(54)【考案の名称】被覆ダイオード、太陽電池モジュール用端子ボックスと太陽電池モジュール

(73)【実用新案権者】エンゼル工業株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ダイオード素子にリード板を接続し、ダイオードとリード板の接続部分の上下を被覆した被覆ダイオードであり、汎用のダイオードとして使用されると共に、特に、複数の太陽電池セルを直列に接続したセルストリング(以下、CTSと略記する場合がある)への逆方向電圧をバイパスする為に使用するバイパスダイオード(以下、CTSバイパスダイオードと略記する場合がある)など、太陽電池モジュールと共に使用するダイオードとして好適な被覆ダイオードに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来、考案者らはダイオード、特に太陽電池モジュールと共に使用する大容量のダイオードに好適な半被覆ダイオードを提案している(特許文献1、特許文献2参照)。この半被覆ダイオードはP側リード板を付したダイオード素子をステージ状のN側リード板の上面に載置し、ダイオード素子等を被覆するモールド体をN側リード板の上面側に設けている。
【0003】
また、従来、考案者らはダイオード、特に太陽電池モジュール中に太陽電池セルと共に配置するCTSバイパスダイオードとしてリード端子付ダイオードを提案している(特許文献3参照)。
【0004】
半被覆ダイオードやリード端子付ダイオードは放熱性に優れるものであった。
【0005】
しかし、従来の半被覆ダイオードは金属製リード板表面に帽子状態の樹脂製モールド体を被せた構成であり、モールド体の固着力は異質材料の固着力に依存している。また、従来のリード端子付ダイオードは、長尺のリード板とダイオード素子の固着力を半田付等の固着手段のみに依存している。
【0006】
このため、半被覆ダイオードやリード端子付ダイオードは、P側とN側2本のリード部材に加わるねじれ、引張りや圧縮などの力(以下ねじれなどの力と称する)対抗性に劣る。したがって、単体での運搬その他の取扱いに注意が必要であり、また組み込み作業時には、リード部材の半田付等においてダイオード素子とリード板既接続部への熱の伝播を防止しなければならない等の問題点があった。
【0007】

【効果】

【0024】
本考案にかかる被覆ダイオードは他の特徴と共に、Pリード板とNリード板が一体であること、モールド体が一体であってダイオード素子固定部を取り巻いていること、モールド体の厚みが一定値で薄いこと等の特徴を有するため、モールド体の固着力が十分活用され、ねじれなどの力対抗性が向上する、一方、ダイオード素子の発熱はPリード板とNリード板に直接伝達されるのみならず薄いモールド体の外表面からも放熱されるので、良好な放熱性が保持されている。このため、被覆ダイオード自体の包装、運搬等の取扱いが容易であり、また回路組み込み時の半田付等にあってもダイオード素子の脱離などを気遣うことなく作業が行える。
【0025】
本考案にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスはCTSバイパスダイオード等の組み込み加工が容易である。
【0026】
本考案にかかる太陽電池モジュールはCTSバイパスダイオード等の組み込み加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は第一被覆ダイオード1の説明図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は底面図、図1(c)は断面図であって図1(a)中にA−B線で示した平面での断面を図示している。
【図2】図2は第一被覆前ダイオード6の説明図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は底面図、図2(c)は断面図であって図2(a)中にC−D線で示した平面での断面を図示している。
【図3】図3は第二被覆ダイオード101の説明図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は底面図、図3(c)は断面図であって図1(a)中にE−F線で示した平面での断面を示している。
