【0001】
本考案は、主に透明な塩化ビニール樹脂及びポリエチレン系樹脂を複数枚使用し、画像の合成や、転写などの機能を備えた筆記媒体を提供することを目的とする。
【0002】
日常生活において、筆記媒体としての物品は多種多様に存在し、且つ頻繁に使用されているもの、例えば、ノートブック、手帳、スケッチブック、などが一般的である。
【0003】
このように、幅広く用いられる理由として、人が頭脳上で処理したデータの一時的、もしくは恒久的な記憶の保持や移動、またイメージの視覚的具現化への最適な道具の一つであることが挙げられよう。
【0004】
しかし、生活様式や生活嗜好の多様化に伴い、単に筆記、或いは描写媒体としての存在意義しか持ち合わしていない紙製品媒体から、他の物質的構成品から成る媒体への変遷へと移り代ろうとしている、例えるならパソコンや電子手帳などがそれである。
【0009】
本考案に係る筆記媒体であれば、従来の紙製材ではなく樹脂製材を用いることから、水濡れなどの汚損や物理的応力による破断等に対する耐性と、長期間の使用に対する耐摩耗性が飛躍的に向上させる事となる。
しかも、樹脂製筆記媒体であるがゆえ、透明色つまり透過媒体もその選択肢に加えることを容易にしたため、複数の透明板をお互いに重ね合わせる事ができ、一枚の筆記画どうしを自在に重ね合わせることによって単独の描写が合成描写となる、このことは、基調となる描写に別の描写を合成させその変化を表現させることができる、例を挙げるなら、建築や商業施設あるいは住宅などの見取り図を基調とし、別の透明樹脂板に仮想される構築物や家財などを描き重ね合わせるなどのレイアウトシュミレーションを試みたり、服飾ファッション等の装飾シュミレーションを想定した場合、デザイン画を基調に様々な装飾品イメージ画をデザイン画上に重ねることで、実際に装飾することなく、しかもスピーディにシュミレートすることが出来る。
また、実業の範疇だけでなく、学習教材や趣味の世界でも、その利用価値を見出すことは可能で、一般に入手可能な消去可能なホワイトボード用マーカーや同じく消去可能な色鉛筆などを使って、ひらがなや漢字の筆記練習を行える、これは、透明樹脂板が上に重なるように、あらかじめ模範となる字体を記載したシートなどを挟み込み、その上(透明樹脂板)で、何度も書き消しをしながら、文字の上達を促すこともできる。
また、風景画や抽象画などを画材に、子供たちに自由な絵画を描写させ、それぞれの絵画どうしを色々なパターンで重ね合わせて個々別の絵画表現を複数の絵画に合成することで、また趣の異なった描写合成が生まれ、創造力や空想力ばど、学ぶ者の知的好奇心を刺激する、新たな教材ともなろう。
つまりその利用方法は、多彩といえ、年齢や性別に関わらず、あらゆる利用者がこれらの効果を享受できるものである。
しかも、昨今の環境配慮型社会での使用を考えるうえでのアドバンテージを述べるなら、それはやはり紙製品などとは違い、使い捨てを想定しておらず物理的破損を例外として半永久的に使用できるため廃棄物を出さず、焼却等による二酸化炭素の排出量を極力抑えることが出来ることもその大きな特徴である。
【課題】繰り返し利用することができ、幅広い描写表現を可能とする筆記媒体である樹脂製板を提供する。【解決手段】塩化ビニル、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などを用いた透明色の平面板からなる四角形状の樹脂製板であって、複数枚重ねあわされている。
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