(54)【考案の名称】音声合成装置

(73)【実用新案権者】有限会社オフィス結アジア

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、音声合成装置、より具体的には、通信中に、伝えたい音声を、備え付けのアプリケーションから文字群を選択し、これを音声信号に変換し、受信した音声信号と合成する装置に関する。

【従来の技術】

【0002】
現在、発話困難者、例えば視覚・言語障害者は34万6000人(平成13年度、厚生労働省による身体障害児・者実態調査)存在し、声帯関連手術などによる発話困難者を含め、数万人の発話困難者が存在するといわれている。発話困難な場合、携帯電話などで相手からの音声を聞くことができても、発話困難者から音声を発信することができない。
【0003】
また、電車または病院などの公共的な場所にいる際に電話がかかってくることがある。この場合、緊急の連絡などに応えることができず、適当な時間が経過した後、改めて電話をかけ直す必要がある。
【0004】
現存の携帯電話などにおいては、通話を行うことが好ましくない環境に存在する場合に、自身による発声で情報を伝達するかわりに、携帯電話などの端末装置から音声ではない情報を送信することによって、相手の端末装置に音声を出力させることができる、音声変換機能を有するサービス提供装置が存在する。
例えば特許文献1では、ネットワーク上に解説したサイトや移動通信端末機を通じて転送した文字メッセージを音声に変換または変調して、端末機のベル音を作成したり、特定の国の言語に翻訳して音声として伝達するシステムが開示されている。
【0005】
また、対話型通信方法を実施したものとして、例えば特許文献2では、音声・文字相互変換装置と、これを送受信するシステムを開示している。これは、電話機などの通話機器より送信される音声信号を通信により受信し、文字に変換するための文字認識装置により文字として認知し、表示画面に文字として表示するようにしたものである。また、送信元で入力した文字を音声合成により音声信号に変換し、この音声信号を通信システムを介して通話相手に送信する。
【0006】

【効果】

【0011】
本考案による音声合成装置によれば、声が出せなくても電話を利用することができ、発話困難者の活動範囲が広がり、自身で行えることが増えるという社会参加への推進が促進される。
【0012】
また本考案の音声合成装置によれば、電車または病院などの公共的な場所にいる際に電話がかかってきたとき、第三者の目を気にせず、別の場所に移動せず、また改めて一定時間後にかけ直すことなく相手からの電話に対応することができ、結果携帯電話の利便性を向上させることができる。
【0013】
また本考案の音声合成装置によれば、講演会や会議などで、スタッフや参加者が電話で指示を受けながら周囲に迷惑をかけることなく対応することができ、結果作業の効率性を向上させることができる。
【0014】
さらに本考案の音声合成装置によれば、不審者などに尾行されている際に、声に出さず家族や警察に現状を説明することができ、防犯を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本考案の音声合成装置のシステム構成を示す図である。
【図2】本考案の音声合成装置の詳細を示す図である。
【図3】本考案による音声合成のフローチャートである。
【図4】本考案による音声合成の別のフローチャートである。
【図5】本考案の音声合成装置の別のシステム構成を示す図である。