【図4】図4は第二モールド体141と第二モールド素子固定部の拡大断面図である。
【図5】図5は第二被覆前ダイオード106の説明図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は底面図、図5(c)は断面図であって図5(a)にG−Hで示した平面での断面図である。
【図6】図6は、太陽電池アレイの回路説明図であり、CTSバイパスダイオード等を図示している。
【図7】図7は第一被覆ダイオードがCTSバイパスダイオードとして配置された太陽電池モジュール用端子ボックスの説明図である。
【図8】図8は第二被覆ダイオード101がCTSバイパスダイオードとして配置されたCTSバイパスダイオード一体封止型太陽電池モジュールの説明図である。

【0028】
以下、図面を参照して本考案の実施例にかかる被覆ダイオード、太陽電池モジュールと太陽電池モジュール用端子ボックスをさらに説明する。本明細書において参照する図1、図2、図3、図5と図7は、実物の寸法比率を保持して描いている。本考案の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
【0029】
本考案にかかる被覆ダイオードの一の実施例である第一被覆ダイオードの構成等を説明する。図1は第一被覆ダイオード1の説明図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は底面図、図1(c)は断面図であって図1(a)中にA−B線で示した平面での断面を図示している。図1(a)と図1(b)では、第一モールド体41の外形を一点鎖線で示し、また第一モールド体内部の透視状態を実線で示している。図1(c)では第一モールド体41の断面にのみ、ハッチングを付している。
【0030】
図2は第一被覆前ダイオード6の説明図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は底面図、図2(c)は断面図であって図2(a)中にC−D線で示した平面での断面を図示している。
【0031】
第一被覆ダイオード1は第一ダイオード素子7、第一Pリード板21と第一Nリード板31から構成される第一被覆前ダイオード7を樹脂製の第一モールド体41で被覆したものである。
【0032】
第一ダイオード素子7は平板状のP型半導体の下面に平板状のN型半導体を重ねたものであって、P型半導体の上面にアノード電極が形成され、N型半導体の下面にカソード電極が形成されている。第一ダイオード素子7はいわゆるメサ型のダイオードチップである。
【0033】
第一ダイオード素子7の全体形状は平板状である。第一ダイオード素子7の厚さは0.10mm〜0.40mmである。
【0034】
第一Pリード板21はアノード接続部22とP導出部23を有する。P導出部23は説明の便宜上、P連絡部23aとP端子部23bに分けることができる。アノード接続部22は第一ダイオード素子7のアノード電極と電気接続する部位である。P端子部23bは第一被覆ダイオード1を回路に組み込むにあたって、回路部分との接続を行う部位である。P連絡部23aはアノード接続部22とP端子部23bを連絡する部分である。P端子部23bは幅狭に形成されている。P端子部23bの任意の箇所を折り曲げ、回路部品に別途設けた穴にP端子部23bを入れ、半田付け等の接続を意図している。もっとも、P端子部23bを折り曲げずに被接続回路部品に接触させ接続してもよい。
【0035】
第一Pリード板21にあって、アノード接続部22、P連絡部23aとP端子部23bは直線状に順に並んで配置されている。第一Pリード板21にあって、アノード接続部22の厚さはP端子部23bの厚さよりも薄い。
【0036】
第一Nリード板31はカソード接続部32とN導出部33を有する。N導出部33は、説明の便宜上、N連絡部33aとN端子部33bに分けることができる。カソード接続部33は第一ダイオード素子7のカソード電極と電気接続する部位である。N端子部33bは第一被覆ダイオード1を回路に組み込むにあたって、回路部品との接続を行う部位である。N連絡部33aはカソード接続部32とN端子部33bを連絡する部分である。
【0037】
N端子部33bに貫通穴36を設けている。貫通穴36は回路部品との接続をリベット等で行う場合にリベット等を貫通させたり、半田付け接続の場合に位置決め手段としたりすることを意図している。
