滑り止め部材が損傷した場合に簡単に取り替えできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本考案に係る老眼鏡兼用拡大鏡の実施例1の全体斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】背面図である。
【図4】左側面図である。
【図5】右側面図である。
【図6】平面図である。
【図7】底面図である。
【図8】テンプルを縮めて折り畳んだ状態の斜視図である。この図ではレンズ相当部位は省略している。
【図9】後部テンプル部を前部テンプル部に当接した状態の斜視図である。
【図10】後部テンプル部を最大限に引き伸ばした状態の斜視図である。
【図11】後部テンプル部を前部テンプル部より取り外した状態の斜視図である。
【図12】耳掛け部の滑り止め部分を分解した斜視図である。

【0021】
本考案の好ましい実施形態を図1〜図12に基づいて以下に説明する。
この老眼鏡兼用拡大鏡1は、ポリカーボネイト等の合成樹脂で作られた左右一対のレンズ10、11と、このレンズ10、11の外周縁部に回動かつ折り畳み自在に設けた左右一対のテンプル20、21と、両レンズ10,11の内側同士間に設けた鼻当て50とを主要な構成要素としている。その実施の形態の詳細は、以下に詳しく説明する実施例1を参照するとよい。
【0022】
(実施例1)
前記左右一対のレンズ10,11は、ブリッジ12を介して離間した位置に配置すると共に、前記ブリッジ12の後部側には鼻当て50を設けている。そして、これらの一対のレンズ10,11とブリッジ12と鼻当て50とは合成樹脂で一体に成形してある。
また、前記左右一対のレンズ10,11の外周縁部には、後部(テンプル)側に延びる双股状の折曲部10a,11aが形成されており、この折曲部10a,11aの双股部で形成された空間10b,11bに、後述する前部テンプル部20a,21aの前部に突出した突部22,23を嵌入して、該突部22,23を折曲部(双股部)10a,11aに底面側からネジ24,24で回動可能に枢着している。これにより、テンプル20,21は、前記ネジ24を回動中心として、レンズ10,11に対し回動かつ折り畳み自在にしてある。
【0023】
前記左右一対のテンプル20,21は、それぞれ前部テンプル部20a,21aと後部テンプル部20b,21bとからなっている。これにより、テンプル20,21は、前記ネジ24を回動中心として、レンズ10,11に対し回動かつ折り畳み自在にしてある。後部テンプル部20b,21bの前部に形成した軸部25,26(図10、図11参照)が、前部テンプル部20a,21aの長手方向に形成した中空部27,28(図10、図11参照)内へ伸縮自在に嵌挿されるようにしてあると共に、前記後部テンプル部20b,21bの軸部25,26の内側面に突設したピン29,30(図11参照)が、前記前部テンプル部20a,21aの内側面に上記中空部27,28と連通するように形成された波形状の溝31,32(図9〜図11参照)と係合し、後部テンプル部20b,21bが段階的にその突出長さを調整できるように構成されている。
【0024】
すなわち、この実施例では、前部テンプル部20a,21aに形成された波形状の溝31,32には、図9〜図11に示すように、長手方向に6個の係合部31a、31b、31c、31d、31e、31f(図示せず)、32a、32b、32c、32d、32e、32f(図10,図11参照)が形成されており、これらの任意の係合部に前記ピン29,30を係合することにより、後部テンプル部20b,21bの突出長さが6段階に調節できるようにしてある。例えば、図1〜図9では、前記ピン29,30は波形状の溝31,32の最前部の係合部31a、32a(図示せず)に係合されており、この場合のテンプル20,21の全長は最も短い。一方、図10に示すように、前記ピン29,30が波形状の溝31,32の最後部の係合部31f、32fに係合されている場合には、テンプル20,21の全長は最も長い。このようにして、テンプル20,21の全長を6段階に調節することができる。