【0016】
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に示す実施例は本考案の音声合成装置における好適な具体例であり、本考案の技術範囲は、特に本考案を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された考案の内容を限定するものではない。
【0017】
図1において、本考案による音声合成装置のシステム1は、有線または無線装置10、端末装置11、音声発生アプリケーション12および音声変換モジュール13を備える音声合成装置14、有線または無線装置15、および音声再生装置16を含む。
有線または無線装置10および15は、例えば限定しないがBlueTooth(登録商標)が好ましく、これは例えば2.4GHzのISMバンドと呼ばれる周波数を使用し、毎秒1600回の周波数ホッピングを行うスペクトラム拡散方式を採用し、1Mbpsの伝送速度の無線通信方式を有する。
端末装置は、携帯電話、PHSなどの通話用通信端末である。音声合成装置は、有線または無線装置を介して端末装置に接続される。使用時には、端末装置からの音声信号を受け取り、有線または無線装置を介して端末装置の表示画面に音声発声アプリケーションを表示する。音声発生アプリケーションは、検索結果から伝えたいフレーズを選択することで、その文字群を音声で発声する、既存のソフトウェアでよい。このような音声作成ソフトウェアにおいては、予め所定のテキスト群(例えば、「ありがとう」、「どういたしまして」)が記録されており、伝えたいフレーズ全てを文字入力することなく、50音表の頭のかな1文字を入力することで、入力したかなに一致する会話文や単語が一覧表示される。利用者は、一覧表示中から任意のフレーズを選択するだけでよいため、時間を短縮することができる。また、韻律変形を行う音声修正機能などが搭載され、抑揚がつき、かつ感情のこもった音声として、選択したフレーズ音声を作成することができる。
音声再生装置は、例えばイヤホンまたはヘッドホンなどのヘッドセットが想定され、有線または無線装置を介して音声合成装置に接続される。ヘッドセットは随意にマイクを備える。
【0018】
次に図2を参照すると、本考案による音声合成装置の内部構成が示される。音声合成装置14は、音声発生アプリケーション12、音声受信手段、音声変換手段、音声信号合成手段、第1の送信手段、および第2の送信手段を有する。
【0019】
(実施例1)
以下、図3を参照して、本考案による音声合成装置を使用した、通話者Aと通話者Bの対話のやり取りの過程の一例を示す。本実施例では、通話者Aが固定電話を使用し、通話者Bが本発明の音声合成装置を備えた携帯電話を使用することを想定する。
S101では、通信者Aは電話機を用いて通話者Bに対して音声「ありがとう」を発信し、携帯電話(端末装置)で受け取った音声「ありがとう」が、有線または無線装置10を介して音声合成装置の受信手段により音声合成装置に受信される。通話者Bは、音声「ありがとう」を、音声合成装置と有線または無線装置15とを介し、ヘッドセットから聞くことができる。
S102では、音声「ありがとう」が、音声合成装置の音声変換手段により音声信号に変換される(第1音声信号)。
S103では、通話者Bの選択により、有線または無線装置を介して音声発生アプリケーションが端末装置の表示画面に表示され、通話者Bは文字群「どういたしまして」を選択する。
S104では、文字群「どういたしまして」が、音声合成装置の音声変換手段により音声信号に変換される(第2音声信号)。
S105では、音声信号「ありがとう」と音声信号「どういたしまして」とが、音声装置の音声信号合成手段により合成される。
S106では、合成された音声信号が、音声合成装置の送信手段によりヘッドセットと端末装置とに送信される(第1の送信手段、第2の送信手段)。これにより端末装置に送信された音声信号が通話者Aの電話機に送信され、通話者Aは、音声「どういたしまして」を聞く。設定を変えることにより、第1音声のみ、第2音声のみをそれぞれ選択的に送信することもできる。
【0020】
(実施例2)
以下の実施例S201〜S206においては、通話者Bは騒音の激しい場所など声を出して話ができない環境にいる者、もしくは発話困難者を想定してもよい。例えば、周囲環境の音などを伝えるとともに音声メッセージも伝達したい場合、図4で示されるように、S201において通話者Bは、ヘッドセットに備え付けられたマイクから、この例では音楽を吹き込み、これが無線または有線装置を介して送信され、音声合成装置の受信手段により、音声合成装置に受信される。 S202において、音楽の音声が、音声合成装置の音声変換手段により音声信号に変換される(第3音声信号)。
S203において、通話者Bの選択により、有線または無線装置を介して音声発生アプリケーションが端末装置の表示画面に表示され、通話者Bは文字群「この音楽いいよね」を選択する。
S204では、文字群「この音楽いいよね」が、音声合成装置の音声変換手段により音声信号に変換される(第2音声信号)。
S205では、音楽の音声信号(第3音声信号)と第2音声信号「この音楽いいよね」とが、音声合成装置の音声信号合成手段により合成される。
S206では、合成された音声信号が、音声合成装置の送信手段により、ヘッドセットと端末装置とに送信される(第1の送信手段、第2の送信手段)。これにより端末装置に送信された音声信号が通話者Aの電話機に送信され、通話者Aは、音楽と音声「この音楽いいよね」とを聞く。
通話者Bは、本考案の音声合成装置を使用することにより、特定の音楽を、伝えたい時に通話者Aに伝達しつつ、さらに自身の意思や感情を音声により伝達することができる。従って、発話困難者であっても、コミュニケーションのやり取りといった機会が増し、社会参加への推進が促進される。
【0021】
次に図5を参照すると、本考案による音声合成装置のシステムにおける別のシステム構成が示される。本考案による音声合成装置のシステム1は、有線または無線装置10、音声発生アプリケーション12および音声変換モジュール13を備える端末装置11、音声合成装置14、有線または無線装置15、および音声再生装置16を含む。
【0022】
図5の実施形態におけるシステム構成は、図1と異なり、音声発生アプリケーション12および音声変換モジュール13が端末装置11内に備えられている。
端末装置11は、一例としてiPhone(登録商標)、iPad(登録商標)、iPodTouch(登録商標)、Andoroid(登録商標)搭載端末などが想定される。その他のシステム構成は、図1で説明されるシステム構成要素と同様である。
図5の実施形態では、送信元より送信される音声、および音声発生アプリケーション12で選択した音声が、それぞれ端末装置11内で音声変換モジュール13により音声信号に変換される(第1音声信号、第2音声信号)。変換された第1音声信号、第2音声信号が、有線または無線装置10を介して音声合成装置で受信され(音声信号受信手段)、合成される。そして合成された音声信号が有線または無線装置10、15を介して、音声再生装置および端末装置に送信される。設定を変えることにより、第1音声のみ、第2音声のみをそれぞれ選択的に送信することもできる。
例えば、周囲環境の音などを伝えるとともに音声メッセージも伝達したい場合、図4で示される過程により伝達することがきる。この場合、図4で説明する過程と同様であり、簡略のため割愛する。
【0023】
本考案の合成装置を、音声通話を中心に説明してきたが、当業者であれば、音声合成装置により、音声から文字に変換し、文字として通信相手に送信することも可能であることが理解されるであろう。
【0024】
1 システム
10,15 有線又は無線装置
11 端末装置
12 音声発生アプリケーション
13 音声変換モジュール
14 音声合成装置
16 音声再生装置

(57)【要約】

【課題】携帯電話などにおける通話時に、声をださずに受け答えを音声で伝えることを可能とする、音声合成装置を提供する。【解決手段】音声発生アプリケーションを格納し、送信元より発信される音声を受信する端末装置と音声を再生する音声再生装置とに、接続される音声合成装置であって、端末装置で受信した第1音声を受け取る音声受信手段と、第1音声を第1音声信号に変換し、かつ利用者により音声発生アプリケーションで選択された音声を第2音声信号に変換する音声変換手段と、第1音声信号および第2音声信号を合成する音声信号合成手段と、合成された音声信号を端末装置に送信する第1の送信手段と、合成された音声信号を音声再生装置に送信する第2の送信手段とを備える。


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