【0038】
第一Pリード板21と第一Nリード板31は共に一体の板状体である。ここで一体とは1枚の板状体から作られていて、継目が無く、また、接続箇所が無いことを意味している。一体であるから、これらのリード板内での熱の伝導が良好であり、第一ダイオード素子が発生した熱は、アノード接続部22を経由してP導出部23へ、同様にカソード接続部32を経由してN導出部33へ、良好に放熱される。
【0039】
カソード接続部32の厚さはN端子部33bの厚さよりも薄い。
【0040】
第一被覆前ダイオード6は、第一ダイオード素子7をアノード接続部22とカソード接続部32で挟んでいる。第一ダイオード素子7のアノード電極とアノード接続部22が接続されている。第一ダイオード素子7のカソード電極とカソード接続部32が接続されている。第一ダイオード素子7、アノード接続部22とカソード接続部32が積層されている部分を第一ダイオード素子固定部44と称する。
【0041】
第一被覆ダイオード1は第一被覆前ダイオード6の第一ダイオード素子固定部44の上面、両側面と下面を樹脂製のモールド体で被覆している。第一モールド体41は、アノード接続部22、P導出部23の一部分であってアノード接続部に隣接している部位、第一ダイオード素子7、カソード接続部32、N導出部33の一部分であってカソード接続部と隣接している部位を被覆している。アノード接続部22は、上面、Nリード板側に位置する端面と両側端面が第一モールド体41に囲まれている。第一ダイオード素子7は端面の全てが第一モールド体41に囲まれている。カソード接続部32は、下面、Pリード板側に位置する端面と両側端面が第一モールド体41に囲まれている。
【0042】
上記「P導出部23の一部分」は「P連絡部23aの一部分」と言い換えることができる。第一被覆ダイオード1において、「N導出部33の一部分」はN連絡部の全部である。
【0043】
第一被覆前ダイオード6の第一ダイオード素子固定部44を型枠内に入れて、型枠内面と第一ダイオード素子固定部44構成物の間にできる空隙間に、溶融樹脂を送り込み、冷却あるいは放冷し、樹脂が固化した後に型枠から取り出せば、第一モールド体41が形成される。
【0044】
第一モールド体41は一体である。一体とはモールド体の各部分が連続していて、継目がなく、また接続部位も無いことをいう。一体である第一モールド体41は、通常、型枠を使用する1回の形成操作により形成される。
【0045】
第一モールド体41は、4つの面が同一樹脂素材で連結していて、樹脂本来の固着力で固着されている。このため、第一Pリード板21と第一Nリード板31にかかるねじれなどの力を強固に受けとめることができる。
アノード接続部22の上面を被覆するモールド体部分の厚さ、および、カソード接続部32の下面を被覆するモールド体部分の厚さは、両者共に通常0.15mm以上0.50mm以下である。この範囲にあればモールド体の強度が十分となり、かつ、放熱も良好になる。
【0046】
第一モールド体41の最大厚さは0.80mm以上2.50mm以下である。厚さが当該範囲にあると第一モールド体41内に熱が蓄積されず、放熱が容易となる。第一モールド体41の厚さは第一モールド体41においてアノード接続部22、第一ダイオード素子7とカソード接続部32の積層方向と平行な直線方向の距離である。第一モールド体41の厚さを図1(c)中に矢印45で示している。第一モールド体41の厚さは全部分で同一であり、矢印45で示す厚さは0.80mm以上2.50mm以下である。ただし、N連絡部33aの幅方向(図1紙面上下方向)の中央部分は、第一Nリード板の下面が露出していてモールド体が無いので、この部分の厚さは当該範囲よりも薄い。
【0047】
本考案にかかる被覆ダイオードの他の実施例である第二被覆ダイオードの構成等を説明する。図3は第二被覆ダイオード101の説明図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は底面図、図3(c)は断面図であって図1(a)中にE−F線で示した平面での断面を示している。図3(a)と図3(b)では、第二モールド体141の外形を一点鎖線で示し、また第二モールド体内部の透視状態を実線で示している。
【0048】