なお、係合部31a・・・31f、32a・・・32fは、本実施例では6個形成しているが、これに限らず、6個以下又は以上でもよい。
【0025】
前記テンプル20,21の後部テンプル部20b,21bの耳掛け部には、図3や図12に示すように、貫通孔35,36を穿設してあり、この貫通孔35,36の内側から滑り止め部材37,38を圧入嵌合している。この滑り止め部材37,38は、図1、図9、図10〜図12に示されているように、合成樹脂やゴム製のものであって、その内側には波形状に形成してあるとともに、外側には前記貫通孔35,36に圧入嵌合するための脚部37a、38aが形成されている。なお、滑り止め部材37,38は貫通孔35,36に対して着脱自在に取り付けられる方が好ましいが、固定方式でもよい。
【0026】
本考案の老眼鏡兼用拡大鏡1の使用方法の一例を以下に説明する。
図1に示されているように、後部テンプル部20b,21bの軸部25,26のピン29,30を、前部テンプル部20a,21aの波形状の溝31,32の前部位置に係合してテンプル20,21の全長を短くした状態で装着することにより、老眼鏡として使用できる。
【0027】
一方、図10に示されているように、後部テンプル部20b,21bの軸部25,26のピン29,30を、前部テンプル部20a,21aの波形状の溝31,32の例えば最後部位置に係合してテンプル20,21の全長を長くした状態で装着することにより、拡大鏡として使用できる。
この場合、前部テンプル部20a、21aと後部テンプル部20b、21bとのテンプル20,21の長さは、前述したように、後部テンプル部20b、21bのピン29,30を前部テンプル部20a、21aの波形状の溝31,32への係合位置を適宜選定することにより、装着者の顔の大きさに対応して、テンプルの全長を調節し拡大鏡として使用できる。また、拡大鏡として使用する場合は、普通の眼鏡の上からも装着することができる。
【0028】
レンズとしては、ガラス又は合成樹脂の材料からなる光学用を使用しているので、文字等のゆがみが少ない。合成樹脂の材料で製造する場合には、精度の高い射出成形法で製品化している。
【0029】
この実施例では、レンズ10,11、テンプル20,21及び鼻当て50の全部を合成樹脂で製作しているので、金属製のものに比べて、重さが軽く、人間の肌に接する部分が柔らかく掛け心地がよい。しかし、本考案では、上記部材の少なくとも1つ以上又は全部が金属製である場合を除外するものではない。
【0030】
1 老眼鏡兼用拡大鏡
10 レンズ
11 レンズ
12 ブリッジ
20 テンプル
20a 前部テンプル部
20b 後部テンプル部
21 テンプル
21a 前部テンプル部
21b 後部テンプル部
22 突部
23 突部
25 軸部
26 軸部
27 中空部
28 中空部
29 ピン
30 ピン
31 波形状の溝
32 波形状の溝
35 貫通孔
36 貫通孔
37 滑り止め部材
38 滑り止め部材
50 鼻当て

(57)【要約】

【課題】眼鏡不使用時にはテンプルを縮めて折り畳むことで、寸法が短くでき、後部テンプル部の突出長さを段階的に調整することで、眼鏡装着者の顔の大きさに対応できる老眼鏡兼用拡大鏡を提供する。【解決手段】左右一対のレンズ10,11はブリッジを介して離間位置に配置すると共に、ブリッジの後部側には鼻当てを設け、これらの一対のレンズ10,11とブリッジと鼻当てとは一体に成形してある。左右一対のテンプル20,21は、前部テンプル部と後部テンプル部とからなり、後部テンプル部20b,21bの前部に形成した軸部25,26が、前部テンプル部の長手方向に形成した中空部27、28内へ伸縮自在に嵌挿されると共に、後部テンプル部の軸部の内側面に突設したピン29、30が、前部テンプル部の内側面に上記中空部と連通すべく形成された波形状の溝32と係合し、後部テンプル部が段階的にその突出長さを調整できるように構成されている。


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