図4は第二モールド体141と第二モールド素子固定部の拡大断面図であり、図3(c)に円形の破線で示した部分を拡大表示したものである。図4では第二モールド体141の断面にのみハッチングを付している。図5は第二被覆前ダイオード106の説明図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は底面図、図5(c)は断面図であって図5(a)にG−Hで示した平面での断面図である。
【0049】
第二被覆ダイオード101は第二ダイオード素子107、第二Pリード板121と第二Nリード板131から構成される第二被覆前ダイオード106を樹脂製の第二モールド体141で被覆したものである。
【0050】
第二ダイオード素子107の構成は第一ダイオード素子7と同様である。第二ダイオード素子107もまたメサ型のダイオードチップである。
【0051】
第二ダイオード素子107の全体形状は平板状である。第二ダイオード素子107の厚さは0.10mm〜0.40mmである。
【0052】
第二Pリード板121はアノード接続部122とP導出部123を有する。P導出部123は説明の便宜上、P連絡部123aとP端子部123bに分けることができる。アノード接続部122は第二ダイオード素子107のアノード電極と電気接続する部位である。P端子部123bは第二被覆ダイオード101を回路に組み込むにあたって、回路部品との接続を行う部位である。P連絡部123aはアノード接続部122とP端子部123bを連絡する部分である。P端子部123bの厚さはP連絡部123aの厚さよりも薄い。厚さの相違は、例えばP端子部123bにリボン状電線を半田付けした場合に、P端子部とリボン状電線の合計厚さがP連絡部123aの厚さと略同一となること、および/又はP端子部123bとP連絡部123aの境界線に生じる段差を回路部品との位置決め手段とすること等を意図したものである。
【0053】
第二Pリード板121は平面形状が長尺の長方形形状である。第二Pリード板121にあって、アノード接続部122、P連絡部123aとP端子部123bは直線状に順に並んで配置されている。
【0054】
第二Pリード板121にあって、アノード接続部122の厚さはP連絡部123aの厚さよりも薄い。
【0055】
第二Nリード板131はカソード接続部132とN導出部133を有する。N導出部133は説明の便宜上、N連絡部133aとN端子部133bに分けることができる。カソード接続部132は第二ダイオード素子107のカソード電極と電気接続する部位である。N端子部133bは第二被覆ダイオード101を回路に組み込むにあたって、回路部品との接続を行う部位である。N連絡部133aはカソード接続部132とN端子部133bを連絡する部分である。第二Pリード板121におけると同様に、N端子部133bの厚さはN連絡部133aの厚さよりも薄い。厚さの相違は第二Pリード板において説明したと同様の意図によるものである。
【0056】
第二Nリード板131は平面形状が長尺の長方形形状である。第二Nリード板131にあって、カソード接続部132、N連絡部133aとN端子部133bは直線状に順に並んで配置されている。
【0057】
第二Nリード板131にあって、カソード接続部132の厚さはN連絡部133aの厚さよりも薄い。
【0058】
第二被覆前ダイオード106は第二ダイオード素子107をアノード接続部122とカソード接続部132で挟んでいる。第二ダイオード素子107のアノード電極とアノード接続部122が接続されている。第二ダイオード素子107のカソード電極とカソード接続部132が接続されている。
【0059】
第二ダイオード素子107、アノード接続部とカソード接続部132が積層されている部分を第二ダイオード素子固定部144と称する。
【0060】
第二被覆ダイオード101は第二被覆前ダイオードの第二ダイオード素子固定部144の上面、両側面と下面を樹脂製のモールド体で被覆している。第二モールド体141は、アノード接続部122、P導出部の一部分であってアノード接続部と隣接している部位、第二ダイオード素子107、カソード接続部132とN導出部133の一部分であってカソード接続部と隣接している部位を被覆している。アノード接続部122は、上面、Nリード板側に位置する端面と両側端面が第二モールド体141に囲まれている。カソード接続部132は、下面、Pリード板側に位置する端面と両側端面が第二モールド体141に囲まれている。
【0061】
上記「P導出部123の一部分」は「P連絡部123aの一部分」と言い換えることができる。上記「N導出部133の一部分」は「N連絡部133aの一部分」と言い換えることができる。
【0062】
第二被覆前ダイオード106の第二ダイオード素子固定部144を型枠内に入れて、型枠内面と第二ダイオード素子固定部144構成物の間にできる空隙部に、溶解樹脂を送り込み、冷却あるいは放冷し、樹脂が固化した後に型枠から取り出せば、第二モールド体141が形成される。
【0063】
第二モールド体141は一体である。一体とは第一モールド体41における一体と同一である。一体である第二モールド体141は、通常、型枠を使用する1回の形成操作により形成される。
【0064】
第一モールド体41と同じく、第二モールド体141は4つの面が同一樹脂素材で連結していて、樹脂本来の固着力で固着されている。このため、第二Pリード板121と第二Nリード板131にかかるねじれなどの力を強固に受けとめることができる。アノード接続部22の上面を被覆するモールド体部分の厚さ、および、カソード接続部32の下面を被覆するモールド体部分の厚さは、両者共に通常0.15mm以上0.50mm以下である。この範囲にあればモールド体の強度が十分となり、かつ、放熱も良好になる。
【0065】
第二モールド体141の最大厚さは0.80mm以上2.50mm以下である。厚さが当該範囲にあると、第二モールド体141に熱が蓄積されず、放熱が容易になる。第二モールド体141の厚さは、第二モールド体141において、アノード接続部122、第二ダイオード素子107とカソード接続部132の積層方向と平行な直線の距離である。第二モールド体141の厚さを図4に矢印145で示している。
【0066】
続いて、第一被覆ダイオード1と第二被覆ダイオード101に共通する構成部品、製造方法等について説明する。以下の説明において、共通する物品、部品や部分を指す場合には「第一」「第二」の文字を省略する場合がある。また、例えば被覆ダイオード1、101のように単一の名称に二の参照符号を添記する場合がある。
【0067】
ダイオード素子の平面形状は特に制限はなく、正方形、長方形、六角形等が使用できるが、正方形が好ましい。ダイオード素子の平面大きさは特に制限はないが、好ましくは一辺3.5mm以上6.0mm以下の正方形又はこれと面積の等しいその他の形状にすることができる。ダイオード素子の平面形状を当該範囲にすればIが5A(アンペア)以上を満足する。I5A(アンペア)以上は、一般に、太陽電池モジュールのCTSバイパスダイオード等が満足すべき値である。
【0068】
Pリード板21、121とNリード板31、131は銅板にニッケルや錫を鍍金したものを使用すればよい。Pリード板とNリード板の薄い部分、例えばアノード接続部やカソード接続部は、圧力による延ばし加工、エッチング加工により成形してもよく、ダイキャスト加工により一体として成形してもよい。
【0069】
アノード電極とアノード接続部22、122並びにカソード電極とカソード接続部32、132は公知の電気接続方法を使用することができ、例えば、ソールダーペーストと加熱炉を用いる半田付け、半田ごてを用いる半田付け、導電性接着剤を用いる接着等を使用すればよい。
【0070】
モールド体41、141の樹脂はエポキシ樹脂を使用すればよい。
【0071】
第一被覆ダイオード1の好適な実施例にあって、その寸法は以下の通りである。
全体長さ(図1(a)における紙面横方向の最大長):35.0mm
N端子部33bの幅(図1(a)における紙面縦方向の最大長):6.0mm
第一ダイオード素子固定部44の厚さ:1.00mm
第一モールド体44
長さ(図1(a)における紙面横方向の最大長):11.0mm
幅(図1(a)における紙面縦方向の最大長):7.0mm
厚さ:1.55mm
【0072】
第二被覆ダイオード1の好適な実施例にあって、その寸法は以下の通りである。
全体長さ(図3(a)における紙面横方向の最大長):90.0mm
N端子部133bの幅(図3(a)における紙面縦方向の長さ):6.0mm
第一ダイオード素子固定部44の厚さ:1.00mm
第一モールド体44
長さ(図3(a)における紙面横方向の最大長):14.0mm
幅(図3(a)における紙面縦方向の長さ):7.0mm
厚さ:1.60mm
【0073】
次に被覆ダイオードの好適な利用形態を説明する。
【0074】
太陽電池アレイは、通常、複数の太陽電池セルを直列接続した太陽電池セル群(セルストリングという)の各々に、並列にCSTバイパスダイオードを接続し、また、単一または複数のストリングに直列に逆流防止ダイオードが接続されて、構成されている。
【0075】
図6は、太陽電池アレイの回路説明図であり、CTSバイパスダイオード等を図示している。太陽電池アレイ91は、複数の太陽電池セル(95a1、95a2、95an)が直列接続されたセルストリング92aを含み、同様に複数の太陽電池セル(95b1、95b2、95bn)が直列接続されたセルストリング92bを含んでいる。以下、太陽電池セルをセルと省略して記述する場合がある。夫々のセルストリング92a、92bと並列にCSTバイパスダイオード93a、93bが接続されている。また、他のストリング92c、92dと並列にCSTバイパスダイオード93c、93dが接続されている。セルストリング92a、92bと直列に逆流防止ダイオード94pが接続されている。同様に、他のセルストリング92c、92dと直列に逆流防止ダイオード94qが接続されている。なお、単一セル用バイパスダイオード(96a1、96a2、96an、96b1、96b2、96bn)は個々のセルを逆バイアスから保護するために設けられる。当該単一セル用のバイパスダイオードは省略される場合もある。
【0076】
本考案にかかる被覆ダイオードは、CSTバイパスダイオード及びセルストリングと直列に接続される逆流防止ダイオードとして好適に利用される。
【0077】
CSTバイパスダイオードは、太陽電池モジュールと別体の端子ボックス中に配置されることがある。通常、太陽電池発電システム設置時に、当該端子ボックスは太陽電池モジュールの側端面または裏面に取付けられる。また、CSTバイパスダイオードは太陽電池モジュール中に、太陽電池セルと共に配置されることもある。以下、CSTバイパスダイオードが配置された太陽電池モジュールを「CTSバイパスダイオード一体封止型太陽電池モジュール」と称する。
【0078】
図7は第一被覆ダイオードがCTSバイパスダイオードとして配置された太陽電池モジュール用端子ボックスの説明図である。
【0079】
端子ボックス75は、筐体82の中に端子板76、端子板77がある。端子板76と端子板77の間に第一被覆ダイオード1が配置されている。第一被覆ダイオードはCSTバイパスダイオードとして用いている。
端子板76は平面形状が長方形である。端子板77もまた平面形状が長方形である。端子板76の一の短辺76eが端子板77の一の短辺77eに向かいあって配置されている。端子板76、端子板77は被組込み回路部品の一例である。端子ボックス75は被組込み回路を実現する製品の一例である。
【0080】
第一被覆ダイオード1のP端子部23bが折り曲げられて、端子板76に設けた貫通穴76bに入れられて半田付けにより固定接続されている。第一被覆ダイオード1のN端子部に設けた貫通穴36が、端子板77に設けた凸部に位置付けられて半田付けで固定接続されている。
【0081】
被覆ダイオード1にあって、モールド体下面41dはP極側に接続される端子板76とN極側に接続される端子板77を跨ぐ位置に置かれている。モールド体下面41dは端子板77に接触しているだけでなく、端子板76にも接触している。被覆ダイオード1にあっては、カソード接続部32の下面32dがモールド体に被覆されていて、かつ、カソード接続部32は露出部分が無いので、P極側の端子板76にモールド体41が接触する配置とすることができる。これにより、ダイオード素子の発熱をN極側端子板77に放熱するのみならずP極側端子板76への放熱も行われる。同時に端子板76と端子板77を近接して配置して、端子ボックスの寸法を小さくできる。
【0082】
端子ボックス75は、太陽電池モジュールの側面に取り付けられる。太陽電池モジュールのセルストリングから出力線が取り出される。出力線は、例えばリボン状電線である。筐体82の側面に開口部が設けられている。出力線は当該開口部から端子ボックス75内部に入れられ、端子板の出力線受容部76a、77aに半田付けにより接続される。開口部と出力線は図示していない。
【0083】
端子板76に外部接続ケーブル80が接続され、端子板77に外部接続ケーブル81が接続されている。外部接続ケーブル80と81により太陽電池モジュールの出力が取り出される。
【0084】
端子ボックス75は、出力線の接続終了後、内部にシリコン樹脂等を封入し、図示しない蓋をして太陽電池モジュールに固定される。
【0085】
本考案に係る被覆ダイオードを使用することによりダイオードの放熱を図ると共に筐体82の高さを小さくすることができ、シリコン樹脂量、筐体材料の節約に寄与する。
【0086】
図8は第二被覆ダイオード101がCTSバイパスダイオードとして配置されたCTSバイパスダイオード一体封止型太陽電池モジュールの説明図である。
【0087】
太陽電池モジュール61は16個の太陽電池セル62a、62b……62oと62pを含んでいる。当該太陽電池セル62a、62b……62oと62pは、接続電線63a、63b……63j、63k並びにジャンパー線64a、64b、64cにより直列に接続され、単一のセルストリングを構成している。セルストリングの一方端に接続線68a、68bが接続されている。セルストリングの他方端に接続線68c、68dが接続されている。
【0088】
第二被覆ダイオード101のP端子部に接続線68bが接続されている。第二被覆ダイオード101のN端子部に接続線68dが接続されている。第二被覆ダイオードはセルストリングと並列に電気接続されていて、CTSバイパスダイオードである。
【0089】
出力線69、70が太陽電池モジュール61の端面から出ている。太陽電池モジュール61の電気出力が出力線69、70から取り出される。
【0090】
太陽電池モジュール61の上下面は2枚のガラス板である。太陽電池セル62a、62b……62o、62p、第二被覆ダイオード101、接続電線63a、63b……63j、63k、ジャンパー線64a、64b、64c並びに接続線68a、68b、68c、68dが2枚のガラス板の間に挟み込まれ、すき間にはEVA樹脂が封止されている。上下のガラス板の間隔は3mmである。さらに太陽電池モジュール61の四周は図示しないアルミニウム製の枠材に取り囲まれている。
【0091】
1 第一被覆ダイオード 101 第二被覆ダイオード
6 第一被覆前ダイオード 106 第二被覆前ダイオード
7 第一ダイオード素子 107 第二ダイオード素子
21 第一Pリード板 121 第二Pリード板
22 アノード接続部 122 アノード接続部
22d アノード接続部下面 122d アノード接続部下面
23 P導出部 123 N導出部
23a P連絡部 123a P連絡部
23b P端子部 123b P端子部
31 第一Nリード板 131 第二Nリード板
32 カソード接続部 132 カソード接続部
22d カソード接続部下面 122d カソード接続部下面
33 N導出部 133 N導出部
33a N連絡部 133a N連絡部
33b N端子部 133b N端子部
41 第一モールド体 141 第二モールド体
44 第一ダイオード素子固定部 144 第二ダイオード素子固定部
45 矢印(第一モールド体の厚さを示す)
145 矢印(第二モールド体の厚さを示す)
61 太陽電池モジュール
75 端子ボックス
76、77 端子板
82 筐体
92a、92b、92c、92d セルストリング
93a、93b、93c、93d CTSバイパスダイオード
94p、94q 逆流防止ダイオード

(57)【要約】

【課題】放熱性を保持しつつ、ねじれなどの力対抗性を高めるとともに、回路への組み込み作業を容易にするダイオードを提供する。【解決手段】ダイオード素子7、Pリード板21とNリード板31からなる被覆前ダイオードをモールド体41で被覆した被覆ダイオード1である。Pリード板は一体の板状体であって、アノード接続部22とP導出部23を有する。Nリード板31は一体の板状体であって、カソード接続部32とN導出部33を有する。ダイオード素子固定部44の上面、両側面と下面をモールド体41で被覆し、モールド体の最大厚さ(矢印45)が0.80mm以上2.50mm以下である。


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